セイラ姫の事情(2話) [戻る]
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いよいよ衣装の着用になる。

サテンで出来たアンダーウェアを、ショーツ、ブラ、コルセットと装着する。うす水色で出来たそれぞれの素材は、身体にフィットする事でセイラの身体に埋まるセンサーを刺激し、自分の股間に責めが伝わり始める。
サテンの艶々も、キュッとするフィット感も、シワの感覚も、どれも何度も味わっているのに、何度味わっても切なく気持ちいい。
呼吸口が塞がれる事で呼吸が苦しくなるのも実感する。
サテンの香りがマスク内に充満し、自分がセイラの下着越しに呼吸している事も体感できる。もちろん既に固くなっているモノがヒクヒクと反応し、早く放出させて欲しいと願っているのも分かる。
セイラの下腹部に全く膨らみは見えないが、確かにこの奥で自分の固いモノがウズウズと疼いているのだ。
ショーツの締め付けはこの下腹部に隠されたモノを上からダイレクトに刺激する。センサー越しの刺激だけでも苦しいが、直接上に乗ったサテン生地の感覚にも相当に悩まされることになる。
特にカリ首の辺りを刺激するショーツのウエストゴムがムズムズと固いモノにイカない程度の刺激を伝え続ける。苦しくても切なくても、セイラがショーツを脱ぐことは無い。つまり自分はこの刺激にセイラの中でじっと耐え続けると言う事だ。

先程のセイラの「覚悟してね」は既に始まってるのだ。
ブラはある意味必要なアイテムだ。
姫に似つかわしくないほどに大きなバストは良く揺れる。
柔らかい素材で出来ているらしく揺れると遠慮なく形を変える。
その揺れて変化する形状が耐えず固いモノに伝わり続ける。
揺れる縦の動きは、まるでオナホールをピストン運動させたかのような感覚として伝わる。

アニメなどによくある、胸がタユンと揺れるイメージは、見ている側には単なる性的アピールだろうが、この中にいるとあの揺れの1回1回がパッドを介したオナホールのピストン運動なのだ。
キャラクターによってはあの揺れを特徴として、わざと操演中に揺らす事で男性の視線を集める役割を担う事もある。
それはつまり、自らそういう苦悩を隠してみんなに胸の揺れを見てもらうと言う事だ。
実情を知っていたら、直視しているだけで切なくなる映像なのだ。

セイラは姫と言う立場から、わざわざ胸を揺らしてアピールする事は無いのだが、それでも大きな胸は重力と慣性の影響で揺れる事は間違いなく、また男性ファンはその揺れを見に来る事も分かっている。
わざと揺らすことは無くても、自然な流れで揺れる様子は見せてあげなければいけない。

その胸を、自然にしておくと、本当に些細な姿勢の変化で揺れる。生身の身体より根元が柔らかいらしく、つまりわざと揺れやすい作りになっているのだ。
だからこそ、揺れを抑えるブラは大事だ。
バストの位置をしっかりと固定する事で、些細な事では揺れにくい胸を作れる。

ただしこれも簡単な話ではない。
サテンで出来たブラが下側から胸を掬い上げるように、胸の60%ぐらいを覆う。柔らかい素材で出来た胸は、ブラによって締め付けられ、その締め付ける感覚とブラのフィット感は容赦なく自分の固いモノを責める。
揺れる刺激が減る代わりに締め付ける刺激が増える。
締め付ける、と言うと、最初にギュッとされた瞬間に快感が襲うだけで、その後は落ち着くと考えるのが普通である。

実は自分もそう思っていたし、普通はそうだと今でも思う。
だがこの着ぐるみはそうは行かない。確かに最初に締め付けられる快感は、その瞬間をピークにしばらくするとある程度落ち着く。
常に締め付けられている感覚はあるが、その締め付けにある程度慣れる事で落ち着ける。

ただ、締め付けられている事で感度が増していると言う厄介な問題がある。
締め付けられて感度が増した固いモノを、ブラの生地が織りなすシワや締め付けの変化が襲うのだ。
ブラの下乳側は、カップの根元付近にシワが出来やすい。サテンのシワは、その感触を固いモノの根元付近にチロチロと伝え続ける。
ブラが揺れを支える事でブラ自身が抵抗しながらも伸縮し、その結果が伝わるのだ。
これはこれで、慣れていてもかなり切ない。

