|
「それに?なんです?」
「たまたまなんですが、コンパニオンの中に、ちょっと前までアルバイトで着ぐるみショーをやっていた子がいたんですね。」
「ほう。」
「で、その子が、私の入っている着ぐるみに興味津々なんです。」
「興味・・・ですか?」
「そうなんですよ。色々観察して、まわりのコンパニオンに解説し始めて。」
「解説っていいますと?」
「こう言う着ぐるみってのは、顔に隙間が見あたらないから、相当苦しいはず、とか、身体の素材から中は凄く蒸し風呂になっているはず、とか。」
「また、ずいぶんツボな話を。」
「周りの子はその話を聞いて、私の事を心配してくれるんですね。でもルールで声は出さないし、中から出ても来ない。一応手で合図して大丈夫って言うんですが、心配だからって、色々気を遣ってくれるんですね。」
「ほうほう。でも、それって助かるんじゃないですか?実際楽な訳じゃないんでしょうし。」
「そうですね。楽ではないから、その点では助かるんですが、その女の子、どうも単に心配しているわけじゃなさそうなんですよ。」
「と、言いますと?」
「彼女自身、アルバイトでショーをやっていた理由も、表向きの理由は、演技力を身につけたり、子供達が好きだったり、って話だったんですが」
「表向き?」
「ええ。色々理由を聞いていくと、そう言う話だったのですが、実際に彼女の動向をうかがっていると、どうもそうではないな、と。」
「つまり、裏の本音が別にある、と言うこと?」
「ですです。恐らく、彼女は私のことを心配していると言うよりは、私に興味があったんだと思うんです。どこから外を見ているのか、とか、どこから呼吸しているのか、とか、どこから着ぐるみに入ってるのか、とか。」
「え~っ。ホントですか?」
「ええ。嘘じゃなく、ホントです。一応最初は内緒にしてたんですが、あんまりしつこいから、周りに人がいないタイミングで、こっそり、出入り口、呼吸の場所は教えてあげたんです。あと、視界も。」
「全部ですか?」
「ええ。会話は出来ないから手振りで。ただ、視界については嘘つきました。」
「嘘ですかー。それはまたどんな嘘を?」
「ホントは、その時の着ぐるみは、視界はそれなりに良かったんです。顔が小さくて目に近い位置に覗きがあったからってのもあるんですが、実際よく見えてました。ただ、わざと、見えにくいフリしたんですね。」
「そりゃまた、なんで?」
「その方が、きっとその子が望む答えだと思ったから、ですね。」
「望む答え?」
「ええ。多分ですが、彼女は、私の置かれた環境に興味があり、その時、私がどんな状態だったのかを知りたかったんでしょう。男性には多いってのは分りますよね?こんなインタビューしてるんですから。小さい着ぐるみの中に密閉されて、女の子として振る舞っていると言う状態に興奮を覚える人。」
「え・・ええ、まぁ」
「でも、女性にもそう言う世界に憧れる人がいるんです。男性に比べたら少数派かもしれませんが、確実にいる。そして、その子はたまたまそう言う属性の子だったわけです。」
「なるほど。」
「ですから、見えにくいって言う方が、彼女も妄想を掻き立てられて楽しめると思って、少し嘘ついて上げたんです。そしたら、案の定、彼女は目が泳いでました(笑)。」
「目が、泳いで・・ですか?」
「もう、彼女の視線が絶えず、私の股間か目にあるんです。あー、この子いろいろ想像しちゃってるなぁーって。」
「目に視線が行くのは分るんですが、なんで股間にまで?」
「もちろん中でパッドが動いて気持ち良くなっているなんて知らないはずですが、多分着ぐるみの身体に締め付けられて蒸し風呂になってる中の人を想像しちゃったんでしょうね。そして恐らくその、中の人を自分と置き換えてみた。」
「置き換えて?」
「ええ。妄想ですが、もし自分がこの中に入っていたら、って考えちゃったんでしょうね。そしたらきっと下半身がじんわり熱くなって、今頃・・・と想像して、つい中の人のここの状態が気になったと言うことかなーと」
「女性でもそんなことになるんですかね?」
「ええ。もちろんなるでしょうね。数は少ないけど、密閉願望がある人は女性にもいますから、たまたまそう言う人だったんでしょう。」
