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どの位、時間が経ったのだろう。。。体が窮屈だ。頭もズキズキする。息もなんとなく苦しい。
「うむ?う~う。うぐぐ。」
喋れない。声が出せない!
私は思わず飛び起きた。
何だ?状況が分からない。何かサングラスのようなガラス越しに周りが見えた。見渡すと、そこはさっきまで私がユキと居た部屋じゃないか。私は自分がどうなっているのか分からなかった。気が付くと少し離れて女性が座っていた。
「あ!気が付きました?驚いているでしょう。ごめんなさい。かなり強引なんだけど、落ち着いて話を聞いてもらえませんか?あなたが眠ってしまったのはさっきのサービスで出したコーヒーにちょっとだけ睡眠薬を入れさせてもらったの。理由は今のアナタの姿を見れば分かってもらえると思うんだけど。。。」
そう言われて私は鏡の前に向かった。そこには優しく微笑みかける全裸の少女が立っていた!何のキャラクターかは分からないが高校生ぐらいの女の子だった。。。これが私? そこにいた女性に何かを聞こうとしたが、喋ることが出来ない。
「ううう!う~ん。うぐ。」
「喋れないのよね。」
そう言って微笑む女性は続けて話し出した。
「私は琴美。ここのお店の事務や勧誘員をやってるの。勿論、本物の女性よ。今、あなたが入っている着ぐるみはさっきまで一緒にいたユキと同じ物なの。」
話を聞きながら私は取り乱していた。ここから出ようと鏡の前で身体から顔、頭の部分を探る。ウイッグがパサッと落ちた。閉じ込められたと言う感覚が私を襲う。息が苦しい。。。皮膚のように張り付いたラテックスを引っ張ろうとしても、手にも手袋状になっているため滑って掴むことができない。まさに全身をラテックスに包まれていた。ホントに自分で脱ぐ事は出来ないようだ。諦めて私はそのまま崩れるようにソファーに腰掛けた。
「ちょっと落ち着いて。。。話を聞いて欲しいの。とりあえず何でもいいから服を着て、座って話を聞いてちょうだい。スーツだと分かっていてもやはり全裸は恥ずかしいから。。。」
言われるまま、私は先ほどのサテンのドレスを着させてもらった。ウイッグも被る。え?あのサイズを着る事が出来た?そして、着る時に胸やお尻などに手が触れると、全てが私の下半身を刺激してくる。
背中のファスナーを閉めて胸や腰が圧迫されると、私のそれもキュウッと締まった。それはたまらなく「攻撃」のようだった。どうなってるんだ。
私は変になってしまったのか?・・・ 思わず発射しかねない状態だった。
「うふふ。多分、今は凄く刺激されてるんでしょうね。私はそのスーツを着たことが無いから分からないけど、初めて着た人は行っちゃう人も居るんだって。出しても大丈夫よ。ちゃんとその部分には吸収してくれるパッドが入ってるから。」
しかし、私はなんとか我慢をしていた。なんと言うスーツだ。。。これでは歩きまわるだけでも感じてしまう。もじもじしながらとにかく理由を聞こう。
「どう?少しは落ち着いた?うふふ・・・何度も見てるんだけど、不思議なスーツよネェ。っと、それはどうでもいいか。簡単にそのスーツの説明をしておくわね。まず、そのまま排泄はできないからね。 で、身体の頭と腕以外の部分をさわったりしたらその感覚がそのまま下半身に刺激が伝わるようにセンサーが付いてるの。そのスーツの欠陥と言えば欠陥なんだけど、興奮状態じゃないと、皮膚呼吸の機能が使えないらしいのね。呼吸はチューブを口に銜えてるでしょう?だからしゃべる事が出来ないんだけど、それと鼻からのチューブが何本かの細いチューブに分かれて全身のラテックスのようなスーツの中を通ってるの。 で、それの先が股間に集まってそこから呼吸できるわけ。チューブとそのスーツ自体にも皮膚呼吸のような機能があるんだけど、その機能が下半身の興奮状態と連動してるんだって。今、興奮状態じゃなくてもその機能が使えるように研究中なの。プロトタイプかな?ちなみにお尻の部分に出入り口があって、そこを特殊な接着剤で塞いじゃったら自分では出られないのよね。。。」
自分じゃ出られないって、じゃあ、どうすれば良いんだよ!
何か目的があってこんな事をするんだろうけど。それにしてもウエストがしまって、それがじっとしていても下半身を刺激してくる。いつまで持つのやら・・・へたに動けないじゃないか!