もちろんセイラはブラを脱ぐ事も無い。つまり中に入る自分はこの感覚にも耐え続けなければならない。

次にタイツを履く。
タイツも薄い水色。ドレスと同じカラーだ。
サポート力が強く、生地のデニール数も120はある透けないタイツ。
スカートの中で殆ど隠れて見えないのに、何故こんなにしっかりしたタイツを履く必要があるのか、疑問に思う人もいるかもしれないが、自分は用意されているこのタイツに文句を言うつもりはない。
姫と言う立場から露出を減らしたいと言う意味もあるだろうし、なにより、自分を覆っている姫の身体ですら外界から隠してしまう感覚が、とても興奮するのだ。

もちろんタイツの生地のフィット感にもくらくらする。
足首やふくらはぎに存在するセンサーは、生地の伸縮とシワの変化を絶え間なく伝える。
包まれた足がまるで自分の固いモノであるかのような錯覚を覚える。
足首をくるくる回して快楽を味わいたい衝動に駆られる事もあるが、もちろんセイラはそんなはしたない事はしない。
清楚な姫なのだ。

タイツが股間を覆う事で呼吸もさらに苦しくなる。
比較的はっきり呼吸しないと酸素を吸えないぐらいには抵抗が強くなっている。しかもタイツの生地の香りも伝わり、マスクの中は益々興奮を煽る匂いが充満している。何しろ女性の下着や靴下の香りなど、普通の男性は嗅ぐ事は無い。仮に彼女や奥さんがいたとしても、そんな事をすると確実に相手から変態扱いをされる。毎回クリーニングされているとは言え、そう言った臭いを当たり前のように嗅ぎ続ける行為は、とても興奮できるのだ。

タイツの後はコルセット。
コルセットはウエストの一番くびれた場所をさらに締め上げる。
と言っても元々細いセイラのウエストを数センチ絞める程度。
紐でぎちぎちに縛るタイプではなく、ファスナーで固定できる程度の圧力で絞める。なので楽屋で一人で装着は可能なのだが、それでもサテンがウエストに巻きつく感覚は、自分の固いモノをサテン製のカバーでギュッと締め付けながら覆う感覚に近い。
しかもウエストは呼吸すると多少膨らみ、縮みを繰り返す。
激しく呼吸してもほとんどお腹の伸縮は細胞補正によって吸収されるが、ぎっちりと絞めつけられている状態だと些細なサイズの増減もしっかりと伝わる。
つまり、呼吸するたびにサテンのカバーで覆われた固いモノは、その締め付けを増減させる。
また腰を動かせば生地は伸縮し、それに伴いシワも変化する。それらは全て固いモノの表面にトレースされる。
地味だがこれはかなり気持ちいい。
特に柔らかいお腹側の肉に伝わる刺激は、固いモノの裏筋側に伝わるので、呼吸の時のウエストサイズの変化を一番感じるのはウラ筋側なのだ。
呼吸はしなければ自分が倒れるが、呼吸をすれば自分がどんどん興奮し、気持ち良くなってしまう。
ウエストラインに性的な感情を抱く人は少ないが、自分がこの仕事を始めて以降、女性のウエストにタイトにフィットする衣類は相当に興奮する存在になってしまった。

次はパニエだ。
ウエストに紐で縛って固定するタイプで、スカートの丈と同様、かなりの丈がある。中身はふわふわのシフォン素材が使われていて、スカートが覆うと柔らかく揺れるようになる。
だがこのパニエも曲者だ。
タイツ越しの下半身をフワフワのシフォン素材が撫でるのだ。
特に敏感なセンサーがたくさんある股間付近から固いモノが隠された下腹部。
ここは軽く撫でられても、それだけでその場にしゃがみたくなるほどに気持ちいい。
そんな感覚が絶えず続く。それも逃れる事は出来ない感覚。
ふわふわのパニエが絶えず撫で続ける下半身は、中で体験している自分には快楽地獄と言える。

