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「そうですね。ですから最初はそんなに苦しくないんですよ。でも」
「でも?」
「2割空気を吸った後、吐いた息もスカートの中に充満するわけです。1回の呼吸で、2割分の吐いた息がブレンドされる。それを繰り返すと、だんだんスカートの中の空気が薄くなってくるんですよ。実際にはスカートの中の空気は、吸ったときに吸った分新鮮な空気が入ってくるんですが、吐く息で少しだけ外に押し出されちゃうわけです。ミニスカートなら押し出された空気と残った空気は半分ぐらいの割合はキープできるんですが、ロングスカートだと、スカートの中が広いから、徐々に吐いた空気の方がスカートの中に残ってしまうんです。」
「なるほど・・」
「こういうドレスってスカートをパタパタさせて空気を入れ換えるなんて態度は似合わないですしね。」
「そうですねぇ。確かに。」
「なので、スカートの中は吐息が充満して蒸れるし苦しいし臭うし、ホントに大変なんですよ。さっき触った事で余計に呼吸が苦しいはずですが、リンゴにとってはたいした話じゃないですから、中の人はじっと我慢なんです。」
「リンゴちゃん見てそんな苦しいなんて思う人は殆どいないでしょうね(汗)」
「でしょうね。外に真実が伝わらないのがここの着ぐるみの良さでもあるんですから」
「そ・・それっていい事なんですか?」
「そりゃあ、中に入れば分かりますよ(笑)周りの客は自分の入っている着ぐるみの衣装に、綺麗だの可愛いだのって喜んでくれるけど、中にいる自分はその綺麗なドレスに恥ずかしいぐらいに興奮させられながら、新鮮な空気を吸いたくても吸えない状態で頑張っているんですから。今だってそうですよ。この部屋の中で一番苦しい場所は間違いなくリンゴの中ですし、恐らく一番気持ちのいい場所もリンゴの中でしょうね」
「気持ちいい場所も?ミカンちゃんの衣装の方が気持ちは良さそうに見えるんですけど。。。」
「ふっふっふ。そう思います?」
「え・・ええ。」
「多分、実際にミカンの中にいる人もそう思っていたんじゃないかなぁ。自分の衣装は凄く気持ちいいって」
「じゃあ、ホントは違うのです?」
「ええ。リンゴの方が気持ちいいはずです。」
「それってさっき言った上半身の締め付けが凄いって事が?」
「それももちろんあります。ありますけど、問題は下半身です。」
「下半身?フワフワでフィット感とかまるで無いような気がするんですが?」
「スカートの中、どうなっているか知ってます?」
「え?ま、まさか、中にタイトスカートでも穿いてるとか?」
「いやいや、そんなことはないです。実はシフォンのパニエを穿いているんです。」
「シフォンのパニエですか?」
「ええ。つまり、柔らかい布を何枚も重ねたスカートみたいなものです。それを穿いてスカートをフワフワに膨らませてるんです。」
「なるほど。でもそんなにフィットしないって事ですよね?」
「ええ。タイトスカートとは違いますからね。ただ、シフォンパニエもロング丈ですし、スカートの生地はかなり量があって重いってのがミソです。」
「つ・つまり?」
「スカートの重みとシフォンのパニエの重みが、股間のパッドの上に乗っかるんです。」
「は・・はあ」
「もちろんそれだけだと本格的にタイトなスカート程のフィット感は無いです。ただ、フワフワの生地ですから、裏側で結構微妙に動くんですね。特に移動する時なんてスカートの重さで慣性がかかって、身体を止めてもスカートは揺れますから、その勢いで裏のパニエがスリスリと擦れるんですよ。スカートが風に揺れても、擦れるし、じっとしてても割と微妙に身体が動くとチロチロと刺激がくる。これがまた気持ちいいんです。さっき言ったように上半身はパツパツに締められてますから、感度は凄く高くなっています。そこでソフトに刺激されると、ホントに気持ちいい。これだけ布が多いので、中で足を少し動かすぐらいだと外には分からないんです。ですから例えばこうして椅子に座っている時に、太ももを軽く動かしたりして、自分一人で楽しむことも出来るんですね。」
「周りには分からないようにって事ですか?」
「ええ。少なくとも私だったらそうします。ただ、それだけだとイク程の刺激にはならないんですね。なので凄く焦らされる。焦らされても派手には動けないし、でも気持ちは良いから呼吸も荒くなって、余計に苦しくなる。と言う悪循環なんですよね。」
