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≪ 北野side ≫
加藤君の由佳里と入れ替えで、僕は、隣の部屋に入ります。
しばらくはこのまま待機するのですが、隣の部屋では、加藤君の由佳里も移動を開始したようで、隣からは音が聞こえなくなります。
スタッフが隣で由佳里が行動を開始したことを確認して、僕に知らせると、僕はゆっくり立ち上がって、その場でドレスの着崩れを直すように、不自然にならない範囲でサワサワとスカートを揺らして、スカートの中の空気を入れ換えます。
もちろんそのサワサワが凄く気持ちよくて頭が真っ白になってしまうのですが、それでも必死に我慢して、呼吸もゆっくり、小さくするようにして、なるべくスカートの中の環境をいい状態に保たせたまま、スタッフにお願いして、ドレスを脱がせて貰う事になります。
着る手順と逆ですが、まずはネックレスを外して貰い、その後、両手のグローブを外して貰います。
グローブを外すにはパフスリーブの袖口の中に手を突っ込んで、グローブを引っ張り出す必要がありますから、当然スタッフが由佳里の袖を握るように掴んで、もう一方の手で指先を使ってグローブを引っ張ることになります。
そこをそんな風に握って、そこを指でクイクイって弄ったら、当然ですが僕のモノも素敵な感触で握られて、その上指でクイクイされる感触まで伝わってきますが、変な反応をする訳にも行かず、じっと時が過ぎるのを待つのですが、上向きに固定されて固くなったモノがスタッフの手の動きにヒクヒクと反応し、歯を食いしばって耐えていました。
時間にすれば僅かな時間だったのでしょうが、実際我慢している僕には物凄く長い時間と言える時間が過ぎ、ようやくグローブが外されます。
次にスタッフは背中のリボンを外す事になります。
ホックに手をかけて、クイっと力を加えて外すのですが、どうも何かが引っかかっているようで、凄く力を込めても、外せないみたいです。
そして、そうやてっ力を込めると、由佳里のドレスが引っ張られて、それはつまり、胸を締め付ける力に変わります。
背中でクイっと力が入る度に、ドレスの生地が優しく由佳里の胸を締め付けて、シルクの布がモノを締め付けてる感触が伝わるんです。
シルクの布にソフトにソフトに、クイクイっと締め付けられたり緩められたりを繰り返す世界に身を置いた事がある人なら分かると思いますが、その世界は本当に切なくて苦しい物で、その締め付け毎に込み上げる物を必死で押し殺しているんです。
由佳里が可愛く佇むその裏で、そんな感情と闘っている僕に気づくスタッフは誰もいません。
ここに成田君がいれば、いろいろ想像もしてくれるんでしょうけど、今は僕一人、ただひたすら我慢するだけなので、ちょっぴり寂しいです。
けれど、周りに知られないように我慢すると言うのも、結構興奮するんですけどね。
何度か力を入れられて、背中のホックがようやく外されると、ふっと背中が軽くなると共に、胸もちょっとだけ締め付けが緩まるのが分かります。
ずっと着けてたからあまり感じなくなってましたが、着けてるだけで結構締め付けられてたんですね。
緩んで楽になったと同時に、少しだけ物足りなくなってしまったのも内緒です。
次に、由佳里のドレスを緩める為に、背中のヒモを緩めはじめます。
身体を細く見せるためにかなりギュッギュッと縛ってあったヒモなので、緩み始めた時の締め付けが緩んでいく感覚は、凄く楽になったことを実感させてくれるんです。
ずっと握られていたモノがようやくフッと緩んでくれた感じなのですが、楽になったのかと言うと実はまだそんなことはなく、ドレスの裏にはコルセットも巻かれ、胸はブラによって包まれていますし、足もタイツ、股間はシルクの下着がフィットしているので、当然それらの衣類の締め付け感はまだまだ続いています。
大きな締め付けが減ったことで落差から楽になった気になるのですが、しばらくして落ち着くと、まだ締まり続けている現実を感じ、この嫌らしい呪縛から逃れられない自分の立場に、興奮してしまうんです。
そして、背中のヒモを緩めている最中に、僕は再び足と手を上手に利用して、スカートを自然な形で揺らして、溜まった空気を逃がしておきます。
色々気持ち良くなっていたので、さっき逃がした空気が既に蒸し風呂になっているはずでしたから、もう一度ここで多少空気を逃がしておくことで、スタッフがドレスを脱がせた時に不自然な蒸し暑い空気を感じにくくするためです。
ヒモが緩んだところで、スタッフ二人が左右からスカートの裾を持って、ドレスを脱がせにかかります。
「うわー。なかり熱が篭もってるなぁ。大丈夫?」
