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≪ 北野side ≫
イリュージョンが終わり、箱が片付けられていきます。
広場の端の方に大道具を纏めて置いてあるスペースがあり、そこまでスタッフが箱を移動させているのが見えます。
僕はそれでもお客さん相手に、残り時間をフリータイムとして過ごすことになります。
お客さん達もそれぞれに交流が始まり、またお客さん達の中に由佳里も混じってワイワイと楽しい一時を過ごすのですが、僕にはやっぱりあの箱が気になってしまいます。
それでも、しばらくは彼氏役の男の子と共に、お客さん達の中で、パーティーの主役でいるのですが、みんなでゲームをすることになった時、由佳里がたまたまフリーになる時間帯が発生したんです。
この隙に、少し広場の端の方に移動しよう歩き出すのですが、それまでの箱の中で出してスッキリしているはずの僕のモノは、お客さん達とワイワイやっている時間帯にすっかり回復していましたので、歩くとドレスの締め付けや、背中のリボンの揺れ、パニエの擦れが、すっかり僕を気持ち良くし続けてくれます。
その上、あの箱が気になってしまい、そのことも僕のモノを回復させる手助けをしていました。
そんな状態で広場の端まで移動していると、ふと成田君が箱に近づいてる様子を発見します。
成田君もあの箱が気になっているようですね。
でも、多分成田君はあの箱に何があるかまでは知らないはず。
あの箱が直ぐに回収されていたら、もしかするとあの中に誰かが隠れている可能性を想像するかもしれませんが、ああやってただ放置されている箱に、まさか由佳里が隠れているなんて想像しないはずなんです。
近づいてみると、やっぱり成田君は、箱の前にしゃがみ込むようにして、箱を不思議そうに眺めています。
僕が近づくと、由佳里に気付いたのか、成田君が座ったままこっちを向きます。
僕が可愛らしく成田君の横にしゃがみ込むと、成田君は少しドキドキしているみたい。
こんな可愛い由佳里が、こんな綺麗なドレスを纏って、横に並んで座ってるんですから、そりゃドキドキするでしょうけど、その中は僕なんですよね。
成田君がドキドキしているその由佳里を動かしているのは、僕なんだよ? って教えてあげたい気もするんですが、せっかくだからちょっとドキドキしてて貰いましょうね。
可愛らしく頬杖付いてしゃがんでるだけでも、ウエストはピチピチするし、スカートの中のフワフワなパニエが膝や下腹部に集まって、凄く気持ちいいことになります。
また、しゃがんだことで股間もピッチリと締め付けられる感じがして、思わずしゃがんだまま太ももを軽くキュッと摺り合わせてしまいますが、多分隣の成田君はそれに気付いていません。
成田君をチラッと見て、不思議でしょ? って小首をかしげてあげます。
目の前の箱には、成田君が知ったらきっともの凄く羨ましがる世界があるんです。
でも今は内緒。
色々想像して、色々悶々として貰えた方が、僕も楽しいですから。
そして、色々想像してる様子の成田君の頭を、いい子いい子と撫でてあげます。
頭を撫でるときに腕を持ち上げると、当然胸が突っ張るんですけど、その苦しさも成田君には知られないように、可愛い由佳里を演じます。
「すごいなー。一体どういう仕組みなんだ?」
成田君は凄く不思議そうに質問してきました。
ふふふ。凄いでしょ?
でも、真実を知ったら、もっと凄いことになっちゃうんだよね。
だって、目の前の箱には由佳里が入ってるんだもん。
そう思いながら、一本指を立てて口に元当てて、内緒のポーズを作ってあげます。
ただ、あんまり内緒だと可哀想なので、ちょっとヒントをあげることにしみました。
いや、実は可哀想だからじゃなくて、ちょっとした意地悪でもあるんです。
ヒントから正解に辿り着いたらきっと凄く嫉妬するし、辿り着けなくてもずっと悶々とするはずですから。
なので、中のリモコンと連動しているLEDランプを指差してあげます。
その様子を不思議そうに見る成田君。
「どうしたの? ランプが何かあるの?」
凄く重要なランプなんですが、またちょっぴり意地悪く、一本指を立てて口に元当てて、内緒のポーズを作ります。
そして、箱を見つめながら、中にいるもう一人の由佳里を想い、箱の上面をやさしく撫でてあげました。
この箱の中には、今この瞬間も、自ら身体をピチピチに締め付けながら小さくうずくまって息を潜めて頑張っている加藤君の入った由佳里がいるんです。
苦しいだろうなぁ。
イキたいんだろうなぁ。
加藤君、もう出しちゃったかな?
