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サポートスタッフの仕事を始めて3ヶ月程が経過していました。
サポートの仕事も板について来て、キャラクターが操演中に困りそうな事は先回りして準備したり問題を排除したりも出来るようになって来ました。
特にティアナとの信頼関係みたいなのは結構生まれている気がします。
ただ、どれほど信頼関係があっても、ティアナの中の人が「中の人を感じさせるような動き」は全く見せず、常にティアナとしてしか接してくれないと言うのは少し寂しい気もしました。
また、ああやって日々密閉空間に入って仕事をしてる役者さん達がその内情を一切見せてくれない事で、つい色々と中身を想像してしまい、実際に中でその体験をしている身知らぬ女性に嫉妬をしている自分もいました。
自分では中に入る事は出来ないであろう、あのタイトそうな美少女の中に、実際に日々入ってる人がいるのですから。
そんなある日の事。
仕事の後、成田さんに呼ばれて、事務室に行く事になりました。
事務室のドアを開けると、小さ目の応接セットと、壁際に3つほど事務机が並んでいる感じ。
応接セットのソファーには既に成田さんが座っていました。
成田「あぁ、来たね」
僕「はい。今日はどう言う用事ですか?」
成田「君もそろそろこのサポートの仕事は3ヶ月になるよね」
僕「ええ。3ヶ月は経過した感じてすね」
成田「大分慣れたかい?」
僕「慣れたって言えば慣れた気はします・・が」
成田「が?」
僕「あの中にどういう人が入ってるのか、とか、出入り口の事とか、未だに謎すぎて困惑しています」
成田「困惑・・・か。なるほど」
僕「ええ。なんかモヤッとしてると言うか」
成田「なるほどね。まぁそう言う感覚はあるだろうね」
僕「分かるんですか?」
成田「うん。俺も割とそう言う感覚あるから。単刀直入に言えば、ああいう空間に入って、中身を隠してる人達が羨ましいって言うか」
僕「あー、それ。まさにそれです。なんか色々秘密を隠されたまま存在してる中の人にちょっと羨ましいと言うか嫉妬みたいな感情と言うか」
成田「そうか。やはり羨ましいか。そうだね。やはり君は誓約書にサインしただけあって、僕らの側の人間だ」
僕「僕らの側?」
成田「あぁそれはこっちの話だ。それより、君にはこの資料に目を通してもらいたい」
そう言って成田さんが僕に手渡したのはA4のコピー紙に数ページ印刷された、部外秘と言うハンコが押された資料でした。
手渡された資料の表紙には「キャラクタースーツ構造その1」と言うタイトルが付いていました。
僕「これは・・」
成田「まぁ読んでみてよ。前にも言ったと思うけど、君は新店舗でサポートスタッフのリーダーとして仕事をしてもらう事になる。普通はこの資料は役者さんが座学で学習する時に使うテキストなんだけど、リーダーが構造を知らないのは良くないから、君にはこれから徐々に着ぐるみの仕組みを知ってもらう必要があるんだ」
僕「なるほど・・仕組みですか・・」
成田「これは『その1』となっていて、基本構造などの資料になる。出入り口の話も出てるから、読んでみるといい」
僕「えっ。出入り口?」
成田「他にもいくつか説明がある。目を通してみてくれ」
僕「はぁ・・・」
僕は成田さんから提示された資料を読み始めます。
資料には着ぐるみの外見の構造についての説明が書かれていました。
それによると、ホビー21の着ぐるみの基本構造は、内側にインナーと呼ばれるウエットスーツ風の素材で出来た全身タイツのような構造のスーツに背中のファスナーを開閉して入り、その上から、アウターと呼ばれる着ぐるみの皮を被る構造を持っているとの事でした。
