着ぐるみに続く道(1話) [戻る]
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(この話においては、着ぐるみの仕組みや、一部の登場人物の人間関係の詳しい説明は端折っています。詳しい話しは「バスツアー」とか「魔法戦士プリティーモア」辺りを参考にして下さい。基本的にはこれらの話しと同一世界での時間軸が異なる話しと考えて下さい)


そもそも、最初のきっかけは、店内で商品を陳列している時でした。
たまたま近くにいたカナと言うキャラクターが、僕の後ろにそっと近づいて、知らない間に台車に乗った商品を手にして、僕に手渡したんです。
最初は別のアルバイトかと思ったんですが、パッと見て手が生身の人間では無い事も、凄く繊細で小さな手であることも分かりました。
もちろんホビー21でバイトをしているわけですから、店内に着ぐるみキャラクターが常に存在している事は知っていました。
夏冬昼夜問わず、店が開いている時間帯は常に店内の何処かには存在しているので、中の人は大変だろうなぁぐらいの漠然とした気持ちぐらいは持っていました。
ただ、まぁあんまり身近な存在と言うわけでもなく、近くをすれ違う事とかはあっても、彼女たちはあくまでもお客さんを惹きつける宣伝役として店内にいる、いわばアイドルやマスコット的な存在であり、僕のようなただのアルバイト店員とは、扱いも違えば住んでる世界も違うはずです。

実際の所は良く知りませんでしたが、貰えるお給料だって向こうのほうが断然いいはずだと思っていました。

何しろ、着ぐるみとしてはとても良く出来ている反面、素人目にも、中の人が大変蒸し暑そうなゴムのような素材の着ぐるみなので、重労働だろうと思えましたし、あれだけマスコット的に扱われて注目を浴びているのですから、一種のスターです。
それなりにギャラはいいんじゃないかと想像していました。

ただ、まぁ最初の頃はその程度しか興味は無く、僕は淡々とバイトを続ける毎日だったんです。

ですが、カナが僕の陳列するはずの商品を手にとって、僕に受け渡すバケツリレーに加わってくれたその時、初めてこのキャラクター達をじっくりと観察する事になってしまったんです。
時間にして5分。その場の陳列商品が一通り台車の上からなくなるまでの短時間でしたが、目の前でしゃがんで、箱の中の商品を手にとっては、僕に手渡ししてくれる感じが、物凄く可愛かった。
常に優しく微笑んでいるその笑顔と、行動の感覚が良くシンクロしてて、実に楽しげに手伝ってくれていた。

それを見たときに、ちょっとキュンとしてしまったんです。

ですが、目の前の女の子は人間ではなく着ぐるみ。作られた笑顔と、その身体と衣装、そして中に入っている人の演技によって、この可愛らしさが生み出されているのです。
なんかそう言う現実も想像してしまいました。

商品を手渡しした時に軽く触れた彼女の指先の華奢なことと、人間の皮膚に似た感触なのに、アニメ調に滑らかなその皮膚に、ドキッとした事も覚えていました。

実際には、中の人の手ではなく、手袋した手に触れたようなものです。生の身体に触れたわけでもないのでそんなにドキドキしなくてもいいのに、カナの生身の肌、と考えるとなんとなくドキドキしました。
ほんのり暖かかったのも、ちょっと中の人の手を触っている感じになったのかもしれません。

ですが、この時はちょっとドキドキしたかな、と言う程度でした。

後から聞いた話なのですが、店内を歩くキャラクター達は、店員等を見つけてコミュニケーションを取ろうとする事が結構あるそうです。
実際、この日以降、僕は時々カナに絡まれて、時には悪戯なんかもされて、それによって徐々にカナと仲良しにもなって行きました。
いつの頃からか、バイト中にカナに絡んでもらえるのがちょっとした優越感にもなっていましたしね。
だって、これも後から知ったのですが、カナは結構な人気者らしく、良く見ると彼女の移動する先々にファンが待ち構えて握手やサインを求めたり、写真を撮ったりしてましたから。