「そう言う女性もいるんですねぇ。」
「全ては推測ですけどね。彼女から直接話しを聞いたわけではなく、あくまでもそんな雰囲気だったと。ただ、あれは間違いなくこう言うのが好きな属性の人ですよ。」
「単に可愛い着ぐるみが好きだったとかではなく?」
「ええ。それとは明らかに態度が違いましたから。」
「なるほどー。」
「そう言う女性に見られながら、性別を偽って女の子を演じるって、なんか凄く興奮しますよね。」
「確かに、凄く羨ましい状況かも・・・」
「それで興奮しちゃって結構息が苦しかったのもあって、つい呼吸が荒くなっちゃったんですね。」
「ほうほう。」
「そうしたら、その子が心配しちゃって、横になってていいよって、私の入ってる着ぐるみをソファーベッドに寝かせたんです。仰向けに。」
「仰向けに寝かされたんですかー。」
「ええ。仰向けって割と普通じゃないですか。」
「まぁ寝るなら仰向けは普通ですね」
「でしょ?でも着ぐるみだと寝るのも結構たいへんなんですよ。」
「何で大変なんです?楽な姿勢って気がしますが。」
「俯せで寝るのはもっと大変ですが、仰向けも結構たいへんなんですよ。背筋が伸びるでしょ?すると身体が突っ張るんです。」
「あー、なんとなくそこは想像できます。」
「それに、息子は上向きで固定されているでしょ?仰向けで寝ると、なんか感覚としてはみんなにモッコリとそそり立つ物を見られているみたいな感じがするんですよ。タイトな衣装だったから尚更恥ずかしかったです。もちろん着ぐるみの中にいればそんな膨らみは隠される事は頭では分っているんですけど、どうしても目の前に綺麗な女の子がいっぱいいると緊張しちゃいますからねぇ。」
「な・・・なるほど」
「その子は、私の呼吸が荒いからってお腹の辺りを撫でてくれたりしたんです。優しく。」
「え?お腹をですか?」
「そうそう。こんな感じでそそーっと」
そう言って隣に座るミカンのボディコンスーツの上から来杉がお腹を撫でる。
ミカンはほんの一瞬だけ太ももをキュッと締めるような動作をするが、直ぐに元に戻る。
「ははは。ほら、気持ちいいでしょ?お腹の辺りも無防備なのに敏感なので、触られると結構苦しいんですよ。それと、その子の場合、触っている位置がちょっと下の方だったので、時々息子の上に手のひらが乗るんです。これがもう地獄でした。あんまりにも気持ちいいもんだから、ついつい呼吸も荒くなるでしょ。それが更に彼女を心配させてしまって、余計に触られちゃうわけです。その子は嫌らしい気持ちは全くなく、むしろ着ぐるみの中の人を心配して触ってるから、止めてくれとも言えないし、周りの子達も心配そうに見てるけど、まさか中の人が激しく興奮しているなんて想像もしてないから、止める気配もないし。結局、気持ち良くなりすぎてそのまま中で出しちゃいました。あんな美人にして貰えるなんて、男としても嬉しいですし、それを着ぐるみの中で、ハプニング的にして貰ったので、
今でもあの時のことを思い出すとかなり興奮できますわ。」
「な・・・なるほど・・・」
「他にもハプニングはありますけど、あの時はかなり気持ち良かったですねぇ。」
「他にも・・ですか?」
「ええ。全部話すと大変な時間がかかりますけど、聞きます?」
「い・・いえ・・他にも聞かなきゃいけない事がありますので、今回はハプニングはこれでいいです。」
「そうですか。では他に聞きたい事ってのは何ですか?」
「ハプニングの次は、やっていて嬉しかった事、ですかね。」
「なるほど。着ぐるみの中に入ってて嬉しかった事ですね。」
「そう言うことです。」
「うーん、楽しかったことですかー。これ、ある意味ハプニングも楽しいんですけどね。」
「ははは・・・でもまぁハプニングではなく普段から良くある事でお願いできればなぁと。」
「ですよね。まぁ月並みですけど、大雑把に言えば、中が女性だと思われてる時とか、中の様子を想像されている時とかは、中に入ってて興奮しますね。言ってみれば、それが着ぐるみに入ってる事の醍醐味の一つですし。」
「あー、それは分る気がしますね。」
