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「ちょっと面白い実験をしてみましょう。」
「実験?」
「ええ。ミカンの前にしゃがんで貰えますか?」
「え・・ああ、こうですか?」
奈賀我はミカンの正面にしゃがむ。丁度目の前にはミカンの下腹部が見える。ちょっと目線を下ろすと短いスカートの裾が見えている。
「では手を伸ばして下さい。こうです。」
来杉は奈賀我の手をすっと掴むと、ミカンの僅かに開いた両足の隙間に手を持って行く。
「あ・・・」
「どうです?何か感じます?」
「生暖かい空気が・・」
「最初にスーツの機能を説明したから分かりますよね?」
「こ・・呼吸ですか?」
「正解です(笑)」
「凄い湿気と温度ですね。。」
「苦しそうでしょ?(笑)これも全てTバックの下着、タイツ、そしてレオタードの布を通って来てる空気ですから、実際はもっと湿気とか強いんですよ。可愛い顔してるけど、ミカンの顔の中は、温度と湿度と臭いとで、凄い事になってますからねー」
来杉はそう言うと、奈賀我の腕をスッと持ち上げて、奈賀我の指先がミカンの股間のレオタードに触れるようにする。
「うわっ。」
「ははは。そんなにびっくりしなくても。」
「だ・・・だって・・突然触るから・・」
「でも、触れる側はそんなに驚く話じゃないですよ。触れられた側のことを想像したら、きっと素敵な状態になってると思いませんか?(笑)」
「わ・・笑い事ではないような・・・」
「奈賀我さんが驚いちゃったから、彼女の反応があんまりよく見えなかったでしょう?」
と言って来杉は自分の手で軽く股間をつつく。
「あっ・・」
「見えました?」
「え・・ええ・・」
「すごーく切なそうに足を閉じようとしましたよね。」
「確かに・・」
「でも我慢したんです。多分かなり気持ちいいんだと思いますよ。まだ太ももがピクピクっと反応してますから。」
「は・・ははは・・」
「どうです?呼吸の感じは?」
「・・なんか凄く湿気が増えたような・・・あとリズムが激しくなった気も・・」
「この辺の布がなければもうちょっと楽に呼吸できるんですけどねー。中に入っていると股間を覆う布が凄く恨めしくなりますよ。苦しくて気持ちよくて、ホントに辛いんですね。」
「なるほど・・・布が遮っているから余計に苦しいんですね。」
「まだこのスカートは短いからマシですが、こうやって腰の周りを囲ってしまってますから、呼気が籠もるので苦しさが増しますしね。長いスカートだとさらに苦しいですし。」
「苦しい上に気持ちいい・・・着ぐるみの上から衣装が重なるだけでそれだけ大変なんですね。。。」
「そう言うことですね。」
「それにしても、ホントに女性にしか見えないスタイルだなぁ。来杉さんが言うように感じてるんだとしたら、大きくなった物が少しぐらい目立ってもよさそうなのに。」
「でしょー。良く隠れてますよね。でも中は大変なんですよ。ここに触れてみたら分かりますよ。」
来杉はそう言って手のひらで優しくミカンの下腹部を撫でる。
「奈賀我さんも触ってみて下さい。」
「え?い・・いいんですか?」
「もちろんです。リンゴとミカンには、その為のサンプルとして来て貰っているんですから。」
「は・・はあ・・ではちょっと・・」
奈賀我もそう言ってそっと手のひらをミカンの下腹部に乗せる。一瞬ミカンの腰が、少し引けたようにピクリと反応する。
「どうです?固い物が縦に1本固定されているのが分かります?」
「うーーん・・これかなぁ。。なんかコリコリしたものがあるけど・・」
「それですね。」
「確かに固いけど、ホントにこれですか?」
「ええ。間違いないと思いますよ?」
「その割には触ってても反応はないみたいですけど。」
「ははは。なるほど、そう言うことですか。だとしたら今頃ミカンの中では自分の息子を反応させないように、必死で奈賀我さんの指先の刺激を忘れようと、意識をそらしているはずです。そう言うのってすごーく苦しいんですよ。いやー、可愛いお人形さんの中で、そんな状態にされちゃうなんて、新人君にはかなり過酷かもしれませんね(笑)。」
「ま・・まじですかー・・・」
「じゃあそのまま手を置いておいてください。こうして私が・・」
来杉がミカンの胸をゆっくりもむ。
「あっ・・」
「どうです?」
「ムニュっと何かが動いた・・・あっ・・そのあとまたピクピクって・・」