それとも、まだ我慢を続けてるのかな?
こんな小さくて蒸し暑そうな箱の中に入っちゃって、今も凄く苦しいはずなのに、全然外からは分らないんです。
何も知らない成田君は、不思議そうにしているだけですが、真実を知っている僕には、この箱は余りにも切なくて羨ましい箱でした。
「この箱に何かあるの??」
成田君の質問に、僕は箱の下にあるファンの位置を手で確認し、成田君に触れさせます。
「このファンが……どうしたの?」
ファンの存在には気付いたようですが、この箱がファンによって冷やされている程度の物にしか感じていない様子。
もちろん種も仕掛けもある機材ですから、箱の中に仕掛けがあることにはもしかすると気付いている可能性はありますし、その仕掛けを空冷するためのファンだと思っているのかもしれません。
色々ヒントは教えてあげていますが答えはまだ内緒です。
成田君は、まさかそのファンの真裏に、少し厚手の黒い布越しに、由佳里の股間があるなんて夢にも思っていない様子。
でもああやって軽く触れるだけでも、実は箱の中ではファンの振動が変化して、僅かに感じ方が変化するんです。
股間がファンの穴から離れた位置にあっても、箱自体が振動していますので、股間付近は微振動が伝わりますし、万が一、布の一部に由佳里の身体が乗っかっていたら、その快感はかなりの物のはずです。
ファンをカタカタ揺らしているその手が、加藤君をどれだけ気持ち良くしてしまっているのか、全く想像すらしていない成田君ですが、今、君は、君の後輩がとっても気持ち良くなるお手伝いをしてあげているんですよ。
箱の中にいれば、外の人が話す会話ぐらいは聞こえるはずです。
つまり加藤君は、成田君が僕の由佳里に話しかけている様子も分っているはずなんです。
僕の時は誰も触ってくれることは無かったけど、今、こうして箱の中にいる加藤君は、色々弄って貰えて、正直、羨ましいと思ってしまいました。
「向こうの箱もこう言うのが付いてるの?」
成田君は、箱の構造にちょっと興味があるようで、質問してきます。
同じ箱ですから、ここは内緒にしなくてもいいかと思って、ウンと頷いてあげます。
「なんだろう。これがタネになるのかな?」
タネではなく、タネのヒントです。
ですが、僕は内緒のポーズ。
そして、再びファンを弄ってみます。
少し強めに弄ると、布にフィットして、その布の裏側に振動が伝わりやすくなることも知っているので、強めに押し込むようにファンをぐりぐり弄っていると、成田君は不思議そうに僕の行為を見ています。
ファンを押し込んだ時の感触では、さすがにこの上に由佳里が乗っているのか、少し空間があるのかまでは分りませんでしたが、ちょっと強く弄った時、ほんの少しだけ、箱が揺れた気がしたんです。
そう。
加藤君が感じている証拠です。
僕は、その揺れが凄く羨ましかった。
きっとこの箱の中では、チャイナドレスを纏ってピチピチになったままうずくまっている由佳里の中で、絵も言われないような快楽に溺れかかっているはずなんですから。
僕がちょっと強くファンを弄り回している様子を見た成田君は、僕に尋ねます。
「何してるの??」
加藤君が箱の中で感じていることは、何となく分ったので、成田君にもうちょっとだけヒントをあげる為に、LEDを指差してあげます。
そして、そのまま再びファンを弄ってみると、十数秒後に、ホンの一瞬だけ箱がカタっと動いて、その瞬間、LEDのランプが一瞬だけ光ったんです。
加藤君がどうやってリモコンを握っているのかは分っていませんし、しっかり握っていたら、ボタンから指を離さないかもしれませんから、そうなるとランプが光らない可能性もあります。
