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この後、パニエを穿かせるのですが、パニエもまた、アンダースコートを固定する為に、ヒモでアンダースコートに結ばれることになります。
このパニエはぐるっと一周腰回りを覆うタイプではなく、丁度上から見るとCの字のように開いている場所があり、それが正面になります。つまり股間の辺りに20センチほど空間が出来ます。
これによって正面から見たときに股間付近は外から見える状態になっているわけです。
このパニエは正面でアンダースコートのウエストの部分に開けられたヒモを通す穴に固定するのですが、その穴の位置が丁度、アヤメの中にある大事な物の真上に来ているのです。ここでヒモを結ぶと言うことは、大事な物を上からヒモで締め付ける事になります。
でも、このパニエをしっかり固定するとしたら、しっかりと穴にヒモを通してリボン結びしなければ、パニエの重みでずり下がってしまうわけです。
アヤメのウエストの位置は、アンダースコートのウエストのゴムの位置よりもずっと上ですから、ここでヒモを固定すると、パニエが下過ぎる気がするのですが、今回の衣装は腰の辺りまでタイトで、そこからスカートが広がる作りなので、この位置で丁度いいのです。
僕はしっかりとパニエを固定するために穴に通したヒモを引っ張り、きゅっと締めてリボン結びします。
その瞬間のアヤメの太ももの動きは、本当に切なそうに、きゅっと太ももを摺り合わせるような動きをしています。
僕はその足を見ないようにヒモを結ぶことに集中するのですが、ギュッと締め付けて押さえつけるようにヒモを結ぶと、その場所にコリッとした固い物が存在するのがはっきりと分ってしまいました。
これが、ずーーっと羨ましい感触を一身に浴び続けている物なのです。こんなに可愛らしくもセクシーな身体の中で、数々の衣装によって、散々悩ましい刺激を独り占めし続けている物なのです。そう思うと悔しくて悔しくて仕方ない自分がいました。
悔しさを隠すように、さっさとヒモを結んでパニエを固定させ、次にもう一枚ワンピースを着せます。
これは薄いオレンジで、袖のないハイネックで、腰まではボディーコンシャス。スカートは膝丈ぐらいで、ふわりと広がるデザインですが、丁度衣装を正面から見て、センターの15センチぐらいの幅で胸からスカートまで、シースルーになっています。これによってさっきのアンダーに着せた衣装のヒモの部分が見えるし、アンダースコートもよく見えます。
シースルーと言っても、目が粗いわけではなく、薄いオレンジのビニール素材がシースルー部に利用されているので通気性は良くありませんが、ワンピースの主要な素材は、やはりストレッチするレオタード素材です。
そして、この2枚目に重ねたワンピースにも、衣装の裏側の背中、丁度腰の辺りに、左右2ヶ所から長いリボンがぶら下がっています。
またこのリボンは、スカートを広げる為のパニエと、スカートの裾を固定する仕組みになっています。
このリボンも、アンダーショーツの、なんと股間辺りのヒラヒラを利用して作られたリボンを通す穴2ヶ所に左右から通ります。つまり、お尻の丸みに沿ってリボンが後ろから股間を通り、前に導かれるのです。この股間の穴を通したリボンは前に引っ張られ、スカートのシースルーになっている部分と通常の生地の境界で、腰の辺り開けられた穴を通って衣装の表に導かれ、スカートの裾と腰に何ヶ所か開けられた穴を交互に通して、スカートの上にV字の模様をぐるりと一周作り、再び腰の前でリボン結びされる事になります。そして、スカートの裾の穴は、裏側のパニエについたヒモを通す輪にも通される事で、パニエとスカートが繋がる事になります。
この衣装は、こうやって、シースルーだったり股間付近をリボンが通ったりと言うセクシーさと、リボンとヒラヒラによる可愛らしさを両立させた奇抜な衣装なのです。
リボンを背中から股間の穴に通すときはさすがに緊張します。なにしろ敏感な部分に付いているリボン通しの穴を、手探りするのです。この穴はヒラヒラに埋もれているので、探さないと見つかりにくいんですね。
