オープニングスタッフ(5話) [戻る]
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ホビー21で働き始めて既に半年が経過していました。
と言っても今は、他の多くの人からは僕がホビー21に就職している事実は分からないと思います。
ホビー21で働いているのですが、僕の居る部署の人達は、名簿等が全く別管理で、他の社員さん達からは見ることが出来ないからです。

そもそもホビー21に僕が就職した理由。
それは、学生時代に同人即売会の後、友達4人で行ったホビー21で出会った着ぐるみに、あまりにも衝撃を受けたからでした。
その後、色々頑張って、大学を出て、ようやく就職したのがホビー21でした。

入社時の面接の時も、ここの着ぐるみに興味があるからもし機会があれば入りたい、と言う話もしたりしました。
もちろん、小柄な女の子キャラに入れるとは思っていませんでしたが、少ないとはいえ男性キャラや、動物系キャラもいるので、それでもいいから入りたい、と言うアピールをしたりしたんです。

すると、採用するかどうか、1年間様子を見させてほしい、と言う回答を貰いました。
聞いたところによると、数年後にはホビー21の別店舗として、僕の地元に大型店舗が出来るらしく、そのオープニングスタッフの候補にしたい、と言う事だったんです。
ただ、着ぐるみの役者さんは狭き門だそうで、特に男性は狭き門だと聞きました。
確かにこの時は、ホビー21の男性キャラは殆ど存在しないから、男性の役者さんは需要が無いんだろう、と言う理由で、狭き門と言う言葉を理解していました。

ですが、もちろん今は、本当の理由はそれとは違うと言う事を理解しています。
ホビー21の着ぐるみに入る仕事は、その8割を男性の俳優さんが占めています。
その中の環境が非常に過酷かつ、特殊なため、女性より男性の方が多いのです。

1年間はアルバイトとして仕事をしていたのですが、実はこの時、学生時代に僕をホビー21に誘った本人である、羽田君がここで仕事をしている事を知りました。
たまたま倉庫整理で荷物の搬入をしている時に、彼がフロアの在庫を調達に来ていたんです。
ホビー21の広大な敷地では、知り合いであってもそうそうめったに顔を見る事は無いと聞いていましたが、まさか彼がここで仕事をしているとは。
でも、僕の方から声をかける事はしません。
と言うのも、アルバイトを始める時、もしも知り合いであっても、僕が着ぐるみ部門志望としてここで働いている事は言わないでくれ、と言われていました。
元々、本来の着ぐるみに入る人達は、もっと凄い守秘義務があるらしいのですが、僕が最低でもこの程度の守秘が出来るかをチェックしたいと言う事なのです。

もちろん、羽田君と会って日常会話をしてもその守秘義務には違反しないのですが、つい口が滑って余計な事を言っては良くないし、そもそもホビー21に就職していた、となると会う機会が増えてしまう気がしたからです。
なので、僕は彼に存在を悟られないよにう行動するようにしました。

また、マネージャに事情を説明したところ、しばらくして、彼とはかなり距離のある部署に配属変更もしてくれました。

こうして、羽田君には内緒で、僕もホビー21の仕事をしつつ1年が経過し、その間に色々な事を学びました。
着ぐるみの裏側の真実、については全く分からないまでも、その構造が、人が出入りする穴や隙間やファスナーと言った物が見当たらず、顔も含めてとても気密性の高い物に見えましたし、素材もゴムなのかシリコンなのかは不明ですが、肌色のタイツを纏ったデパートなんかでやってるショーの着ぐるみとは次元が違う物だと言う事は分かりました。
中の人がどういう人なのかと言うのも秘密にされていて、僕らアルバイト程度では全くその情報は入りませんし、着ぐるみの更衣をする楽屋も当然僕らは進入禁止。
着ぐるみの役者さんが出入りしているであろう通用口を探したのですが、広大な敷地のどこにあるか全くわからないし、そもそも自分と関係のない部署の通用口をうろちょろしていると、すぐに警備員がやってきて追い出されます。