アウターの出入り口はお尻の割れ目に沿って存在し、そこを強く引っ張るとかなり素材が伸びる仕組みになってるようで、その部分から中に潜り込むのだそうです。
水着になっても出入り口らしきものが見えなかったのは、つまり出入り口がお尻の割れ目に食い込んだ状態になってるから、と言う事でした。
そして、確かにこの部分から出入りする構造なら、10分程度の休憩時間に、着ぐるみが楽屋に戻って中の人が外に出て休憩をする、と言うのは現実的じゃない気がしました。
普段目にしているキャラクター達は、あの内側に更にインナースーツを着用にしているって事ですから、実質的に二重に着ぐるみに入ってる、と言う状態に近く、その素材はゴムでは無い特殊素材と記されていましたが、それでも内部の密閉性は相当に高そうです。
また、こちらの方が驚きだったのですが、呼吸の事も記されていました。
それによると、呼吸は、インナースーツ内部のマスクの中から、チューブが身体中に這うようにして繋がり、最終的にそのチューブは股間にある呼吸用の穴に繋がっているようです。
呼吸用の穴はインナースーツの股間にあるメッシュ状の布で出来た部位で覆われ、そこから外気を取り込んだり着ぐるみ内部の呼気を排出するみたいです。
アウタースーツにも同じ場所にメッシュの布があり、それがインナーの同じ部分を重ねているらしく、そこが外から見た時に唯一、内部との接点として見えるのだそうです。
但し、その部分は、パンティーなどの下着でも覆われる部分である為、一般の人がその呼吸口を目にする事は無いのだそうです。
呼吸は、着ぐるみが裸な状態なら、それほど苦しくは無いのだそうですが、布が重なり、スカートなどが覆う事で相当に苦しい事になるようです。
なにより、呼気がスカートの中に籠り新鮮な空気が吸いにくくなるのが大変と書かれていました。
そのため、演技などで上手く外気をスカートに取り込む技術、の勉強もするようです。
とは言っても呼吸口が完全に塞がってしまうケースもあるらしく、そのための対策として、皮膚からの空気の取り込みの仕組みが書かれていました。
これによると、チューブ内の圧力や酸素濃度をコンピュータが監視していて、最低限の生命維持に必要な空気は自動的に皮膚から取り込まれるので、中に入っている役者さんが酸欠に陥る可能性はほぼ無いそうです。
ただし、最低限の呼気の確保以外の機能は無いらしく、つまり基本的に役者さんはずっと苦しいままなのだとも書かれていました。
視界もインナースーツのマジックミラーのようなパーツの上に、キャラクターの目が覆う事で、視野は小さいけれど外は見えるそうです。
隙間などではなく、グラス状のパーツである為、外気がそこから入り込む事は無いそうです。
また聴覚についても説明が出ていました。キャラクターの持つ耳は、中の人の耳とは位置もサイズも異なるケースが殆どなのですが、この耳はちゃんと鼓膜に相当する膜があり、その振動が、インナースーツにも備わる振動板に最終的に伝わり、中の人の耳元でそれが振動する事で、結構クリアに耳が聞こえるらしいです。
耳の構造などによっては、どうしても振動板が遠くなってしまう為、電子的な音声の再生システムを持つ着ぐるみもあるそうですが、通常の着ぐるみは全て振動版の伝達によって聴力を確保しているそうです。
この辺の話を読む限り、つまり役者さんは着ぐるみの外部との接点が唯一、股間の呼吸口、と言う事になります。
それ以外は二重の着ぐるみにより厳重に内部と外部を隔離された状態で存在し、さらに言えばその上から衣装を纏う事で、より一層外界と遠くなる感じなのかもしれません。
僕「・・・・」
成田「どう?結構すごいでしょ?」
僕「は・・はい・・・」
