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僕は、由佳里の目が少しの時間閉じられていた事に気付きました。
その時間は僅かに2秒から3秒と言う短時間でした。
スタッフの誰もが、そんな由佳里の目の変化に気付いていませんでした。
でも僕は知ってます。
ああやって、通常とは違う目の閉じ方をすると言う事は、今の由佳里は瞬きを自動的に行っているのではなく、中にいる友達が自主的に行っているのだと。
普段はもちろん自動にしているはずです。
わざわざ苦しい手動モードで動かす理由が無いからです。
ですが、今の由佳里は確かに手動で瞬きをしている。
これは想像ですが、衣装を着付けている課程で、その快感に耐えきれず、ついつい3回連続で固くなった物をヒクヒク反応させてしまったんでしょう。
その為、モードが手動に切り替わってしまった。
いつから手動になっていたのかは分かりませんが、そこから先は、友達が由佳里の中で、自然な瞬きを再現し続けていたんでしょう。
ですが、ドレスに胸を締め付けられ、ついに我慢出来ずに固くなった物に、ギューッと力を入れ続けてしまった。
いったいいつからそんな切ない快感の中で、自然な瞬きを続けていたのかは僕からは分かりません。
パニエを身につける時なのか、コルセットを巻く時なのか、あるいは、ブラやタイツを身につけている課程でなのか、それとももっとずっと前からなのか。
それは由佳里の中にいる友達だけが知っている真実なのですが、目を切なそうに瞑った由佳里を見て、僕は由佳里の中にいる友達がとても羨ましい気持ちでいっぱいになっていました。
最後につっかえていた胸が通った時、ブラで固定され、補整下着によって持ち上げられている胸が、プルンと揺れたのももちろん見逃しませんでした。
その瞬間の瞬きのパチパチと言う早さも。
ドレスのつかえが取れて、胸がフリーになった事で凄い揺れだったはずで、由佳里の中の友達も、その揺れに思わずヒクヒクと反応してしまったのでしょう。
手動モードになっている時は瞬きの動きは、ほぼそのまま中の人の反応ですからね。
それを知っていると、瞬きを見るのは非常に辛いんです。中の人が気持ち良くなっている真実を見せつけられている事になるんですから。
二名のスタッフが強引に引っぱった事で、身体のバランスが狂ってよろめいたようにも見えましたが、僕には、そのよろめきは、単にスタッフの引っ張った力だけのせいではない気がしました。
ですが、由佳里は直ぐに何事もなかったかのように体勢を立て直し、スタッフの前に立ちます。
もちろん、瞬きのペースも、先程までの、全く違和感のない自動モードのようなタイミングに戻っていました。
20秒感瞬きが止まっている時間が無いので、当然自動モードに切り替わっているはずはありません。
と言う事は、由佳里の中では、友達が自然なタイミングに近づける様に、固くなっている物をヒクヒクと動かし続けていると言う事です。
当然ですが、そんな事情に気付く人はいません。
ですから、淡々と着替えは続き、スタッフのうち一名が由佳里の後ろに回り、ドレスの背中を閉じていく事になります。
次はスタッフのうち一名が由佳里の後ろに回り、ドレスの背中を閉じていく事になります。
この背中もファスナーではなく編み上げのヒモですから、一旦締められると、中々脱げない事になりますね。
もちろんドレスのシルクサテンによって、上半身は今まで以上に締め付けられる事になりますから、裏側の苦悩は更に増すはずです。
サテンの素材が、由佳里の身体をピッタリと覆い、物凄く艶かしくツヤツヤと輝いて見えます。
特に胸の辺りのパツパツな感じは妖艶で、こんな胸を持った女性を見たら、どんな男でも欲情してしまいうそなぐらいにセクシーです。
そんな状況でも、瞬きは普通に続いているので、その瞬きを見るのは僕にはとてもツライことでした。
ドレスは、背中に大きなリボンを固定するのですが、これは背中に付いているフックによって固定される事になります。
このリボンもかなり大きく、正面から見たらパフスリーブで膨らんだ肩幅ぐらい横幅があり、リボンの裾もお尻から太ももぐらいの長さを持っているようです。