ただ、明らかに気密性が高そうなその構造から、着ぐるみの内部が熱気や湿気でとても苦しそうな事や、呼吸用の穴やスリットなども見えないことなどから、中の人がどうやって呼吸を確保しているのかも疑問でした。
もちろん短時間であれば、小さな隙間があれば呼吸はなんとかなるのかもしれませんし、実際顔はかなり作り込みがされていて、口内などにスリットがあっても分かりにくいとは思います。

ですがそこから息をしている気配は殆ど無く、しかも30分程度ではなく、数時間、ほとんど休憩も無くフロアに存在するキャラクターがいる事もあり、本当にどうやって呼吸しているのかが疑問でした。

ちなみに、口の周辺から息をしていない、と思ったのは、何度か着ぐるみと間近で会った事もあるんです。
仕事してると、一般客よりも接近する事は多いので。
でも、そもそも水分をはじきそうな素材の口内や口回りに、結露の後なども全く見られませんし、呼吸音が漏れだしている事もありませんでした。
静かな場所だと呼吸音が聞こえやすいのですが、全くそれが聞こえなかったんですよ。
近づいている時に一時的に呼吸を止める可能性はありますが、他のスタッフ達に聞いても、呼吸の音が口から漏れ出ている所は聞いたことが無い、と言う話だったので、僕はますますどうやって呼吸しているのか気になっていたんです。

思い切ってキャラクターに、どうやって呼吸してるの?とか、どこから入るの?なんて聞いた事もあるのですが、キャラクター達は「内緒」と言うポーズを作って教えてくれる事はありませんでした。

ただ、こういった僕の一連の着ぐるみに対する興味、は実はすべてチェックされていたらしく、最終的にある日マネージャーに言われて、役者として働いてみる覚悟を問われました。

その際、マネージャさんは様々な誓約をしなければならない事などを説明してくれましたが、興味が勝っていた僕は、誓約書にサイン。
そしてついに、ホビー21着ぐるみ部門の、役者訓練生、と言う肩書を手に入れたのでした。
訓練が始まってからしばらくは、驚きと興奮の連続と言えました。

最初に訓練用のスーツを作ると言う事で、全身をスキャニングされ、その後スーツが出来るまでは座学があります。
座学ではその時スーツを作る人達が集まってるのですが、男性が4人で、女性は1人もいませんでした。

ここで、ホビー21の着ぐるみの構造を知る事になる訳ですが、その時、役者さん候補が全員男性だった理由が分かりました。
実は女性も1人候補がいたのですが、その人は別の教室で座学を受けているらしいのですが、その着ぐるみの仕組みの説明や、その後の候補生たちの、主に下半身への反応を見たら、男女を別々にする必要がある事は良く理解できました。

恐るべきことに、ホビー21の着ぐるみの中身は大半が男性であり、補正によって小柄な女の子に変身していると言う事実や、呼吸の秘密、出入りの秘密、そしてその着ぐるみの状態を維持するために必要となる役者の興奮を支援するシステム。
そう、あの女の子達の中では、8割の確率で男性、2割の確率で女性が、性的興奮を保ちながら、イク寸前の悩ましい快感と戦い、時にはイキながら可愛い女の子として存在している、と言うのです。
呼吸は股間に存在する専用の呼吸口を主とし、サポートとして皮膚呼吸を導入する事で、酸欠にはならないけれどずっと苦しいと言う環境を作り出し、その上で身体と衣類が産み出す性的刺激に対して、一切態度を変える事無く女の子として存在する。

