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紀平さんは僕がここに呼ばれた理由を話し始めました。
内容はこうです。
仁美の中の人が僕を観察した結果、僕が着ぐるみのフェチである可能性が髙いとの報告があった。
ホビー21には他にもたくさんの着ぐるみのフェチが着ぐるみ達を見に来ている事は暗黙の了解としてスタッフも理解している。
その中で僕が目を着けられたのは、仁美が興味を持ったから、と言う。
彼女の中の人曰く、僕はマジックのテクニックもあるのでマジックコーナーのアシスタントスタッフとしてもっと着ぐるみの近くにおいてあげたらどうか、と。
普通は販売側のアシスタントのスタッフは着ぐるみの知識は無くても構わない事になっているのだが、マジックはその特性上、着ぐるみをタネにする事がある。
すると着ぐるみの中身の安全を考えてある程度着ぐるみに対する知識が必要になる。
現状ではある着ぐるみがメインでマジックを披露している時にアシスタントは別の着ぐるみが対応する。これは着ぐるみの中身が他の着ぐるみの事情を良く理解しているからと言う理由もある。
なるほど。合理的だとは思った。
でも、紀平さんは言う。
やはり生身の人間がいた方がいいのだと。アドリブでの会話も可能だし、緊急時の自由度は生身の人間の方が高い。
そこでマジックがそこそこ出来て、しかも着ぐるみの中の事情をある程度知っても問題なさそうな人物。つまり着ぐるみフェチ、を探していたのだと言う。
僕はその条件にとてもよくマッチするので声をかけた、と言う理由だ。
ここで疑問が沸く。
着ぐるみの秘密を話してしまったら、興味がある僕らフェチは口外してしまうのではないか、と。
その事についても紀平さんは回答を持っていた。
ホビー21の着ぐるみの秘密を知るとほぼ間違いなく口外したくなると言う。けれど、もしもそれが疑似的にでも自分も体験できると知ると、途端にその体験をしたい願望が強くなって、決して口外しなくなる。と言うのだ。
と、こんな感じの説明でした。
けれど、その口外したくなくなる体験、とはどういうものなのかとても疑問でした。
仮に着ぐるみに入れるのだとしても、さすがに口外をためらうほどの衝撃的なものだとは思えなかったのです。
ですが、紀平さんから語られたホビー21の着ぐるみの秘密を聞いて、その衝撃的な内容にそれがネタなのではないかと思える程の衝撃を受けました。
・着ぐるみはインナーとアウターと言う二重構造で、インナーは背中から入りファスナーを止める。アウターはお尻の割れ目から入り、最後はお尻の割れ目に出入り口を食い込ませる為、外からは視認できなくなる。
・スーツは細胞補正と言う特殊な機能によって身体の各所が機能を損なわないまま3割程小さくなる。またリアルタイムで補正が変化出来るので、呼吸のお腹の動きはほぼこれで掻き消える。肩で息をするほどの激しい呼吸をしない限り、外から激しく呼吸している事を判別するのは難しい。
・呼吸は股間にある呼吸用の穴から行う。不足分は皮膚から取り込む為、酸欠になる事は無いが、常に中身は呼吸が苦しいともいえる。
・下着だけでも苦しいが、タイツやスカートで覆うと本当に息がこもって苦しい。でもその苦しさを外に出さないようにしている。前述の補正のおかげで普通はその苦しさが外には伝わらない。
・籠った熱や湿気はスーツの放熱・放湿機能によって外部に逃がしている為、ゴム製の着ぐるみのような蒸し風呂にはなりにくい。が、タイツ製の着ぐるみよりは明確に蒸し暑い。人間がある程度長時間の操演に耐えられる環境には収まっている。
と、ここまででもかなりの衝撃ではありました。そもそも細胞補正と言う機能のせいで、身体が縮むと言うのです。
そして、この説明の後、こう付け加えました。
