1年2組・船越光男君の日記(2話) [戻る]
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 僕のドギマギした姿がどう見えているのかは分かりませんが、彼女は楽しそうです。

「私も男の子に見られながら食べるのって初めてだから緊張しちゃうなー」

 僕は、彼女の言葉に顔が真っ赤になってしまいます。
 照れまくりながらも僕は自分の食事を済ませると、いつもなら休み時間に校庭に出て遊びに行くのですが、今日はそうは行かなくなります。

「ねぇ。船越君は初めて女子を見てどう思った?」

 なんと君嶋さんは、ちょっと僕に近づくように椅子毎寄ってきて話しかけてきたのです。

「え。。そ・・そりゃ・・・」
「そりゃ?」

 興味津々という感じの君嶋さんです。

「オリエンテーションで色々教わっていたし、一度だけだけど体験もしたから、だいたいの事は理解出来ていたはずだけ ど、やっぱり実際に見ると凄いなぁって・・」
「やっぱりそう?私もね。初めての時、ビックリしちゃったもん。」
「初めての時?」
「うん。最初に私が君嶋エリカになった時。」
「そ・・・そうなんだ・・・」
「こんな完璧な女子になれるなんて夢みたい!って思ったの。」

 彼女の言葉に、改めてスタイルを見返します。
 確かに制服の上からでも良く分かる程、抜群のスタイルです。こんな身体を手に入れて動き回れるのですからさぞかし気分もいいでしょう。あくまでも噂ですが、中の人は、ブラジャーやパンティーがフィットしているだけで、その感覚から逃れるために脱ぎたくなるぐらいに感じてしまうんです。もしそうであるなら、きっと今頃脱ぎたい衝動と戦っているのかもしれません。
 もちろん脱ぎたくても簡単には脱げないですよね。そもそも男子生徒の前で下着を脱ぐことはあり得ないでしょうから。
 それに、下着を隠すように何枚も制服という名の布が重なってるわけですから。
 あ、もちろん制服の布もかなり感じちゃうし苦しいらしいんですけどね。
 ただでさえ感じやすい身体の中に入って、その上から気持ちが良くなってしまう事を分かっていながら制服をフル装備して、一日中生活するんですから、女子生徒は本当に苦しいはずなのですが、僕はとっても羨ましい気持ちでいっぱいになりました。

「確かに・・スタイル凄いよね・・」
「うふふ。ありがとう!スタイルは成績のポイントで調整できるけど、良くすると、苦しくなっちゃうから、最初からグラマラスな身体にしちゃったのはちょっと失敗だったかも・・って思ったの。」
「スタイルいい方が苦しいんだ・・」
「あなたも体験したなら想像できるでしょ?大きい方が胸は揺れるし、身体の凹凸がある方が服がフィットしたときにそこに引っかかるようにして身体の動きに抵抗するから、締め付けが苦しくなるのよ。一旦調整したら、再調整にはポイントが必要だから、しばらくこのまま耐えるしかないわ。」
「も・・もう少し身体の凹凸を減らすって事?」
「うーん、それは分らないわ。先生に相談したら、多分2学期末までには慣れると思うって言われたわ。もしかすると物足りなくなるかもしれなとも言われたの。」
「物足りなく・・」
「そう。そう言われたわ。今は私にも信じられないんだけど、みんな6ヶ月も経つと物足りなくなるんですって。」
「そう言うもんなのか・・」
「ふふふ。そう言うもんらしいわ。」