「す・・凄そうですね。。」
「感じると苦しくなるから足を動かすのを我慢しても、呼吸でお腹が動くとスカートの中のパニエも僅かですが動くので、結局気持ちは良くなって来ちゃうんですね。」
「え?ちょっと待ってください。お腹ってここじゃないんですか?」
奈賀我はリンゴのドレスのウエストの辺りを指さす。
「さっき奈賀我さんが触ったところですね。ええ。その辺がウエストですね。」
「じゃあ呼吸で動くのはこの辺なのでは?」
「いやいや、女性のウエストはお腹よりももう少し上。あばらの下辺りなんです。」
「そう言うものなんです?」
「レディースの服を着ないと分からないことですが、実はかなりハイウエストなので、実際のお腹はスカートの中に続いてるんです。なので呼吸すれば自動的にパニエが擦れて、中の人は大変なんです。」
リンゴはうんうんと頷く。
「多分今の話を聞いて大変なのはミカンですね。」
「え?なんでまたミカンちゃんが大変になるんです?大変なのはドレスを着ているリンゴちゃんなのでは?」
「もちろんリンゴの大変さは、ずーーっと続いてますが、ミカンの中の人は今の話を聞いて、多分凄く興奮したはずです。さっき言ったように、彼女たちは新人なので、まだこういう衣装を着たことがなかったんですね。ですから、ミカンもリンゴの中で何が起こっているか正確には知らなかったわけです。こんなにゴージャスで優雅な衣装の中で、大変な快感と苦しさを我慢してるわけですから、それはそれは羨ましいと思ったはずです。」
「なるほど・・」
「自分も着ぐるみに入ってるわけですから、リンゴの中をリアルに想像出来てしまう分、興奮の度合いも大きいんですよ。」
「自分も相当苦しいはずなのに・・」
「そうですね。ミカンも、その中は相当に苦しい。苦しいからこそ、それ以上が目の前に存在しているわけですから、色々想像してしまうんですね。逆に、リンゴの中の人は、相当に優越感を覚えるでしょうねぇ」
「え?何故優越感を?」
「分かりませんか?」
「うーん、苦しいのは自分だから?」
「正解。」
「正解・・ですか・・正解は分かっても理由がさっぱり・・」
「自分の方が苦しい着ぐるみの中に入って、ずーーっとリンゴを演じているわけですから。着ぐるみの役者さんて、妙なプライドがあるめんですね。操演が大変な状況を他の役者さん達に見せつけたいというか。ホントはこんなに感じちゃってるのに、平気なフリしてるんだよ?的な感じの優越感というか。」
「な・・なるほど・・・」
「着ぐるみ達は、お互いに、相手が興奮しているのをある程度分かったりするんです。だから、自分を見て興奮していると分かると、ちょっと嬉しかったりするんですね。」
「そんな駆け引きがあるんですね・・・」
「仲良しの着ぐるみの方が、実は裏ではドロドロな場合は良くあるんですよね。」
「ドロドロですか?」
「あ、ドロドロって言っても、決して人間関係がぎくしゃくするとかでは無いですよ?中が興奮の汗と吐息でドロドロというか、股間パッドがドロドロというか。少なくとも仲良しの女の子という関係からはかけ離れた世界が存在してるはずですね。」
「はははは・・・」
ミカンもリンゴも大人しく奈賀我の話しに頷いている。
この2人を見て、中で説明されたような状態が続いているとは、来杉にはとても思えなかった。
「さあ。着ぐるみの身体と衣装の関係も含めた、着ぐるみの構造的な話しはそろそろ終わりですかね。次の質問に言ってみましょうか?」
「そ・・その方が助かりますね・・このまま聞き続けたら、頭が変になりそうですので・・」
「あはは。気持ちは良く分かりますよ。私も今日、着ぐるみの仕事の後じゃなかったら、こんなに冷静に説明できませんしね。」
「やっぱりそうなんですか・・」
「操演前とかだと、楽屋で着ぐるみにすれ違うのも嫌ですもん。悔しいから(笑)」
「すぐに自分も中に入れるのに、ですか?」
「ええ。中にいる人と外にいる人の差は圧倒的な差ですから。逆に、私が入っていたら、素の役者さんを見つけたら色々ちょっかい出しますけどね。私が仕事終わりで楽屋に引き上げる時にすれ違ったりすると、その人捕まえてその人を勃たせちゃって、その行為中に自分もしちゃう事とかありますし(笑)」
「かなり凄いですね・・・」
「だからドロドロなんです(笑)。さあ、じゃあホントに次の質問に行きましょうか。」