成田「君は正直だね。既に下半身がそんなに大きくなってる」
僕「あっ・・」
成田さんに指摘されて気づきます。
僕の股間はすっかり大きく主張していました。
資料を読んでいるうちに、中の事を想像して興奮してしまっていたようです。
僕「す・・すみません」
僕は恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら謝りました。
こんなことで興奮してしまう自分が情けない、とすら思ってしまいました。何しろ着ぐるみの中に入る人はみんな仕事で頑張ってるのです。
その中に変態的な感情を持ち込んで興奮してしまった僕は、まじめに仕事をしている人達をバカにしてしまったような気持になりました。
成田「いやいや、謝る話じゃない」
僕「で・・でも・・・」
成田「君、サインしただろ?誓約書に」
僕「はい・・・しましたけど・・・・」
成田「あのサインを書く人ってのは、特別な人間なんだよ」
僕「特別?」
成田「そう。特別。本来はあのサインを書く人は、キャラクターの操演訓練を受ける人達であり、一般のサポートスタッフは書かない」
僕「でも、それは僕が新しい店舗でのリーダーになるから書いたんですよね?」
成田「それはそうだ。ただ、何故君がリーダーに選ばれたか、は分かってないだろ?」
僕「まぁ確かにそうですね」
成田「理由は簡単だ。こういう仕組みを知って興奮出来る人、だから君が選ばれた」
僕「えっ?!」
成田「だから、こういう仕組みを知って、裏を想像して興奮している君みたいな人が選ばれたんだ」
僕「何で・・・ですか?」
成田「そう言う人の方が長続きするからだよ。興味が無い人は簡単にやめる事が多い。性的に興奮できるような強い興味を持つ人の方が続くんだ」
僕「なるほど・・・・そう言う事でしたか・・・」
成田「だからそんなに気にするな。むしろサポートのリーダークラスはみんな同じような状態だ」
僕「ですが、みなさんモッコリなんてしてるの見た事ないですけど・・・」
成田「それはこのパンツを穿いてるからだ」
成田さんはそう言うと、ゴムに似た素材で出来たパンツを見せてくれました。
成田「これは君用の物だ。明日からこれを穿いて現場に出てくれ。中に君の物が納まるような窪みがあるだろ?」
僕「あー、これですね。確かに上向きに固定する感じ」
成田「そうだ。その上からスタッフのズボンを穿けば殆ど膨らみは分からない。今俺も穿いてるけどわかんないだろ?」
僕「なるほど。確かに」
成田さんに手渡されたゴムのような素材のパンツは、股間サポーターと言う物らしく、着ぐるみ関係の裏方スタッフをやってる人達に配られる物なのだそうです。
今日の話はこれにて終わりでしたが、帰宅してからも、着ぐるみの構造を思い出して興奮してしまっていました。
翌日の仕事から、指定のサポーターを着用したまま仕事をしたのですが、確かに全く膨らみは目立たなくなりました。
スタッフ用のズボンが少し股間周りをルーズに作ってあるからと言うのはあるかもしれませんが、触れなければ膨らんでいる事は全く分からない気がします。
でも、つまりこれをしてなければ、ずっと大きく膨らみっぱなし、だったと言えます。
だって、出入り口とか呼吸の事を考えたら、ついつい興奮してしまうのも仕方ないと思うんです。
あの中に入ってる人達は、あんなに可愛い美少女のスカートの中の、多分パンティーなんか穿いてるその裏にある呼吸口から呼吸してるんです。凄く苦しそうだけど一切そう言う素振りは見せず、あんなにピッチピチなキャラクターの身体に密閉されて動き回ってる。
出入り口はお尻にあるので、つまり服を着ている限り外に出る方法は無いんですよね。その閉鎖された感覚ってどう言う物なんでしょう?
