「ある実験とその成果」(装演者視点) [戻る]
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数日前、君は「ああいうの」に抵抗がなさそうだから、とチーフから半ば強引に新しいインナースーツの試験に参加させられてしまいました。そしていま僕は、諸注意とテスト会場の住所が書かれたプリント一枚を手に研究施設へ向かっています。


注意事項にはモニターの何時間前に食事をとっておけ、とか大便は何時間前に済ませておけ、などと書かれていて、まるで健康診断のようです。地図が示す場所まで辿り着くと、そこにはなんの特徴もない、高くも低くもないビルがありました。プリントにある通り2階を目指します。部屋の入り口には内装研究課とあって、その下にはヘロヘロなサインペンの字で『新スーツモニタリング会場』と書かれた紙切れが貼られています。僕は緊張しながらノックしました。


どうぞ、の声にドアを開けると、そこ研究室と言うよりは事務所みたいな場所でした。白衣を着たすらっとした人がひとりだけいて、デスクから立ち上がります。肩に届くくらいの長さを後ろでしばっている髪は、汚い感じはないものの所々いい加減に跳ねていて、黒ぶち眼鏡の奥の目は鋭く、いかにも研究者っぽい近寄り難い雰囲気を醸し出しています。自己紹介をしようとしましたが、「あなたの書類にはもう目を通しているから」と遮られてしまいました。どうやら直感通りの人物のようです。


研究員さんは銀色の塊、今さら間違うこともないインナースーツを差し出しました。手に取ると新機能の分なのか、いつものものよりずっしりとした重みがありました。グズグズしていると怒られそうなので早速着ることにします。だしぬけに「手伝おうか」と言われましたが全裸の姿をさらけ出す訳にもいかないのでお断りしました。近くにあったパーテーションの後ろへ移動し、服をすべて脱いでスーツを広げました。一見いつもと変わりないように思えましたが、股下の少し背中側に内側へ向く人差し指大の突起が付いています。それはたっぷりと塗られたローションでテラテラ光っていて、付いている位置からすると、つまりこれをお尻の穴に入れることになるようです。


背中に開いているファスナー部分からま片方ずつ脚を入れ、あとはズボンの要領で下半身部分を履きます。普段と違って突起の位置を合わせなければならないので、ずいぶん手間取り、何度か調整してようやく先端が入りました。息を吐きながらゆっくりと、更に引き上げます。ものがズブズブと穴の奥へ入ってくるにつれて、お腹の真ん中がジーンと熱くなります。入れただけですぐに気持ちいいとかそういうことはありません。けれど、お腹の熱が静かにおちんちんへ伝わって、ピクリと反応し始めるのです。


腰が引けながらも腕を通し、ヘルメット状の部分に頭を入れます。マウスピースを口に咥えて…そうそう、うちの着ぐるみはどれも、ここから延びるチューブから股の間の穴、女の子のアレがある所に空いている空気穴を通じて呼吸するんです。面白いでしょ。ファスナーを閉じると全身が密封されてすぐに暑くなってきます。自分という存在が消えて別の人物に変化しつつあることに興奮して、僕はいつもインナースーツを着るだけでガチガチに硬くしてしまいます。下腹部のパッドが膨らみを隠してくれるように作られていますが、それでもばれないか少し心配になります。


パーテーションから出ると、もう1着のスーツが渡されました。インナースーツを着るともう何もしゃべれませんし、心なしか研究員さんがイライラしてるので急いで被ってしまいましょう。うまく出来たかチェックするために、用意されていた姿見の前に立ちました。そこには太ももやお尻周りがムッチリした、黒髪の大人しそうな娘がいました。いつもよりインナースーツが重く感じたのは、どうやら単にシリコンのパッドが多めに盛られているせいのようです。普段お店に出るのは、細身に大きなバストというちょっと強調されたプロポーションの子がほとんどなので意外です。これは誰かの好みなんでしょうか。


ふと気付いたら研究員さんがこちらをじっと見ています。お店で着ているのは明るく勝気な性格の娘ですから、普段なら『なに見てるのよ!』という感じで怒ったポーズをするところです。けど、僕の心はすっかり清楚なお嬢様キャラになっていました。腕で自分の体を抱きしめるようにして隠し、恥ずかしそうに身をよじります。腰をひねると突起がグリグリと中を押して、アソコがますます大きくなりました。なるほど、新しいスーツはこういう刺激によって、イッてしまわないラインで興奮を維持するように出来ているのですね。


研究員さんはハッとした顔をして、スウェットがあるから着るかと訊いてきました。僕としては、この娘がそれではあんまりだと思ったので、自分で持ってきた服を着ることにしました。テストで着る着ぐるみのスリーサイズが分からなかったので、下着はいくつかサイズを持ってきていました。そこへあまり体型を選ばない、袖なしのワンピースを着れば完成です。下着を履くのに脚を曲げたりすると、中がコリコリされて切なくなりましたが、このくらいならなんとか頑張れそうです。


軽くポーズをとって準備完了の合図をします。研究員さんがコンピューターを操作するとスーツの冷却機能が動きだしました。といっても、熱中症になるほど熱がこもらないようにするだけです。この部屋のように空調が効いている場所では「少し涼しくなったような気がする」という程度の効果しかなく、一般的な感覚では暑くて暑くて仕方ないでしょうね。


新機能と言っても、いつもと同じだなあと思ったのも束の間、例の突起が突然大きく膨らみました。お尻の穴、たぶん前立腺というところが強く刺激されます。そこからおちんちんへ何かが突き抜ける感じがして、僕はそのまま絶頂を迎えてしまいます。あまりの気持ち良さに腰の力が抜けて、立っていられませんでした。それなのに、精子を出してスッキリという感覚は全く無くて、アソコは射精を堪えているときのようにいきり立ったままです。