ただ、もし普通に握っている状態で、気持ち良くなり続けると、きっと一瞬でもボタンを押す手に力が入らなくなる瞬間がある気がしたんです。
そして、実際に目の前で一瞬光ったランプは、そんな箱の中の過酷な世界を、僕にも垣間見せてくれたことになります。
成田君に少しヒントをあげる為、自分でファンを弄った結果とは言え、その一瞬だけ光ったランプは、余りにも羨ましい光りだったことは、成田君にも加藤君にも内緒です。
由佳里の中にいる僕だけが、そのランプを見て、一人、僕な大事なモノを固くしていました。
ランプが光ったので直ぐに手を離してあげたのですが、もしかすると、それが箱の中の環境を更に悪化させているかもしれないと思うと、とても切なく感じてしまいました。
僕の想像が正しければ、加藤君は僕の弄ったファンの動きに、かなり感じていたはずです。
そして、加藤君は、箱の中でかなり追い込まれて、ついランプを点灯させてしまった。
その次の瞬間、僕は手を止めてしまったわけです。
あのランプが、加藤君をイカせてたのであれば、スッキリしている可能性はありますが、もしまだ我慢し続けているとしたら、その悶々とした感情は、相当に苦しいはずです。
あんな小さな箱の中に、ピチピチのチャイナドレスを纏っているはずの由佳里が、小さくうずくまっていて、その由佳里の中で、猛烈な快感と闘っているはずなんです。
僕もついさっきまで、その箱の中で苦しんでいたから、余計に想像出来るし、余計に羨ましく思ってしまうことになりました。
「え? 今のランプは?」
成田君は、全く気付いていない様子。
僕は、成田君に向かって可愛らしく、内緒、のポーズを取り、目の前の箱を天板を、優しく優しく撫でてあげます。
(加藤君……きっと箱の中は、とっても苦しくてとっても切ない場所になってるんだろうけど、頑張ってね……凄く羨ましいけど……僕もお仕事が残ってるし、外から応援してるから、もうちょっとだけ、その狭い箱の中に閉じ込められたままでいてね……)
凄く切なかったけど、仕事がまだ終わってないので、僕は由佳里をお客さんの輪の中に戻してあげることにしました。
≪ 加藤side ≫
出しそうになる液体を、必死の思いで食い止めながらも、チャイナドレスのピチピチした締め付けと、由佳里の大きな胸が膝に潰されている締め付け、そして、股間付近にソフトにフィットしているスカートの布が、私の理性を徐々に奪い続けていました。
一人でじっとしていると、僅かな時間でももの凄く長い時間に感じる為、その我慢の時間は永遠に続くんじゃないかという錯覚すら覚えました。
そんな時、外から声が聞こえたんです。
「すごいなー。一体どういう仕組みなんだ?」
成田先輩の声です。
多分、成田先輩が、この箱を気にして、見てるんです。
誰かに向かって話しかけているようにも聞こえますが、相手の返事はありません。
とすると、言葉が話せない相手に話しかけていると言うことになりますから、その相手は、由佳里である可能性が高いと思いました。
そう。
箱の外に、北野先輩の入っている由佳里と、成田先輩がいるんです。
成田先輩が、箱を気にして見てるんでしょう。
北野先輩は、答えを教える気は無いらしく、色々成田先輩が質問しているようですが、その言葉からは、中々核心が聞けずにもどかしそうな様子が伺えます。
目の前の箱の中には、先輩の大好きな由佳里が、ピチピチのチャイナドレスを纏ったまま、小さくうずくまっているんです。
可愛い由佳里が小さくうずくまってるその中に、私がいて、由佳里の甘い締め付けをずっと感じ続けているんです。
成田先輩? 気付いてますか?