指先でクイクイと弄って穴を2つ探し、そこにスルスルとヒモを通すのですが、その時の感触が余程切ないのか、アヤメはしきりに太ももをヒクヒク反応させ、手をギュッと握り、ひたすら襲っている何かに耐えているようです。
アンダースコートの中から漏れる吐息の音も、ここまで近いと聞こえてきますが、もの凄く苦しそう。これを一枚脱いだとしても、まだ下には、タイツと下着が重なっているのですが、それでもこの一枚が取りたいと思えてしまう程に苦しそうな呼吸音です。
でも、脱ぐどころか、こうして僕がヒモで固定して行けば行くほど、アヤメがアンダースコートを脱ぐには時間と手間がかかって行くことになります。
アヤメの中と、僕のいる外界が、僕自身の手でどんどん遠くなっているのです。
でも、苦しいだろうなぁ、大変だろうなぁ、と言う同情よりも、どんどんと遠くなるアヤメの中が羨ましくて仕方がない自分がいたのは事実です。
さて、これで終わりではありません。
次はローブです。ローブはリボンが付いていて、ワンピースのネックの前に開いた穴を通して左右から引っ張るのですが、やはりこのリボンも飾りになるように、かなり長く取ってあります。
ネックの前でローブを固定して余ったリボンは、一旦左右の脇の下にあるリボン通しの穴を経由して、胸の下を通り、胸の中央真下で一旦リボン結びして飾りを作ります。
ここでもリボン結びをするときに胸に刺激が伝わらないように最小限の動きでヒモを締めるのですが、ローブがそれなりに重みを持つため、どうしても引っ張られて、しっかり結ぶには僕も力を入れて引っ張る必要がありました。
ヒモをリボン結びした後は、ヒモはローブの重さと動きで引っ張られ、胸を寄せて持ち上げるように締め付ける事になります。
実際、このヒモのせいでかなり胸が締め付けられて強調されているのが分ります。このヒモは、まだ他にも使うために、リボン結びした状態でも結構長さが余っています。
僕はこの胸を見て、中でこの締め付けを感じている北野を心底羨ましく思っていました。
女の子の胸を強調する飾りが、その女の子を演じる役者の大事な場所を虐め続けるのです。
と、同時に、このローブを取らないとワンピースが脱げないと言う事で、さらに中と外が遠くなったことになります。
ですが、衣装はこれで終わりではありません。
胸には大きなリボンを装着してあげます。これは独立したリボンですが、固定は胸の左右の頂点。つまりリボンの揺れはダイレクトに胸に伝わる仕組みとなっています。このリボンは、先程ローブを固定するときに使ったヒモの余りを使って固定します。
左右のヒモの余りを、ワンピースの左右の胸の頂点の部分、ちょうど乳首に当たる位置についている穴に通して、そのヒモを大きなリボンに結ぶのです。
僕はワンピースの胸に付いた穴を指でほじるようにして探し、ヒモを通して結びます。柔らかくて弾力がある胸がしっかり分りますが、悔しいことに、この弾力は全てアヤメの中に伝わっているのです。胸の穴にヒモを通し、そのヒモをリボンの方にもついている固定用の穴に結びつけて、緩まないようにしっかりと引っ張って固定します。
緩んでいるとリボンが垂れ下がって格好が悪いので、ピーンと
張りつめて固定する必要があるのですが、それはつまり、リボンの重みが左右の胸の頂点を経由して胸の下で一旦結ばれて、更に胸を寄せて上げるように締め付けて、最終的にローブを固定しているのです。
ローブの揺れも、リボンの揺れも、余すことなくアヤメの胸に伝わる仕組みになっているのです。
スカートには少し小さなリボンをいっぱい付けます。これはスカートにV字で通したリボンに結びつけるように固定するのですが、これにより、益々スカートを周回するV字リボンが解きにくくなります。
最後に肘まで覆う、鮮やかなオレンジのサテンロンググローブを着けて、タイツと同じ模様のストレッチエナメルブーツを穿かせて衣装の装着が完了します。
オレンジが鮮やかな衣装ですがセクシーさと可愛らしさを両立した、見た目には素敵な衣装です。
ですが、この衣装のが、着ぐるみに与える影響を分っている僕にとっては、猛烈に嫌らしい拘束着にしか見えないのも事実。アヤメが鏡の前でくるっとターンしてスカートをふわっと回して可愛らしくポーズを決めます。
その瞬間、アヤメの腰がククっと切なそうに引けている様子が見えました。ポーズを決めたのに想像以上に気持ち良かっと言うことでしょうが、それも仕方がありません。