・店舗で稼働する美少女たちの8割以上は男性が中身をやっている。
つまり、僕は絶対に中身にはなれないと思っていたサイズの問題はこの補正で解決され、実際に僕のような男性があの美少女たちの中に入っている、と言うのです。
そして更に衝撃的な話が始まりました。
・着ぐるみの持つ多くの機能を稼働させるために、中の人は性的な興奮をし続ける必要がある。男性でいえば限りなくフル勃起状態を維持する。そのために快感制御システムと言う機能を持っている。
・フル勃起しているのに水着やレオタード等を衣装とする美少女達に全くふくらみが無いのも、リアルタイムな補正のおかげだと言う。見た目は全くふくらみがないが、触ると固いものの存在は確認できるのだと言う。
・快感は様々な要因から与えられ、股間のパッドに仕込まれた、ミクロン単位の人口筋肉繊維が動き回る事で、性器に様々な刺激を与える。
・美少女たちの身体には各所にセンサーが埋まり、それらを通して性的な快感を伝えるのがメインとなる。
・センサーは形状の変化や圧力の変化の他、着衣の素材感、シワ、伸縮、擦れと言ったものを伝える。これらの変化はアナログなため、単純なバイブレーション等の刺激より遥かに気持ちいい。
・例えば胸はそのまま性器に伝わると考えていい。揺れればパッドの中でピストン運動されるような刺激に代わる。オナホールをピストン運動されながら美少女を演じるようなイメージだが、これだけでもなれないと相当に苦しい。
・もちろん胸の形状の変化は余すことなく性器の締め付けの変化となる。両胸を手で揉まれる様な事があれば、その中の性器はその両胸の感触を容赦なく味わう事になる。
・ウエストラインも性器の表面を刺激する。フィットする着衣の締め付け感やシワの変化は性器の表面を刺激する。例えばフィットする生地を着用し、激しい呼吸をすると、補正が入っても多少お腹は呼吸に合わせて動く。この時フィットした布はシワを動かす。このシワの変化が、まるで筆先で性器をなぞられるような切ない攻めに変化する。激しく呼吸すればするほど気持ち良くなり、それが結果的に呼吸を荒くするので、とても苦しい。
・下半身は特に感度が高い。女性器がある辺りは下着がフィットしてる感触もシワの変化も全て伝わる。それに加えて両太ももの動きによりこの辺りの肉が伸縮する感覚も伝わる。レオタードなどのフィット性の高い衣装の食い込みもとても良く感じる。この辺りのセンサーは主に性器の裏スジに伝わるので、股の間の変化は物凄く感じやすい。
・股の間の感覚としてもう一つ付け加えると、例えば男性器を取り外せたとして、その外した男性器を着ぐるみキャラクターの股に挟んで、その上から下着をしっかり穿いて固定した状態、に感じる人が多い。つまり、自分が入るキャラクターが、自分の性器を絶えず素股し続けている状態になる。歩いているだけで両方の太ももに左右を擦られ続け、下着類の伸縮やシワの感触も伝わり続け、まさに歩きながら素股されている状態になる。椅子に座ってピッタリ足を閉じているだけでも実は両太ももがギュッと性器を締め付けている感覚になるので時々気持ち良くて腰が悶々とするらしい。
・首回りもフィット性の布のフィット感やシワに対する感覚は伝わりやすい。タートルネック、ハイネックの衣装に対する性的快感は結構強い。言葉を話せないキャラクターにとって頭を動かして表現することはよくあるが、その結果首回りが動くのでとても大変。
・二の腕、腕、手首と言った部位もフィット性の布の締め付け力やシワの変化は中に伝わる。例えばドレスと共に着用するロンググローブ等はフィットしたうえ腕や手首にシワをつくり、それは全て性器に伝わっている。可憐な姫が手を振りながら、中の性器を攻めていると言う状態になる。
・太もも、ふくらはぎ、足首等も同様で、タイツやニーソ、フィット性の高いブーツなど手とは同様の攻めが発生する。