視界だって、あの綺麗な色の瞳の何処かにあるんでしょうけど、その裏にももう一枚別のパーツがあって、それを通しての視界だと言うのです。
そんな中に何時間も密閉されながら、ずっとそのキャラクターで居続ける。
その人の事を想像したら、羨ましいって言う気持ちと共に、自分がそう言う所にいる事を想像してしまって興奮が収まる事はありませんでした。
ティアナをサポートする日には、ティアナが僕の視線に気づいたらしく、指文字で
「呼吸と出入り口が気になるの?」
って聞いてきました。
中の人も僕の事情を察したらしく、僕は素直に頷きました。
その時はティアナは僕を見てウンウンと何か納得したように頷いて終わったのですが、その次のサポートの日には、ティアナからメールアドレスを手渡されたんです。
答えられる事だけになるけど、質問くれたらメールで教えてあげるって。
その日、早速、呼吸と出入り口の事。それから、内部の密閉感の事を聞いてしまいました。
メールの返事は、あくまでもティアナとして、の返事でしたので、常に「私の中に入ってる人の話だと」と言う感じで回答してました。
それによれば、中身は本当にタイトで全身ピチピチに締め付けられている事や、蒸し風呂のように暑い事、そして呼吸がすごく籠って苦しい事、出入り口が凄く遠くに感じる事。等が書いてありました。
下着越しの籠ってた呼気は、下着の匂いも伝えて来てくることや、タイツ穿きの衣装の時や、スカートが長い衣装、パンツ系の衣装の時は更に苦しい事。
短いスカートでも、足をそろえて着席すると、呼気が抜けにくくなって凄く苦しい事も書かれていました。
と言う事は、休憩中に着席してくつろいでいるように見えても、ティアナの中は、実は酸素が欲しくて仕方ないんです。
ずっと気づかなかったけど、休憩が休憩では無い状態だったんですね。
また、出入り口についても、衣装を身に着けていく毎に出入り口が塞がって外がどんどん遠くなって行く感覚なんかも書かれていて、そのメールだけでそこら辺のエッチな小説なんかよりずっとオカズになるぐらいでした。
でも、このメールを書いた人物は、ティアナ、と言う立場ではあるけどれ、実際に自分が体験している事を書いているはずでした。
つまり、そんな世界を実際に体験している人たちがいる。その事が物凄く羨ましかったんですよね。
その後もティアナとのメールは続きました。
毎回、この場面では凄く苦しかったけどスカートは捲れないからとても外が恋しかった、とか、視界が悪くて良く見えなかったのに見えてるふりをしてて大変だった、とか、蒸し風呂の中で走り回るような感覚が凄く苦しかったとか、そういう話ばっかり送られてきました。
4~5回メールを貰った辺りで、このメールを読むのが苦痛と言えるぐらい大変になって来ていたので、その点を成田さんに相談したりしました。
すると成田さんは、再び事務室に僕を呼び出して、新たな資料を僕に提示してくれました。
成田「とりあえずこれを読んでみてくれる?」
僕「これは・・・」
成田「新しい資料だ。前回の続き」
僕「はぁ・・・」
相談したかったのに、資料を読めと言われてしまい、しぶしぶその資料を読み始めます。
すると、その資料には、衝撃的とも言える情報が掲載されていました。
僕「これって・・・」
成田「ちょっと刺激が強かったかな?」
僕「だって・・この資料のこの数字・・・」
成田「そう。その数字が大事なんだ」
僕「でも・・・そんなはずは・・・」
僕が戸惑ったのも仕方ないと思います。
何故ならその資料には、キャラクター操演スタッフの人数と、訓練生の人数、そして本番デビューするまでの日数のグラフ、更には、操演スタッフの男女比が出ていたのです。
そう。男女比。です。
男性82%、女性18%と言う衝撃的数字が。
ホビー21のキャラクターは、99%女性型です。時々動物や男性型が存在するらしいですが、その殆どが女性型。