 君嶋さんの言葉の後、しばらく沈黙が続く。先に沈黙を破る君嶋さん。

「えへへ。なんか緊張しちゃうね。」
「う・・うん」
「やっぱり男子生徒の前で、こうしてるのって、ドキドキする。一応2ヶ月練習してきたとは言っても、まだまだ私が私として存在出来てるか、不安はあるし。」
「こ・・こんなに可愛い姿なのに?」
「うふふ。ありがとう。でもね。可愛い姿だからと言うのもあるわ。朝、鏡を見て、自分の姿の可愛らしさに満足して来てるんだけど、その可愛らしさが台無しになるような態度になっていないかな?って。」
「それは、大丈夫だと思うんだけど。」
「そう言ってくれると嬉しいわ。でも、やっぱり不安よね。出来れば男子生徒達には綺麗な女の子として見られ続けたいし。」
「そう言うもんなの?」
「ええ。私ね。中学の時、好きな女の子がいたの。その子の姿が気になって仕方なかったわ。結局告白する勇気が無くて、そのままになっちゃったけど、女子になってみて分かったの。あの時の女の子みたいに、憧れられる女子になりたいって思うわ。」
「確かに・・・そう言う気持ちって、実際になってみないと分からないもんね。」
「そうなの。実際になって気付いた事なの。みんなから注目されると、とっても緊張するけど、ちょっと嬉しいし。私に憧れてくれる男子がいるなら、それも嬉しいなって。」
「ははは・・・君嶋さん、綺麗だから、きっと憧れてくれる男子は多いと思うよ。」
「ありがとね。でも船越君は?憧れてくれないの?」
「え?ぼ・・僕?」
「うん。私みたいな女の子は苦手?」
「そ・・そんなこと無いけど・・」

 僕はドキドキしていました。
 君嶋さんに憧れるかと言われれば、それは憧れます。だってこんなに可愛いし。
 でも、この君嶋さんの中は男子なんです。僕と同じ男子。そう考えると、憧れるよりも先に、悔しいんですよね。
 こんなに可愛らしく僕と会話しているのに、彼女の中の男子は、朝からずっと、スカートの中の空気を吸ってるんです。
 下着とスカートに覆われた空気って、僕の経験では凄く苦しくて直ぐにギブアップしてしまったのですが、彼女は朝からずっとそんな空気を呼吸しているんです。
 彼女の纏っている制服も、彼女の身体を通じて、中にいる男子生徒に意地の悪くて切ない快感を送り続けているはずです。
 可愛らしい動作の全ては、中にいる男子にとっては逃げ出したいぐらいに甘い感覚に変換され続けているはずです。
 そんな彼女を目の前にしたら、憧れているなんて言うのは悔しいですよね。

「ふふふ。ごめんね。ちょっと意地悪な質問だったわね。でも船越君、素直でいい人ね」
「え?い・・いや、別にそう言う訳じゃ・・」
「いいのいいの。これからもよろしくね!」
「え・・う・・うん」

 こうして女子生徒と過ごす初めての昼休みが過ぎていきました。
 午後も周りの女子が気になって仕方なかったのですが、特に君嶋さんの事は気になってしまいました。右横に座っているので、あまり視界に入らないと言うことも、余計に気になる要因でした。
 目の前に座っている安曇さんの時折見せる不思議な身体の動きが、きっと裏で起こっている羨ましい事の数々を想像させ、そして、その状況はきっと右横に座る君嶋さんにも起こっていると言う事が想像出来てしまうのも問題でした。
 食事の時にたまたま声をかけてくれたのが君嶋さんだったと言う事はあるのですが、あの綺麗な顔と抜群のスタイルの中で、今、何が起こっているのか、気にならない生徒だったら、多分最初からこの学校には入学出来ない気がするんです。

 午後の授業も、悩ましい時間を過ごしながらなんとか終わり、ようやく1日が終わりました。
 この日の夜。寮の食堂は、女子達の話題でもちきりでした。
 みんな興奮しないように、自分をなだめるのに必死だったらしいです。僕も周りを女子に囲まれ、変な妄想ばかりが浮かんできて大変でしたが、同時に、女子の中にいる人達が羨ましくて仕方なかったのも事実です。
 勉強を頑張って、成績を上げて、僕も早くあの女子達の仲間入りをしたいな、と思って、夕食の後は今まで以上に勉強に力が入りました。