スカートの揺れば、パニエに伝わり、パニエの揺れはパニエを固定したヒモがある息子の上に直結しています。
そしてスカートのV字模様はアンダースコートの股間部分を通っています。つまりここも締め付けが変化してしまうのです。
股の間と息子の上を同時に刺激されるのですから、それはそれは苦しいでしょう。
しかも、それだけにとどまりません。胸に付いたリボンは揺れるでしょうし、身体に張り付くようなレオタード生地で作ら
れたワンピースの重ね着は、その素材の締め付けと擦れだけでも相当に気持ちがいいはずです。
こう言う刺激が同時に襲うのです。当然たった一度くるっと回っただけでも堪らない刺激になっているのでしょう。
でも、アヤメはウンと一回頷くように自分の可愛らしさを確認した後、直ぐに楽屋を出て行きます。
僕も後ろについて出て行くのですが、明らかに、お尻の揺れに合わせてスカートが揺れ、ヒモやリボンで繋がった各部も同時に動いています。その引っ張られる動きは、非常に自然で、嫌らしさは全くないのですが、アヤメの身体の感度を想像できる僕から見たら、この衣装の嫌らしさは相当にハイレベルに見えてしまいます。
これからバスが終点まで戻る間、ずっとこの衣装を着続けると言うのは、いったいどんな気持ちなのでしょうね。
アヤメを可愛らしく着飾る衣装ですから、アヤメが脱ぎたいなんて言うはずはありません。
演者はアヤメの気持ちを表現することが求められます。
つまり、演者がこの衣装を脱ぐと言う選択をするのは、バスが終点に到着するまではあり得ないと言うことになります。
僕にとっては、脱ぎたいと訴えてくれた方が楽です。
僕なら、ずくにでも色々理由を付けて、アヤメをこの衣装の外に出してあげる案を考えてあげられます。
アヤメを楽にしてあげる事が出来る人間が目の前にいるのに、恐らくアヤメは、僕にそんな願い事を言うはずは無いでしょうね。
アヤメがバス車内の定位置に着席すると、お客さん達から「可愛い」と言う歓声が上がります。そう。見た目はセクシーな部分はある物の、基本的に可愛いのです。
アヤメもその歓声に答えて座りながらも可愛いポーズを決めてあげます。
その度に、全身に巻き付いたリボンが衣装を引っ張り合って、アヤメの身体の擦り、締め付けを変化させ続けている事に、誰も気づいていないのですが。
それにしても、元々長時間の操演は楽ではないはずのホビー21の着ぐるみに入り続け、その上で最後の最後にこの衣装を着る事になった北野の気持ちを思うと、凄く切なくなります。
目の前で、今までと変わらない様子で可愛らしく愛想を振りまき、お客さん達と遊んでいるアヤメですが、実際には、息苦しく蒸し暑く、全身ピチピチに締め付けられた世界に閉じ込められながら、意地悪な快感を与えられ続け、今にも身体の外に出そうな液体を、何度も何度も我慢し続けているはずなんです。その度に頭が真っ白になりながら、それでも周りには分らないように、可愛らしいアヤメの中で、たった1人でひっそりと悩ましい世界を独り占めしているんです。
普通の女の子にとっては普通の行為も、アヤメの中にいる北野にとっては、全く普通ではない事の方が多いはずなのです。当たり前の行動は、北野にだけは、非常に嫌らしい行為となることが多いのです。
そう言う行為に対する快感に耐える事が、着ぐるみの中に入れる条件ですが、それは決して鈍感だからなのではないはずです。
鈍感で興奮しないのであれば、着ぐるみとしての数々の機能が働かなくなります。あくまでも興奮していないと、着ぐるみの身体が持つ機能は働かないのです。つまり、こうしてアヤメが存在し続けられると言うことは、中にいる人間は、想像するだけでも羨ましいぐらいの快感に襲われ続けながら、それでも出さずに我慢出来ているからに他ならないのです。
僕はアヤメの一挙手一投足を見続けていました。
その動きがアヤメの中に与える刺激を想像し、それによって北野がどんなに悩ましい状態になり、それでも普通のアヤメを演じ続けているであろう北野を想像していたのです。
バスは高速道路を走ります。
道路の継ぎ目がコトンコトンと僅かに振動として伝わってきます。それは不快ではなく、むしろこのバスは良く振動を吸収しているようにすら思えます。