役者さんとして、男性が全体の82%いる、と言うのは、どう考えてもおかしい話しです。
僕の想像では男女比は圧倒的に女性だと思っていたのに、むしろ男性の方が多い。それも相当に多い。
僕が目にしていた美少女キャラクター達を10人集めたら、そのうち8人は、中身が男性、と言う事になってしまう感じです。
どう見ても女性にしか見えないスタイルの着ぐるみ達ばかりなのに、その中に男性が入ってるとしたら・・・・
もしかするとよっぽど小柄な男性なら、中に入る事も可能なのかもしれませんが、それにしても男性が入ってる可能性が高いと言う情報は、僕にとっては衝撃的過ぎました。
もしかするとティアナも中は男性なのでしょうか?だとするとあのタイトそうな服装を纏い、スカートの中の下着越しの呼吸をしてるのは、僕と同じ男性。
あんなに密閉された美少女の空間に何時間も入り続けて、ティアナの下着の香りやスカートの中の空気の香りを独り占めしているのが男性なのかもしれない。
そう思ったら、本当に羨ましいやら悔しいやら、言葉を失ってしまいました。
成田「キャラクターの演技をしている役者の大半は男性だ」
僕「で・・でもどうやって・・小柄な人ばかり集められているって事ですか?」
成田「それについてはさらに秘密がある。まぁ資料を読み進めてみてよ」
僕「は・・・はい」
そう言って読み進めると、さらなる衝撃の事実が。
着ぐるみのスーツは細胞補正と言う特殊な装備があるらしく、中の人が条件を満たす限り、内部に発生する特殊な周波数の電磁波が演者の細胞と反応し、細胞の機能を一切損なうことなく、最大30%程度小さく変化させることが出来る、と書かれていました。
つまり、身体が小さく縮む、と言う事らしいです。30%と言う事は、身長180センチの男性が身長130センチより小柄になれる、と言う事ですし、ウエスト80センチある人でも56センチにまで細くなれると言う事です。局所的にはもっと小さくも出来るそうですが、いずれにしても大きなものを小さくする技術がある。と言う事になります。
ちなみに、通常の着ぐるみでもウエストはニッパー等でかなり細く絞れる事を知ってますので、この仕組みがあれば実際には100センチぐらいウエストがあるような巨漢でも、50センチ台のウエストを作り出せるって言う可能性が高いと思っています。
そう。
この細胞補正を使えば、殆どどんな男性でも可愛らしい美少女の体型に変化できるのです。
成田「分かったかい?うちのキャラクターは殆どの場合、体形変化させた男性が入ってるんだ。体重計に乗れば見た目の小柄な感じとは異なる結構な重みになるはずだよ」
僕「そうなんですね・・・」
成田「細胞補正の機能は、中の人の条件が必要になってくるから、常に働く訳では無いんだけどね」
僕「あー、この部分の説明ですか・・・細胞補正の条件・・・えっ・・なんですかこれ・・・」
成田「まぁ読んでみてよ」
細胞補正機能を動作させる条件。それは、僕にさらなる衝撃を与えました。
細胞補正機能を使うには、内部の訳者が常に性的な興奮状態になっている事が必要なのだと書かれています。
僕「性的に興奮・・て?」
成田「男性であれば、勃起状態でずっとその勃起した物を刺激され続ける感じだね。女性でも性器に対する刺激と言う意味では同じだ」
僕「性器に刺激って・・・」
成田「そこに書いてあるように、インナースーツにはパッドと言う機能があり、そのパッド内に上向きに男性器を格納すると、バッドの内部が微細に加工された人口筋繊維で出来ていてミクロンの単位で動くんだ。それにより、身体の各部位に埋まったセンサーからの入力をパッドに伝える。凄くシンプルな言い方をするなら、着ぐるみの身体の女性的な部位の殆どは、役者を気持ち良くしている」
僕「そ・・そんな・・・」