・性器は下腹部に上向きに固定され隠されている。おへその下からまっすぐである。ローライズなボトムだとウエストラインが性器の上に乗るので、そのテンションのかかり具合によっては猛烈に気持ちいい事がある。しかもここはセンサーから生まれた信号をパッドで再生させている訳ではなく、直接その下に性器があるので、基本的に制御は出来ない。
・そういう性的な攻めを生み出すセンサーについては、すべての快感を性器に伝えるとあっという間に中の人は果ててしまう。そのため、果てる寸前の一番興奮できる辺りで快感を止める。少し落ち着くとまたギリギリまで攻める。を繰り返し、なるべく長い時間イカないまま、興奮を維持させる。
・身体の各所からの攻めを同時に同レベルで伝えると、刺激が強すぎるので、制御システムがその時中の人が一番興奮する部分の攻めを取捨選択する。胴体部分、特に胸や股間は一律に伝え続けるが、それ以外の部位は、中の人の反応を検知して判断し、最も効果的な部分を重点的に伝える。つまり、手袋のフェチなら手。タイツのフェチなら足の情報が多めになる。
・上記の制御はあくまでも現状の入力と未来予測によって行われる為、想定外の入力が発生すると制御が間に合わない事がある。また、生身の女性が性的に感じる行為をしている、と判断した場合は着ぐるみも制御を止める。なので中の人は狙ってイクより不可抗力でイク事が多い。
他にも詳細の説明はされましたが、総じると、中の人は8割以上男性で、その全員が中で着ぐるみと着衣が生み出す性的な刺激に興奮し、しかもイク寸前でイカされる事無く長時間焦らされていると言うのです。
仮にイクとしても、それは外から分からないようにイク必要があり、それが出来る人はとても少ないのだそうです。
少ないからこそ狭き門であり、エリートなのだそうです。
そして僕もそういう体験を出来るシミュレータを一定時間使用する権利を貰えるのだそうです。シミュレータは実際の着ぐるみとは違いますが、視覚もCGで再現されるので実際に結構リアルな着用感になるらしく、本物の役者さん達も訓練に使うのだそうです。
そういう話を聞いている僕の股間はすっかり大きなテントを張っていました。
「まぁそういうわけで、選択肢としてはこの話は聞かなかったことにして帰るか、お手伝いしてくれる前提でシミュレータを使ってみるか、かな」
「なるほど・・」
「今すぐ結論を出す必要はないけど、まぁもうしばらく話を聞いてみて。その最後に答えてくれればいい」
「分かりました」
「じゃあさ。せっかくだし、もう少し着ぐるみについて勉強してみようか」
「勉強・・・ですか?」
「中川君も関係者って事になるから、今までのお客さんとしての接し方ではなくもう少し近くで観察しながら、さ」
「近くで・・」
「そう。近くで」
「誰か連れてくるんですか?」
「ん?いや、その必要はないんだ。ここに既にいるから」
「えっ!?」
僕はちょっとだけ驚いた素振りを見せますが、実は薄々そうなんじゃないか、と思っていました。
つまり、怪しいのはあの布のかかった箱です。
「気づいた?」
僕がちらっとそっちを見たのを確認するかのように紀平さんはいいました。
そして席を立つと、つかつかと箱の近くに移動して、台車の上に乗っていた箱の下をまさぐり、スロープになるような板を取り出します。
更に、布が覆った状態の箱を、ゆっくりとスロープを使って台車から降ろしました。
そして最後に箱にかかっている大きな布を剥がします。
するとそこには一つのテーブルと、そこに密着するように女性の下半身が。
ショーで見たウォーキングテーブル。
その場で黒いタイツに包まれた女性の片足がひょいと後ろに蹴り上げられるように持ち上がり、その足が生きていることを証明して見せます。