「あー、最初のムニュって動きはパッドの動きですね。見た目には分からないけど、触っていると振動が伝わりますから。その後のピクピクってのは、中の人の反応でしょう(笑)。我慢してたけどつい反応しちゃったと言う所でしょうね。」
「く・・苦しそうですね・・・」
「奈賀我さんの想像以上に苦しいはずです(笑)。ミカンを演じなければ、と言う義務感と、快感に身を委ねたい、と言う欲求と、奈賀我さんに反応する所を見せたくない、と言う必死の我慢が渦巻いてますから。」
「なるほど(汗)」
「と言うわけでうちの着ぐるみって、こういう状態で演技しなければいけないので、中に入れる人は限られるんですよ。」
「確かに・・普通の人に耐えられる環境とは思えないです・・・」
「そうですねぇ。気持ちいいだけなら誰でも体験したいと思うかも知れません。実際かなり気持ちいいので、私なんて、一切風俗店に行かなくなっちゃいましたから。あの程度のサービスじゃ満足できなくて。」
「風俗店に行かずにここで済ませられる・・と?」
「あんまり大声では言えない話ですが、実際、そう思います。着ぐるみの中で与えられる快感は、他で体験なんてできないぐらいの物ですから。ただ、そんな凄い快感を与えられると、普通の人はすぐに快感に身を委ねてしまいたい衝動に駆られちゃうので演技にならないんです。我慢してても態度に出ちゃうと言うか。」
「ははは・・それだけ凄そうだと身体が反応しそうですね(汗)」
「そんな状況で、平然とした態度を取りながら、それこそファンと握手をしながらイク事が出来るぐらいの演技を要求されるので、入れる人が限られる、と言うことです。」
「なるほど。それで入れる人を選ぶ必要があるんですね。」
「そう言うことです。それに、気持ちいいばっかりじゃなくて、着ぐるみの中は実際かなり苦しいですし、蒸し風呂ですしね。そう言った環境でも女の子を演じ続けられる気力が必要と言うことになります。」
「そうなるとホントに演者って絞られる気がしますねぇ」
「ははは。快感と苦しさと暑さと締め付けと・・と色々な事に耐えながら演技を出来る人、って言うイメージだと少なそうですね。」
「え?違うのですか?」
「捉え方の問題ですね。人の前で堂々と、女の子になって、可愛かったりセクシーだったりする衣装を身に着けて、お客さん達のエッチな視線を浴びながら、その中で、女の子の衣装と身体に気持ちよくされて、締め付けられて、呼吸をふさがれて、と言う素敵な場所を独り占めできるんですから。と考えたら素敵でしょ?」
「は・・・はは・は・・・物は言い様ですね(汗)」
「だって、ミカンもリンゴも、こんなに可愛いのに、中身はもの凄く固くなった物を扱かれながら、歯を食いしばって女の子を演じてる男性なんですよ?ミカンをピッタリ包み込むボディーコンシャスなスーツの感触を独り占めしてる人がいるんですよ?あんなスーツに扱かれたら気持ちいいと思いません?」
「ツヤツヤしててストレッチしてるスーツに包んでもらって扱かれたら確かに気持ちいいかもしれないなぁ・・」
「でしょ?スーツだけじゃないです。あらゆる身体にまとわりつく物に感じる訳ですから、そりゃー気持ちいいはずですよ。」
「そう考えると入ってみたいと思うかも・・」
「かも、じゃなくて、こういうインタビューをしたい、とか、聞きたいと思っている人なら絶対入りたいはずですよ。だからこそインタビューに答えてるんですから。」
「全てお見通しって事ですか(汗)」
「当然です(笑)」
「それにしても、さっきからの話を聞いていると、ホントに色んな所からの刺激が快感に変わるんですね。」
「ほぼ全身にセンサーがありますからねぇ。」
「でも、それだと色んな所から同時に刺激があって、むしろ刺激が強すぎて気持ちよくないなんて事は無いのです?」
「おー、いい質問ですね。それについても実は面白い仕組みがあります。」
「ほうほう」
「まず、基本的にはその瞬間に一番強い反応をするセンサーを拾う事になります。」
「なるほど。だとすると歩きながら感じる、と言った場合、股間の擦れとか下腹部のスカートの擦れとか胸の揺れ、とかだとどれが一番感じるのです?」
「ふふふ。他にも歩くと髪がなびいて首の周りがこそばゆかったり、腕を振って歩けば袖も擦れますし、胸も袖に引っ張られて圧迫されたりしますし、ブーツとかタイツだとふくらはぎとか足首の感触もありますしねー」
「その中で一番感じる部分て何処です?」