 あ、でも、寝る前に君嶋さんで1回したのは、内緒ですよ。ああ、僕も、女子になって、男子達のおかずにされてみたいなぁ。

 その後、数日の間、悩ましい日々を送りながら過ごします。
 そして、更に悩ましくなる日がやってきました。
 今日は体育の授業があるのです。
 男女とも体操服ですが、男子は短パンにTシャツ、女子はブルマにTシャツ、と言う服装に、その上からジャージを羽織ったりします。
 着替えその物はさすがに同じ教室ではなく、女子も男子も専用の更衣室があって、そこで着替えて体育館に行くのですが、男子は既にソワソワしています。
 もちろん僕もソワソワしながら着替えて体育館に行きました。
 男子より女子の方が着替えに時間がかかるのは、着ぐるみで着替えをするのは色々大変だからだそうですが、男子が体育館に集まってしばらくすると、女子達も着替えて体育館に集まりはじめました。
 7月であるにもかかわらず、女子は全員ジャージを着てるのには驚きました。
 男子もジャージを着ている者は何人かいますが、基本的にはTシャツと短パンだけの人の方が多いのに。
 ジャージも上着はファスナーを開けて羽織っているだけですが、下はしっかり穿いてます。
 そして、女子達の呼吸口は下半身にあるのです。
 つまり、彼女たちは今、下着、ブルマ、そしてジャージに遮られた空間から呼吸をしている事になります。
 更に言えばここは体育館。夏場の体育館は、相当に蒸し暑いと言うのは想像出来るでしょう。僕ら男子ですら、じわりと汗が滲むような世界なのです。そんな中に、全身を特殊な素材で出来た女の子の身体に覆われた人達が、体操服の上からジャージまで羽織って来たのです。

 楽しそうに過ごす女子達ですが、その裏の悩ましい世界を想像すると、興奮してしまいそうで、僕はなるべく女子のことは考えないようにしていました。

 体育の担当の先生も女の先生です。先生もTシャツにジャージという姿で、授業が始まります。

 準備体操は身体の柔軟です。先生のかけ声に従って、みんな一斉に柔軟運動をするのですが、前屈、開脚、屈伸、その他、身体の関節や筋肉をほぐす度に、女子達に目が行ってしまいます。
 女子達も男子に混じって体育の授業を受けるのは初めてのはず。そんな中で柔軟をするのです。
 みんな笑顔が崩れることはありませんが、その裏に存在するであろう真実の世界は、どれ程悩ましい物になっているのでしょう?
 なにしろ、女子の身体は、凹凸に衣服がフィットするだけでも悩ましい快感に変化いる仕組み。そんな身体で体操服を纏ってストレッチしているのですから、それはそれは悩ましい世界が展開されているのかもしれません。
 ですが、僕ら男子からは、至って普通にストレッチを続ける女子達しか視界に入ってこないのもまた事実でした。

 ストレッチが終わると、いよいよ授業となります。
 と言っても、女子が初参加と言うこともあり、いきなりの激しい運動は難しいらしく、今回は器械体操の基本をするようです。
 要するにマット運動で前転やら側転やらと、基本的な事を繰り返すのです。
 もちろん僕ら男子について言えば、本来は楽勝な行為です。
 一方で女子について言えば、先程のストレッチでも説明したとおり、見た目とは裏腹に、かなり切ない運動になることは想像出来ます。

 所が、実際にやってみると、女子の方が上手い。
 厳密に言えば、男子が下手すぎる。
 女子は女子らしく可愛らしく失敗したり、その度に恥ずかしそうな態度を取って照れてみたりするので、その失敗に不自然さは殆ど無く、むしろ、まぁ女子ならこんな物かも、と言うレベル。
 ですが、男子は予想とは全く異なり、みんな下手でした。僕も前転や側転ぐらいであれば出来るはずなのに、全然ダメ。