なんとなく、プチアイドルと知り合いな気分?と言う感じですかね。

こうして徐々にカナと仲良くなるにつれ、いくつかの疑問と不思議な感情が芽生えてきました。
まず不思議だったのは、カナはいつでも僕を覚えてくれていた事。
着ぐるみって中の人が毎回違うのかと思っていたら、毎回同じ人が入っているのかな?と思えるぐらい、毎回、以前の記憶があるんです。
裏で役者さん同士が情報交換してるのかもしれないと思ったのですが、それにしても細かいことまで良く覚えています。
その為、徐々に、この中にいる人は、特別な事情でもない限り常に決まっている人なんだろうな、と思うようになりました。

そう考えると、毎回同じ人と遊んでいる感じですから安心感はありますよね。
見た目は同じでも中が違うと、同じように遊んでいてもなんか違和感が出てきそうですが、中の人が同じなら安心して遊びに付き合える、と言うか。

ただ、何度か、毎回中の人は同じなのか、みたいな質問をしてみても、中に人なんていない。いつも私は私、と返すだけ。時にはサポートしてる付き添いのお兄さんにまで言われてしまいました。

テーマパークとかにはありがちな、そのキャラクターが本当に存在している、と言う状況を徹底的に作っているのでしょうね。

でも、そうなった時に、なんだかちょっとモヤモヤした気持ちが芽生えたんです。
目の前にいて、確かに中には見知らぬ誰かがいて、でもその人は、存在しない事になっていて、僕の目の前には常にカナと言う作り物の女の子しかいないことになっている。
実際にいる人は、いない人として扱われている。
なんかこの関係が、僕の中によく分からないモヤモヤした感じを芽生えさせていました。

それと、何度も接点を持つと、着ぐるみの造りにも目が行くんですよね。
で、見れば見るほど、着ぐるみに隙間やつなぎ目や、背中のチャックのような物が無い。
カナの中の人は、どうやって中に入っているのかな?って凄く疑問でした。
衣装はいくつかパターンがあって、学生服が一番多いのですが、時には水着の時もありました。スクール水着っぽい水着だけではなく、ビキニタイプだった事もあって、その時はついつい身体を食い入るように見てしまったのですが、それでも隙間とかファスナーは見当たりません。
これってつまり、毎回出入り口を特殊メイクのような方法で塞いでる、って事ですかね?なんて考えてしまいました。
なんとなくですが、この中に出入りするのって結構重労働と言うか、時間がかかるのかな、と。
そうなると、楽屋屋に戻っても簡単には出てこられないでしょうから、中の人は大変そうだなぁって。

あと、大変そうって意味では、全身が人間の皮膚の質感ににたさわり心地のゴムなのかシリコンなのか良く分からない素材で出来ていると言う事も気になりました。
これで身体を覆ってしまうと言う事は、中がかなり蒸し風呂みたいになるような気がするんですよ。
昔、テレビでウルトラヒーローの裏話みたいなのをやってて、中にいる俳優さんはサウナスーツのようなヒーローの中で汗だくで頑張っていた、って聞いた事があったんです。
つまり、この着ぐるみも、そんな素材で出来ている可能性が高く、それってつまり中は蒸し風呂と言う事ですよね?
そんな蒸し風呂みたいな状態は隠して、笑顔を向けられて可愛らしく振舞われると、つい中が気になってしまうんです。

もう一つ同じような感じの疑問でしたが、顔に隙間とか穴が見当たらないんです。何度か凝視してみたのですが、目にも鼻にも口にもそれらしき隙間は無く、わざと手を顔に接近させるような事をしてみたのですが、空気が漏れている様子もありませんでした。
これでは中の人がどうやって呼吸していると言うのでしょう?と言う気になってしまいます。
大型の着ぐるみなら、酸素ボンベ的な物を何処かに持たせることも出来るかもしれませんが、それにしても何時間もの間そのボンベが持つとも思えませんし、そもそも相当にスタイルのいい女の子ですから、中の人がどんなにスタイルが良くても、それ程裏側の空間に余裕があるようには見えないんです。
もしも何処かに隙間があるのだとしても、それが外から分からない。
でも、彼女の中の人は確かに何処かから呼吸して、その笑顔のまま僕に接しています。
多分相当苦しい気がするのに、可愛いその顔が全てかき消してしまっているんです。