いよいよドレス本体。
ワンピースのドレスは、腰の位置から脇までサイドのファスナーが通っている。
被るように着るのだが、このサイドファスナーが開いていることで肘などが上手く逃がせる為一人で着る事が出来る。
とは言え敏感な身体をなるべく刺激しない出来るのは中々コツが必要なのだ。
何度も着ているのでそれなりにコツを掴んでいるとは言え、やはり最後にファスナーを絞める段階ではすっかり呼吸が荒いのが分かる。
胸やウエストにも無理な力がかかるし、パニエも必要以上に下半身を撫でまわすのだ。
サイドのファスナーをきっちり締め上げると、ファスナーの金具は脇の下の、パフスリーブの取り付け位置の内側に隠せる。こうする事で外からは1枚の生地に見えるのだ。

腰から下はヒラヒラのロングスカートがパニエに覆いかぶさり、そのしっかりした生地の重量のせいでパニエを身体に押し当てる力が増しているのが分かる。
サテンで出来たスカートは、飾りもあってとても綺麗だが実は結構重い。そのせいでパニエを通してそのスカートの重量を体感するのだ。
ウエストより上はタイト。飾りがあって綺麗だが、実際にはかなりタイトなハイネックの首回りも含め、チャイナドレスのラインのようにかなり身体の凹凸を浮き出す。
もちろんそこに押し込まれたセイラの身体は、ギュッと締め付けられている。
胸の形は所謂乳袋のような形状で、そのせいもあって更に固いモノを気持ち良く締め付け、ブラだけでは味わえないサテン生地のシワや伸縮を胸全体で感じる事になる。
艶々したサテンがバストをぴったり覆い、生地が、締め付けた胸の反発によってピーンと引っ張られている。
その引っ張る力がシワを生み、些細な振動も胸を揺らし、艶々のサテンが揺れ動く様は、大人の視線から見たらかなりエッチっぽい。
清楚な姫のバストが、これだけエッチに見えるのはかなり破壊力が高く、実際男性の目はよくここに集まっている。
下乳側には、揺れた胸の伸縮に伴いシワが出来る。この時のシワのチロチロした感覚はブラが産み出す感覚より強く、両方が合わさると相当に苦しい責めになる。
揺れた時にドレスの中で重い胸が生地の締め付けに抵抗しようと生地を引っ張る感触もまた、自分の股間の固いモノに伝わり続ける。
生身の女性の胸がこんなに感じている事はあり得ないだろうが、ホビー21の着ぐるみはこの胸の感覚だけでも、下手な風俗嬢の責めより何倍も気持ちいいと言えた。
しかもこの快感は、自分の意思を無視し、セイラの動きによってのみ与えられる。
責めを緩めて欲しいと鏡越しのセイラにいくらお願いしても、セイラは笑顔でこのバストの感覚を伝え続けるのだ。
衣装を着込んだ状態で背中に大きなリボンをつける。
このリボンは背中にあるホックで固定するだけではなく、長いリボンは胸元のブローチから伸びたリボンと繋がる。
このリボンは普段は長さに余裕があるが、後ろのリボンが引っ張られると、わずかに引っ張るテンションがかかる。
つまり、背中のリボンの揺れに合わせ、わずかに胸元のブローチから伸びるリボンが引っ張られる。
そのリボンは引っ張られると胸の下側をわずかに締め付ける。
外から見ていると気付かないか、気付いても大して気にならない締め付けだが、センサーがたっぷり詰まった胸でその締め付けを受ける事は、中に入っている自分にはかなり切ない責めなる。
可愛いリボンが自分を責めるこの状況は、何度味わっても興奮する。
時にはお客さんにリボンを触られる事もある。
その時、実際の中で体感する快感は、お願いだからその手をどけて、と言いたくなるほどだ。だがもちろんセイラは笑顔で何も言わず受け入れる。
時には、どう?素敵なリボンでしょ?と相手に差し出すように触らせてあげたりもする。この時の切ない感情もまた、堪らなく自分を興奮させる。

