「12月5日の話」 [戻る]
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珍しくイベントが土曜にやるらしい。
施設は大きくないが、その分珍しいシチュエーションがあり参加者も行うたびに増えている。
まだ参加人数は多くはないので早めに行けば更衣室も背景も争奪戦になることはない。
ちょっとした遠出なのでイベント後に近くの温泉宿に泊まりのんびりして帰るつもりだ。

男はカメラ片手に前回と変わっている場所がないか施設を一周し、残った時間で宿の場所を確認していた。
どの道で行くのが一番近いか悩んでいると、肩を叩かれた。
振り向くと指が頬に、ふにっと当たる。
和菜はそのまま布で覆われた手で男の頬を撫で、もう片方の手で敬礼のようなポーズをとった。「おまたせ」と言いたいようだ。

制服ではなかった。
軍服ワンピースだったかな。
黒を基調とした軍服っぽいダブルボタンと襟や袖口にあしらった模様、胸のふくらみや腰のくびれを損ねずふわりと広がるダブルスカート。
その下からは黒タイツがそのままがっちりとしたブーツに収まっている。
黒系で統一しているからか和菜の黒髪ともあっていた。

なるほど、着替えに時間がかかるわけだ。

男は撫でられた頬を掻きながら立ち上がる。
他の参加者の少ないうちにいい場所を使いたいと思うのは和菜も同じようで「さぁ、行こうよ」というように右手を男に伸ばした。

男も頷き、手を重ねる。
嬉しくて恥ずかしくて楽しい時間は始まったばかりだ。



その日の夜の話

男は部屋の扉を開け電気をつける。
部屋に備え付けられている小さな物干しに温泉の匂いが染み込んだタオルをかけ、冷蔵庫からビールを取り出し座椅子に腰を下ろした。
温泉に1時間程度入り渇ききった喉にビールがよく染みる。
2,3口呑んだあと、床の間へ視線を向ける。

そこには、温泉に向かう前にはなかったはずの人形が飾られていた。

和菜と同じ顔と髪、そして、昼間のイベントに和菜が着ていた軍服ワンピースを着ている。
違いといえばブーツを履いておらず、球体関節ストッキングを履いているところか。

内股で右手でスカートの裾を摘み、左手は髪をかきあげているポーズだ。
足は軽く開いて右ヒザを左ヒザに寄せ可愛らしいが板の間にストッキングで立っているので少し辛いかもしれない。
しかし、視線は正面を向いたまま動かず、身体もすこし揺れているが動かないように頑張ってるようだ。

とりあえず、という動きで昼間も使っていたカメラで人形を撮影する。
10枚程度撮影すると、左手をまっすぐに伸ばし昼間に和菜がした「さぁ、行こうよ」のポーズに似せてまた撮影する。
そのままいろいろな角度から10枚程度撮影すると男は荷物を漁り始めた。
しかし、なかなか見つからないのか数分たってもまだ探し続けている。

人形の手が少し揺れ、少しづつ下がってきているがきっと気のせいだろう。

探し物が見つかったのか男が立ち上がり、ソレをポケットに入れ人形に近付いていく。
人形の前に立つと左手も右手と同じようにスカートをつまむようにした。
男は人形の両手を持ち上に持ち上げる。
すこし、抵抗を感じたが持ち上げたあと、人形の両手が下がらないことを確認し男は二、三歩下がる。

パニエが邪魔でショーツが見えない。

男は苦笑し、また人形に近付きパニエを下ろす。
すこし人形が揺れたように感じた。

男はまた二、三歩下がりショーツを確認する。
白系の球体関節ストッキングに黒いショーツが透けて見える。
ややローパンツ気味なセクシーなショーツだ。
満足したように頷き、そのまま撮影をする。
ふとももがすこし震えている気がするが気のせいだろう。

10枚程度撮ると、男は人形に近付き首筋を撫でた。
人形の肩が震えるのをみて楽しそうに撫で続ける。
両手で首筋を爪を立てるように優しく撫で、不規則に二の腕や脇をさする。
くすぐったいのか気持ちいいのか、人形はすこし揺れている。