ですが、つい想像してしまうのです。この振動が与えるアヤメの中への影響を。
普通の人にはなんでもない事でも、アヤメの中にはしっかりと伝わっている可能性があります。
特にアヤメの座っている椅子は、振動が伝わりやすく作られているわけですよね。そうなるとコトンコトンとリズミカルに伝わる微妙な振動は、アヤメのお尻に伝わり、恐らくは敏感な秘部にも伝わり、そして身体を通して胸にも伝わるんです。
最初のうちはいいかもしれません。でもずーーっと続けば、どんな僅かな振動であっても、だんだん苦しくなってくるはずですよね。
しかも、強い振動ではないと言うのがさらに苦しさを増している気がします。
元々色々な理由で悩ましい刺激が襲い続けているはずのアヤメの裏側に、定期的に与えられ続ける振動は、裏側にどれ程の切ない世界を生み続けているのでしょうね。目の前で可愛らしく動いているアヤメからは、そんな裏側の様子は一切伝わってきませんが、見せてくれないだけで、確実にその世界は存在しています。それも僕の目の前に。
バスの中ではゲームが始まっています。
アヤメも混じってのカードゲーム。なかなか白熱していますが、朝、来るときにもカードゲームで盛り上がっていましたが、カードを取ったり取られたりする度に裏側を襲う快感については、今更説明する話ではないですよね。
毎回甘くて切なくて逃れることが出来ない快感を受け入れながらゲームが続いているはずですから。
それも僕には凄く悔しい光景ではあるのですが、カードゲームをやっている時のアヤメは、今まで以上に北野の考えが出てくる、と言う意味でもカードゲームみたいな遊びを、着ぐるみがしている姿は、あまり見たくないんですね。
毎回カードを取った後、そのカードと持ち手を組み合わせて強い手を作ったり、早めに上がるためにどんどんカードを切ってみたり、と言う選択は、アヤメがやっているように見えますが、それは当然中にいる北野がやっている事。
アヤメになりすまして、可愛く選んだり悩んだりしていますが、あの可愛らしいアヤメの裏側で、悩ましい刺激と戦いながら、
それでもゲームのためにいくらかの思考力を使っているんです。
今アヤメが切ったカードは、今は僕からは一切見えない場所にいる北野が、色々考えて切ったカードなのです。
こんなに可愛くて苦しそうな中で、中にいる北野がどういう事を考えているかが少しだけ見える行為なんです。
だからこそ、その行為が羨ましくて仕方なかった。みんなにはアヤメが選んでいるカードと言うことになっているのでしょうが、どんな手で上がっても、どんな手で負けても、僕には、アヤメの中で奮闘する北野の姿が想像されてしまうんです。
これが悔しくないわけが無いですよね。
中にいる北野が、全く自分を見せてくれない事も悔しさの一つではありますが、そんな中で一部でも中の人の本音が見えることはもっと悔しいとも言えるわけです。
そんなカードゲームが続いている中で、ちょっとしたハプニングがあります。
アヤメが一番遠くの席に座っているお客さんのカードを取ろうと手を伸ばしたときに、胸の大きなリボンが弾けて取れてしまったのです。正確に言うと左右に固定している穴のうち、片側の穴が千切れるように取れてしまったので、もう片方の穴によってかろうじてリボンはぶら下がっています。が、片側がダラリと垂れ下がっているのはかなり不格好です。
このリボンを補修する事自体も出来るのですが、実は衣装にはパーツに予備があるので、直ぐに交換は可能です。
下のフロアから予備のリボンを取ってくればいいのですから。
ただ、僕にはこの光景はかなり衝撃的でした。手を伸ばしたことで、身体が突っ張り、恐らく胸も突っ張って、その結果ヒモの締め付け圧力に耐えられなくなったリボンが弾けてしまったと言うことです。
つまりアヤメは、それだけ切ない締め付けを毎回手を伸ばす度に味わっていたと言うことです。
さらに、最後にはヒモを固定する穴が切れて弾けた訳です。パチンと切れた瞬間、恐らく胸にはプルるんと言うちょっと想像するだけでも頭が真っ白になりそうな振動が伝わっている気がします。そしてその振動は、アヤメの中に伝わっているはずです。
手を伸ばす度に締め付けられ、元の席に戻る度に締め付けが緩み、を何度も何度も繰り返し、最後の最後にプルンと予想外の振動に襲われたんです。