成田「バストはそのまま男性器と直結していると思っていい。触れれば男性器にその触れた感覚が伝わる。かなり感度がいいから、ブラの締め付けとかでも物凄く感じる。もちろん揺れたり変形したりする感覚もすべて伝わる。凄いのは衣類のシワの変化や生地の伸縮、擦れと言った感覚も、全てパッドに再現される。大きな胸のキャラクターが両方の胸の間に布がピーンと張った時に出来るシワや、下乳、脇乳辺りに出来るシワの動きを全て男性器に感じている。その衣類の素材で出来た筆先でなぞられるような感覚で、それだけでも殆どの男性は出してしまうぐらいに気持ちいい物なんだ。ウエスト周りも、衣装がフィットしてる感覚や、腰周辺のシワ、生地の伸縮をそのまま男性器に感じる。呼吸するだけでお腹が膨らんだりしぼんだりするその感覚がジワジワ伝わって、相当に気持ちいいんだ。これらの仕組みのメリットとして、着ぐるみが自力で衣装の着くずれに気づきやすい。サポートしてるスタッフが着くずれを直す事は殆どないでしょ? 君は入った事が無いだろうから知らないかもしれないけれど、普通の着ぐるみは皮膚感覚が鈍るから通常は着崩れに気付きにくい。でもこの仕組みのおかげで着ぐるみの中に入っている役者は、衣装の状態を絶えず感じられるので、着崩れに気付きやすいんだ。それと、股間も敏感な部位も重要だ。パンティーのフィット感や、シワの変化、擦れ、と言った感覚は全て男性器の裏筋側に感じる仕組みだ。自分の男性器を取り外して、そのキャラクターに素股して貰った状態で過ごすような感覚になるぐらい気持ちいい。胸、ウエスト、股間だけでも一般的な男性には数分で立てなくなるぐらいの快感だと言っていい。その上、腕、足、首、と言った部位にも、フィットする布に対するセンサーが働くから、例えばロンググローブのようなピッタリした布が腕に巻きつく感覚や、その手の動きで出来るシワ。タイツやブーツのフィットする感覚や足首辺りに出来るシワの変化。タートルネックやハイネックの衣類のフィット感やシワ。なんてものも随時伝わり続けるから、彼女達はその表面は全身性感帯と言ってもいい状態にある」
僕「そ・・そんな・・・じゃあティアナの手袋とかブーツも・・・」
成田「僕はティアナの中に入った事は無いから、実際にあの衣装を体感した経験は無いけど、恐らくは握手していると出来るような手首のシワや、ブーツの足首のシワの動きは、相当に中の人には悩ましい物だと思うね」
僕「そんなに凄いと直ぐに出してしまいそうなのに・・・」
成田「そこも資料に書いてあるだろ?」
僕「この、制御システムってやつですか?」
成田「そう。快感制御システム。一部の役者の間では寸止め生殺しシステムなんて言われるみたいだけど、要するにイク寸前になると刺激が弱まり、落ち着くと元の刺激に戻る、と言うのを繰り返し、中々イク事を許してくれないシステムだ。だから役者は何時間も操演が続けられる」
僕「確かに・・・興奮してないと機能しないのだとしたら、出して萎えたら機能しなくなるのか・・・」
成田「厳密に言えば萎えても20分程度で回復出来るうちは機能が継続利用できる。問題は、もう復活が難しいぐらい出してしまう場合だ。その時は操演が出来なくなるので速やかに楽屋に引き上げて、着ぐるみから出ることになる」
僕「なるほど・・・逆に言えば、役者はあの中で何回かはイッていると言う事ですかね・・・」
成田「そうだね。平均すると1時間に1回程度はイクと言われている。もちろん役者の耐久力や、衣装や状況で変わってくるので、一概には言えないけどね」
僕「でも・・制御があるとイク事が出来ないんじゃないんですかね?」
成田「基本はそうなんだが、いくつか制御が働かなくなるケースがあるんだ。一つは本物の女性が性的に感じるような行為をされている時。例えば、軽く胸を触られる程度では制御が働くけど、ずっと揉まれ続けるとエッチな行為をしている、と判断され、そのまま快感が持続していくんだ。2つ目は不可抗力で急激に刺激が強まった場合だね。役者がイク寸前まで追い込まれている時に、不意の刺激が伝わるケース。普段、着ぐるみのシステムが学習しているから、衣装の動きやそこから発生する刺激には制御が働くんだけど、突然の突風とか、誰かに急に胸を触られる、とかそういう時に、通常は役者の感度がフィードバックされて刺激の強さを決めるんだけど、その制御が間に合わなくなってイク事はあるんだ」