こう言う事が気になり始めてからは、着ぐるみ達を見る目がちょっと変わってしまいました。
その容姿に隠された裏側が気になって仕方がなくなったのです。
中にいる人は、今本当に笑顔で楽しんでいるのか?
今すぐにでも可愛いマスクを外して深呼吸したいんじゃないのか?
全身をピッタリとゴムやシリコンのような素材で覆われて、窮屈じゃないのか?
なんて事が、考えれば考える程頭の中をぐるぐる回り始めました。

その頃になると、僕にちょっかいを出してくる着ぐるみはカナだけではなく、数人の着ぐるみ美少女が、僕の仲良しになっていて、周りのバイト仲間からもちょっと羨ましがられるほどでした。
ただ、そうなればなるほど、僕は着ぐるみ達の裏側が気になって仕方なくなります。

着ぐるみのことが気になりだして3ヶ月ぐらい経った頃でしょうか?
僕はアルバイトの統括をしている部長さんに呼ばれ、配置換えを言い渡されました。
最初はミスもしてないのに何で配置換えかとも思いましたが、バイト料が少し上乗せされる、事実上の昇格扱いだと言われ、その提案を受ける事になります。
異動先は、イベント部門でした。毎日店内の何処かで行われている着ぐるみのショーやイベントを実行する部門です。
最初のうちは客席の整理や、物販担当となりましたが、それでも、知ってる着ぐるみが出てくると時や引き上げて行く時には、僕に挨拶してくれたりもして、ちょっと着ぐるみとの距離が縮まった気がしました。
それと、この部門に配属されて驚いたのは、結構みんな着ぐるみのことが気になっているって事。
やはり身近に接しているからなのかもしれませんが、今までいた部門だと、休憩時間に着ぐるみの話題が出る事は殆どありませんでしたが、この部門では、殆ど毎日のように着ぐるみたちの話題が出てきます。

しかも、中には、僕が気になる、着ぐるみの構造についての話も。

とは言え、この部門の人たちも、これだけ着ぐるみに近い存在なのに、着ぐるみの構造について知ってる事は殆どありませんでした。
あくまでも噂として、着ぐるみの出入り口は背中で、毎回スタッフが接着している、といった話や、実は顔の素材は通気性があって、呼気は顔全体から漏れ出ている、と言った話も聞かれました。
色々推測を聞いていると、確かになるほど、と思える部分も多く、僕も次第にその話題に加わって、あれこれ予測していました。

そんな時、あるスタッフさんが面白い事を言いました。
ロングスカートのメイド服を着た着ぐるみが、偶然ステージを降りる時に躓いてしまい、倒れこんだらしいのです。
その時、これも偶然にスカートが捲れて、中に穿いているパニエも捲れ上がり、少しですがお尻から股の辺りが見えたのだそうです。
その時の女の子はタイツを穿いていたので、たまたま光の加減でそう見えただけかもしれないが、その股の間の色が変わっているように見えたのだそうです。
つまり、濡れている、と。
その日は室内にいても気温も比較的高く湿気も強かったので汗染みでは無いか?と言う推測がありました、一人が冗談ぽく、中の女性が感じちゃって濡れてるんじゃないの?なんて事を言ったのです。
その場にいた殆どの人は、汗染みだよね、で落ち着いてました。
きっと何処かに着ぐるみの隙間はあって、汗が染み出していて、それが垂れて来て窪んだ股間に集まってくるんじゃないか、と。
確かに液体が身体を流れると股に集まってきそうな気がしますし、そう言う説明が一番理にかなっている気がしました。