胴体が切断されている設定なので腰より上はおそらく作り物なのでしょうが、お尻の下あたりからはほぼ本物の女性の下半身。しかもこれは多分着ぐるみの下半身なのです。レオタードを着ているのでしょうが、結構食い込んでいてそれだけで妙にエッチです。
「これは・・・」
「ショーで使う題目の一つ。ウォーキングテーブルっていうんだよ。ショーでも見たから知ってるでしょ?」
「え。。ええ。それは知ってます。知ってますが、なぜここに・・」
「マジックショーのアシスタントもやってもらいたい訳だから、この仕組みも知っておいた方がいいし、着ぐるみについてももう少し近づいてみた方がいいからここに連れて来たんだ」
「連れてきたって・・結構長い時間あそこにありましたよね・・」
「そうだね。僕らがここに来てから30分ぐらいは経過してるかな。でも大丈夫。呼吸は下半身て説明てるだろ?だから思ったほど苦しくないはずだよ」
「30分あの状態・・・」
「いやいや、もうちょっと長い。エレベータに乗る前から準備している訳だから」
「確かに・・・」
「まぁ近づいてここに手をかざしてみたらわかる」
紀平さんはそう言うと自分の手を彼女の股間の辺りに持っていきます。
「うん。しっかり呼吸してるね。うわー苦しそうで大変そうだなぁ。ささ。君も確認してみて」
そういわれ、僕も恐る恐る近づいて手を伸ばすと、すーーーっ、はーーーっ、とゆっくりと長い呼吸が確かにそこから漏れています。
本当に彼女たちは下半身のこんな場所から呼吸を続けているんだ、と思いました。
「タイツとレオタード越しだからね。これは結構苦しい筈だよ。しかもこのレオタードはちょっと特殊でね」
「特殊と言うと・・」
「普通のレオタードはインナーのショーツとレオタードの二枚重ねだけれど、呼気が結露して染みにならないように、レオタード部分が二重構造になってるんだ。内側の布が呼気の水分を吸って、表面はドライになるように作られている。と言う事は、内側の布は常に湿っていると言う事になるんだ。水分を含むとこの手の布は途端に通気性が悪くなるから、実はとても苦しいんだよね。もちろん脱げばいいのだけど、彼女たちは操演中にこれを脱ぐことは無い。それどころか、他の衣装を着るときはこのレオタードの色が衣装に影響しないように、一旦黒や白のモノトーンカラーのレオタードを着てから、更に衣装を着る。つまり普通に衣装を着ている時は更に苦しい」
「なるほど・・・」
「あとね。さっきも説明したけどこの辺。分かる?」
紀平さんはそう言って彼女のお尻の割れ目よりちょっと下、ちょうど女性器のある辺りを指さします。
無防備にレオタードを着た女性の下半身があるだけなので、とてもいやらしく見えます。時々足が動くとお尻の肉も動いて、それが食い込んだレオタードのシワを変化させている様子も分かります。
「こういう動いてできるシワの変化も中の人のおちんちんに伝わるから、本当にこの状態は大変なんだよね。シワの一本一本の動きが細い絵筆の先でなぞるような刺激になって伝わって来るのに、中で固定されているおちんちんがその攻めから逃れることは出来ないからね。中の人はどんなに気持ちよくても態度に出さずただただ耐え続ける事が求められるんだよ」
「そ・・そうなんですね・・・」
僕がその言葉に悶々としていると、紀平さんは何の前触れもなくその人差し指を、彼女の股の間につつーっと這わせました。
するとその下半身は、本当に、ほんとうに切なそうに、お尻をヒクつかせ、一瞬だけその指から逃れたいかのようにククッと腰を引くような反応をします。
もちろん腰が固定されている上に手も足も使える状態にないので、この女性の下半身はその抵抗も空しく紀平さんの指を受け入れて耐える事になるのですが。