つまりそれなりに重量があり、リボンの固定位置は、ちょうどバストのアンダーラインの裏側ぐらいになるので、僕の予測が間違っていなければ、歩く度に、リボンの重みが胸にかかる気がします。
実際軽く横から見ると、バストを丸く包むドレスの生地が、後ろ側にも引っ張られているのが分ります。
重みが辛いのか、リボンが固定された瞬間には、由佳里の目が一瞬だけ半分ぐらい閉じて、再び開いたのも見逃しません。
恐らく、予想以上に切ない引っ張られ方をしたのでしょう。
その瞬間友達の固いものは、すごく切ない反応を見せかけて、ギリギリで耐えた。
でも、わずかな反応がその瞼を半分だけ動かしてしまったんでしょうね。
このリボンは、見た目は可愛いけど、由佳里の中にいる演者にとっては、相当に苦しそうな装備って言う事でしょうか。
ドレスを着たら、綺麗なネックレスを着けてあげます。
ドレスの色に合わせて、スカイブルーの大きな宝石がいくつもついたネックレスを首にかけてあげ、後ろで固定するのですが、由佳里はツインテールなので、うなじ辺りが丸見えになっています。
当然ですがうなじ辺りにも由佳里の身体に隙間はなく、彼女の頭部は身体と一体形成されているのが良く分るわけですが、このセクシーなうなじの裏には、僕ら外にいる人間には秘密にされている、とても羨ましい世界が存在しているはずだと思うと、凄い嫉妬心が沸いてきます。
ネックレスは比較的長めで、宝石が丁度胸の谷間の上側に収るぐらいの位置に来ます。
ドレスが胸をピッタリと覆っていて、左右の胸を覆う布がピーンと張っている為、実際に谷間は出来ていませんが、ネックレスが揺れると、当然左右の胸の上辺りを軽く擦る事になるはずで、それもまた僕の悔しさを増していきます。
ドレスによってパツパツに締め付けられたバストは、その中にいる人にもそのままその締め付け感は伝わっているはずです。
そして締め付けられた状態というのは、実は結構感度も増してしまう傾向があります。
その締め付けられて敏感になっている物の上から、このネックレスの宝石が、ツツツーっと擦れるんです。
その感覚を想像したら、もどかしいやら切ないやら、本当に苦しそう。
自分の手で、そんな羨ましい装備を、由佳里にしてあげるんです。
綺麗な宝石をつけているネックレスですから、由佳里は喜んでいるはずですが、それ以上に、この中の人の固くなっている物は、その感触に、白っぽい涙を滲ませて泣いて喜んでいるんです。
しかも、今の状態では、そんな嬉し泣きしているであろう物は、下手に反応させられない状態にもあります。
こんな状況を目の当たりにしている僕は、悔しいに決まってますよね。
ネックレスを着け終わると、今度はロンググローブです。
ドレスと同系色となるブルーのサテンで出来たロンググローブは、二の腕が完全に隠れるぐらいに長いので、パフスリーブの袖の中に、グローブが入り込んでしまいます。
これは由佳里本人が自ら着ける事になるのですが、片方ずつロンググローブを装着している時も、その細くて綺麗な手が、さらにロンググローブによって締め付けられているのが分ります。
身体の他の部位ほどでは無いとは言え、腕や二の腕にも締め付けとシワを感じるセンサーが埋まっていますので、当然この腕の締め付けは、彼女の中の固くなっている部分にも伝えられているはずです。
ドレスによってほぼ全身を覆われた上に、さらにこのグローブの感触まで伝えられるのですから、さぞや切ないことでしょう。
両腕共にグローブを装着し終わると、スタッフの一人が袖の中に完全にグローブが入り込んでいる事を確認します。
この時、スタッフによって二の腕を擦るように、グローブを伸ばされるのですが、いくら他の部位よりも感度が落ちるとはいえ、露骨に擦れられてしまうと、何も感じない訳にはいかないはずです。
それでももちろん由佳里は大人しくしています。
今、スカートの中の音を聞くことが出来たなら、相当に苦しそうな呼気に包まれているはずですが、何層も重なったパニエと、重みのある床まで広がった綺麗なスカートによって音が漏れることは全くありません。
唯一、お腹辺りにピッタリとフィットしたドレスの生地が、彼女の呼吸を伝えてくれていますが、ストロークがゆっくりな物の、深い呼吸にはなっていない様子。