僕「なるほど・・・それで何度かはイクって事ですか・・・でも何度もイッてるのにそう言う態度は全く見えないんですね」
成田「そこは訓練してるからね。役者になると何事も無い態度のままイク訓練は繰り返しする事になるんだ。これが出来ないと役者になれないと言った方がいいかもね」
僕「そうなんですね・・・って成田さん、詳しいですね・・・」
成田「あぁ。実は僕も役者の訓練を受けている。相当長い事受けてるけど、中々役者になる事は出来ないから、多分才能が無いんだろうなぁ」
僕「あっ。でも役者の訓練受けてるんですね・・・いいなぁ。僕も役者になる方法は無いんですかねぇ」
成田「うーん、まぁ気持ちは分かるけど、まずはサポートスタッフとして新店舗のオープニングを頼むよ。新店舗の役者は既に訓練を始めてるらしいから、仮に君が役者訓練を始められる事があったとしても、多分新店舗がオープンして、君と同等のリーダーが登場した後の事になると思う。サポートスタッフは絶対必要だし、ある程度着ぐるみの事情を知ってる人も必要だから、君が役者の訓練を始めてしまうとそう言うサポートの仕事をできる人が居なくなってしまうんだよ」
僕「でも、成田さんは訓練しながらサポートしてるんですよね?」
成田「本店は人数が多いからね。一人でリーダーをやるなら、訓練している暇は無くなるから。逆に言えば、新店舗の役者として訓練をしている人達の中から、僕のように成績が良くない人達はサポートの仕事もする事になるはずなんだ。そうなったらチャンスはあると思う」
僕「なるほど・・・って、もう新店舗の役者って訓練を始めてるんですか?」
成田「あぁ。確か数ヶ月前から訓練を開始してるって話だよ。本番に間に合わせるために、そろそろ週に1回ぐらいの割合で実際にフロアに出る仕事を始めるって聞いてる」
僕「そうなんですね・・・何で僕は選ばれなかったんだろう・・・」
成田「それについては恐らくだが、入社面接の時、君は着ぐるみについてあまり興味を示した素振りは見せていないだろ?」
僕「ええ。あまり変なこと考えたら落とされると思いましたし」
成田「通常は、勤務中の様子から興味がありそうな人を調査して、役者の訓練生になって貰うはずだけど、君の場合、新規店舗希望だったはずだから、そういう時間的余裕が無いんだ。最初から興味あり、をアピールしている人がいたとしたら、多分そういう人を中心に調査して訓練生になって貰ったはずなんだよ」
僕「ってことは・・・僕も最初に興味を示していたら・・・」
成田「あくまでも可能性、の問題だけど、今頃美少女達の中で疼く股間を我慢しながら可愛らしく振舞い続けていたかもしれないな」
僕「・・・面接が失敗だったんですね・・・なんてこった・・・」
成田「実際の選考方針を知ってる訳じゃないが、恐らくはそんな事だと思う。あとは勤務中に君が興味を示したから、役者枠ではなく、そのサポート枠として誘われたって言う感じだろうな。君には残念なのかもしれないが、タイミングが悪いとしかいえない」
僕「もう・・・役者になれる可能性は残っていないんでしょうか・・・」
成田「可能性はあると思うが、君の抜けた穴を埋められるリーダークラスのサポートスタッフが他に育たないことには、順番は回ってこないだろうね。逆に言えば、君ががんばってそういう人材を育てられれば可能性はある」
僕「なるほど・・・サポートする人が他にも出来れば、僕が中に入れる可能性はあるってことなんですね」
成田「まぁそう言う事だ。とりあえず君はサポートを頑張ってくれ。いずれ役者への道が開ける可能性はあるが、まずは今の仕事が出来る事が前提だ」