私、とっても気持ち良くて、もう今すぐにでも出してしまいそうになってるんです。
きっと先輩からは何にも見えないんでしょうけど、その箱のほんのちょっと裏側には、先輩が知ったらきっともの凄く羨ましがる、凄い世界があるんです。
でも、先輩、ごめんなさい。
そんな素敵な世界は、先輩ではなくて、私が独り占めする立場にあるんです。
先輩が嫉妬しないように、私、絶対内緒にしててあげますね。
だから、先輩の大好きな由佳里を、この小さな箱の中で、私が独り占めしてしまうことを許してくださいね。
箱の中で、じっと耐えているだけでも興奮していたのに、周りに、箱を見ている人がいて、しかもそれが成田先輩と由佳里だと思うと、さらに興奮を覚えてしまいました。
「どうしたの? ランプが何かあるの?」
「この箱に何かあるの??」
外からは、成田先輩のつぶやく声が聞こえています。
多分、由佳里が箱の外で何かしてるんでしょうね。
まだ何もされていないのですが、外で何かしようとしてると言う状況に、とっても興奮してしまいます。
と、次の瞬間、
箱の中に空気を送り込んでいるファンが、押し当てられるような力を感じます。
思わず箱の中で息を止める私。
座った場所のせいもあり、ファンは由佳里の呼吸口に限りなく近い場所にあって、そのおかげでこんな小さな箱の中でも私の呼吸は問題なく続けられるのですが、隙間がほとんどないのに立てつけが良くないせいでちょっと押されただけで衣装ごと呼吸口付近に押し付けられるんです。
軽い押さえ方だと言うほど振動は伝わらないのですが、ほとんど身動きが出来ない状況なので、逃げるすべもなく、ただただ押し当てられる振動発生源に耐えるしかないんですよね。
触れるか触れないか分からないぐらいの当たり方で振動を続けるので、僕の息子が由佳里の下半身の中で嬉しい涙を滲ませ始めています。
このままだと込み上げる物を抑える事が出来なくなりそうですが、身動き取れない中で振動するものをソフトにソフトに押し当てられ続ける切なさって、体験してみて初めて分かる切なさです。
しかもちょっと調子に乗っているのか、ぐりぐりと動かして圧力を変化させるものだから、私の理性がどんどん削られ、快楽に身を委ねたいと言う衝動がどんどん強くなります。
イキたい衝動と、出したら勿体ないと言う理性との葛藤が、小さな箱の中に存在してるなんて、成田先輩は想像もしてないでしょうね。
それにしてもあまりに気持ち良くて、思わず手に持っていたリモコンのスイッチを押してしまいました。
「え? 今のランプは?」
成田先輩もそのことに気づいたのか声が聞こえます。
そしてその瞬間から、振動が止まってしまいます。多分ファンから手を放したんですよね。
そのおかげで、私の切ない振動も止まり、その後ほとんど身動きが出来ない箱の中で、イキたくてイキたくて仕方なくなってしまいます。
身体をギュッと丸めて身動きが殆どできないので、当然自分を触る事も出来ません。
ですが、股の間にムニムニキュッキュッと力を入れたり、胸に膝を押し付ける、とかして何とか快感を得ようと努力します。
こんな小さな箱の中で、笑顔を崩すことなく由佳里が小さく丸まって、中に入っている私の息子をどうにか刺激しようと頑張っているなんて、誰も想像していないでしょうね。
その事が余計に興奮を呼んだりもしました。
外の気温も、多少落ちたとはいえ未だに蒸し暑いですから、箱の中の温度も湿度もどんどん上がります。
生身で入ってるだけでもとても蒸し暑い箱の中に、由佳里と言う特性の着ぐるみに入り、さらにチャイナドレスと言う通気性があまりない素材で出来た衣装を纏い、空気が殆ど対流しないようなうずくまる様なポーズで入ってるのですから、それは蒸し風呂と言えます。
けど、こんな素敵な状況で蒸されているのですから、とても興奮してしまいますよね。
生身で蒸されたって全く嬉しくないけど、この姿で蒸されるのはこの上ない興奮を生み出すんですよね。