「ですねぇ。うーん、次の質問、次の質問・・・」
「ん?あんまり質問はありませんか?」
「いえ・・・今までの話しが凄すぎて、質問が何処かに飛んじゃった感じでして・・・」
「なるほど(笑)。じゃあ、例えば、まぁ私が思いつく感じで言うと、オーソドックスな質問としては、苦労話とかハプニングとか、楽しかった事とか、そんなのはどうですか?」
「あー、確かにそんなのがいいです(笑)。」
「あはははは、なるほど、では苦労話から行きましょうか?」
「ええ。お願いします。」
「分かりました。では、苦労話ですね。うーん、そうですねー。まぁいっぱい苦労はあるんですが、やっぱり長時間操演する為に我慢するって所でしょうね。」
「やっぱり我慢ですか。」
「そうですね。一応先程の説明でもご理解いただけたとは思いますが、通常、感度は着ぐるみ内蔵プロセッサが制御してくれるので、イキたくてもイケないようになってるんですね。」
「ええ。確かにそんな話しでした。」
「ただ、最終的にイクのは中の人ですから、いくら感度調節をしても、制御しきれない事があるんです。特にとっさにセンサーが集中する場所に刺激が加わると。」
「とっさに、と言いますと?」
「もちろんお客さんや、あるいは、場所によっては他の着ぐるみに触れられるって事はあるかな。触れられやすい場所は腰とかお腹の周りとか、あとは腕の辺りとかも。」
「スキンシップという意味では、身体の中では割と気軽に触れる場所ですね。確かに。」
「ええ。でも、結構敏感な場所もあるので気軽に触れられると裏側にいる私は相当にヤバイんですね。あと、たまにですが胸を大胆に触ってくる人もいます。おじさんとかおばさんとかに多いんですが、若い女の子なんかでも、たまに触って来るんで、そうなると中にいる私としては、若い女の子に弄られている事になるわけですから、そりゃ気持ちいいわけですよ、実際。」
「あそこは正直だ、と。」
「まぁそりゃあね。私も男ですから(笑)。実際かなり綺麗な子に弄られたりしたら、しばらくはそれをオカズに出来るぐらい興奮しますし、目の前で全く私の状態に気付かない女の子達に、気軽な気持ちで胸をつんつん弄られると、きぐるみとして恥ずかしがってその手を避ける演技をしなくちゃ行けないわけですが、私としては何とか理由を付けてもっと弄って欲しいと言う気持ちの方が強いので、いつも演じながら凄く切ない思いをしてるんですよ。」
奈賀我の説明にウンウンと頷くリンゴとミカン。
「ほら、新人の2人ですら頷いてるわけですから、実際店内のきぐるみ達はみんな似たような感情と戦っているわけです。」
「な・・・・なるほど。」
「まぁ、そうやって弄られて気持ち良くなっているのはわかりやすいんで、我慢するならその弄っている手から離れてしまえばいいわけですが、もっとわかりにくい状況で感じてしまう事もあるので、そっちの方が我慢するのは更に大変ですねぇ。身体の状態と衣装の関係からセンサー制御の範囲を超えた強さの快感が襲う事があるんですよ。」
「衣装と身体の関係ですか?」
「そうです。例えば今日は着ている子がいませんけど、ショートパンツって分かりますよね?」
「ええ。あのピッタリした短パンの事ですよね。」
「そうですそうです。あれって結構股間のセンサーとか、下腹部の敏感な部分に生地がフィットするんですよね。」
「あー、確かに。でも、それだと下着とか水着とかでもフィットするんじゃないですか?」
「まぁ確かにそうなんですが、下着とか水着って、生地自体が柔らかいでしょ?伸縮するストレッチ素材で。」
「ええ。」
「ショートパンツって、場合によってはデニムとかレザーみたいな生地ですから、そう言う伸縮しない素材がフィットするってのは、実は結構大変なわけですよ。」
「ほほぅ。」
「触れている場所の圧力が強いと、センサーが指で触っていると勘違いしてしまう事があり、つまり感度調整してくれなくなっちゃんうです。ほら、きぐるみのセンサーは、本来女の子が感じるような行為をされる場合は、ホントに気持ち良くなるように出来てますから。で、そうなると、ただ、ただ、ショートパンツの締め付けと、身体を動かす時に擦れる感覚との戦いになるんです。普段はセンサーが感度調整してくれるのに、ある体位になるとセンサーの誤動作が始まり、しばらく泊まらないなんて事もあるので。特にヤバイのはしゃがんだり立ったりを繰り返した時とか、前屈みにポーズを取り続けた時ですかね。」