「ああっ!そうそう。ユキちゃんが大変だったんだから。仮面を被ったまま拘束されて、30分ほどあのままだったんだから。あれから時間が来てインターホンで呼び出したんだけど返事がないから麻酔が効いたんだなと思って来てみたら部屋に鍵が掛かってるでしょ。たまたまこの部屋の鍵が見つからなくって探しまわって、ようやく見つけて入ったら今度はユキちゃんの仮面の鍵が見つからないし。部屋中探し回ってようやく見つけてやっと仮面をはずしてあげて、あの拘束を外してドレスとスーツを脱がしてあげたら、もう放心状態だったのよ。縛られて、もがきながら幾度となく発射したみたい。パットが間に合わなかったって言ってたから。」
発射?って。。。今の私のように中身は男だったのか。。。少しショック。スカートの中にまで潜って喜んでた自分が急に恥ずかしくなった。じゃああの、時々小刻みに震えていたのは苦しかったんじゃなくって、発射してたのか。私が馬鹿みたいじゃないか。
時間を少し戻して先ほどのユキとひろしの二人だけの部屋。ひろしがユキにSMの拘束具を使ってもいいか頼んでいる。
「拘束されるのは怖いんだな。。。だけど拘束されてもがくと、あっちこっち刺激されて、あれ以上の快感もないんだけど。仮面で視界も音も遮断されると、なおさらたまらないんだよね。私ってば、まるっきり変態じゃん!後、15分位か・・・時間が来てインターホンがなったら終了時間も分かるし。心配なのは睡眠薬がそろそろ効いてきてるみたいなんだけど・・・そのまま放置されて眠っちゃったらどうしよう。返事が無かったら助けに来てくれるか。快感に負けちゃおう~っと。」
ユキが「OK!」の返事と注意する事をノートに書き、ひろしはそれを読むと道具一式をテーブルに並べた。仮面のシルバーの輝きがなおさら興奮を呼ぶ。ひろしが仮面を手に取り、ユキの顔に被せた。パチンと言う音と共に暗闇の世界に・・・音もかすかに聞こえる程度。顔の部分で呼吸していた訳でもないのに息苦しさを感じる。後から考えて見れば、仮面からじゃなくてもいいのに・・・
続いて手枷。手を後に回し肘まで固定されてしまった。腰にベルトを回され手の先は動かすことが出来なくなった。肩にもベルトが回され胸でクロスして後で止められた。
「うわ!閉めすぎだって!そんなに閉めたら・・・胸が圧迫されて下半身が。まだ行っちゃダメ。早すぎる~。ガ、我慢しなきゃ。。。足の拘束も残ってるのに。完全に拘束されたらどうなっちゃうんだろ。」
声が出そうになるが、出せない。かすかに呻き声がもれる程度。ひろしには聞こえていないようだ。
それでもひろしの「閉めすぎた?」の問いに首を横に振る私。まだ、快感の方が勝っていたのだ。
今度は足の拘束に入った。足首が締められ続いて太ももの辺りも固定された。立ったまま身動き一つ出来ない。ひろしはチャイナドレスのしわを伸ばすように裾を引っ張った。ただでさえ小さめのドレスなのに余計に動けなくなる。スリットの部分が拘束ベルトで抑えられてふさがれたようだ。足を閉じているので股間にスペースが無い。このチャイナドレスはサテン生地だからなおさら通気性が悪いのだ。息が苦しいと興奮状態が持続できるのを始めて知った。
「完成!」
と言いながら、ひろしは写真を撮り始める。抱えられてテーブルの横のソファーに寝かされた。ソファーの奥は少し沈んでいて、なおさら私は動けなくなった。少しもがいてみせる。着せ替え人形がもがいたらダメでしょうって?
そうしているうちに妙に静かになった。
「?」
耳を澄ましても、ひろしが動く気配もシャッターを切る気配もしない。
「え!まさか・・・寝ちゃった? うわ~!予想通り過ぎ!最悪~!!」
どうなるものでも無いのは分かっていたのだが、もがいて見る。脱出は不可能状態。もがいていると、全身の刺激が下半身に集中する。快感には違いないが、不安も半分で、この時ほどこの機能がうとましく思えたことは無かった。もがくと発射へと導かれるのだ。
勿論、声も出せない!
すぐにインターホンが鳴った。当然、誰も出ない。出られない。
考えて見ると、事務所の方では私がこんな風に拘束されているのは知らないんだった。お客が寝ているのは分かってるんだろうけど・・・
「早く助けに来てよぅ!」
心の中で叫びながらもがく私。再び快感が。。。
こんな姿になっている私を見られるのは恥ずかしいじゃない!