ある程度空気を逃がしたと言っても、やはりその熱気は完全には逃げないため、スタッフがその空気を心配しています。
ただ、スタッフはこの空気が呼吸のために蒸し暑くなっていることまでは理解していないはずなので、単にスカートの中に篭もった、着ぐるみの熱、と捉えている様子でした。
僕は可愛くウンと頷いて、スタッフを安心させてあげます。
本当は大丈夫じゃないんですけど、それがいいんですよね。
スカートを持ち上げられ、腰から上に向かってドレスを脱がせることになるんですが、ここでも問題なのは、ウエストや胸を、ドレスの一番細くなった場所が通過する時です。
身体を擦りながら上に向かって布が移動していることが、僕の固くなったモノにしっかりと伝わってきます。
由佳里の下半身に、上向きに固定されている僕のモノは、その下の方から上に向かってドレスが作り出す輪っかのような締め付けられる感覚が登っていくのを実感するんです。
この輪の動きに合わせて、僕のモノの中に溜まりに溜まっている白い液体も上昇を始めるので、それを堪えるのに必死になる必要があります。
本音で言えば、ずっと我慢し続けているので、そろそろ出したいと思っているんですが、それでもこうやって我慢していると、凄く気持ちのいい時間が持続するので、興奮するし、我慢すればするほど快感も興奮も大きくなるので、我慢し続けることになります。
上に移動していく輪っかのような感触は、胸の辺りまでで先端に達し、そこからは胸に対するテンションが、再びモノを締め付け始めます。
下乳側って、要するにモノの裏側に対する感覚として伝わるので、着るときよりも脱ぐ時の方が苦しいんです。
下乳が締め付けられながら、上に向かってその締め付けが移動すると言うことは、つまり、モノの裏側が、根元方向から先端方向に向かって擦られていくってことですから。
(ちょっ…と…そ……そこ、敏感だから…ち…ちょっと待って……んぁ…締め付けが……あっ…そこ擦ったらヤバイって……)
裏側の敏感なスジも、容赦なく擦られ、胸がギュッと潰されていく過程では、その締め付けも伝わり、我慢していた白い液体が、最後の決壊を越えていきそうなぐらい暴走を始めています。
由佳里は笑顔を崩していないでしょうし、態度も変化はないはずですが、僕の顔と、僕もモノは、恥ずかしいぐらい嫌らしい状態になっているはずです。
スタッフには全く気付かれない可愛らしいお人形さんの裏側で、僕がこんな苦しんでいることを知ったら、スタッフはどういう気持ちになるんでしょう。
ですが、スタッフ達は、この真実を知ることは無いんですよね。
全ては、由佳里の中にいる僕だけが知っていて、体験している真実であり、それは由佳里の外に漏らしてはいけない秘密なんですから。
ドレスの布が身体を上り、胸を締め付けながら更に上に上って行く過程で、僕はモノの先端から涙を滲ませながら寸前の所で堪え続けています。
多分成田君が見たら、それだけでオカズに出来るような光景だと思いますが、スタッフは容赦なく、由佳里の中に隠された僕の真実を虐め続けています。
それがどれだけ苦しくても、どれだけ切なくても、由佳里を演じる僕は、受け入れて我慢することがお仕事ですから、僕もプロとして必死に我慢を続けていますが、そうすればするほど、表から見えているであろう由佳里の姿を想像すると、そのギャップに興奮してしまうんですよね。
ドレスの一番細い場所が胸を通過したときの、プルンと胸が弾けて揺れる感触は、本当に苦しくて、思わず身体かヒクッと反応してしまいました。
もちろんそれでも我慢したのですが、ドレスを脱がすことに一生懸命だったスタッフにも、この反応は気付かれなかったようで、僕も一安心。
でも一番細い場所が通過した後でも、ドレスのスカートがお腹や胸を擦りながら上に向かって移動していく過程は、当然僕にずっと伝わり続けていました。
時間としては僅かな時間だったはずですが、ドレスを脱がせて貰うまでに、かなり長時間が経過したような感覚があるぐらい、猛烈に気持ちのいい時間でした。
こんなに感じてもイカないで済んでいることに、僕自身ちょっと驚いているぐらいですが、これだけ重装備の衣装を着て、一時間半以上経過しているのに、まだ我慢出来ていることで、だいぶ貯金になってます。
これで、これから先続く時間にイク回数のゆとりが出来ますので、精神的にも余裕が出来ますし、実は後半戦になる程、色々苦しいことも多くなるのが分っているのと、ちょっと最後の方で計画していることもあるので、その為にもこの余裕は嬉しいことだったりします。
ドレスを脱がされると、今度はブラの肩ひもを取り外されます。
パチンパチンとロックが解かれ、ヒモが外れると、胸の重さでブラが少しだけ下に下がり、僕のモノもその移動を感じることになります。