これがホビー21の着ぐるみの中に入ってる人達に課せられた仕事なのです。
この秘密を外に漏らす事は出来ない為、数々の守秘義務が発生するのです。

座学中、実は訓練用のスーツが出来るまでの間に、まずはその感覚を疑似体験するシミュレータシステム、と言うのを使わせてもらいました。
簡単に言えば、人型にくりぬかれた柔らかいシリコンのような素材の中に自らの身体を埋めて、前後からサンドイッチされると、そのシリコンのような素材が、着ぐるみの内部の環境を疑似的に作り出すのです。
視野の部分はモニターで擬似的に作られていて、呼吸は、本物と同じくマスク状のものを顔に密着させて行い、衣装によってちゃんと匂いや呼吸の苦しさが変化するのだそうです。
身体は完全に固定されるのですが、身体を動かす力を加えると、シリコンのような素材がその動きを体感させるように圧力を変化させてきます。
この擬似システムは、役者さんも使う訓練装置らしく、使い終わったシリコンのような素材は全て破棄されて新品に入れ替わるので、実は物凄くコストが高いのだそうです。
もちろん、訓練用のスーツを新たに作るコストに比べると安いらしいですが、頻繁に使える訳ではないみたいです。

このシステムが出来たのは割と最近で、それまでは訓練スーツだとどうしても感度やスタイルのせいで体験できなかったような本物に近い感覚を再現したり、新しい着ぐるみを作る前に、その着ぐるみに入る役者さんの感覚を事前に調べるシミュレータとしても使われているようでした。

まずは訓練用のスーツ。そして、少しだけですが本番用のスーツの感覚を体感させてもらうのですが、正直、全く訓練を受けていなかった僕らには、訓練用のスーツですら、ただただ苦しくて気持ち良くて、演技をする、と言う余裕は全くありませんでした。
もちろん本番用のスーツを体験した時は、自分でも何がどうなったか全くわからないぐらい気持ち良くて、とてもこれで女の子を演じるなんて不可能だとすら思ってしまいました。

このシミュレータは、1回30分程度の物を3回ほど体感したのですが、他の役者候補の人達も、その物凄い快感と苦しさに、もっと味わいたいと言う願望と、でもこれで女の子を演じるのは厳しい気がする、と言う感想が同居しているようでした。

ただ、このシミュレータが出来て、過去に20人ほどの訓練生が体感したらしいですが、誰もこれは耐えられないから辞めようと言う結論にはならず、むしろその快感をもっと長時間味わいたいと言う欲求からみんな訓練を熱望したようです。

ちなみに僕も熱望しました。だって、もしちゃんと訓練成果があがると、この気持ちいい世界を何時間も味わいながら、周りからは一人の女の子キャラクターとして扱われ続ける、と言う倒錯的状態を、仕事として味わえるのですから。
確かにこの快感の中で女の子を演じるのは簡単な事ではなさそうですが、だからこそ狭き門なんでしょうね。

こうして訓練用スーツが出来てからの僕は、日々真面目に訓練に励みました。
ですが、まずは最初の課題とされている、30分の壁、と言われる壁が立ちはだかります。
そのスーツの内部の環境があまりにも気持ち良すぎて、演技をしている途中でどうしても腰がいやらしく反応したり、声が漏れたり、歩く事も出来なくなって四つん這いで耐えてしまう状態になったり、と言う時間が続きました。

衣装についても最初はそんなに快感も強くない、呼吸もそんなに苦しく無い物を使っていたのですが、それでも10分ぐらいすると演技よりも快感に身を委ねたくなってしまう衝動が強くて、どうしても女の子を維持できなんです。
訓練生の中で言うと、僕は平均的な成長度だと言われていましたが、それでもこんなに気持ちいい状態でまるで何も感じていないような態度を維持し続ける事は相当に困難でした。

最初に、歩きながらイク、と言う体験をしたときは、イッた直後に歩くのが止まり、そのまま頑張って1~2歩進むと、イキながら刺激される苦しさから立ち止まって膝をついてしまいました。
また、いろんなシチュエーションでイク練習をするのですが、握手会の時、サイン会の時、写真に納まるようにポーズする時、お客さんに愛想を振りまくとき、なんかは、ホビー21で何度もキャラクター達がそれをしてるのを見ていたので、まさかこんな些細な事でもイク事があるぐらいに気持ちいいとは知りませんでした。
衣装の素材やデザイン、キャラクターのスタイルにもよるのですが、程度の差はあっても、基本的に何をしてても気持ちいい状態になる、と言うのは、役者として耐えるのが凄く大変と言う事になります。