さっき説明したようにここはとてもセンサーが集まる部分なので軽くなぞるだけでも相当に気持ちいいんですよ。慣れてない人だと一往復でイク人もいるぐらいに。
「そんなに・・・」
「まぁここにあるのは女性の下半身であって着ぐるみじゃないかもしれませんけどね」
「た・・確かに・・」
「なーんて。安心してください。僕は生身の女性にそんなセクハラまがいの事はしませんから。あくまでも着ぐるみはお人形なので弄ったぐらいでは何も感じない、って事になってるから触れるんです。よかったら触ってみる?」
「そ・・そんな・・・」
「そんなに遠慮しないで。実際に触らないと分からないこともありますから」
僕はそういわれ、恐る恐る目の前の女性の下半身に指を近づけます。
レオタードの食い込みがシワを作る割れ目に沿って、下から上になぞるように指を這わせます。
軽く触れただけで、明らかにお尻がヒクヒクと反応しました。
明らかに中の人は感じているのに、必死に状態を維持しているようにも見えます。こんな姿勢でこんな状態で、ただただいじられるのを待っている。
それだけでも相当に羨ましい状態と言えました。
「あと、ここも触ってみてください」
そう言うと紀平さんは、女性の下半身とテーブルの繋がっている下辺りを指さします。
ここは、このテーブルが自分の想像通りの仕組みなら、丁度、腰がくの字に折れて身体がテーブルの中に入り込む位置。そして、下側は、おそらく中の人の男性器が存在する辺り。
紀平さんに言われるままに指を這わすと、見た目は何もないように感じるのに確かにそこには固い棒状の物が存在し、それはピクピクと反応しています。
根本側から先端に指を這わせると、途中からテーブルの中に吸い込まれています。
それと同時に、下半身から漏れ出る吐息の激しさも凄く伝わってきます。何かに必死に耐えている事でとても呼吸が荒くなっている。そんな感じがとてもします。
「何となく分かります?」
「え・・ええ・・多分、性器・・」
「そうですね。でもそれだけじゃない。この姿勢っておちんちんの上側半分ぐらいはテーブルの中になるんです。つまり、おちんちんはこのテーブルの壁に擦られ続ける事になる。この状態で腰を動かすと、些細な動きでも確実におちんちんはこの壁に擦れます。その状態がずっと続くと言うのは、実は相当に苦しいんですよね。先ほど説明したようにこの辺りは別に快感制御システムによって気持ち良くさせられている訳ではないんです。つまり中の人は自らイカないように集中しないと、簡単にイッてしまう事になる。だから相当に我慢している事になるんです」
「そ・・そうなんですね・・・」
その説明を聞きながら、僕はこのテーブルの中に上半身を詰め込んで、下半身だけを人前に晒している美少女の中に入る人物の事を想像し、物凄く羨ましく思いました。
こんな姿で無抵抗に人ら弄られているのに、激しい反応は許されないと言うルール。
もちろん中の人が激しい抵抗をすれば、可能でしょう。両足を使ってけりを入れる事ぐらいは出来る筈です。
でもそれをしない。つまり、中の人はその状況に耐えると言う事を受け入れているんです。
どんな気持ちで、どんなふうにこの指先を感じてるのでしょう。きっと物凄く気持ち良くて、僕ならあっという間に果ててしまうだろうし、指の刺激に耐えられずもっとずっと激しい反応をしてしまうと思います。それどころか声も漏れるかもしれません。
でも、目の前の、おそらくは着ぐるみの下半身は、ただただ耐え続けている。
今この瞬間、実際にこの中に人がいて、僕の指先に感じながら、ただただ耐えているんです。僕は触って反応を見ることしか出来ないのに、僕の指先を恐らくは相当に性的な状態で体感している人がいるんです。
それが羨ましくて仕方なく思えた訳です。
「どうです?中々すごい仕組みでしょ?」
「え・・ええ」
「あ、そうだ、ちょっと待っててください。もう少し詳しい仕組みの資料を取ってきますから」