またヒモによって支えられていた締め付けが少し緩んだことも分ります。
これでまた少し楽になったのですが、それは締め付けに対することだけで、これから着るもう一着のドレスは、その着心地が、締め付けとは異なる部分でかなり苦しくなることを、事前の試着で理解していますので、僕は全く安心はしてません。
用意されたドレスは、先程までの薄いブルーから、濃いめのブルーのシルク素材になっています。
胸から上に生地はないので、肩も首も露出することになりますし、かなり深いVラインによって、胸元もはっきり見えるデザインです。
このデザインのためにブラの肩ひもを取ったのです。
再びスタッフによって、頭から被せられるようにドレスを着せられるのですが、これも基本的に一番細い場所のサイズは、先程着ていたドレスと同じなので、胸がとても締め付けられて苦しいのも同じです。
先程はしたから込み上げてくるように締め付けられたのですが、今度は上から締め付けが増していく感じと言えばいいでしょうか?
先程に比べれば感度は少し落ちますが、なにしろさっきギリギリで踏み留まっていた状態なので、そこから受ける刺激としては相当に苦しい物になっています。
それでもなんとか我慢できたのは、今回は特に胸に引っかかること無く、一発で細い部分が胸を通過したからでしょう。
実は余りにも気持ちが良かったので、何度か引っかかって、もうちょっと悶えたい衝動もありましたが、出さずに我慢出来たのですから良しとしましょう。
このドレスはヒモ止めではなくファスナーなので、締め上げるのは簡単なのですが、それでも、サイズは少し小さめなので、スタッフはファスナーを閉めるのに、結構な力を加えていました。
下からファスナーが締まると、ウエストが締め付けられ、胸が締め付けられ、凄く気持ち良くなってしまいますが、それでも先程のヒモ締めではないだけ随分と楽に感じます。
僕としてはヒモで固定する方が苦しいですが、でも、ヒモで固定するドレスの方が、お人形さんの中に密閉されている感覚が強くて興奮も出来るので、ちょっと物足りない感じはあります。
ですが、このデザインは全てゲームでの設定通りなので、仕方ないですよね。
僕がゲームのキャラクターをデザインするなら、もっと全部ヒモで固定する仕組みにする気がするんですけどね。
この後、ドレスの色に合わせたロンググローブを身につけるのですが、これはちょっと特殊な物で、裏地はサテンなのですが、表面はベロアの生地で、ちょっと大人っぽく演出しています。
着け心地は、ハッキリ言ってクセになる感じです。
なにしろ、サテンに包まれている感触と、ベロアの布に包まれている感触がほぼ同時に襲ってくるんです。ツヤツヤした幕の上から、毛羽立った生地に巻かれる感じと言えばいいんでしょうか?
このベロアのロンググローブは、大人っぽい見た目だけでなく、中にいる僕も、息子を立派な大人にする凄い着け心地を備えていて、リハーサル中からかなり悩ましかったんですよね。
最後にドレスの色に合わせた深いブルーのハイヒールを履いて、衣装の装備は完了となるのですが、実はこれで終わりではありません。
僕は衣装を着終わったことを確認すると、椅子に座ります。
すると、着付けを行っていたスタッフとは別のスタッフが現れて、僕の右前に座ります。
実は、右の乳房の露出している部分に、ボディーペインティングで、ブルーの蝶々のイラストを描くことになっているんです。
レギュラーでのバースデーパーティーの場合、時間の都合からタトゥーシールを貼るのですが、今回は、加藤君の由佳里が操演している間に着替えればいいので、より完成度を高くするために、プロのペインターを呼んで、描いて貰うことになります。
ペインターは女性なので、女の子の乳房に絵を描くことに特に抵抗は無さそう。
右の乳房の柔らかい部分に、ペインターの用意した筆で描き始めるのですが、それってつまり、僕の固くなっているモノを筆先でなぞっていることになるので、その時間は本当に苦しかったりするんです。
なにしろその女性はかなり綺麗で、僕から見ても魅力的な女の子ですが、その女の子が、知らないこととはいえ、僕のモノに筆で攻撃を加えるってことなんですよね。
タトゥーシールを貼るときも、結構しっかり擦りつけるから苦しいのですが、あれはまだ時間としては短時間です。
でも、実際に着色するとなると、グラデーションをかけたり、色を変えたり、ミスした場所を修正したりと、何度も何度も、何度も何度も、本当に何度も繰り返し、由佳里の胸の上を筆が行き交うことになります。