先程説明したセイラの髪型の縦ロールも曲者だ。
割としっかりとロールしている、その髪が身体の前側にかかる。
つまり、胸の辺りを撫でる。
普通のロングヘアであっても、実はこの髪の毛り感覚は結構曲者だ。
そこそこしっかりした生地の衣装であればまず感覚は遮断されるが、例えば水着のような薄い生地の場合には、その髪の毛の感覚は余すことなく伝わる。
自らの髪の毛が自らのバストの横や上を撫で擦るのだ。
表情が変わらない着ぐるみにとって、首から上を上手に動かして感情を表現する事は大事な要素だ。
だがそれをすればするほど、髪の毛が胸を通して自分を責める感覚と闘う事になる。

普通の髪ならドレスほどしっかりした生地は、ほとんど髪の感覚を消してくれる。
だがロールがしっかりと存在するこの髪型の場合、サテン生地で包まれたバスト越しに容赦なく優しく撫で擦る。
可愛く綺麗な姫の縦ロールが、間接的に自分の固いモノを責めるのは、中の自分にとって相当に興奮で来た。
姫が姫として、この衣装でこの髪型で存在する限り、セイラに入る役に選ばれた自分は、常にその感覚を味わい続けるのだ。

もう一つ、このドレスにはポイントがある。
ドレスの袖は比較的大きめのパフスリーブになっていた。
普通、パフスリーブは、その中にいくらか形状を保つ生地の縫い方がされていたとしても、ほぼ中身は空洞である。
ところが、このドレスは、普通の半袖の上にパフスリーブを縫い付けている。着る側にとってはただの半袖なのだ。
パフのデザインが壊れにくいメリットはある。
だがそのせいで、肩から二の腕がとてもタイトなのだ。
サテン生地はほぼ伸縮しない。
その生地で肩周りを覆ってると言う事は、腕を動かすと、袖が縫い付けられたドレス本体の、胸の周辺の生地が腕の動きに引っ張られる。
その結果腕の動きが胸にとても良く伝わってくるのだ。
デザインした人間が狙っていたとは思いたくないが、その着心地は、相当に責め具として効果的だ。
手を振る。握手をする。サインを書く。と言った行為の度に、腕の動きが振動として胸に伝わる事がどれほど切ないか想像出来るだろうか。
周囲の人達とのコミュニケーションが、結果的に自分を責める。

手の動きで責められる、と言う意味では、最後に装備するサテンのロンググローブも相当に苦しい。
足と同様、腕にもそれなりのセンサーがあり、この手のフィットする記事の締め付け力や生地の擦れ、シワを伝える。
つまり、サテンのグローブのシワや伸縮が固いモノに伝わるのだ。
握手している時の手首のシワの変化はかなり感じる。
でも手を強張らせると、握手している相手にとって不自然だ。
不意に力が入らないように歯を食いしばって快楽に耐えながら握手をする。
相手はまさかこの行為が中にいる自分を責めているとは夢にも思わないだろうが、実際にはその責めでイッた事も何度もある。

サテンのグローブをぴったりと腕にフィットさせ、何度か手のひらを握ったり開いたりしてフィット感を確認する。
しっかりと固いモノに感触が伝わる事を確認したら、これでほぼ準備は完了だ。
5センチぐらいの高さのヒールを履けば、セイラ姫の出来上がりとなる。

時間を見計らって楽屋を移動する。
ドアを開け、廊下をなるべくお淑やかに歩く。
姫としての相応しい振る舞いは訓練しているので問題ない。
だが、どれほど淑やかに歩こうとも、スカートの中のパニエは容赦なく、優しく、自分の固いモノを撫で続け、イキそうになると快感を弱め、を繰り返す。
いっそ股間を弄り、固いモノを上から刺激してイキたい衝動に駆られるが、セイラがそんな恥ずかしい行為をしていいはずがない。
このゾクゾクする下半身の刺激を無抵抗に受け続けるのは、慣れていても相当に苦しい。
呼吸が荒くなるとどんどん呼気がスカートの中に籠り苦しくなる。
移動している事で多少空気は入れ替わるが、床まで届くような長さのロングスカートでは入れ替わる量は些細なものであり、結局苦しさは増す。
呼吸が荒くなればウエスト周囲の伸縮もある。それはウエストをコルセットともに締め付けるドレスの生み出す感触を固いモノに感じると言う事。
パニエの撫でる快感によって呼吸が荒くなり、その結果ウエストを締め付けるドレスの快感にも悩まされるのだ。
もちろんこれだけではない。淑やかに歩いているから胸はそれ程刺激を生み出さない。と思っていたら大間違いだ。
背中の大きなリボンはゆっくり静かに歩いていてる時でもそれなりに揺れるのだ。つれはつまり前につながるリボンを引っ張り、結果的にバストの下側を締め付ける力を絶えず変化させる。
リボンをずらして胸から遠ざけたい衝動との戦いだ。
まだ楽屋の個室を出て30メートルも歩いていない。
それなのに既に気持ち良くて仕方ない状態なのだ。