これは経験した人にしかきっと分からないでしょうけど。
結局その後30分ぐらいで、二部のプログラムが全部終了し、イベント終了となりました。
私は箱毎楽屋に運ばれて、ようやくこの箱の外に出ることを許されます。
箱を開けたら、まず明るい室内が由佳里の目を通して飛び込んで来ます。
スカートの隙間からすぐに鮮度の高い、空調によって冷やされた空気を呼吸出来ている事も分かります。
「え? 駄目なの?」
「だってもう終わったネタじゃん。正解知りたいよ。」
外では成田先輩の声が聞こえていました。
どうやら箱の秘密を知りたいみたいですが、一応この部屋には入れない事になていますから、色々言われて止められているのでしょう。
≪ 北野side ≫
箱から離れて30分程で、今回のイベントの全部の予定が終了します。
僕は相変わらず由佳里と、由佳里の纏う豪華なドレスの中で、蒸され、動きを制限され、呼吸を奪われながら、それでもドレスと身体の生み出す快感を固くなった息子に感じ続けています。
どんなに気持ち良くても固い息子と表情以外でこの快感に反応してはいけないのですが、それが余計に興奮するんですよね。
お客さんとの交流の中で、みんなから見たら憧れの由佳里と言う存在なのに、僕の顔と、僕の息子だけは、そんな憧れの存在からかけ離れた世界にあるんです。
この興奮を味わえるからこそ、着ぐるみの中に入って演技をすることが楽しくて仕方ないんですよね。
イベントが終わり、控室に戻ると、成田君が奥の部屋に行きたがっていたので、止めてあげます。
奥にはもう一人の由佳里がいて、今頃箱から出てる頃。
この仕掛けはもうしばらく秘密にして、成田君の様子を楽しみたいですから。
この後は着替えで、ようやくこの重装備なドレスの外に出られるのですが、それはホビー21に戻る最中の車の中で行う事になっていました。
成田君と帰りの車に移動する最中も、スカートの中でフワフワのパニエが股間の隙間に潜り込んだり上向きに固定された息子の上を優しく撫でつづけるし、大きな胸は揺れてドレスの生地にシワを作るとその揺れやシワ伝わってきて、歩みを止めたくなるぐらい気持ちいいのですが、もちろんお淑やかに成田君の後について歩くんです。
着ぐるみの中に入って女の子として歩く、と言うのが地味に大変な作業だと言う事を改めて実感してしまいますが、だからいいんですよね。
車に乗り込むと、成田君の横に座って移動開始です。
もともと車の中は、空気の対流が野外ほど無いのでかなり息苦しいんです。しかも長時間この姿で過ごしているので、その息苦しさは結構なものです。
もちろん乗った直後から息苦しさが増すと言う訳では無く、そもそもスカートの中の空気が徐々に入れ替わる事で、余計に息苦しくなってくると言う感じなのですが、この苦しさの中にいるのもまた興奮できるんですよね。
多分ですが、成田君も僕の状況は想像出来ているはずです。
そういう人の前でお淑やかに居続けるのって、さらに興奮できるんですよ。
実際成田君からは
「苦しかった? 大丈夫か?」
って聞かれます。
確かに凄く苦しいので、一応可愛らしくウンウンと頷いて、ゆっくりそっと呼吸を整えておきます。
すると、
「ここならスカート捲れるよ? どうする?」
って聞いてきました。
本当はスカートをめくってしまえば、車内の籠った空気とは言えスカート内より大分マシな鮮度の高い空気が吸えるので、実はスカートをめくって楽になりたい衝動はあるのですが、成田君が横にいるのにそんな恥ずかしい行為は出来ない、と言う理由をつけて、実はスカートをめくらない事で成田君が僕の苦しさを想像するだろうと言う計算のもと、首を横に振ってしまいます。
「そっか・・・じゃあまあゆっくり呼吸を整えて、大丈夫そうなら着替えに入ろう。ね?」