訓練用のスーツは汎用的な衣装サイズの物を着用する事になるので、本番用のスーツに比べると衣装に対する感じ方は弱いのですが、それでも初心者にとっては、女性用の衣類がオナホールに見えてくるぐらいエッチに感じます。
これを着用すると、きっとこんな風に感じる、と想像がつくようになってくると、尚更興奮してしまうと言うか。

最初のうちは、こうして単に快感に耐えるような勉強をするのですが、次第に耐久時間が上がり30分に近づいてくると、より実践的な演技指導がされるようになります。
キャラクターの設定に沿ってストーリーを演じながら快感に耐える練習は、相当に苦しくて、でも一度味わったあら病み付きになる程の快感でした。

僕が30分の壁を越えられるようになったのは、実は訓練開始から半年ぐらい経ってからでした。
早い人は3ヶ月程度で壁を越えてデビューまで果たせるそうですが、僕は30分の壁を越えるのにおおよそ6ヶ月かかりました。
まぁ3ヶ月でデビューしてる人ってホントに一握りのエリートで、普通は僕ぐらいの期間がかかるそうですから、そんなに悲観的になる事は無いのですが、もうちょっと時間がかかっていたら、サポートスタッフをしながら訓練をする掛け持ちの仕事になるらしく、そうなると訓練に避ける時間が減るから益々デビューに時間がかかる事になるみたいでした。
僕はそうならないうちに壁を越えて次のステップに移行出来たので、その点は助かりました。

壁を越えてからの訓練は、まずは色々な衣装を着て女の子として過ごす事から始まります。
壁を越えたとはいえ、慣れている衣装ならともかく、新しい衣装を着る度に着心地が変わって感じやすくなってしまうのが分かります。
慣れている衣装の場合、どこをどう動かすとどう感じる、と言うのがある程度イメージできるようになってくるのですが、新しい衣装は生地の感覚もサイズもデザインも異なるので、毎回大変な思いをします。
レオタードは呼吸は楽でしたが、胸周りのサポートが弱く、そのぶん揺れに対する刺激が強い事も分かりましたし、スクール水着はレオタードより生地が厚いので、呼吸が少し苦しい事や、レオタードよりストレッチする力が弱いせいで少しだけタイトな着心地でした。
ブルマ姿は、下にパンティーを穿いてるせいで余計息苦しいとか、ショートパンツはとても息苦しい上に、股間が擦れやすく感じやすい事も分かりました。
他にも、こんな衣装、こんな生地、を色々と試して、着心地に慣れる事になります。
日々、限界まで着続けるのですが、やはり衣装が変わると30分耐えられない事が多く、全ての衣装で30分を越えて耐えられるようになるのには、そこから更に2ヶ月近くかかった気がします。
ただ、コツを掴んでからは、割と進歩は早くなりました。

コツ、と言うのは、感じてても態度に出さないコツです。
顔とおちんちんだけは無茶苦茶反応してても、他の身体はまるで何も感じていないフリ、を続けるにはちょっとしたコツがあり、それを覚えたら成績がぐんと伸びました。
コツを覚えたら簡単なんだ、と言うとそれは誤解ですけどね。
今まではある程度で挫折して負けていた快感に耐える、って事ですから、つまりその快感がずっと続いてるって事で、耐えてる身としては無茶苦茶に気持ちいいのですが、その分体力は消耗します。