「水着姿とかだと確実に、男性ファンが、スタイルを嘗めるように見るんですよ。かなりエッチな視線を感じます。女性って、水着になるとこんな視線に晒されるんだなぁと言う気持ちと共に、見られてる快感みたいな物もありますね。特に目線が股間とかに行ってる時は、中でかなりムズムズします。」
「見られているだけでもムズムズするもんですか?」
「そりゃもう、かなり。元々興奮して固くなってる訳ですから、水着一枚だと、さっきの仰向けに寝てる時の話じゃないけど、モッコリしてるのが見えてるんじゃないかって気持ちになるんです。もちろん鏡を見ると全くの女性のシルエットなんで、安心出来るのですが、やはり見られると、むず痒くなりますよ。目の前でこんなに固く気持ち良くなってるのに、誰も気づいてないってのが、さらに興奮を高めるし。」
「確かに、みんなの前で1人だけ興奮しているのに、誰も気づいてないってのは、更に興奮しそうな状況ですね。」
「ですよね。見ている人は、この着ぐるみの素材がゴムっぽい事は分るし、繋ぎ目が見当たらないことも分るので、つまり、中の人が苦しそうな状態にある事は想像できてしまうんですね。もちろん純粋にキャラクターが好きって人の場合は、そこまでの裏側は想像しないですけど、その場合、キャラクターを好きな女の子として見てる訳ですから、それはそれで興奮しますし。」
「裏側は想像されていなくても興奮できるって事ですか?」
「ええ。だって、そのキャラクター好きな男の子が、憧れている女の子は、実はその中に自分がいる訳ですから。その憧れの女の子を自由に動かして、その男の子の気持ちを弄ぶことも出来ますし、男の子を虜にする事も出来ますしね。まさに私の気持ち次第って事です。」
「なるほど。。。」
「男性だから分る男のツボとかもあるじゃないですか?そう言うのを巧みに利用して、男の子が喜ぶような仕草とかポーズをしてあげると、男の子の目が明らかに変わるんです。それが結構優越感に繋がりますよね。」
「手玉にとる感じですかね?」
「そうですね。いい女は男を手玉に取るのも得意なんですよ。きっと。それに」
「それに?」
「その男の子が憧れている女の子は、中にいる僕にもの凄くエッチな事を続けている訳じゃないですか。」
「ま・・まぁ」
「なんかそれって興奮しません?」
「ま・・まぁ」
「なんか独り占めしちゃって悪いなぁと言う気持ちと共に、この子のエッチな所は君には見せてあげないよーって感じかも。」
「意地が悪いなぁ。」
「ははは。そりゃこっちはかなり苦しい状況にいて、それこそ男の子が好きになっちゃうぐらいの可愛らしい女の子を演じてる訳ですから、少しぐらいは役得がないとねー」
「役得ですかぁ。まぁ確かに役得っちゃ役得ですね。」
「もっとも、苦しいのも気持ちよさに拍車をかけているのは事実なんですけどね。はははは。」
「なるほど・・・」
「あとは、月並みですけど、中を想像している人の前での演技は楽しいですね。」
「あー、それは何となく分る気がします。」
「わざと、ちょっと苦しそうに振る舞ってみたり、視界が見難そうにしてみたりすると、その人が凄く色々想像してるのが分るんですよ。あれは何度見ててもこっちが興奮しますね。」
「やっぱり色々想像してくる人ってのは多いんですか?」
「そうですね。半分とまでは言いませんが、結構多いです。もちろんさすがにそんな変態的な態度を表面に出してる人はいませんから、パッと見ただけだと、普通の人なんですが、視線が違うんですよ。口元のスリットとか目のスリットを探している感じの人とか、着ぐるみの中から見ていると割と良く分りますね。特に面白いのは、スリットが無いし視界が見えない事に気づいた人の反応ですね。内心平静を装ってるんですけど、明らかに目が泳いでるので、楽しいですよー。」
「そんなにハッキリ分るんですか?」
「ええ。人の目先て案外ハッキリ分りますよ。胸元をチラ見してると女性ってそれに気づくって言うじゃないですか。あれ、男性の立場からはあんまり分らないものですが、自分が見られる側になると良く分りますよ。あー、この人、見てるなーって。特に着ぐるみの場合には色んな視線を感じるので、楽しいですよね。」
「色んな、ですかぁ」