急に人形の下腹部を触る。
すこし驚いたのか人形の腰が下がるが、すぐに元の位置に戻る。
苦笑しながら左手で下腹部を触り探り始める。
人形の揺れがすこし大きくなったが、男は屈み右手を人形の腰に当て揺れにくくする。
コリコリとした膨らみを探し出した。

そのまま、左手で膨らみを掴み上下にさすり

上の方を爪先で甘く引っかき

股の間を爪で優しく掻き

ふとももをさする

数分行なったあと、男は両手を離した。

どこからか深い深呼吸のような音が聞こえたが気にせず、ポケットから何かを取り出す。
なにかのリモコンと長さ5センチ、太さ1センチほどの筒状のもの。
リモコンは段階スイッチのようで0,1,2,3となっている。
男は筒状のものを人形のコリコリした膨らみに当たるようストッキングの内側、ショーツのやや上に固定する。

リモコンのスイッチを1に入れると、筒状のものが震え始め人形がピクンと動く。
満足げにスイッチを0にし、パニエを上げ両手とスカートを下ろさせ最初に人形がしていた左手で髪をかきあげ、右手でスカートを摘むポーズを取らせ、最初に座った座椅子に腰掛けた。
しかし、思い出したかのように荷物を漁り始め三脚とコンデジを取り出した。
そして、板の間に飾られた人形が映るように配置し動画を撮り始める。

すこしぬるくなったビールを手に取ると、リモコンのスイッチを1に入れる。
今回は動かなかった。
しかし、振動音は聞こえている。

そのことに満足しながらビールを呑む。

1分後
動かない。

5分後
すこし腰が下がったかな。
一旦0にし、腰の位置が落ち着いたのを見計らい再度スイッチを1に入れる。

8分後
人形の揺れが大きくなった。

10分後
アゴが上がり、右手がスカートを離してしまった。

さすがにポーズが変わってしまったので、半分になったビールをテーブルに置き人形に近付く。
カメラを邪魔しないように自分の顔が映らないように。

せっかくなのでポーズを変えよう。
男は人形のアゴを引き人形の左手を腰に、右手を敬礼のように額に近付けさせる。
右手をまっすぐ伸ばすときに人形の指先が男の手のひらをもじもじとさすったが気のせいだろう。

ポーズをさせてからコンデジの映りを確認し、男は座椅子に座る。
そして、スイッチを2に上げる。

振動音が大きくなり、人形の右手が一瞬揺れる。
男は楽しそうに見ている。

13分後
右手がまた小さく揺れ始めた。

14分後
肩が上下に動き足も太ももをすり合わせるように動いてしまっている。

15分後
スイッチを0にする。
音が止まり人形が腰を切なそうに動かし深い吐息をした気がした。

落ち着くために深い呼吸をしようとしているようだがスイッチを3にする。
ビクッと動いた。

耐えようとしてるが段々と震えが出てきてしまっている。

17分後
両手両足に力が入ってる。
かわいいなぁ。

18分後
ビクン、とした。
スイッチは3のままだ。

19分後
前かがみになってきてしまっている。
腰や足が震えているが頑張って人形になっている。

20分後
スイッチを0にする。
震えは止まったが、座りたそうな感じだ。

スイッチを3にする。
人形はビクッっと動き、両手で筒状のものを抑える。
男は苦笑し、スイッチを0に戻す。

人形、いや和菜はゆっくり腰を落とし座ってしまった。
少しすると、思い出したかのように慌てて立ち上がり左手を腰に、右手で髪をかきあげるポーズをとり人形のふりをする。
男は、立ち上がり録画を止める。
そして、人形のふりをする和菜の前に立ちスイッチを入れる。
和菜はすこし揺れるが耐えているようだ。

頭を撫で、男は和菜に言う
「このまま布団に運んで遊んでもいいかな?ダメなら和菜に戻って、お人形さん」

和菜は動かない

男は楽しそうに人形を抱きしめる。
そして、そのまま持ち上げ布団に運んでいく。

さぁ、可愛いお人形さんで遊ぼう。


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