そう言うだけ言って、紀平さんは出て行ってしまいました。
部屋に取り残された僕と、美少女の下半身。
ちらりと目をやると、美少女のお尻は相変わらずいやらしい雰囲気を醸し出しています。
自分以外は彼女の下半身しかないこの部屋で、いつ戻るかも分からない紀平さんをじっと待ち続けると言うのは、なかなか忍耐力が必要です。
でも、彼女の中にはその何倍も様々な事に耐えている筈の人が入ってるんですよね。
僕は、もう少し近くで彼女を見ようと、テーブルに近づいて観察します。
恐らく身体はテーブルの中に入っているので、腰を90度に曲げて腰から下側だけが露出している状態なのですが、それだとテーブルに身体が入っている事がバレてしまう為、ダミーの腰をお尻の上に乗せるような構造になってるみたいです。
そのダミーの腰を触ってみると、感触は皮膚に近いと言うか、そもそも着ぐるみの身体ですから作り物の腰を作っても感触は似ているんでしょうね。
そしてダミーの腰からお尻に向かってレオタードが食い込み、前側に回り込んで身体がテーブルに密着している辺りでテーブルと身体に挟まれるように消えています。
冷静に考えると、つまりこのダミーの腰からお尻を経由して股の間を通ってテーブルと身体が密着している辺りまで、一枚のレオタード生地で覆っている事になります。
この意味が分かりますか?
多分ですが、彼女は元々レオタードを着ている訳です。
そして、その上からもう一枚、ダミーの腰に着せているレオタードを着用している事になります。いくらストレッチする薄いレオタードとは言え、何枚も重なるように着ているのですから、当然フィット感は強まりますでしょうし、なにより呼吸が苦しい可能性が髙いわけです。
僕はそれを確かめるように、股の間の生地を指先でほじるように剥がし、その裏にもう一枚、同じ素材と色のレオタードが着用されている事を確認しました。
同時に、彼女の下半身は僕の指先に切なそうに反応しています。
こんな姿で僕の指先を感じている中の人がとても羨ましくて仕方なくなります。
さっき触った固いモノの辺りを指で触ると、中の様子が直接わかる訳ではないけれど明らかに限界間近のような反応が見えます。
下半身から漏れ出る呼吸のリズムが、僕の指先の動きにシンクロしているようで、それだけ僕の指先が中身に与える快感が強いと言う事なのでしょう。
美少女に詰められた上にこんな状態でテーブルの中に上半身を隠しているだけでも大変そうなのに、両手が使えないから僕の指先を防御する事も出来ず、ただただ指先を感じながら耐えている人がいる。
どんな気持ちで耐えているのか、それを知りたくてもきっと教えてくれる事は無いでしょう。
僕が想像しかできない世界を、今実際に目の前で体感している人に猛烈な嫉妬を覚えながら、こりこりカリカリと指先で感度の良さそうな部分を擦ったり引っかいたりして刺激していました。
するとある瞬間、明らかに今までと異なる、今までで最大級に切なそうな腰の反応を見せた後、呼吸が一瞬止まり、その後、更に激しい呼吸音が股間から漏れ始めました。
僕はこれが何を意味するかを確認する為、さきっまで固かったモノを触ってみます。
すると先ほどまでとは全く違うドクドクと何かが脈動する反応と共に、明らかに固さが和らぎつつあるのです。
外からは確証は持てないですが、おそらくこの中で今、与えられた快楽に耐えきれなくなって果ててしまったんでしょう。
全く声も出さず、抵抗もせず、それどころか人前に下半身だけを晒している状態でイク。
ただでさえ感じやすい美少女の中に詰められ、この姿勢でイカされる快楽がどのぐらいのものなのか、僕はそれを想像して、それを味わってる目の前の人に猛烈な嫉妬を覚えました。
そんな事をしているうちに、紀平さんが戻ってきました。