 その理由は簡単でした。
 女子を見て、あれこれ想像し、大事なところが興奮してくるのを防ぐのに精一杯で、とても器械体操をする余裕なんて無かったんです。

 女子は、もちろん苦しいはずです。可愛く笑顔で体操を続けていますが、その裏に存在する身体の中では、僕ら男子が想像しただけでも興奮してきてしまうような世界が存在しているはずです。
 ですが、女子達は、その世界に耐えながら、普通の女子としておかしくない運動を続けているんです。そして、それは、恐らく僕が女子の立場だったとしたら、僕もみんなと同じように頑張るだろう事が想像出来る行動です。
 女子の中で頑張れば頑張るほど、その中は息苦しくて蒸し暑くて甘く切ない世界になると同時に、僕ら男子があれこれ想像するだろう事は分かっているはずなのですから。
 自分の行為で男子達が興奮する様子は、さぞかし楽しいでしょうね。それに、中でどんなに気持ち良くなっても、僕ら男子はおろか、自分以外の女子にすら、その真実は知られずに済むんです。男子は興奮すればみんなに見られてしまうと言う立場ですが、女子は自分だけで独り占めできるんですよね。
 そう思えば女子の頑張りは何も不思議ではないのかも知れないです。

 開脚前転など、想像しただけで大変そうなのに、みんな笑顔。楽しそうにやってます。
 前転直後に股を大きく開く訳ですが、その度に彼女たちの中で漏れているであろう切ない吐息を想像してしまいます。

 そんな中で、女子の一人、沢口靖代さんが、女子の中で初めて、ジャージの上着を脱いで体育館の片隅に置きました。
 上半身がTシャツだけになった沢口さんは、Tシャツが身体に対して結構フィットしているようで、制服と比べてもハッキリと身体のラインが見えています。その妖艶なラインは、女性その物。こんな悩ましい身体に入っている男子がいるのかと思うと、悔しくて仕方ありませんよね。
 沢口さんの行為は、女子の何気ない普通の行為に見えます。
 ですが、実際はどうなのでしょう?
 僕の想像ですが、沢口さんの中は、相当な蒸し風呂になっていて、本当に苦しくて苦しくて仕方がないのかも知れません。
 だから上着を脱いで少しでも楽になりたかった。確かに身体の持つ放熱効果は、身体を覆う布の枚数が少ないほど、そして布の面積が小さいほど効果的だといいます。
 上半身だけでも楽になることで、少しは動きやすくなったのかも知れません。
 また、上着で身体を覆っていると言うことは、Tシャツの他にジャージの生地が上半身をソフトに締め付け、身体の動きに合わせて伸縮もするはずです。その動きから生まれる快感が、相当に悩ましいのかも知れません。

 いずれにしても、少し楽になったであろう沢口さんは、再び、マット運動を繰り返す練習を開始しました。

 それにしても、男子の視線は沢口さんに集中していました。
 その身体は相当に艶めかしいのです。僕ら男子には刺激が強すぎるぐらい、女の身体なのです。
 その身体のラインが、Tシャツになることで、制服やジャージ以上に露わになったのです。
 こんな身体の中に自分が入れたら、どれだけ楽しいだろうな、と、殆どの男子が思ったはずです。
 そして、こんな身体の中で蒸し風呂のような熱気と、遮られ続けている呼吸と、そして、止まることのない快感を一身に浴びながら、男子達の前で、女子を演じてみたいと、殆どの男子が思ったはずです。
 もちろん僕もそんなことを思っていました。

 沢口さんが男子の視線を集めていると、それに続くかのように、次々と女子がジャージを脱ぎ、自分のラインを見せつけるようにTシャツ姿になりました。
 その中にはもちろん、君嶋さんの姿もあります。

 沢口さんが視線を集めた事で、女子達が一斉に脱いだのか、あるいは、苦しくて仕方がなかった状態で頑張っていて、沢口さんが
脱いだことをきっかけにみんなが脱いだと言うことなのか、それは僕ら男子には想像すら出来ません。
 ですが、女子達がこのタイミングで一斉にジャージを抜いたのは、何か彼女たちの意図はあるのでしょうね。