あとで聞いた説明では、突起に低周波が流れる仕組みになっていて、本当に大きくなったりはしていないということでした。けれども今はそんなことを判断する余裕はありません。脱力して足が言うことを聞かないため、肩を支えられて近くの椅子まで連れていってもらいました。がくりと腰を降ろすと、こんどは椅子から突起へ、突起からお尻へと振動が伝わり穴の奥を強く圧迫します。(ああ、またきちゃう。ダメだよ、ダメ、気持ち良すぎるっっ…)僕はまた快感に全身を貫かれ、床へ崩れ落ちました。研究員さんはテストを中止しようと言いましたが、与えられた仕事をこんな簡単に投げ出すつもりはありませんでした。それにこれまで体験したことのない、この快楽を僕は手放したくなかったのです。


再び研究員さんに寄りかかって、今度は隣の部屋のベッドで横になりました。僕は申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。研究員さんの目に映っているのは清楚な少女だというのに、僕はおしりの刺激に翻弄されて、長い髪を乱し、震えながら「ふぅ、ふぅ」と、はしたなく肩で息をしているのです。これでは演者として失格です。ここは何とか気持ちを落ち着けて、この姿の通り可愛い女の子に戻らなければなりません。僕は力を抜いて深呼吸しました。そうしてしばらくしたら、少しは周りを気にする余裕が出てきました。


傍らには研究員さんが立っています。じっとこちらを見つめる瞳は潤んでいて、少し息が荒くなっていました。僕は心配をかけたままじゃいけないと思い、ゆっくり起き上がろうとしました。両手をついて、さあというとき、覆いかぶさられて僕は再びベッドへ押し付けられたのです。(ええっ、いやあっ、なんで!?待って待ってちょっと顔が近いよう。このままキスされちゃうのかな…)


僕のおっぱいと、研究員さん豊満なおっぱいが押しあって、むぎゅう潰れます。研究員さん…白衣の名札によると冴子さんは優しく頬に口づけしながら、ヒールを脱ぎ捨てベッドへ上がってきます。僕はすっかり混乱してしまいました。お店に来る男性のお客さんの中には、おっぱいやスカートの裾をに釘付けになる方もいます。でも女性からいやらしい目で見られたり、ましてや今みたいに直接的なアプローチをされたことは1度もなかったからです。


彼女は僕の太ももを両脚で挟んで、閉じたり力を脱いたりしながらすり付けています。黒いストッキングに包まれた脚とラテックスで作られた僕の素脚が絡み合って擦れ、「スルスル、キュッキュッ」と独特の音を鳴らします。そのうち冴子さんは、タイトスカートの奥のエッチな部分を押し付けて腰を動かし始めました。先ほどまでムスッとして無駄話もしなかった口から、押し殺した切ない喘ぎ声が漏れてきます。


いくらか平静を取り戻していた僕の心はまた乱れて、すっかり快楽の波に飲まれていました。僕のパンティーは荒い呼吸の湿気で少ししっとりしていることでしょう。中の突起から一定のリズムで発せられる刺激はイッているのにイケない無限の絶頂を僕に与えます。おちんちんは射精しているときのようにビクビクし続けて、無意識に腰が前後に動きます。そして、それがますます冴子さんを悦ばせるのでした。


こうして、時間の感覚も重力の感覚もない不思議な時間が過ぎていきました。ぼんやりした記憶の中では、その間ずっと冴子さんが腰を擦り付けていたように思います。何とか自分の体を制御出来るようになって、僕は今度こそベッドから起き上がりました。冴子さんは既に仕事の顔をしていて、何事もなかったようにデスクに座っていました。それからは本来の目的通り、健康状態などをモニタリングしました。とは言え絶頂感が続いていることに変わりありませんでした。ずっと、(イキたい、イキたい…)という考えが頭の中を支配して、エッチなことをしたい気持ちを抑えるのが大変です。そんな訳で、細かい作業や気配り、要するに接客に大切なことをするにはまだまだなのでした。


実験が終わり、着ぐるみを脱いで自分の服に着替えます。アソコをカバーしていたパッドに精液は無く、おもらししたのかというくらい沢山のガマン汁が染み込んでいました。僕はうまく演技出来なかったことが悔しくて、あるお願いをします。それは、このスーツを持って帰り、刺激に耐える練習させもらう許可をもらうことでした。最初はとんでもないと断られました。しかし冴子さんは少し考えてから、定期的にこの研究室へ通い、動作チェックとモニタリングを行うならば特例として認めても良いと言いました。正直彼女の魂胆はバレバレでしたが、ここは駆け引きということで条件を快諾しました。


あの日から、僕は訓練を重ねました。定期メンテは冴子さんと遊ぶばかりでなく、真面目に故障や改善点が無いかの確認が行われます。あるとき新機能も追加されました。あふれ出てくるカウパーを空気穴付近、つまり女の子の恥ずかしい部分から排出するようになったのです。おかげで30分も着ていたら、パンツがぐしょぐしょに濡れてしまうようになりました。


こんなの一体どうするんでしょう!お店で働く着ぐるみさん達は、呼吸穴が目立たないところへ付けられているあたり、中に人がいることを感じさせず、あくまで「生きているお人形」とか「可愛いキャラクターそのもの」であることが求められていると僕は考えています。だから、興奮すると愛液で濡れたようになっちゃうなんて、こんないやらしい機能は絶対正式採用されない気がします。それなのに冴子さんは「刺激への反応を家でも簡単に確認できるようにするため」と言って譲りませんでした。まったく困った人です。


(続く)


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