「お待たせ。楽しめました?」
まるで僕がした事を見ていたかのようにニヤリと笑いながら言う紀平さん。
「あ、まぁぼちぼち」
「それはよかった。じゃあさっきの解説の詳しい資料を見てみましょう」
そう言いながら、紀平さんは僕に資料を手渡しました。
僕は椅子に座って資料を読みはじめると、先ほど紀平さんに説明していただいた着ぐるみの構造がイラストも描かれながら説明されていました。
また、一部に演者さんの感想等も書かれていて、その部分だけでもオカズになりそうなぐらい興奮できる内容でした。
自分が入るキャラクターから、常に素股され続ける感覚や、自然に揺れ動く胸の切ない感覚に耐えながらキャラクターを演じる興奮や、息苦しいスカートの中の空気を吸い込むと伝わる衣類の匂い等に対する興奮は、それを体験できている人達に心底嫉妬するような内容でした。
そうやって意識が資料に向かっていると、僕の隣に誰かが腰かけます。
綺麗な黒タイツに包まれた足を見て、ピンときました。
さっきまで下半身だった美少女です。
さっと顔を上げるとくびれたウエストに大きな胸がレオタード越しに伝わってきます。そして一番上の顔を見て分かります。
「仁美ちゃん・・・」
さっきまで箱に詰まっていたのは仁美ちゃんだったのです。
確かに先ほど店内から早めに引き上げていきましたが、つまり彼女はあの箱に上半身を埋めてここに連れてこられる為に早めに引き上げた、と言う事でしょうか?
僕の言葉に可愛らしく手を振る仁美ちゃん。
少し大人っぽい感じとその可愛いしぐさのギャップがまた可愛いのですが、つまりさっきまで僕が下半身を弄っていたのは彼女と言う事になります。
そんな相手に可愛らしく手を振るのは、中の人にとってどんな気持ちなのでしょう。
「と言う事で仁美の推薦で君をここに呼んだんだ」
紀平さんの言葉に合わせるようにウンウン頷く仁美ちゃん。
可愛いなぁと思いながらも、この中には男性が入ってて、恐らく今でも性的な快感が中の人を攻め続けている筈で、それなのに全くそういう素振りを見せていない事に悶々とする気持ちがありました。
レオタードのフィットしたすっきりした下半身は女性そのものですが、確かに先ほど触った時にはこの中に固いモノが存在し、それは羨ましいぐらいに気持ちよさそうな状態にありました。
説明によれば15分もすれば回復しているはずですから、最後に僕がイカせてしまってからの経過時間を考えても、おそらくもう既にあの中はカチカチに固い状態になっている気がします。
こんなに可愛い美少女の中で、そんなに短い時間で回復してしまうぐらい気持ちいいと言う事なのでしょう。
この姿で可愛らしく動かれると、本当に可愛い女の子にしか見えないのですが、性的に気持ち良くなった状態の男性がそういう演技をしていると言う事を思い出すと、悶々としてしまいます。
「まぁ聞くまでもなく、中川君は手伝ってくれると思っていてるんだけど、一応確認したい。やっぱり止めとくなら今だよ?」
「・・・・・」
僕が答えに困っていると紀平さんはいいます。
「まぁ、こういう事に嫌悪するどころかそういう股間の状態になっていると言う時点で、君の本音は分かってるつもりだけどね」
「・・は・・はぁ」
「そうか。まだ決断しにくいと思うから、一度シミュレータを使ってみようか」
その言葉に拍手する仁美ちゃん。
わざとなのか自然なのか、明らかに胸がプルプル揺れている気がします。
その揺れが中の人にどういう風に伝わるのかは僕は知りませんが、さっきの説明を考えると、それも中の人にはかなり気持ち良く伝わっている気がしました。
僕は紀平さんの言うがままにシミュレータを使う部屋に案内される事になりました。
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