下乳側じゃないので、まだ裏スジ辺りは辛くないのですが、亀頭部分やカリ首辺りを筆がなぞる感触は、本当の快感地獄と言えるぐらい気持ちが良く、堪えても堪えても、どんなに頭で忘れようとしても、僕の下半身が言うことを聞いてくれないぐらい気持ちいいんです。
「あ、ちょっとはみ出ちゃった」
なんて気軽に修正する度に、
(そ……そんな……そこ…何度も往復したらダメだって……ホントに出ちゃう…出ちゃう…ダメ…だ…出る……マズイ…)
って必死に、じっとしている由佳里の中での戦いが続いていました。
筆先が胸に迫る度に、襲ってくる快感に備えて、固くなったモノに力を入れて耐えるのですが、筆に触れられると、そんな力んだモノもあっという間にヒクヒクと喜びの悲鳴をあげてしまいます。
触れられる瞬間に、ちょっとインクが足りないと、筆先が離れていったときの焦れったさも、言葉ではとても説明できません。
筆圧も毎回異なり、色によっても塗り方が変わり、このペインターは、裏の僕がどれ程あなたの筆で苦しんでいるのか知っていて、わざとやってるんじゃないか? と思えるような、もの凄い責めた快感を届けて来るんです。
(もうダメだ……もう今度こそ出る……あっ…それ…ホントにダメだって…)
(そこ…二回も塗り直すの?……なんでやり直すんだよ……ダメって言ってるのに…)
苦しい苦しいボディーペイントの時間が続き、ついにその瞬間が訪れます。
ペインターの女の子は、由佳里の乳房が柔らかいことでちょっと細かい模様が塗りにくかったらしく、ドレスの上から、自らの手でカップを作り、下乳を押さえる行動に出ます。
もちろんその手で押さえられた胸は、僕の爆発寸前のモノを裏側から優しく締め付けてくれ、その予想外の行動に、思わず由佳里の身体がヒクッと反応してしまいます。
「あっ。ごめん。驚いちゃった?」
由佳里は必死の思いで、可愛らしくウンと頷きます。
「ちょっと押さえさせて欲しいの。あなたのオッパイ、柔らかいから細かい模様が入れにくいのよ」
そう言われては、拒否するわけにも行かず、由佳里は大丈夫と頷くのですが、その間も彼女の手は由佳里の右胸を下からすくうように押さえています。
細くてしなやかな彼女の手先が、ドレスのサテンの生地を柔らかく押しつけ、それが余すことなく、僕のモノに伝わり続けているのですから、その苦しさは想像出来ますよね?
彼女も人間ですから、気付かないうちに指先は僅かに動くんで、その僅かな動きが柔らかい由佳里の胸を通して容赦なく伝わってくるんです。
その手をふりほどいて逃げ出したい衝動に、じっと耐えて、込み上げる物をギリギリの所で我慢するのですが、更に追い打ちをかけるように彼女は言います。
「苦しそうねぇ。やっぱり着ぐるみって大変よね。平気? 辛かったらスタッフに知らせてあげるわよ?」
外から見ているだけでは分らないのですが、触れられるとさすがに呼吸の荒さは分ってしまいます。
特に、彼女の責め苦によって、僕の呼吸は本当に荒くなっていたので、彼女もさすがにそのことに気付いたんでしょう。
ですが、僕から言わせれば、そんなことを気にするぐらいなら、さっさと色を塗り終わって、その手を胸からどけて欲しかったんです。
そうやって心配している間も、ずっと彼女の手は胸を包んで、僕を包んでいました。
苦しいけど、由佳里はじっと色を塗られている必要がありますから、僕がギブアップする訳にはいかないんですよね。
(……んあっ……っ……んんっ……)
そして、その彼女の手によって固定された胸の上から、筆が押し当てられたその瞬間、モノの裏側をシルクの布と指の感触、表側を筆でなぞられる、と言うダブルの攻撃が僕を襲い、我慢し続けて溜まりに溜まった物が、由佳里の下半身に放出されてしまいました。
もちろん彼女はそんな事情を知る訳がないので、出している最中も遠慮無く色を塗っていますが、その刺激も、出しているモノに伝わり続け、本当に何処に力を入れていいのか分らないぐらい、どうしようもなく気持ち良くなってしまいました。
普通なら三十秒もあれば放出できる気がするんですが、今回、本当に溜まっていたようで、感覚的にはいつもの倍ぐらいかかって放出し続けていた気がします。
その永遠に続くかのようなドクドクと放出する時間は、敏感になりすぎるぐらいに敏感になってしまっていた僕のモノには余りにも気持ち良く、演技を放棄して身悶えたい衝動の中で、それでも、目の前のペインターの女の子にはいっさい気付かれることなく放出し終えました。
楽しそうに色を塗り続けるその乳房が、僕にどれだけ苦しい時間を与えていたかなんて、きっと想像すらしていないはずですが、今までずっと我慢し続けただけに、その気持ちの良さは、ハンパな物ではありませんでした。