それでも頑張って歩き、王宮エリアの出口に待機する。
ここで今まで5時間ほど王宮で姫をこなしていたアロマ姫が戻ってきて、自分の前で立ち止まる。

「頑張ってきたよ。あとはよろしくね」とでも言いたげに彼女がコクンと頷くと、自分も頷き返す。
もちろん自分も「頑張って責められてくるね」と返しているのだ。
可愛い姫達の簡単な挨拶だが、方や散々中で出しまくったはずの姫と、方やイキたくて仕方ないまま我慢している姫である。
相当に変態的だと言えた。
去りゆくアロマを見て、あの中で5時間苦悩した中の人物に同情する事は無い。
むしろ彼の味わった以上の苦悩を、自分もこの5時間で味わいたいと思ってしまうのだ。

アロマに代わってセイラが王宮に登場する。
ローテーションを把握してるファンたちが取り囲むように寄ってきて、一斉に写真を撮り始める。
単なる冴えない男性である自分も、セイラの中に入るとこうしてみんなから一斉にカメラのレンズを向けられる。
これはこれで結構快感であるとも言えた。
だがポーズを取るたびに衣装のあちこちが突っ張り、シワを変化させる事で、中に入る自分はどんどん気持ち良さを増してしまう。
可愛らしく、清楚に、美しく、姫としてのポーズを取りながら、その裏では姫には全く似つかわしくない性衝動との戦いが続いている。
このギャップが、この着ぐるみの中で味わう興奮材料の一つなのだ。

今の状態がもしも素なら、周囲から確実に変態扱いされるはずだ。
だがセイラが自分を覆い隠している事で、周囲には全く自分の状態は知られないまま、セイラとして存在できる。
こんなに興奮できる状態は無いと思っている。

自分をいじめるセイラと衣装が、もっと自分を気持ち良く苦しくいじめて来るように頑張るのだ。

王宮エリアは様々な人が来る。もちろん子供が来ればしゃがんで目線を合わせて対応もする。
このスクワット運動は、着ぐるみに入る人間にはかなり体力を奪われるものなのだが、ホビー21製の着ぐるみは更に大変だ。
しゃがむ度に股間を締め付ける力がかかる。立つとその締め付けが緩む。この繰り返しは、固いモノへ伝わる性的攻撃としてかなりのダメージになっている。
時にはしゃがんだ瞬間、果てる事もある。
この状況で果てると言う変態的な状況が、更に興奮を煽ったりもする。

果てないまでも、毎度しゃがむ度に股間にかかるテンションが、固く興奮したモノを責め、その快感にじっと耐えているのだ。
じっとと言ってももちろん相手に姫としての愛想を振りまく。
握手を求められれば握手もするし、サインをお願いされればサインも書く。
時には抱き着かれる事だってある。ただでさえ股間にテンションがかかり締め付けの力が増してる状態で抱き着かれるのは、実は相当に耐えがたい。
耐えられるときは耐えられるが、固さが保たれているも状態では結構な確率で限界を迎えてしまうぐらいに耐えがたい攻めになる。