まぁそれもこの着ぐるみの凄いところで、肩で呼吸するような激しい呼吸にならない限り、体型の補正がリアルタイムに行われることで、お腹の呼吸の動きも常識の範囲に見せてくれるんです。
触ったりすれば分るんですが、見ているだけだと、普通に呼吸しているようにしか見えないので、彼女の呼吸の異変があるとしても、それに気付くスタッフはいないはずです。
但し、僕は違います。
由佳里の目の動きだけは、中の様子を少しだけ漏らしてくれているんです。
スタッフがグローブを擦る様に伸ばすと、その動きにあわせて彼女の瞬きが行われていたのを僕は見逃しませんでした。
スタッフに扱かれて、その気持ちよさに耐えられず、ついついスタッフの擦るリズムで瞬きをしてしまったんでしょう。
こんな切なそうな状態でも、ほかの人が由佳里の真実に気づかないところは、中にいる友達の演技を流石と褒めるしかないのかもしれませんが、僕にはその、回りに気づかれない友達の状態が、羨ましくて仕方ありませんでした。
こうして最後に真っ白いハイヒールを履いて、由佳里の準備が整います。
由佳里は大型の鏡の前で身体を右に左に捻って着崩れが無いことや、細部のチェックなど、確認している様子。
その鏡に映る姿に満足げですが、それは由佳里という立場で満足しているのか、裏側の世界から自分を密閉するこの清楚なドレスに包まれた由佳里の姿を見て満足しているのかは、僕ら外にいる人間からは分らない事です。
これだけ重みのあるスカートですからある程度の力でパニエを押さえつけ、その裏にある固くなった物も押さえつけているはずです。
そんな状況でも、身体を左右に振ればスカートがサワサワと揺れるでしょう。
そうなれば裏側で固くなっている物を押さえつけているはずのパニエが、ドレスにつられるようにスカートの中でサワサワと揺れるはずです。
そんなパニエにサワサワと擦られる、中の人の物は、どれ程気持ちのいい感覚を浴び続けることになるのでしょう。
どれ程の快感が裏に存在していたとしても、もちろん由佳里の様子に変化はありません。
瞬きも自然な状態を保っているようで、でも二十秒以上間隔が開く様子も無いという事で、つまり相変わらず友達は由佳里の中で苦しんでいると言うことになります。
一通り準備が終わったのは十四時五十分。
この後、パーティーが始まるまでしばらく待機なのですが、スタッフの大部分は会場側の準備もするため、部屋を出て行きます。
結局僕と由佳里だけがこの部屋に残されて待つことになるのですが、この間はホントにドキドキすると共に凄くツライんです。
僕からすれば、ゲームの憧れのヒロインが、憧れのシーンを再現すべく、ドレスに身を包んで待機してるんです。
それだけでも緊張するやら恥ずかしいやらドキドキするんですが、なにより、この由佳里は着ぐるみ。
つまり中には役者が入り、この可愛いヒロインに包まれて、可愛いヒロインになりきっているんです。
そんな羨ましい立場が、さっき説明したように、北野か、あるいは加藤君だと言うのですから、ね。僕にとってはホントに辛いんです。
彼らは、僕が憧れるヒロインを自由に出来る立場であり、実際に僕の目の前で、綺麗なドレスに身を包み、その身体とドレスの生み出す甘くて切なくて苦しそうな世界を独り占めしているのです。
ですが僕には、中に入ってるのが、誰なのかを知ることも出来ません。
質問してみたとしてもきっと内緒と言う言葉が返ってきます。
それはそうです。
今の彼女は、北野でも加藤君でもなく、由佳里自身なのですから。
着ぐるみに入る役者は、中に入っている間は、外から見たキャラクターとして存在するルール。
それは例え楽屋で、仲のいい役者同士で片方が着ぐるみの中にいる状態であった場合でも、着ぐるみの中にいる人間は、中の人間として仲良くするのではなく、あくまでも見た目のキャラクターとしての立場を崩さないで仲良くすることになっているのです。
当然こう言う公の場では、例え二人きりでも余程の事情がない限り、普段はキャラクターとして存在する事になりますから、僕が中の人物が、北野なのか、あるいは加藤君なのかを知ることは出来ないわけです。
全身をツヤツヤのシルクサテンのドレスに包まれて、スカートの中の呼気を吸いながら、こんなに可愛らしい女の子になっているのは、北野なのか、加藤君なのか、いったいどっちなんでしょうね?