僕「はい・・・」
成田「希望はあるんだから、腐らず頑張ってくれる事を祈りたい」
僕「ですね。羨ましいけど、自分にも可能性があるなら頑張りたいです・・・」
成田「ちなみに、ティアナからのメールの件は、しっかり読まないとダメだぞ」
僕「えっ・・・あのメール、ツラすぎる・・」
成田「君が大変なのは分かってるけど、ああやっていろいろな事情を学習する事で、君が臨機応変に動くように出来るんだ」
僕「確かに・・・」
成田「と、言う訳で、明日からもよろしく頼むよ」
僕「はい・・・」
こうして成田さんの話は終わりました。
僕も役者になれる可能性があるのは発見でしたがそれでも中の人達が羨ましいと感じていました。
なので、翌日からのサポートの仕事は本当にツラかった。
あのキャラクター達の中には僕と変わらないぐらいの男性が入ってて、しかもあんなに彼女達を魅力的に着飾ってる着衣や、女性としての凹凸を持った身体を、センサーを通して男性器に感じてるって言うのですから。
それがどれだけ気持ちいい事なのか、僕には想像しかできませんが、目の前のキャラクターの中にはその感覚を実際に味わい続けている、恐らくは男性の役者さんがいるって事です。
これを羨ましく感じないわけがありませんでした。
ティアナは、その行動に全く破綻が無く、とても快感を与えられ続けている人が中に入っているとは思えない態度です。
ですが、実際にはそんな見た目とは全く異なる世界が裏にあり、それは一切表には見せてくれません。
フロア内で動き回っている時はもちろん、楽屋で椅子に座って休憩している時も、その態度は全く自然ですが、ぴったり足を閉じて座るその姿に、短いスカートの中に籠った空気の事を想像し、悶々としていました。
僕があの空気を体感しようとするなら、ティアナにお願いしてスカートの中に頭を潜らせてその空気を感じる、と言う半ば変態的な行為に及ぶ必要がある訳ですが、ティアナの中の人は、常時そんな状況にあるのです。
作り物とはいえ、女性の下半身に溜まる空気を呼吸に使う、と言う変態的状態を、この中身の人は常に味わい続けている。
その事が物凄く羨ましく感じました。
動き回っている時も衣類のシワとか、胸の揺れ動く感覚を外から見ては、あれが中の人に伝わる事を想像して嫉妬していました。
あんなに可愛い女の子の、あんなに素敵な身体を、いやらしい部位として体感できる中の人。
しかもそれは外には絶対に秘密の状態。
それを当たり前のように味わい続ける中身の人を、羨ましいと言う以外、言葉が思いつきませんでした。
もちろん、ティアナの中身が男性だと言う確証はありませんが、メールの内容の端々に、とても女性の感想とは思えない言葉が書かれていたりするので、僕はほぼ間違いなく男性が入ってると思っています。
とすると、ティアナの中ではその男性が常にティアナの色々な感覚を僕の目の前で体感しながら、僕には常にティアナとして振る舞い続けていると言う事になる訳です。
羨ましいやら悔しいやら、立場の違いを見せつけられ、どうにもモヤモヤした気持ちになっていました。
それでも、ティアナを通し、サポートスタッフとしての腕はかなり上がったと感じています。
ティアナも、僕が着ぐるみの裏側の事情を詳しく知ってしまった事を理解しているらしく、同情してくれるような態度も見せてくれるのですが、その態度すらも、中の人は気持ちいい思いを押し殺し、苦しい呼吸に耐え、蒸し風呂のような世界に包まれながら演じているんですよ。
それを見せつけられて素直に、同情を受ける気持ちになんてなれませんでした。
こうして、この部署に配属され、悶々とした日々を送る事半年。
ホビー21に入社してからは諸々合って1年半ぐらいが経過しようとしていました。
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