抱き着かれると言えば、大人の女性達にも抱き着かれる事がある。
この場合立っている状態なので、所謂ハグである。
だがこれも相当に危険な行為だ。
背丈がさほど変わらない女性が抱き着くと考えると、彼女たちの胸がセイラの胸を押しつぶす。
彼女たちにとっては、特に性的な興奮を感じていない時の胸はただの脂肪の塊でしかないのだろう。
だがセイラを通した自分にとって、その押し当てる胸の感触や押し当てられて押しつぶされたセイラの胸の感触は、全て容赦なく固いモノに伝わっているのだ。
相手は可愛い姫だと思って抱き着いているその中で、こんな男性がその胸を性器に感じているなんて悟られる訳にはいかない。
なので身体が不自然にぴくぴく反応するのは絶対に避ける。
だが、その結果、全く逃れられない快楽が固いモノを襲う。その快楽は言葉にできないほど気持ち良く、いつも抱き着いてくる女性に「ごめんね、ごめんね」と心で謝りながら、その女性の胸の感触を味わい果てている。
こんなに気持ちいいのに、こんなに苦しいのに、セイラは可愛らしく微笑み、自分はセイラとして破たん無くセイラを存在させる。
どんなに気持ち良くて呼吸が荒くなり、どんなに呼気がスカートに籠って苦しくても、セイラがスカートをめくって呼気を逃がすことは無い。
むしろ男性が悪戯でスカートをめくろうとしたら、スカートを抑えるぐらいだ。
便乗して捲らせれば少しは呼吸もぬけて楽になると分かっているのに、自らその新鮮な空気を遮断するのは、これはこれで興奮できる。
自分の意思より姫の振る舞いを選ぶのだ。

注目される、と言う意味では、実はセイラ姫のファンの中に、自分の友達がいる。
もちろん彼はセイラ姫の中に自分が入っていることなど知らない。
また、彼は自分に対して、こう言ったキャラクターが好きであると言う事も言っていない。
普段は割と硬派な趣味を自分にアピールしてくる。
こういったファンシーなキャラクター達に興味がある事など一切言って来ないのだ。

だからはじめて彼を見た時にはいささか驚いた。
偶然なのかと思った。
だが彼は通った。セイラのローテーションも把握しているらしく、非常に良く見る。

最初のうちは、彼は単に二次元キャラクターがこうして立体として動く様子が可愛いから好きなのか、とも思っていた。
だが実はそうではない、と言う事に最近気付いた。
彼はネットの世界でコン太と名乗っている。
もちろん自分たち仲間内には、本名の「今田」なのだが、どうやらコン太と名乗っている事を知る。
と言うのも、彼はセイラを見に来る仲間がほかにも存在しているらしく、よく王宮内で仲間内と談笑しているのを何度も見ている。
この時の会話から、彼は仲間内で「コンタ」と名乗り、名刺交換しているのをチラリと見たら「コン太」と書かれている事にも気付いた。
そして後日、コン太をネットで検索してみたところ、該当しそうな人物が1人だけ現れた。

一言で言うなら「美少女着ぐるみフェチ」
彼はそういう存在だった。
「美少女達の秘密」と言うタイトルの、美少女着ぐるみ変態小説サイトを運営していた。
そこに掲載された小説に出てくる想像上の着ぐるみは、見た目は美少女なのに中身は男性。しかも中の男性は性器を振動する機械で責められながら、周囲に悟られないように美少女として存在する、と言うストーリー。
そう。
まるでホビー21の着ぐるみのようである。
いや、ホビー21の着ぐるみの中は、彼の想像を超える変態的な世界。だが本質的には彼の嗜好は、まさにホビー21の着ぐるみの中の話なのだ。

彼は、他に類を見ない密閉性の高いホビー21の着ぐるみを見て中身を妄想しているのだ。
並行して解説しているブログに、セイラを観察している日記が書かれていた。
観察した日のセイラの行動から、裏を想像する文章が書かれているのだが、実際に体験している自分には正解らしい部分は無いと思えた。

何者かにリモコンを操作されているとか、実は果てていた場面とか、全ては間違っていた。
だが、その想像のベクトルは、概ねセイラの中で起こっていることの本質を言い当てているとも言えた。
誰かに操作されている事もないしその場面で果てていたこともないが、常にセイラと衣装は自分を責め、彼にも気づかれないように何度も何度も果てている。

彼はセイラに入りたいと願っているようだった。
もちろん背丈も身体のサイズも男性の彼が入れるサイズではない。つまり彼は中に入れないと諦めている。
だがそれでも「もしも入っていたら」を想像し、様々な視点からフェティッシュな世界を語っていた。

そしてそのどれもが、ベクトルとしてはホビー21製の着ぐるみの中を言い当てていた。


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