ゲームの中の憧れのヒロインが、綺麗なドレスを纏って大人しく佇んでいるその裏に存在する、僕だけが知る真実に、僕自身、自分の立場に凄く感謝していました。
こんなに気持ちのいい、嫌らしい行為を、人知れず体験できる世界なんて、多分世界にここぐらいしかないんです。
ホビー21によって産み出された着ぐるみ達は、程度の差こそあれ、みんなそんな世界を抱えながら、妖艶で可愛らしいお人形として存在しています。
このお人形の一つに、こうして入っていられる自分の立場にもの凄く感謝していました。
多分、成田君が知ったら羨ましいやら悔しいやらでもの凄く複雑な気持ちになるでしょう。
でも、今の彼は、そう言うことを聞いて、想像することは出来ても、実体験は殆ど出来ません。
研修で中に入る汎用のボディーでも、それなりに感じることは出来ますが、あくまでもそれはシミュレーションとして作られた状況での体験で、実際に、こんな綺麗な女性から、知らないこととは言え、こんなに嫌らしい行為をやって貰えるのは、プロの役者として、こうして由佳里の中にいられるからなんです。
それは本当に僕にとって幸せなことで、だからこそ、どんなに苦しくても、どんなに気持ちよくても、由佳里であり続けようと思うんですよね。
僕が由佳里であればあるほど、そのギャップは大きくなり、その結果素敵な時間が、長く、濃密に続くことになるんですから。
こうして、僕が放出したあともしばらくペイントは続き、これだけ興奮してしまった為にスカートの中の蒸し風呂度は、今まででも最も高いレベルになっていましたが、それでも僕は由佳里で居続けました。
さすがにこれだけ気持ち良く、大量に放出したので、回復にはしばらく時間がかかると思ったのですが、彼女がペイントを終える前に、既に回復しているぐらい、まだ元気だったことも付け加えておきますね。
つまり、出して五分後ぐらいから回復が始まって、ペイント終了間際は、また悩ましく苦しんでいたって言うことですから。
ペインターの彼女は、色の塗り終わりに満足しているようで、
「うん。これならタトゥーシールより断然綺麗よね。蝶々の模様も凄く綺麗に入ってるし、絶対ドレスと合ってると思うわ」
ウンウンと自画自賛しながら頷く様子に、僕も同調して頷いてあげますが、どうにも呼吸が整わず、凄く苦しい時間を過ごし続けています。
≪ 加藤side ≫
ダンスと寸劇の後は、椅子に座った由佳里の撮影タイムです。
椅子に座るわけですからあんまり派手に動けませんが、この熊ちゃんを持って撮影に挑むので、実は凄く苦しいことになります。
テーブル毎に時間を区切ってお客さんを集め、フリーの撮影タイムが始まるのですが、お客さん達は色んなポーズを要求してくるので、私はその要求に答えるように、一生懸命ポーズを作って撮影に応じてあげることになります。
熊ちゃんを抱きしめてポーズを取っている時は、本当にトロけそうなぐらい気持ちいいのですが、お客さん達に監視されている状態では不自然な動きも出来ません。
気持ち良くて呼吸が荒くなっても、座ってじっとしている訳ですから、スカートの中に充満する空気が入れ替わることも殆どありません。
(苦しいよぉ……気持ちいいよぉ……オッパイ…とっても締め付けられて切ないの…熊ちゃんの足が私の大事なのを押さえてるの…どかしたいけど…このポーズが一番可愛いからこのポーズを頑張って維持しないのいけないの……んっ…あっ……)
熊ちゃんを抱きながら写真に収る由佳里が、その裏にこんな感情をもった私を包んでいるなんて誰も考えないでしょうね。
と思ってチラリとスタッフの方を見ると、唯一、凄く複雑そうな表情の人がいます。
成田先輩です。
成田先輩は、きっとこの状態が何を意味するか想像しちゃってるんです。
熊ちゃんを抱きしめているときも、熊ちゃんを置いて、単身でポーズを取っている時も、どちらもとっても苦しくて切なくて気持ち良くて、それでも逃げ出せなくて、中で頑張ってる中の人を想像しているはずです。
しかも、成田先輩は、今の由佳里がさっきまで北野先輩が入っていた由佳里と異なっていることにも気付いていませんし、そもそも今日の由佳里に、北野先輩と私のどっちが入ってるのかも知りません。
ですからきっと色んなことを想像して、その度にきっと裏側で起こっている切ない世界を羨んでいる気がするんです。
先輩。
ごめんなさい。
先輩の憧れる由佳里の、その中は、本当に逃げ出したくなるぐらい、苦しくて、蒸し暑くて、気持ち良くて、そんな中で由佳里を演じることが、凄く嬉しいんです。
先輩の憧れの由佳里は、私が演じる作られた由佳里で、本当の由佳里は、私にこんなにも素敵な時間をくれ続けているんです。
先輩も、スカートの中の素敵な空気、吸ってみたいと思いませんか?