 その後も僕らはみんなでマット運動です。
 そして、僕が開脚前転を繰り返し、マットの端まで行った時、突然後ろから衝撃がありました。
 慌てて振り返ると、なんと君嶋さんが開脚前転で僕の直後を転がっていたらしく、僕に追いついて追突したのです。
 僕の真後ろで大股を開いて追突してしまった君嶋さん。
 直ぐに後ずさりして女の子座りに座り直したのですが、僕が後ろを振り向くときに、自分の身体の真後ろに手を置いたたのですが、そこが正に
君嶋さんの股間に近い場所だった事で、衝撃的な事実を知ります。
 ジャージ越しに漏れる熱気です。
 元々体育館内はそこそこ蒸し暑いのですが、まるでサウナのスチームのように、ムワっとした熱気が股間から漏れ出ていたのです。
 君嶋さんの中の男子は、こんな空気を吸っている。
 その事実を知ったとき、僕は言葉を失いました。
 可愛そう?いやいや、むしろ真逆です。
 こんな魅力的な身体の中に入り、僕には隠れて見えませんが、ジャージの下には下着とブルマが存在している、そんな場所からの空気を吸って、何食わぬ顔で体育の授業を受け続けているのです。そして、その空気がこんなにも熱気を持った物だったのです。
 その状況を知り、羨ましいと思わない男子がこの学校にいるとは思えません。
 僕も、こんな女の子に密閉され、嫌らしい快感に耐えながら、こんな熱気を帯びた空気を吸い続ける世界を楽しんでみたい。
 そう思うのが普通でした。

 君嶋さんは、僕が驚くような表情をしていることに気付き、謝ってきました。

「ご・・ごめんなさい・・ちょっと前転のスピードが早過ぎちゃったみたい」

 ポリポリと頭をかきながら恥ずかしそうに言う君嶋さん。

「い・・いや、別にいいんだ。そんなに痛くなかったし・・」

 僕は何とか返事をしました。

「でも・・ちょっと怒ってる?」

 僕が戸惑うような言い方で返事をしたから、怒っていると思ったようです。

「い・・・嫌、違うんだ。ホントに大丈夫だから。」
「本当にごめんなさい。悪気は本当に無かったの。ちょっと勢いが付き過ぎちゃって。」

 君嶋さんが一生懸命に謝っていたので、僕は本当に大丈夫だから、と言って納得して貰いました。
 ですが、君嶋さんからすれば、僕の様子は怒っているように映ったのかも知れません。
 でも、まさか君の呼気を感じて嫉妬したんだ、なんて事は言えなかったので、僕としては、それ以上この話を追求するのは止めることにしました。

 その後の体育の授業は、君嶋さんのことで頭がいっぱいで、あまり覚えていませんでした。
 いつの間にか授業は終わり、いつの間にか着替えて教室に戻ると、教室は既に大夫賑やかになっていました。
 男子が女子に初対面してから、何日か経つ事もあり、みんな随分雰囲気には慣れつつあるようです。それでも、僕ら男子がするうわさ話は、だいたい女子に関する物です。○○ちゃんの反応が不自然だったとか、△△さんの制服はフィット感が凄そうだとか。
 今までは一度の体験以外、ほぼ座学で知っていた知識を、現実に目の前でずっと見せ続けられると言うのは、本当に目の毒と言えました。

 男子達は皆、お気に入りの子を見つけていて、その子と仲良くなろうと、色々アプローチしているようです。
 でも、僕は、女子と仲良くなるのは色々嫉妬しそうな気がしたので、余り積極的にアプローチをするまでには到っていませんでした。

 君嶋さんの事はそれ以降も凄く気になってたけど、君嶋さんは、僕には必要なことしか話してくれないみたいです。
 他の男子には、結構興奮するような話も態度もしてるみたいなのに、僕にだけは、普通の女子としてしか接してくれないんです。
 もしかすると、体育の一件依頼、嫌われちゃったのかなぁ。と思って少しがっかりしてました。

 こんな感じで学園生活は続き、僕は、ある日物理の授業で、実験用の道具を職員室から教室まで運んで欲しいと言う依頼を先生から受けます。


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