「そうです。女性として見ている人もいれば、着ぐるみとして中の人を見ている人もいるって事です。特にさっき言ったように、中の人の視界とか呼吸口とかを探している様子は凄く良く分ります。あからさまに、どこから見てるのか聞いてくる人とか、息は吸えるのかと聞いてくる人とかいますから。」
「そんなこと聞いてくる人いるんですか?」
「ええ。で、私も中でかなり気持ち良くなっちゃってると、ちょっと反応が楽しみたくて、よく見えないフリしたり、苦しいジェスチャーしてみたりするんですよ。何処から息してるかは教えてあげませんけど、苦しいって。そうすると、相手の表情はホントに面白いぐらい変化します。明らかに中を想像してるんです。よく見えないフリするのも効果的。相当ドキドキしてるのが分りますから。実際着ぐるみの中は視界も良くはないし、苦しいのですが、想像されているとこちらも興奮度は高まりますからね。内心では、もっと私を想像して、家に帰ったら私で抜いてね、って感じです。」
「そ・・それはまた随分ストレートですね。」
「でも、着ぐるみの中に入ってる人は、程度の差はあってもみんなそう言う気持ちはあると思いますよ。もちろん彼女たちも。」
そう言って、来杉はリンゴとミカンを見る。
2人は可愛らしく手を振る。
「この可愛らしさが罪なんですよね。奈賀我さんも今夜は多分2人の事と僕の話を思い出してお楽しみのはずですよね?」
「え?!私ですか??」
「ええ。そうです。」
「わ・・・私は・・・」
「しませんか?」
「いえ・・そうとも言い切れないですが・・」
「ははは、まぁ恥ずかしがるのは分りますけど、こう言う話に興味があって、ここまでリアルに色々見たら普通はしますよね?で、するはずと言う事は彼女たちも分ってますから、奈賀我さんには色々想像して貰って、夜のオカズになって貰う事も考えているはずですよ。な?」
来杉が2人に話しを振ると、2人は恥ずかしそうに頷く。
「今こうして我々が話をしている間も、2人とも、衣装に締め付けられ、呼吸口を塞がれ、蒸され、その状態で可愛い女の子を演じ続けている。我々が視線を合わせていない時ですら、ずっと女の子として存在し続けている。そして、そうしている間は、それぞれの着ている衣装が生み出す快感から逃れることは出来ない。こんな状況の同性がいるんですよ?リンゴのドレスのつやつやした生地が胸を締め付けている快感を想像できますか?ミカンのタイトなスーツの締め付けが、自分の息子に与え続ける快感を想像できますか?気持ち良くって締め付けを緩めたくても、ゆるめる手段は脱ぐしかない。でも衣装はこんな所で脱ぐもんじゃないのですから、ずっと締め付けられ続けなければならないわけです。」
「ははは・・話に聞くだけで気持ちよさそうですね・・」
「そう思います?実は単に締め付けられるだけならその締め付けに慣れてしまうとそんなに感じなくなるんです。最初にギュッと締め付けられて気持ち良くなっても、そのままの状態を維持できれば、そんなに気持ちよさは持続しないんですよ。」
「そうなんですか?」
「ええ。」
「じゃあ、そんなに苦しくないって事では無いんです?」
「そう。一旦締め付けられたら、その締め付けが変化しなければ、ね。」
「変化しなければ?」
「ええ。実際に締め付けられているのは身体です。身体は、本人がじっとしていても、常に微妙に動く。息もしますし、手足を動かせば少しは身体も動く。ピッタリしてストレッチしない衣装を着て、身体が動くと、僅かな動きでも締め付ける力は絶えず変化するんですよ。」
「絶えず・・」
「絶えずです。息をする度に僅かな胸の上下や、ウエストのサイズ変化は、例え着ぐるみがある程度吸収してくれる仕組みだとしても、0にはならないんです。リンゴのウエストをよーく見て下さい。」
「え?」
「ほら。ウエストのシワが、呼吸に合わせて少しずつ動いているでしょ?」
「え・・ええ・確かに。」
「別に激しい呼吸をしている訳じゃなく、普通の呼吸ですから、何も知らない人は気にしない。でも、ドレスの布がピッタリとお腹に巻き付いてるから、呼吸に合わせて艶とかシワが変化するのは、じっくり見たら良く分るんです。胸だってそう。よく見て下さい。胸の下の部分とか胸の左右の頂点を結ぶぴーんと張ったシワが、呼吸に合わせてちょっと動いてるでしょ?」
「ホントだ・・」