教官に言われて、部屋でくつろぐ女の子、を延々演じる訓練をしてる時、雑誌を読んだりテレビを見たりしてる女の子を演じながら、疼くおちんちんの事で頭がいっぱいになって何度も挫折しかけました。
ホントに気持ちいいのに快感制御のせいでイカせて貰えないんです。
もっと気持ち良くなる為には、身体を動かしたり感じる部位を直接的に刺激したいのですが、もちろんそんな事をすればくつろぐ女の子を演じているとは言えません。
目の前に快感が存在し、それが欲しくて仕方ないのに、それを無視しなければいけない切なさは、体感したら相当に苦しい物でした。

教官に言われた事ですが、役者さんはみんな、こういう思いと常に戦ってるのだそうです。
こうすれば気持ち良くなる事が分かってても、立場上それが出来ない切なさ。これに耐えられる人が、実際に役者さんとして働いている訳です。

ですが、僕はこの話を聞いて、俄然やる気が出ました。
確かに苦しいのですが、それって物凄く興奮出来るんです。
着ぐるみに苛められてる感覚が強く、その時間、ずっと、もっと頑張るからもっと苛めて、って自分が入る着ぐるみのキャラクターにお願いしてました。
こんなに切ないのに、外からはくつろいでる女の子にしか見えない状態と、そんな状態で気持ち良くて興奮してるのにスカートの中に籠った、スカートの中の香りがたっぷり含まれた空気を呼吸している自分に、更に興奮を覚える訳です。

この訓練を始めるまで、ホビー21のキャラクター達の中で、こんなにも切ない時間を過ごしている人がいるとは夢にも思っていませんでした。
蒸し暑くて息苦しくてタイトな空間なんだろうなぁ、ぐらいには想像していましたけど、まさかこんなにも性的に興奮させられている人達が入ってるなんて、想像するのは難しいですよね。

こうして次第に訓練を積み、1年ぐらいが経過したころ、ようやくデビューさせて貰える事になったんです。

後から聞いた話でしたが、僕は、本来、普通の人がデビューする以上に時間をかけてデビューを決めたそうです。
時間がかかったのは僕が能力不足だったからではなく、能力は他の新人と比べて全く遜色ないレベルにあったのですが、将来新店舗でオープニングスタッフとして通用するレベルに仕上げる為に、より高度な操演能力を身に着けさせていたからなのだそうです。

おかげで、新人としてデビューした僕は、新人としては破格の扱いでした。

マネージャに告げられたのは、僕がとても好きな恋愛シミュレーションゲームのメインヒロインの1人。白石沙織でした。
新しく続編が作られるらしいのですが、その時もメインの1人として登場するらしく、販促活動用にメイン3人が着ぐるみ化され、その中で僕は白石沙織を演じる事になったのでした。
本当にたまたま好きだったので、正直、これには驚きました。

実は、僕の知り合いである羽田君とは着ぐるみ仲間なのですが、彼が工房製の沙織を持っていて、実際何度か見たことがあるんです。
相当可愛くて、実は僕も欲しいと思って発注先を考えていた事があるのですが、こうして訓練を始めてからは、自宅で着ぐるみに入りたいと言う欲求はめっきり減ってしまいました。
そのせいで発注しようと言う行動に移る事はありませんでしたが、今でも着ぐるみに入ってみたいなと思えるキャラクターだったんです。

それが、ホビー21製の着ぐるみ、として作られ、その中に僕が入る、と言うのです。
これを聞いたのは、その日の訓練が終わった後だったので、本来ならもう勃起する程の体力は残っていないはずなのに、この話を聞いた瞬間からフル勃起していたぐらいでした。

ホビー21製の、完ぺきとも言える容姿を持った沙織の中に入って、訓練用のスーツよりずっと過酷と言われる時間を過ごすのです。
想像しただけで興奮してしまいますよね。
しかも、アマチュア用の着ぐるみと違い、ホビー21による完全なサポートと、中身を秘密にして貰える特権まであります。

羽田君の沙織は、着ぐるみの仲間では既に結構有名で、写真に写る沙織の中身が羽田君である事は、みんな知ってる話でした。
羽田君の着こなしも良くて、そのせいもあって着ぐるみ仲間でも結構毎回、着ぐるんでほしいとお願いされるみたいで、オフに撮影会にと引っ張りだこでもありました。