「締め付けられたり擦れたりって事ですかね?」
「そうですね。歩いているだけで感じて着ちゃうのでツライですよぉ。」
「あー、でも歩いているだけで感じるってのは、他の衣装でもそうなってるって話しじゃありませんでしたっけ?」
「もちろん普段歩いているだけでも身体のセンサーが反応して感じてますよ。ただ、普段はイク寸前で制御が入って、感度が弱くなるんです。これはこれでかなり苦しいんですけど、ショートパンツみたいなセンサーが勘違いしてしまうタイプの衣装を着ていると、制御が入らないままになる事がたまにあるって事なんです。」
「なるほど。でも、制御が入らない方が気持ちいい時間が持続するんですから、嬉しいんじゃないんですか?」
「いやいや、大事なのは操演時間ですからねぇ。快感が止まらないとイクしかなくなっちゃう。でも我慢しないとそこから先の仕事の時間、着ぐるみに入り続ける事が出来なくなってしまう。イキ過ぎるとダメなんですよ。あくまでもきぐるみの機能を保つには興奮状態をキープする必要があるわけですから。」
「あー、つまりイキ過ぎると大きくならなくなってしまう、と。」
「そう言う事です。だから、本来はセンサーと制御機構が上手に長時間キープさせてくれるわけですが、衣装と状況によっては誤動作して、中の人間が自力で頑張る必要が出てくるわけです。」
「確かに・・・苦しそうですねぇ・・・・」
「大事なのは、周りからは苦しい事を悟られないようにする事ですね。お客さん達には、可愛らしいきぐるみの元気な姿を見せてあげる必要があるのですから。」
「は・・・はははは・・なかなか大変そうだ・・・」
「今の例はショートパンツでの話しでしたけど、衣装によっては上半身がつらかったり、足がつらかったり、色々ありますね。中でもリンゴの着ているようなドレスは、誤動作しやすいんで、長時間着ていると相当苦しいはずですよ。」
「え・・ま。。またリンゴちゃんですか?」
「さっきも言いましたけど、スカートの中に穿いているパニエがくせ者なんです。普通の布が擦れているだけならちゃんと制御が働くのですが、パニエの場合、薄い布が何層にも重なっていると言う構造が、布ではなく別の物が沢山触れていると言う誤動作に繋がるんですね。後、スカートの重みが絶妙にパニエを押しつけるのもポイントです。スカートの中だけでもそうんですが、上半身もドレスって伸縮しない素材ですから、腕とかの動きが結構ダイレクトに胸の辺りに伝わるんですよ。軽く手を振る程度だとそうでもないのですが、いろんな人に握手をお願いされたりすると、途中から誤動作が始まって、握手が終わるまでずっと、中で固くなった物を一生懸命になだめる事になります。握手は可愛らしくないと行けませんから、自分の演技と自分に返ってくる刺激との落差に、その場でしゃがみ込んでしまいたくなる程気持ちいい事がありますし。」
「ううぅ。。ホントに普通の行為でも大変なんですねぇ。。」
「なかなか楽しそうでしょ?(笑)」
「い・・・いや・・・そういう意味では・・・」
「ははは。まぁ来杉さんはともかく、このインタビューを見ている人達はきっと楽しいと思ったはずですから(笑)」
「確かに・・で・・では続きですが、他に苦労話とかはありますか?」
「いっぱいありすぎますね(笑)。きぐるみの中にはいる事と苦労する事は、殆ど同じとすら思えますから。中はホントにとても苦しいんです。衣装や身体の状態による制御のお話をしましたけど、そうじゃなくても基本的に苦しい状態なので。」
「お話を伺う限り、確かに楽な点は一切無さそうですねぇ。。」
「でも、この苦しさなら、ずっと楽しみたいと思えるのは不思議なんですけどね。普通に息苦しいとか、締め付けられて苦しいとか、そう言うのは私は絶対嫌ですけど、きぐるみの中だと全てが許せてしまうんですよねぇ。」
「それは、何故なんでしょう?」
「えーーっ!?リンゴとかミカンを見てて、何も思いませんか?こんなに可愛らしくてグラマラスな身体の中で、彼女たちのくれる甘くて切ない快感を独り占め出来るんですよ?」
「す・・・ストレートですね(汗)。でも、それなら苦しくなくてもいいんじゃないですか?単に気持ちがいいだけでもいいような気が・・・」
「いやいや、色々虐げられているからこそ、快感が何倍にも感じられるんですよ。来杉さんだって、ただ扱かれて、弄られるより、イッちゃダメよ?なーんて我慢させられた方が興奮しません?」