ヒールを履いていても、背丈は僕よりもずっと低いので、彼女は僕を見上げるように見ている事があります。
その可愛い顔の中から、僕はどんな風に見えているのでしょう。
その赤くて綺麗な瞳越しに見える外がどんな世界なのか、それを知っているのは北野なのか、加藤君なのか、どちらにしても非常に羨ましい世界から、僕を可愛らしい表情で見つめてくるんです。
しかも、その瞳は、実に自然に瞬きを繰り返しているんですね。
僕を見つめる瞳が瞬きをする度に、この美しい由佳里の中で、友達が固いものをヒクっと反応させているはずだと思うと、本当に羨ましく感じました。
この部屋で、二人で待つこと十分。
その間に由佳里は何とか落ち着こうと思っていたのか、瞬きの間隔が次第に長くなっているのがわかります。
時計を見ていないので正確にはわかりませんが、感覚的には15秒以上間が開き始めるんですね。
移動もしていない今、なんとか20秒我慢して、自動モードに切り替えるように必死なのでしょう。
ですが、なかなか20秒に達する事無く、瞬きをしてしまう様子。
その間隔の長い瞬きと、静かに佇む由佳里の見た目を見て、僕の股間はパッドを突き破りそうな程、固くなって興奮していました。
由佳里が長時間瞬きをしない挑戦をしていることに、僕が気づいてから、およそ七分ぐらい経過して、ついに瞬きが感覚的に20秒を超えるシーンがやってきました。
その瞬間は、外から見ている僕にもハッキリと分かる程、由佳里は独特の反応を見せます。
随分長く、瞬きをしない時間が経過し、僕もそろそろ20秒を超えたんじゃないかと思い始めたとき、由佳里の手がぎゅっと握られるのを見てしまったんです。
そして次の瞬間、軽くウンと頷く様な仕草をする由佳里。
何も知らなければ、何か考え事をしていて、自分の中で納得してウンウンと頷く様な、割と自然の仕草です。
でも、僕にハッキリ分かりました。
手をぎゅっと握った瞬間、きっと20秒が経過したサインとして、中にいる友達の物が振動を感じていたんです。
その振動があまりに気持ちよかったため、自然な姿で耐えるのが苦しくなって、ついつてをぎゅっと閉じて耐えたということでしょう。
そして、その振動を確認したことで、ようやく瞬きが自動モードに戻ったと言う確認ができて、納得するように頷いたんだと思うのです。
何も無い状態なら、きっと不自然には見えない彼女の行動。
裏事情を知る僕でなかったら、恐らく誰もが彼女の裏で行われているはずの真実に気づかない気がします。
そのぐらい自然な動きなんですね。
ですが、僕は分かります。
由佳里の中は、ほんの直前まで、トロけるような快感地獄にあり、それを友達は一身に浴び続けていたはずだということを。
そして、その最後に、耐えたご褒美の振動を受け、さらに気持ちがよくなっていたはずだと言う事を。
そんな裏の様子はまったく包み隠し、由佳里は相変わらず静かに佇みます。
瞬きに不自然さも無く、今は恐らく自動モードのはずですが、外にいる僕にはその差は分からないぐらい、先程までと変わらない瞬きを続けていました。
こうして十分が経過します。
静かな部屋に、サワサワとドレスが揺れて擦れる音と、僕の呼吸音だけが聞こえる中、しばらくすると急に外が慌ただしくなり、この部屋にもスタッフが由佳里を呼びに来ると同時に、僕もサポートの準備のために会場に移動します。
由佳里を誘導して会場の入り口まで来る間、スカートの裾何かに引っかけないように、僕も注意しながら歩くのですが、スカートの裾に注目すると、ついつい、この裾に遮られた裏側の世界を想像してしまいます。
当然裏側の空気が外に漏れ出すことは殆ど無いはずであり、スカートの裏に溜まっているそれは、相当に苦しそうな空気のはず。
そんな状態でも、可愛らしくちょこちょこと歩きながら移動する由佳里。
ドレスの生地のサワサワと擦れ合う音と、コツコツとヒールが床に当たる音が廊下に響きます。
入場のドアの前に立つ由佳里。
僕は最終的な衣装の確認をし、OKサインを出すと、由佳里は可愛らしくウンと頷きます。
その瞬間、首の付け根辺りにまとわりついた、ドレスのハイネックがシワを作っているのが見えました。