そう言った時の成田君の表情は独特でした。物凄く中が気になってて、僕の吸ってる空気に興味があって、でも外からは想像しかできないからいろいろ想像しちゃってる、って感じの表情でした。
僕はゆっくり頷き、その後約15分。成田君にもたれかかるようにして呼吸を整えていました。
成田君にもたれかかるのは、その方が楽だから、と言うよりも、こうやって呼吸する事で、身体が触れ合って僕の呼吸の苦しそうな感じも伝わりやすいはずなんですよ。
真横で僕がこんなにも苦しんでる事を知らせてあげようかと思って。
あと、寄りかかったらちょっとドレスの脇の辺りにシワがよって、呼吸のリズムでそのシワが動いてすごく気持ち良くなったんです。
座ってる事で自由に動けませんから、その分こういう僅かな変化によって生まれる刺激も敏感に感じるんですよね。
呼吸するだけで気持ち良くなっちゃうと言うこの由佳里の身体と衣装は、本当に悩ましいと思いつつ、こんなに興奮できる中に入っていられる自分に喜びを感じます。
15分ぐらい経過して、僕の呼吸もある程度整ったのと、このまま呼吸を続けると気持ち良さが増して出したくなってしまいそうだったので、この辺りでこの遊びはやめて、着替える事にします。
身体を起こして、成田君にOKサインを出します。
「分った。じゃあ着替えよう。っ・・・と」
成田君は席を立って着替えを探し始めます。
すると、何かが見つからないようで、少し慌て始めます。
「あれ? 衣装は?? ここにあるんじゃ??」
どうやら着替えるはずの私服衣装が無いようです。
もちろん僕は知りません。純粋に忘れてきている可能性が高いのかもしれませんね。。
僕は首を振って知らないよとアピール。
「うーん、困った。会場に置いてきたなんて事はないはずだよなぁ。来るとき着てた私服は、別のスタッフが車に積んだって言ってたし。」
「マズイいなぁ。戻ると時間食うし。」
成田君が困ってる様子に、横でウンウン頷きながらわざと腕を組んで胸を持ち上げてよせるように押しつぶして見せます。
もちろんその結果僕の息子は思わず腰が引けそうになるほどの締め付けと持ち上がる感覚とドレスの胸周りのシワを同時に感じてしまう訳ですが、成田君がその様子をチラチラ見ているのを眺めるのは実に楽しいんです。
とは言えこのまま着替えが出来ないのは困ります。
しばらく周りをチラチラと見回して、本当に衣装が無い事は分かりましたが、代わりに面白い物があることに気づきます。
小さな台車です。
多分機械類とかセットの床下の作業をするのに、作業員が仰向けになって乗り移動する小さな台車。
これを見て閃きました。
実を言えば、楽屋に行けば衣装はあるので、それを自分で取ってくればここで着替えが出来る訳です。
が、もし自分の閃きが上手く行けば、ちょっと面白い事が出来そうかな、と。
この閃きが上手くいった時の事を想像しただけでまた息子が喜びの涙を滲ませながら元気になったのは内緒ですけどね。
ちなみに、その閃きとはこうです。
筆談で成田君に伝えたのは、台車に座ってスカートの中に潜り込んでもらって、そのまま楽屋に行って着替えましょう。
楽屋には着ぐるみ姿でしか入れないので、素の成田君はスカートの中に潜ってもらう訳です。
幸い、スカートは床まで届くロングスカートで、ボリュームもあるので、人が一人隠れても多分バレません。
この誘導のポイントは、成田君に「楽屋で着替える」と言う事を納得させる点です。
普通に考えると、楽屋で着替えてしまうと、当然成田君が隠れて戻ってくるスカートが無くなります。
なので、楽屋に行った後、再び衣装を持って車に戻ってくる必要が出てくるのです。
冷静に判断できれば、僕が由佳里として単身で衣装を取りに行って戻れば済む話ですけど、うまく誘導して成田君をスカートの中に連れ込めば、楽しい時間を過ごせそうって事ですね。
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