でもそれは先輩には叶わない願いなんですよね。
それが出来るのは、由佳里に入っている私と北野先輩だけの特権なんです。
先輩には、可愛い由佳里を思う存分見せてあげますから、それで我慢しててくださいね。
苦しい苦しい撮影会は、三十分ぐらい続くのですが、その間、何度も頭が真っ白になるような場面を乗り越えて、なんとか出さずに乗り切りました。
ですが、そのせいで、可愛らしく佇む由佳里のスカートの中は、自分でも興奮してしまうぐらい、蒸し暑くて息苦しい空気が溜まってしまいました。
椅子に座って殆ど動けない状態で、上半身だけでポーズを作り続けていたので、イクことも出来ず、空気の入れ換えも出来ず、ただただ可愛らしい由佳里と言う名の、世界一狭くて苦しくて気持ちのいい空間の中で、その空間を独り占めしていたんです。
そんな撮影会がなんとか終了し、いよいよ、バースデーパーティー前半戦のクライマックスとなる、参加してくれたみんなへの感謝の気持ちを込めたスピーチです。
スッと椅子から立ち上がり、視界からマイクを受け取ると、みんなに見える場所まで移動して、そこからは音声に合わせての演技となります。
席を立って移動したことで、本当にようやく、少しだけですがスカートの中の空気が入れ替わり、それだけでも生き返る気持ちでした。
でも、歩いて移動するときにはスカートの揺れや身体の産む悩ましい感触には耐えなければいけませんので、私はせっかく入れ替わった空気をみるみる淀んだ空気にしてしまいました。
自分の立ち位置まで移動が完了した頃には、スカートの中の苦しさは、完全に椅子に座っていた頃に戻っていたと言えるぐらい、焦らされていたのが急に動いた為、感じて興奮してしまいました。
みんなの前に立ち、音声に合わせての感動のスピーチですが、これはゲームの台詞をベースにしながら、さらに感動を呼ぶように文章を書き換えて、声優さんに再収録してもらったこのショーオリジナルの台詞なので、みんなとても感動している様子。
自分の演技で、みんなが感動している様子は、役者として凄く嬉しいですし、そんな演技を続けながら、私だけは、感動の涙ではなく、私の息子が、切なさに苦しみながら涙を滲ませ、私自身も目を潤ませていました。
苦しい。苦しい。苦しいよぉ。
感動的な演技をしながら、スカートの外の空気が恋しくて恋しくて、仕方有りませんでした。
由佳里の顔の中では、私の必死の呼吸音がこだまして、それだけ一生懸命空気を吸っても、全然楽にならないぐらい苦しい空気を吸い続けているのですが、どれだけ苦しくても酸欠で倒れる事が出来ないんですよね。
私に必要な酸素は全て由佳里が計算して、ギリギリの量は常に供給してくれるので、苦しいけど、倒れられないんです。
身振り手振りで力を込めて演じれば演じる程、上半身を覆うドレスの生地や、腕を覆うロンググローブが、意地悪に、ソフトに、私の大事な息子を切なく、ソフトに刺激して、余計に呼吸が荒くなり、それでも音声は続くから、私はその声に合わせての演技を続ける事になります。
時間にして僅か三分。
感動的なスピーチが終わって、会場を見渡すと、成田先輩もウルウルとしているのが分かります。
私の演じる由佳里に、ゲームの由佳里を重ねて、感動してくれたんですね。
成田先輩が感動しているその裏で、私は一人、こんなに嫌らしい由佳里を独り占めしてるんですけど、成田先輩も満足してくれたみたいなので、良かったんだと思います。
この後、主人公の男の子のスピーチがあるのですが、そちらは本当に余興というか、一応ゲームのストーリーを踏襲する為にあると言う感じです。
全てのスピーチが終わって、お客さんが拍手喝采の中、私達は一旦部屋の外に出て待機し、お客さんが退室するときに、みんなに握手することになります。
主人公の男の子と共に退室し、出入り口で並んで、お客さんが出てくるのを待ちます。
並び順は、出入り口に近い方から、主人公の男の子、メイドさん三人、そして由佳里となります。
私の近くには、成田先輩もサポートとして待機しています。
成田先輩が間近で見てるので、私はとびきり可愛い由佳里を演じようと心がけていました。
だって、きっと由佳里が可愛ければ可愛いほど、先輩は裏側を想像してしまうはずですから。
そんな想像の対象が私なんですから、ちょっと興奮できますよね?