ドレス素材では僕は体験した事は無いのですが、レオタード素材であっても、相当にこそばゆいので、あれだけすべすべツヤツヤのサテンに包まれた首の回りに出来るシワってのは、相当にいやらしい感覚に変換されて、由佳里の中に伝わっている気がしますが、もちろん由佳里は笑顔のまま。
首にかかるネックレスも動きに合わせて揺れ、宝石が胸の上を優しく撫でているのも分ります。
それでも、彼女の中が本当に笑顔のままなのかどうかは全く見えませんが、彼女は可愛らしく微笑み続けています。
僕は会場の中に先回りし、最前列の更に前にしゃがんで待機します。
アナウンスにより、バースデーパーティーの開始が告げられると、会場が暗くなり、ドアの方にスポットライトが当たります。
そして、ゆっくりとドアが開き、音楽が鳴り、スポットライトの中にドレス姿の由佳里が浮かび上がります。
お客さんはその美しさにため息を漏らしたり、一心不乱にカメラのシャッターを切ったりしています。
その中で、ゆっくりと、神秘的に、美しく、清楚に、そしてちょっぴり生意気そうに、一歩一歩歩を進める由佳里。
空調がかかっている室内とはいえ、スポットライトを浴びると、それなりに暑いはずですが、由佳里がそれを気にする様子はありません。
凛とした清楚な雰囲気と、その可愛らしい顔、そしてスタイルのいいボディーのおかげで、ちょっと近寄りがたいオーラすら漂っているのですが、その裏には僕の友達がいるのだと思うと、凄く悔しい光景でした。
スポットライトを浴びた由佳里は、ドレスのシルクサテン生地のツヤツヤした感じと相まって、本当にキラキラに輝いて見えました。
さっきまで、僕の身近にいたはずの由佳里は、もうすっかりみんなのアイドルとして、スポットライトを浴びているのです。
そう言う役だから当たり前なのですが、なんだか凄く羨ましいのが事実でした。
実は、ゲーム中の設定では、由佳里の家でお手伝いをしてるメイドさん達が三人いて、このパーティー会場にもお手伝い役としてそのメイド達の着ぐるみがいます。
メイド服もロングスカートなので、衣装としては呼吸が苦しい部類に入るのですが、メイドさん達は、ホビー21で研修を終えたばかりの新人がローテーションで入っているらしく、リハーサルの段階でも相当に苦しい思いをしたようです。
メイド達には専門のスタッフが付いていて、サポートは万全ですし、メイドの登場する時間は、一人につき1時間ぐらいなので、新人でも何とか仕事をこなせるはずですが、ローテーションする直前ぐらいになると、リハーサル中でも快感と息苦しさに相当苦労したようです。
ただ、そんなメイド達も、由佳里に比べたら、まだ衣装は楽な方です。
実際、このメイド役をやっている新人君に話を聞いたら、由佳里役の北野と加藤君を心底尊敬するって言ってました。
メイドとして、この場にいるだけで、僅か一時間でも最後の方は蒸し風呂と快感と息苦しさから、リハーサルでもギブアップしたくなる事が多いのだそうですが、由佳里は、そんなメイドよりも遙かに重装備のドレスを纏って、このパーティーをこなすのです。
由佳里の入場中、ずっとお客さん達の持つカメラのフラッシュが光り、由佳里の姿を記録しています。
この美しいドレスに包まれた綺麗な由佳里は、カメラにどう記録されているのでしょうね。
美しくて可愛い由佳里として記録され、ファン達はそれを眺めたり、印刷して部屋に飾ったりするのでしょうか?
清楚で美しい女性を印象づける美しいスカイブルーのドレスを纏っていますが、このドレスが由佳里の中に伝えるのは、清楚で美しい世界とは全く異なる、淫靡で妖艶で悩ましい世界。
一歩歩く毎にスカートの重みがパニエを通して下半身にかかっているはずですし、パニエその物も下半身に絡みついて擦れているはずです。
上半身はそれ程動かないとは言え、大きな背中のリボンの重みは、胸へと伝わり、大きな胸がドレスによって一歩一歩後ろ側に引っ張られるように締め付けられている事でしょう。
そんな裏の世界が存在することに気付いているお客さん達は誰もいないようですが、この場所で、由佳里の中やメイド達の中にいる役者の他に、僕だけはそんな世界の存在に気付いている事になります。
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