「それは結構個人差があるんですよ。」
「個人差?センサーの仕組みが一緒なら、殆どどんな着ぐるみでも感じ方は似ている気がするんですけど?」
「人によって歩き方のクセは微妙に違うので、それで感じ方も変わりますし。」
「でもそんなのは僅かな差なのでは?」
「あとはキャラクターの体格にもよるかな。胸が大きいと揺れたり圧迫される量は多いですし、ふくらはぎの形によってはブーツが丁度いいのか少しキツいのか変わってきますし。あとは着ている衣装によっても違うかな。」
「はぁ。なるほど。それでは、例えばミカンちゃんの場合だとどうです?股間にTバックが食い込んでいるって話でしたから、やはりそこが一番気持ちいい?」
「その可能性は高いですが、実際にはミカンの中の人に聞かないと分からないでしょうねー。教えてくれないでしょうけど(笑)」
「そうかー。でも仮にTバックが一番感じるとしたら、他の部分はどんな衣装でも一緒って事ですよね?」
「いえいえ、そうではないんですよ。あくまでも基本的には一番刺激が強い場所って事です。」
「基本じゃないことがあると?」
「むしろこの着ぐるみの場合、基本は基本でしかないので、殆どは応用例というか特殊ケースに該当しますね。」
「特殊ケース?」
「簡単に言うとですね。中の人の感じ方を学習するんですよ。この着ぐるみは。」
「学習・・ですか・・」
「着ぐるみは演者の専用品なので出来る事なんです。中の人の感じ方を学習して、一番効果的な部位を選択する。例えば胸への刺激に一番感じる人もいるし、股間の擦れた感じに興奮を覚える人もいる。ロンググローブやブーツのシワやフィット感に感じる人もいるし、首の回りにフィットする布に感じる人もいる。同じ胸でも揺れに対する刺激に弱い人や、圧迫されたり緩んだりと言った刺激に弱い人、Tシャツとかで胸の谷間とか下の辺りに出来るシワに弱い人もいるし、お腹周りにフィットした布のシワに弱いって人もいます。他にも数えたらキリがないのですが、要するにその人が興奮する場所を重点的に刺激に変えてくるんです。」
「す・・凄い機能ですね・・」
「でもそれだけだとマンネリになるので、基本的には刺激の強いところ、と言ったのは、3割ぐらいの強さでその刺激の強い部分の感触も伝えてくれるわけです。2つの刺激が同時に来る、と言う事ですね。そのぐらいなら演者も何処と何処の刺激か分かるので、演じてて興奮度が高いですし。」
「興奮しますかー。。。」
「例えば私の場合、特にウエストから下腹部にフィットする布に感じるようで、ここの刺激がかなり与えられるんです。ミカンみたいにフィットする布だと、呼吸するだけで僅かですが生地が伸縮したりシワが動いたりしますので、じっとしてても気持ちいいし、腰をひねるようなポーズを取るとか、しゃがむとかでも感じます。背伸びしても感じるし、ホントに大変なわけです。あとはあんまり伸縮しない生地だと背伸びとかしたら擦れるし、ついでに胸も持ち上げられるので高いところにある物を取るために背伸びとかすると、息子がシャツでくるまれて上に向かって扱かれ、さらに胸が持ち上がる事で、息子を下からむっちり締め付ける感触が伝わるわけです。」
「気持ちよさそうですね・・・・(汗)」
「あと、強い刺激というのも状況によって変化しますので、その都度感触が変化するんですね。」
「状況によってと言うのは?」
「例えばブーツを履いてしゃがむ場合、最初のうちは普通に股間が擦れたりするわけじゃないですか?」
「ええ。」
「で次第にその擦れより、ブーツの締め付けとか足首のシワの感触が強くなる。」
「あー、なるほど。」
「すると徐々に感じ方が変わってくるわけです。で最後は頭の中はブーツ一色です(笑)感じすぎて立ちたくなりますけど、そこは我慢我慢です。あ、でも息子は直立状態ですけどね(笑)」
「徐々にってのがまた凄そうですねぇ。。」
「しゃがみきった後、例えば子供と握手するって時に腕がロンググローブとか長袖シャツとかだと、今度は袖の感触が伝わり始めたり、首をかしげたりウンウン頷いてみたりすると、首にまとわりつく布に感じてみたり、と、楽しいことだらけですよ(笑)」
「た・・楽しいんですかね・・・」
「そりゃもう。しかも中々イカせてはくれないのがミソです。気持ちよくても盛り上がってくると刺激が弱まるので。」
「はは・・・我慢の地獄だなぁ・・」
「今のミカンもリンゴも、中の人はそう言う状況と戦ってるわけですよ(笑)」