ですが、つまり言い方を変えれば、アマチュアの着ぐるみに関係している誰もがあの沙織の中身は羽田君だと知ってると言う事になります。
ホビー21で沙織の着ぐるみに入る、と言う事は、つまり世間一般では、本物の白石沙織、と言う扱いになる訳で、当然ながら中身の僕は伏せられる事になる訳です。
もしかすると、羽田君が見に来るかもしれません。
そうなった時、羽田君はどういう顔をするのでしょう。明らかに完璧な着ぐるみとして存在する沙織を見て、悶々とするのか、ファンになってくれるのか。
中身が気になっても知る方法は無いでしょうし、僕も守秘義務があるので言う事は出来ません。
つまり、羽田君の前で、僕は沙織として存在出来る事になる。
中身は僕でしょ、とは思われないまま、沙織として存在し、僕は一方的に羽田君の様子を見ながら沙織の中の環境を楽しむことが出来る。
こんな状況が本当に発生したら、そりゃ興奮しますよね。

それを想像しただけで、僕はかなり興奮していた訳です。

それから一ヶ月後には、実際に沙織のスーツを試着し、身体に慣れる為の訓練が始まりました。
初めて体験する本番用のスーツ。

インナースーツに背中から入り込み、ファスナーを閉じると快感システムの起動と細胞補正が始まります。
鏡で見ていても不思議なぐらいに見る見るうちに身体が縮み、外から見てハッキリと男性だったその人間は、見事に女性のシェイプに変化していきます。
もちろん、おちんちんも、最初は立派に膨らんで見えているのですが、変化すると、固さは変わっていないのに、その膨らみは全く見えなくなってしまうのです。
身体の変化の間、ぎちぎちギュっギュっと自分の身体が締め付けられている感覚も増します。もちろん痛みは無いのですが、ギュっとされていく感覚はそれだけで気持ち良くなってしまいます。
一通り変化が終わったら、呼吸の確認です。と言ってもこの段階では割と呼吸は楽でした。
確かに、きわどい衣装でも着こなせるように、訓練用のインナースーツより開口部は小さいのですが、それでも何も遮るものが無い状態なら呼吸は問題無さそうに感じました。

生命維持に問題が無いと分かれば、続いていよいよ沙織の皮です。
お尻の割れ目を大きく広げて頭を突っ込み、顔の部分をフィッティングするのですが、良く伸縮する見た目はシリコンのようであり、良く伸縮する特殊素材をギュッと伸ばして首の空間を作り、頭を押し込んで目の位置を合わせます。
急に視野が狭くなり、色が付いてしまうので、沙織の顔に覆われた事が実感できてしまいます。
既に股間から呼吸しているとは言え、沙織の可愛い顔のどこにも開口部が無いと言う事実に興奮が増します。この可愛い顔は僕を外界から閉じ込めて沙織に密閉する為に、一切隙間なく作られているのです。

マスクの中に響く呼吸音が一段と荒くなっている気がしますが、鏡に映る沙織は優しく笑っています。
細い首をフィットさせると、首がギュッとされますが、もちろん呼吸が止まったり頸動脈が締まったりする事は無く、あくまでもソフトにフィットします。
そして、こうしてソフトに締め付けられる事で、首の感覚も敏感になっているようで、実はハイネックだったりタートルネックだったり、あるいはマフラーだったりなどの衣装の場合、首回りもこそばゆい感覚があるんですよ。
もちろん快感制御システムによって首回りの感覚はおちんちんに伝わってるのは大前提なのですが、それに加えて素肌よりも肌感覚が増してる感じがするんです。