ただ、僕は心のどこかで、その、中の女性が感じてしまっている、と言う説に色々な妄想を膨らませてしまったんです。
その日は家に帰り、密かに集めた着ぐるみ達の写真を見ながら、中で感じている女性、を妄想して抜きました。
あんなにピチピチした着ぐるみに全身を隙間無く覆われて、それで動き回っているのですから、中の人の感じやすい所の辺りが突っ張ったり緩んだりを繰り返しているうちに、中の人がだんだん感じてしまっている様子を想像しちゃったのです。
感じてしまっているけど、演技に徹しなければいけなくて、だから悩ましい感情を抑えて可愛い振る舞いを続けている。
普通に考えたらそんなことは有り得ないと思うのですが、その時の僕は、なんだかそんなスイッチが入ってしまい、彼女達が可愛ければ可愛いほど、裏で悶々としている女性を想像するようになってしまいました。

もちろん、その時ですら、頭の中では、そんなことは有り得ない。普通に演技してて、漏れ出した汗染みが濡れている、と言うのは理解できていました。が、そうではなく、感じている女性がいる、と言う妄想をしてしまう自分がいたのです。

現実には、彼女達はいつでも元気で清楚で優しくて可愛かった。
その姿を見るたびに、まぁこんな振る舞いの中で感じてるなんて事は無いだろう、なんて思うようになりました。
それでも、いつも中の人がエッチな感覚を覚えているかもしれない、と言う妄想は続いていました。
ただ、流石にそんな変な妄想は周りの人に話すわけにもいかず、悶々としていました。

それから1ヶ月ぐらいでしょうか。
最初に、女性が感じている可能性、を言い出した人が、僕に話しかけてきたんです。

「ねえ。あの話ってどう思う?」
「あの話って?」
「いやほら、前にタイツが濡れているって話してたときに僕が言った、中の人が感じてるかも、って話」
「あー、いやまぁ流石にそれは無い気がするよ」
「何で?」
「だって、感じながら演技なんて出来無いでしょー。さすがに声とか出しちゃいそうだし」
「やっぱそう思うよねー。でもさー。もし、もしもだよ?もしも、そんな声を押し殺して演技してるとしたら、どう思う?」

どう思うって聞かれても・・・と思いながら、僕は思わず生唾を飲み込みます。

「い・・いやまぁ実際そうなら凄いけど・・・」
「だろ?僕さー。この前見ちゃったんだ」
「何を?」
「内緒にしてくれるなら教えてあげる」
「・・・分かった。内緒にする。何を見たの?」
「まゆゆっているじゃん」
「あー、真由子ちゃんね」
「そう。まゆゆがさぁ。この前、楽屋で椅子に座ってた時、たまたま楽屋にまゆゆ以外誰もいなかったのよ」
「うん」
「で、まぁ厳密に言えば実は僕、そこにいたんだよね」
「え?何?どういう意味?」
「うーん、ほら、この前マジックショーで箱使ったじゃん。人が入れるやつ」
「あー、あの底に穴が開いてるやつね」
「そうそう。であの中の加工がイマイチで、結構危なかったからヤスリで削って、その後塗装してたのよ」
「ふんふん」
「でも、あの天板て結構不安定でパタパタ倒れて来たもんだから、いちいち空けるの面倒で、中にライト持って蓋倒れて閉まっても気にせず作業してたの」
「ふーん。そうなのか」
「でね。そしたら彼女がやってきたのよ。椅子で最初はくつろいでた」
「うん」
「でもしばらくして、きょろきょろ周りを見回して、誰もいないって思ったのか、鏡の前で、なんかごそごそやってるの」
「鏡の前?」
「うん。で、俺、箱の中の手を出す穴があるじゃん。あそこからチラッと見てたのよ。そしたら明らかにスカートの中と胸に手があって、エッチな事してるんだよ」
「え?マジ?」
「そう。絶対誰にも言うなよ?」
「でも、そんなことしたら声とか漏れちゃうんじゃ・・・」
「それがさー。態度は明らかに感じてるのに、一切声は漏らさないのよ。しかも驚いたのは、誰かが入ってきた直後にその行為はピッタリ止めて、そこからはまた、元のまゆゆだったのよ」
「マジで?!」
「そう。マジ。多分あんな事してるんだから中の人は相当感じてるはずなのに、その後の態度は全く普通のまゆゆなの。て事は、つまり中の人は感じてても声は出さないし態度も変わらない可能性があるんだよ」
「・・・それ、すげーな」
「こんな事バレたらヤバイから、絶対言うなよ?」
「わかってるよ・・」