「ま・・まぁ」
「それの極端な状態が、彼女達、着ぐるみの中で起こっている状況なんです。最後に気持ちいい物が待っているから、ひたすら我慢できるわけです(笑)。でもって、そう言う状態を押し殺して、演技するからこそ苦労話になるって事でもあります。」
「な・・・なるほど・・・苦労話って言うか、若干自慢話にも聞こえるのは気のせいでしょうかね(汗)」
「ははは。それが自慢話に聞こえてしまうと言う事は、来杉さんもかなりの重傷のようですね(笑)」
「はぁ・・・まぁそれは否定できないのかもしれないなぁ・・・(苦笑)」
「さて、では次はどんな話しにします?」
「では、続きですが、ハプニングとかあります?操演してて、驚いた状況とか」
「ハプニングですね。うーん。まぁこれもいっぱいありますね。中が常に大変な状況ですから、割と何でもハプニングになってしまうんですよ。」
「なるほど・・・・でも、それだと話しとして書きづらいなぁ。。。」
「ですよね。分かります分かります。なので、一つ、私の驚いたエピソードをお話ししましょうか?」
「あー、是非是非。そう言うのを聞きたいんです。」
「では、ハプニングの話しですね。アレは確か、半年ぐらい前の事でしょうか?とある新発売されたカラータイツの宣伝用キャンペーンと言うのがあって、うちのショップで何故か軽いショーみたいなのをやったんですよ。」
「ショーですか?」
「ええ。まぁ、ショー自体は珍しくないんですが、ファッション関係と言うのはあんまり無かったので珍しいと思っていたら、私のキャラクターがそのショーに出る事になったんです。」
「あー、それがつまりハプニングだと?」
「い・・いや、そうではなく、ショーに出る事は過去にも何度かあったので、私も了解してました。商品のタイツを穿いてステージで軽いダンスとか、タイツでのアピールをしたり、コンパニオンとしてサンプルのタイツを配ったりするんです。」
「なるほど。大変そうですねえ。」
「ええ。大変は大変です。特にダンスは苦しいので。あ、もちろん快感的な意味で苦しいって言うのもあるんですけどね(和笑)」
「は・・・ははは」
「でも、それはたいした話しではないんです。他も苦しいショーはいくらでもありますし。」
「では何処がハプニングだと?」
「そのショーは店で行われていたんですが、主催というか、全体のマネージメントはタイツメーカーだったんですね。」
「ええ。なんとなく分かります。」
「で、ショーに出るのは12人の女の子で、そのうち着ぐるみは私だけ。つまりリアルな女の子の中に1体だけ着ぐるみが混ざる感じになるんです。」
「あー、なるほど。女の子の個性のバリエーションとして、着ぐるみがいる、と。」
「ですです。。でも、まぁ生身の女の子と一緒にコンパニオンとかもやったことはあるので、それだけならまだいいんですよ。でも、その主催者は着ぐるみの中身が私だなんて知らないもんだから、楽屋も、他のコンパニオンの女の子達と一緒の大部屋にしてくれちゃったんんですよ。」
「え?!ホントですか?!」
「ええ。ああいうコンパニオンとかやっている女の子って、楽屋ではラフに着替えていたりするわけです。主催者は着ぐるみの中身が女の子だと思っているので、当然女の子達と着替えても問題ないだろう、と。」
「な・・・なるほど・・・。つまり、女の子達が着替えている真っ直中に、着ぐるみとして存在していた、と。」
「そう言う事です。さっきも言いましたが、こっちは真っ当な男子ですから(笑)やっぱり女性の着替えなんて興味あるわけですよ。しかもタイツの販売促進のコンパニオンしてるぐらいですから、それなりにスタイルもいいわけです。もうね、着ぐるみの中で凄い事になってました(笑)」
「あー、堂々と更衣室に入ってしまった、と。」
「ちょっと罪悪感はありましたが、まぁ仕事ですし、仕方ない、と割り切って頑張りました。」
「でも、興奮しそうですよねー、そういうの。」
「そりゃもう、生着替えを目の前で見られるんですから。しかもこっちは着ぐるみの中。元々かなり元気になってしまってるわけですから、それはそれは興奮しましたねぇ。。それに・・・」
「それに?なんです?」
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