両腕を通す時もやはり手の締め付け感は増し、それによって感覚も増すのは同様です。
指先まですっぽり覆うと、見事に綺麗で可愛い女の子の手が出来上がりました。自分で見ててもこの手が自分の手だとは思えないぐらいで、この手で自分のおちんちんを弄ったら気持ちいいだろうなと言う妄想が湧く程でした。
でももちろんこの状態だと、僕のおちんちんは、沙織の中にスッキリと収納されていて直接触れる事は出来ないんですけどね。

胸を包む時も要注意。感度が高い部位の一つなので、そっと覆ってもかなりおちんちんに伝わる感覚は気持ちいいんです。
これは一旦被せてしまえば、沙織の皮に覆われる感覚は止まるのですが、胸が揺れたり揉まれたりするとその形状の変化がそのままおちんちんに伝わるのは、あるいみ地獄です。大きな胸は重力や慣性によって容赦なく動くのに、僕はそれに抵抗する事が出来ないのですから。
大きな胸は、感覚的に言えば、大きくなったおちんちんを胸に二つぶら下げているような感覚に等しく、しかもおちんちんと違って、絶えず気持ちいい感覚を伝え続けているのです。
普通、男性は、興奮しない限りおちんちんに性的な感覚は無いですよね?もしそんなことになればそれこそ歩いているだけで感じてしまいますから。
でも、着ぐるみは、そう言う中の人の状況を無視して、絶えず感覚を伝え続けるので、容赦なく気持ち良くなり続けてしまうのです。

なるべくそっと乳首の位置を合わせて胸を覆い、一応乳首の位置が合っているかを確認します。
確認は簡単で、乳首をちょっとだけ触ってみると、おちんちんの先端に弄られる感覚が伝わるんです。これがズレてたり、感覚を感じなければ位置が間違ってると言う事になります。
こうして胸の位置を合わせると、ズルズルと皮をおろし、腰まで沙織で覆います。
ウエストも締め付け力が増して、それがウエスト全体と、おちんちんの締め付け力に変化しているので、これだけでも気持ちいいのですが、ここはむしろ衣装との相乗効果でかなり性的な感覚を味わう部位と言えます。
つまり裸の状態だと、そんなに感じない場所でもあります。

腰から先は、片足ずつ、沙織の足の中に自らの足を入れていきます。
スーツの足をぐぐぐっと伸ばして入れていく工程は、多分この着ぐるみの中で一番独特の工程でしょうね。
殆ど外界との接点を作らない為に、こういう構造なのですが、そのせいもあってこうやって片足ずつ沙織の中に入り込んでいくと、いよいよ僕が外界から隔離されて行く事を実感してしまいます。
沙織に覆われ、自分が消えていくと言うこの時間の興奮は独特の物です。

また、やはり足もギュッと締まるので、そのムチムチ感が凄く気持ち良く、触れた時の感度も素肌より高いぐらいです。

そして呼吸の確認と、最後にお尻の割れ目に向かって出入り口を食い込ませ、外から出入り口の痕跡を消す作業です。

呼吸については、確かに訓練用スーツよりは少し苦しい気がしますが、これでもまだ余裕はあります。
ただ、沙織の股間から呼吸していると言う実感が増すせいや、沙織の身体に覆われて締め付けられている事への興奮から呼吸が荒くなっているのを実感しますので、その分息苦しく感じるのは確かでした。
お尻に出入り口を食い込ませる時は、指先で丁寧に割れ目をなぞるのですが、もちろんすでに快感制御は動いていますので、これ、相当に気持ちいいんです。
お尻自体もゾクゾクムズムズ感じる訳ですが、なによりおちんちんの裏スジをなぞるような感覚が伝わってきて、何度も吐息を洩らしながら耐えつつの作業になります。

この最後の作業をする事で、ようやく僕は沙織の中に自らの身体を封印する事が出来ました。
鏡に映る沙織の身体は柔らかそうでプルンプルンしてるのですが、中に入ってる僕は全身ギュッとされているので、そのギャップも凄いです。
小柄な女の子が軽々と身軽に動いているように見えても、中の僕は、ピチピチな身体を動かす為に結構頑張ってるんです。


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