こんな衝撃的な話を聞いてしまった僕は、この日以来、益々、着ぐるみ達の中でエッチな感情と戦う女優さんたちを妄想するようになってしまいました。
あんな可愛い身体に密閉されて可憐な衣装に身を包みながら動き回って感じて、、中の人、どんな気持ちなんだろう、って。
何度か、同僚にこの話をしようとも思ったのですが、口止めもされていましたし、言っても信じてもらえない気もしたので、この話は隠し続けて、また1ヶ月以上経過した頃、今度はまた別の部門の部長さんに呼ばれて配置換えを言い渡されました。

せっかく着ぐるみに近づいていたので、配置換えはいやだなぁと思っていたのですが、配置先を聞いてびっくり。
着ぐるみの誘導や楽屋での世話をする部門の、衣装部、と言うところになりました。
着ぐるみが着る衣装のクリーニング作業や、事前準備などが主な仕事ですが、着ぐるみが着る衣装に触れられると言うので、僕は凄くわくわくしていました。

しかも、この部門の人たちは、着ぐるみについて、今までの人たちより詳しい事実がありました。
噂ではなく、事実としていくつかの疑問に対する答えを持っていたのです。
但し、この部門の人たちも全員が知ってる話ではなく、一部の人たちだけらしく、しかもこれも固く口止めされてしまいます。
教えてくれた先輩に言わせると、この秘密を漏らさなければ、あとは僕の態度次第で、もっと面白い秘密を教えてくれるともいいました。なので、僕は内緒を誓ったのです。

この時教わった秘密が出入り口でした。
実はあの着ぐるみ達は、全員、お尻から股にかけての割れ目に出入り口があり、あの辺りの素材が相当に伸縮する構造らしく、役者さんはそこを広げて潜り込むように入り込むのだそうです。
なるほど。いくら外から探しても出入り口が見つけられなかった訳です。お尻の割れ目に沿って存在しているのであれば、普通は下着に覆われてますから、外からは絶対に見えないって事ですもんね。
それと、一つ気付いた事があります。
以前話しにあった、タイツの股のシミ。やはりこれは汗染みなんじゃないですかね?だってお尻の割れ目に出入り口があるんですから、きっとそこから中の人の汗が染み出るんです。
そう考えれば股の間に染みが浮いてたのは理解出来ます。
あー、あの時話してた人にこの話しを教えてあげたいぐらいです。ただ、口止めされちゃってますので、僕としては自分の心に留めておくだけです。

こんなエピソードもあったりしましたが、僕の仕事は衣装の準備や片付けです。
つまり、楽屋などに着ぐるみが着る衣装を運んだり、脱衣した衣装をクリーニングに出したりする訳です。

クリーニングしたての衣装をたたんで、楽屋の方に届けるのですが、僕らは楽屋内に役者さんや着ぐるみがいない状態でしか、部屋に入ることは出来ません。
また、楽屋に入るルートも役者さんたちとは異なり、裏口のようなルートが用意されていて、そこを通って各個室や大部屋に荷物を届ける事になります。
室内が使用中だと、こちらから室内に入るロックは外せませんので、僕らは自動的に、役者さんや着ぐるみと顔をあわせる事無く作業する事になります。
使用中と言うのは、つまり、役者さんが入室してから、仕事を終えて出て行くまで、の時間なので、着ぐるみのローテーションでおおよその時間は把握し行くのですが、何故かローテーションが終わって仕事が終わっているはずの時間に行っても、ずっと部屋が使用中の事もあるんですよね。
着替えに1時間以上かかるとは思えませんから、脱いだ後疲れて休憩しているって事ですかね?


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