気が遠くなりかけた頃、玄関から人の気配がした。一人は琴美。もう一人は受付の男性だった。入って来るなり琴美の方は驚いた様子。
「うわ~。。。大丈夫かな?ユキ。ユキ!生きてる~?お客さんは女装してるし。これならバイトの件はOKが貰えそうね。ユキちゃんはガンジガラメだし。ちょっと待ってよ。とりあえず仮面をはずさなきゃ。。。鍵は?」
鍵がみつからない。部屋中を探す。ようやくソファーの下に落ちていた鍵を見つけると仮面をはずす。もちろん、表情は微笑んだまま。頬を軽く叩くとユキは我に帰った。
「あれ?琴美さんだ~。。。おじさんも。うん? う、動けない!・・・あ、そうか。拘束されてたんだっけ。ああ、助けに来てくれたんだ。ああ、股間が気持ち悪い。出しすぎちゃったかな?」
いろいろ考えながらも言葉が出せないもどかしさ。。。
おじさんはと言うと、ひろしのドレスなどを脱がせ初めている。傍らにはユキと同じタイプのスーツ。ひろしは相変わらず眠りこけている。幸せそうな顔をしちゃって。。。おじさんはひろしを素っ裸にすると、足をスーツのお尻の部分に突っ込んで着せて行く。随分、手馴れた様子。ユキが自分で着るのも大変なのに。 足を入れ終わるとスーツの穴をさらに広げてひろしをバンザイ状態にして腕、頭の順でその穴に突っ込んだ。
腕を入れ、頭の位置を調整する。素早く頭の部分の内部の呼吸用のチューブの位置をキチンと合わせないとひろしが窒息してしまうかも知れない。鼻は簡単に入ったようだが、口にくわえさせるのはやはりなかなか難しそうだった。
少し手間取ったようだが何とか収まった様子。身体を伸ばしながらひろしの下半身の大事な部分をパッドの挿入口に合わせ、ゴロンとうつ伏せの状態にし、お尻の出入り口を例の特殊なボンドで貼り付けてしまった。
抱え上げてソファーに座らせる。さっきのショートウイッグを被せて足を揃え、手も足の上に揃える。程よい大きさの胸とキュッと締まったウエスト。さっきまで男の子だったひろしは、アニメから抜け出た女の子になっていた。モデルは高橋留美子のキャラかな?
ひろしの変身が終わる頃、ようやくユキは我に帰り、頭がはっきりして来たのだった。もちろん、依然ユキの姿のままだ。
しばらくしてユキは運び込まれた箱に再び入り、キャスターの台車に乗せられ、おじさんに押されて部屋を後にした。
時間を元に戻してひろしと琴美の部屋。
「それで、僕にどうしろって言うんだろ?勧誘員だって?」
琴美は説明を続ける。
「気分はどう?苦しかったら言ってね。って、すぐには出して上げられないけど。もうちょっと馴染んで貰わないと。第一、後の接着剤がね~。。。実はお願いがあるの。とりあえず、明日だけでも良いんだけど、そのキャラでフェアに参加して欲しいのよ。どうしてもうちの事務所からの参加人数が足りないの。もちろんアルバイトよ。結構いい収入になると思うんだけど。実際、外に居てもらうのは2時間を2回ぐらいかな? どう?OKなら今日の代金もお返しするように頼んであげるから。とりあえず、口でそのスーツの事を説明するより体験してもらった方が早いと思って。」
どうしようか?このスーツも気に入ってはいるんだけど・・・とりあえず明日だけでもやってみようかな?だけど、足元を見られたんじゃ嫌だからちょっと考えさせてもらおっと。それにすぐには脱がせてもらえないようだし。。。とりあえず、1時間ほど考えさせて貰おう。
「1時間だけ考えさせて!このスーツの具合も見てみたいし。」
そうノートに書くと、琴美に差し出した。
「分かったわ。じゃあ、ちょっとだけ、そのスーツを満喫して虜にしてあげる。」
そう言うと琴美は私のボディにタッチしてきた。私を抱きしめ、キスをしてきた。私は全くの無抵抗。全身の力が抜けたようになっていた。感じ過ぎるのだ。キスと言っても私にしてみればラテックス越しで、チューブもくわえているのだ。
「うふふ。可愛いわね♪ そうだ。名前は何にしようかしら?ありふれた名前じゃつまらないし・・・カタカナがいいなァ。セイレーン・・・? セレン!決定!セレン!いいかな?」
なんでも良かったのでうなづく私。その、胸を密着させるのはちょっと反則だぞ~!股間にも足を割って入れて来るし・・・あ~。だ、ダメダ。。。
1回目・・……(-。-)ボソッ……
そのまま押し倒されて胸や太ももに刺激を与えられる。呼吸が荒くなる。
そんな事をしたらスーツを着ていなくても発射してしまうぞ!押し倒されて抱きしめられ琴美の胸に顔を押し付けられる。
そのまましばらくいたので、ついでだ!と、こちらからも抱きしめようとすると不意に彼女は立ち上がった。
「はい!ここまで。後、しばらくは一人で考えてネ。しばらくしたら返事を聞きに来るから。」
そう言うと琴美は部屋からさっさと出て行った。
一人、部屋に残りボ~っとする私。下半身は少し落ち着いているが、頭の中は興奮状態が続いていた。
「どうすれば良いんだよ!」
言葉にならないが、くぐもったうめき声で私は叫んだ。
すでに私はこのアルバイトをOKすることを決めていたのでこのスーツを満喫することを考えた。さっきまでユキが着ていた服を今度は私が着てみることにしたのだ。興奮するために服を着るなんて!?
<つづく>
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