私には、相変わらずスカートの中の蒸れて凄く臭う苦しい空気しか感じる事はできませんが、近くにいる北野先輩には、由佳里のいい臭いが伝わっているはずです。
こんな綺麗な女の子のいい臭いを嗅げるなんて、役得かも知れませんね。先輩。
スタッフの準備完了の確認にも、可愛らしく頷いて、いよいよ、お客さんの退室が始まります。
出入り口のドアが開いて、ゆっくりとお客さんが姿を見せ始めると、徐々に周りが騒がしくなってきます。
お客さんは、申し訳程度に主人公の男の子と握手をして、その後のメイドさん達に握手をして貰います。
さすがにメイドさん達の所では、お客さんもしっかり握手して貰ったり、写真を撮ったりと、徐々に渋滞が作られ始める人気っぷり。
メイドさんも可愛らしくポーズを作って写真に収っているんですが、あのメイドさん達は、全員新人の役者さんですから、あのポーズだけでも、かなり苦しいんだろうなぁと想像してしまいます。
新人の役者さんに、頑張れ、と心の中でエールを送りながら、でも、私の中はもっと素敵なのよ、と思っていました。
お客さんが由佳里の前に来ると、メイドさん達にも増して、しっかりと握手や写真を求められます。
そして、最後に、お礼として、キャンディーの入った包みを渡すのです。
この包みには、名刺サイズのメッセージカードが入っていて、由佳里の直筆のサインとメッセージが書かれているレアものです。
しかも、このメッセージカードは、実は本当に由佳里が書いています。
何週間か前から、リハーサルの合間を縫って、私と北野先輩の入っている由佳里が、本当に一枚一枚サインとメッセージを書いたんです。
椅子に座って、ドレスを着て、じっとさのカードにサインとメッセージ書く時間は、実は相当に苦しい時間なのですが、それでも一生懸命に由佳里がサインした実物ですから、みんなきっと喜んでくれると思います。
苦しくて感じやすい身体と衣装の中から、私や北野先輩が一生懸命書いたのですが、でも、私や北野先輩ではなく、あくまでも由佳里の字ですからね。
かなりレアなカードだと言えます。
そうやって、キャンディー入りの包みを配りながら、握手やサインにも応じているのですが、そんな中、一輪の花を持った人がたまに紛れています。
その人達は、先程のイベントで、由佳里が投げた花を受け取った人であり、その対象者は、由佳里からほっぺたにチュッとキスして貰える権利があるんです。
もちろんその瞬間を写真に撮るサービスなんかもしていますので、スタッフがカメラを持って立っています。
お客さんに花を手渡されると、私はその花を受け取って、ウンと頷いて花を床に置きます。
この瞬間、しゃがむことになるので、スカートの中の空気は入れ替わってくれるのですが、その分股間や腰付近にかかるテンションは強くなり、締め付けられるので、凄く気持ち良くなってしまうんですよね。
なので入れ替わっても直ぐに元の蒸し風呂の空気になってしまうので、あんまり楽になる事は無いんです。
しかも、こうやって一回しゃがんで、花を床に置いたら、今度は、殆どの場合軽く背伸びしたり上に向いてチュッとしてあげるので、胸から首までのドレスの生地が突っ張って、この辺りからの刺激もまたかなり切ないことになるんです。
首を軽く持ち上げるように上を向くと、元々、あごから首に弛み無くしっかりフィットするように、この辺りの締め付けはしっかりしているので、その部分がさらに締め付けられて、とっても息苦しく感じるんです。
周りから見ると、可愛い女の子が可愛らしく男の子の顔を見上げるようにしているのですが、それって私から言うと、首のあたりの締め付けが凄く窮屈で、窒息するとかは無いのですが、息苦しさは凄く増してしまうんですよね。
そうそう。この辺りは凄くピッタリなのに、頸動脈のある辺りだけは、狙ったように緩いので、少なくともこの着ぐるみの中に入っているからと言う理由で、頸動脈が締まってしまうことは無いんです。
そのぐらい安全性が高いのに、凄く息苦しいから、安心して身を委ねられると言う所も、この着ぐるみの凄いところかも知れませんね。
チュッ
とする度に、周りからは
「おー。いいなー。」
「あのキス可愛いなぁ。」
って、ファン達のささやく声が聞こえてきます。
ふふふ。
可愛いでしょ?