「は・・はぁ・・ミカンちゃんは確かに説明聞いてると全身くまなく布に覆われてるみたいだし、大変そうだけど、リンゴちゃんはドレスでしょ?ゴージャスだけどそんなに大変には見えないんですけど(汗)」
リンゴは奈賀我の言葉をじっと聞いている。
「ホントにそう思いますか?」
「だ・・だって、リンゴちゃんのドレスって、スカートふわふわだし」
「確かにスカートはふわふわですね。でも上半身はどうです?」
「え?うーん、まぁよく見ると身体のラインは出てる気がします。けど、ミカンちゃんのタイトなボディコンスーツ程じゃない気がするなぁ。」
「そう思うのは服の素材のせいかもしれませんね。」
「素材?」
「ええ。リンゴの着ているドレスはミカンの服程ストレッチしないんですよ。」
「ストレッチ?」
「そう。ドレスは伸縮性がほとんど無いんです。だから元々のデザインがほぼそのまま再現されている。その分身体の線は出にくいから見た目はストレッチするスーツよりもフィット感は無さそうですから、身体に触れると身体がパツパツに締め付けられていることに気づくと思いますよ?」
「え?そ・・そうなんです?」
「ええ。どうぞ触ってみてください。」
来杉が奈賀我の手を引いてリンゴのウエスト辺りに触れさせる。
「ん・・あ、ほんとだ・・固い」
「でしょー。これだけ締められているって事なんですよ。胸も同じですよ。ほら」
と言って来杉がリンゴの胸を人差し指でつつく。
「確かにめり込み方が固そうですね・・」
「この生地のサテンは殆ど伸びないので胸とかウエストの締め付けは堪らないんですよ。デザイン的にレースとかで飾りや模様が入っていたりで誤魔化されがちですが、上半身の締め付けは、色々な衣装の中でもトップクラスですよ。綺麗なドレスのつやつやしたサテンに締め付けられる感触ってのは、ホントに気持ちいいんですよ。」
「そ・・そう言われると確かに大変そうですね(汗)」
「今、指で胸をつついたでしょ?」
「ええ。」
「つんつん、て、軽くつついただけですが、元々かなり締め付けられている状態ですから、中は気持ちよくてカチカチなはずなんです。そう言う状態ですからかなり敏感になっているので、ちょっとした刺激もかなりの快感として伝わるはずですから。」
「その割には普通にしてますよね。。」
「よーく見てください」
「え?」
「ほら、お腹の辺り。」
そう言われて奈賀我がリンゴのお腹を見ると、サテンの光沢がゆっくりと、深くふくらんだり縮んだりを繰り返す。
「あーー、確かに・・」
「ね。分かりますよね?さっきよりも動きが大きくてゆっくりですよね?」
「ええ。」
「可愛くおすまししてますが、中は大変なんです(笑)」
「ホントですね(汗)確かに大変そう。。」
「でも、大変なのは上半身だけではないんですよ?」
「それはつまり呼吸が苦しいって事ですか?」
「おー、良く気づきましたねー。でもそれだけではないんです。」
「他にもあるんですか?」
「ええ。他にもあります。まぁまずは今、奈賀我さんが言った呼吸についてです。これもリンゴのようなロングスカートの方が、ミニスカートの何倍も苦しいんです。」
「なんとなくミニの方が空間が少ない分苦しそうですけど?」
「タイトなミニは確かに苦しいですね。空間が少ないからすぐに酸素が足りなくなる。」
「ですよね。じゃあロングよりもミニの方が苦しいんじゃないですか?」
「いやいや、冷静に考えてみてください。奈賀我さんはコップの水は飲み干せます?」
「コップ?一杯ぐらい簡単ですよね?」
「ですね。普通の人なら簡単に出来ます。ではバケツ一杯の水ならどうでしょう?」
「バケツは辛いなぁ。2割も飲めない気がします。」
「そうでしょうね。私もそんなモンです。ではコップとかバケツをスカートに、水を空気に置き換えて考えてみたら分かります?」
「つまり小さいスカートの方が空気がなくなりやすいから苦しいって事ですよね?」
「惜しいですね。もう一ひねり欲しい。」
「え?」
「足りなくなった空気はスカートの外から入ってきますよね?」
「ああ、なるほど。確かに。でも長いスカートだと2割しか空気を吸わないんだから、8割も空気が残ってるじゃないですか?」
「そうですね。ですから最初はそんなに苦しくないんですよ。でも」
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