アヤメは恥ずかしそうに照れてリボンを弄っているだけに見えますけど、その裏で、限界を超えて放出中なのかも知れませんし、我慢しきれたとしても、今頃はその切なさで悶々としているはずなんです。
どちらに転んでいたとしても、僕には直視するのがツライ姿のアヤメ。
僕はお客さん達とアヤメに、新しいリボンを取ってくると告げて席を立ちました。
階段を下り、楽屋に入ると、早速リボンを探します。
リボンを探していると、上の階ではにぎやかな声が聞こえて、非常に楽しそうにやっているようです。
僕はリボンの場所にだいたい目星を付けていたので、見つかるまでにはほんの1分もかかりませんでした。
その予備のリボンを手にとって上のフロアに戻ろうかなと思った時、ちょっとした事に気づいてしまいました。
にぎやかで楽しそうな上のフロアの声が、思ったより良く聞こえているのです。普通ならそこまで大きな音にはならない気がしたのですが、随分とハッキリ聞こえます。
そこでふと音源に近づいて見たところ、なんとその音はアヤメの座っている椅子の通気用の穴から聞こえてくるのです。
普段は椅子に座っている着ぐるみがいないので、クッションが音を吸収してあまり聞こえてこないのですが、今はアヤメは上で椅子に座っているので、クッションがかなり薄く押しつぶされているのでしょう。おかげで音を吸収しにくくなって、結構な勢いで上からの声が漏れているのです。
アヤメの座っている椅子は、元々クッションがそれ程厚い訳ではないので、椅子に座っていると尚更薄く潰れてしまうようなのです。
気になって椅子の裏側に近づくと、ある程度のクッションを支える骨組みはある物の、薄く押しつぶされたクッションが、ハッキリとアヤメのお尻の形を浮き上がらせています。
そして、よーく聞くと、
「すーーーっ、はーーーーっ」
と言うアヤメの呼吸音らしき音も聞き取れるのです。
ストレッチするスカート越しでの呼吸音なので、ハッキリとは聞こえませんが、とてもストロークが長くて苦しそうな呼吸音が続いています。
この椅子の上にはアヤメが座り、僅かですがこのシートを通して呼気が漏れている。そう思うととても羨ましい呼吸音に聞こえて来ました。
僕は思わず手を伸ばし、次の瞬間、お尻の割れ目をそっと指先でなぞっていました。
「すっ・・・・・・」
指でなぞった瞬間、一瞬呼吸が止まり、お尻がきゅっと閉まるのが分りました。
「すーーーーーーーーっ、はぁぁぁーーーーっ」
そして次の瞬間、もの凄く切なそうな呼吸が聞こえます。
お客さん達の反応を聞く限り、アヤメは今までと態度を変えている様子はありません。
つまり、お尻と呼吸だけが、僕のこの手に反応しているのです。
指先でつんつんとつついたり、してみます。
すると、一生懸命にお尻の割れ目をきゅっと締めて抵抗しようとしているのですが、その程度の締め付けは僕の指先を押し込む力をちょっと強めただけで、全く役に立たなくなっているようです。
呼吸も突くリズムに合わせるように、ハァハァと繰り返したり、呼吸が止まったり、長い吐息に変わったり、と、本当に苦しそう。
恐らくどんなに気持ち良くなっても、どんなに苦しくても、お客さん達に悟られないように、その態度は至って普通なのでしょう。
お客さんに見せているアヤメの姿と、今僕が裏から触れているアヤメの本当の状態とは、全くかけ離れているはずです。
そして、そんな僕の知っているアヤメですら、その内側にいる北野だけが知っている本当の世界からすれば、見せてくれるのはほんの僅かなはず。僕に聞こえてくる呼吸音だけでも、こんなに苦しそうなのに、実際にはその何倍もの切ない世界を体験しているはずなのです。
つついたり、なぞったり、リズムを変えてみたり、時には焦らしたり、その度に切なそうな反応が椅子の裏から伝わってきます。
弄れば弄るほど、その裏にいる北野が羨ましい状態になる事は分っているのに、その反応を見るだけで、まるで自分がそうされているかのような想像をしてしまい、羨ましいと思いつつも、ついつい何度も弄り、そしてその光景を目に焼き付けている自分がいます。
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