みんなのヒロインのキスシーンをこんなに間近で見られるなんて、みんなも感謝して欲しいですよね。
そのせいで私の息苦しさや気持ちよさは、どんどん増しているのに、みんなのためにも頑張って可愛らしい由佳里で居続けているんですから。
こんなに苦しんで演じているのですが、チラリと視界の隙間から私の視線を移動させてみると、成田先輩の複雑そうな表情が見えました。
成田先輩は、私のとてもお世話になっている先輩ですし、先輩が由佳里の大ファンなのも知ってます。
だから、先輩に特別サービスして可愛い由佳里を見せてあげようとは思うのですが、なにしろ今は、お客さんにも素敵な由佳里を見せてあげないといけないんですよね。
先輩から見たら、由佳里の中には知り合いが入ってることは分かっているはずですから、出来れば自分に一番可愛い由佳里を見せて欲しいと思っているかもしれません。
私がちょっと今のシーンの手を抜けばいいのかもしれません。
でも、私、ちょっぴり先輩には可愛そうだとは思ったんですが、先輩の前で、とびっきり綺麗で可愛い由佳里を、お客さん達に見せてあげようと思ってます。
そうすると、きっと先輩は、お客さん達にも嫉妬すると思うし、なにより、由佳里の中に入ってる知り合いに嫉妬する気がするんです。
自分の知り合いが、素敵なヒロインを自由に出来る立場にあって、自分は見てるだけ。
こんな立場の差に嫉妬する気がするんです。
お世話になってる先輩に申し訳ない気も少しするんですが、私、今、由佳里の中にいるんです。
こんな素敵なヒロインに全身を締め付けられ、ゴージャスなドレスに包まれ、スカートの中の噎せ返るような空気を呼吸して、先輩の前で由佳里を演じてるんです。
先輩が大好きなヒロインは、私の気持ち次第で、先輩にサービスも出来るし、先輩に冷たい態度にもなれる。
それに、先輩は想像しかできない由佳里の中の世界を、私は全部知ることが出来る。
由佳里の纏うドレスが、どれほどエッチで苦しい衣装か、先輩は想像してくれていますか?
私は、その全てを知ってるけど、先輩は想像しかできないんですよね。
先輩がとっても可愛そうだけど、そんな立場の差は、私を凄く興奮させてくれるんです。
だから、私は、先輩の前で、お客さんにとびっきりサービスして可愛い由佳里になりきってあげるんです。
先輩が悔しそうな、ちょっと羨ましそうな表情をしてるのを見ながら、ね。
そんな先輩の表情を楽しみながら、とびきりの由佳里を演じていると、お客さんの一人が、さっきの大きな熊ちゃんを抱いた写真を撮りたいと言ってきます。
私、一瞬、熊ちゃんを抱く由佳里を想像します。
凄く可愛いはず。
でも、そのせいで私、また凄く気持ちよくなっちゃうはず。
あれをギュッて抱いたら、また私の大事な息子が締め付けられて、とっても気持ちよくなってしまって、息苦しさも増しちゃうはず。
そうなることが分かっていながら、私は由佳里なのですから、大切な熊ちゃんを抱きしめて写真に収まるなんて、素敵なことを断るわけにはいかないんです。
私の本当の気持ちは隠して、楽しそうに了解している由佳里を見ている人達の中に、これから私が味わうはずの、とっても切なくて苦しくて気持ちのいい瞬間を想像出来る人なんて、きっと成田先輩以外にはいないはずです。
先輩。
見てて下さいね。
私、由佳里が可愛らしく熊ちゃんをギュッとする所を見せてあげますね。
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