「見た目は僅かですが、中の人にはこの変化は伝わるんです。僅かだから動き回っていると余り気にならないんですが、こうしてじっとしてると、凄く切ないんですよ。自分が呼吸するだけで、中では僅かですが息子が締め付けられたり緩んだり、を繰り返す。息を止めるわけにも行かず、でも呼吸をすれば焦らされるような快感が続く。ソフトな握りの変化なので、もの凄く焦れったくて苦しいんです。こう言うの。」
「そ・・その解説が苦しそうなだけな気がするんですけど・・」
「そんなこと無いですよ。実際、リンゴはじっと可愛らしくしてますが、中の本音を言えば、恐らくはもっと締め付けと緩みの変化が大きくなって欲しいはずですよ。ね?」
リンゴに問いかけるように言う。
するとリンゴは恥ずかしそうに顔を押さえて頷く。
「ほら、今見ました?」
「え?」
「リンゴが顔を押さえている時、しっかり胸を腕で挟んでたでしょ?」
「そ・・それはみ見てないです・・・」
「ダメだなぁ。そこ、大事ですよ。こうやってたまに動けるときには、知恵を使って可愛らしいポーズと共に、自分も気持ち良くなれる方法を色々考えるんですよ。ああやって胸を締め付ける様に挟むと、中の息子はかなりしっかり締め付けられるんで、本当に気持ちがいいんですよ。今まで焦らされていた分、その快感も相当な物のはず。よく見るとさっきより呼吸も荒いでしょ?」
「確かに・・ちょっとお腹の動きが大きくなってる気がしますね」
「ええ。あのぐらいの変化なら殆ど着ぐるみ側が伸縮機能で吸収するんですが、完全にリアルタイムで伸縮では、カバーしきれないので、少しですが見た目にも呼吸が荒くなるんですよ。ここでこんなに荒いと言うことは、スカートの中の呼気を聞いたら、多分それだけでオカズになるぐらい興奮してるんだろうなぁ。」
「そんなに凄いことに?」
「ええ。多分今のリンゴは、僕や奈賀我さんに見られながら、解説までされながら、でもリンゴでいなければならない状況と、それでも快感が欲しいと言う本音とで、凄い状態になっているはずですから。こう言うドレスに締め付けられて、気持ち良くなって、でもイク程の刺激は貰えなくて、呼吸は荒くなって、でもスカートが長くて息は篭もるから苦しいし、着ぐるみの中は蒸し風呂だし、って、ホントに色んな事に耐えている状況なんですよ。」
「はははは・・」
「それなのに、見た目はこんなに可愛らしくて綺麗。このギャップが堪りませんよねー。」
「な・・なるほど・・」
「で、話を戻しますが、こう言う、外から想像されながら、自分だけは人知れず気持ち良くなって苦しくなって、でも可愛い見た目を保っていると言う状態が、凄く楽しいんですよ。それに・・」
「それに、なんです?」
「それに、そう言う状態で、みんなの前でイクのもまた凄く気持ちいいんです。」
「イクのは普通に気持ちいいのでは?」
「いやいや、もちろん中でイクのは1人の状況でも気持ちいいんですが、やはり着ぐるみの醍醐味は、みんなの前で、みんなに内緒で、ですから。」
「確かにそう言われれば、それはそれで気持ちよさそうですね・・」
「何が興奮するって、目の前でイッてるのに、誰も気づかないって事です。今だって、リンゴやミカンがイッてる所かも知れないんですから。これは中にいる本人以外は誰も知らない事実なので、そこが凄く興奮出来るんですよね。」
「今・・ですか?」
「ええ。今この瞬間に、リンゴの中で出しちゃってるかも。ね?」
リンゴは再び恥ずかしそうに顔を覆って、イヤイヤと首を横に振る。そんな事実は無いと言いたいようだ。
「ははは。否定されちゃいました。」
「やっぱり、さすがにこんな場面でイッてるとは思いにくいし。」
「いやいやー、分りませんよ?」
「え?なんでです?」
「イッて無いって言いながら実はイッてる事は、あり得ますから。この背徳感がいいんですよ。」
「そ・・・そう言うもんなのか・・・」
「ええ。そう言うもんですね。ちなみに、話を一切振ってないけど、ミカンの方も今頃凄く興奮してるかもしれませんよ?」
「え?そうなんです?」
「衣装こそ違うけど、状況はミカンも似たようなもんです。しかもミカンはリンゴが注目されながら、可愛く、でも、自分が気持ち良くなる動きを演じているのを見ていたわけですから。」
「見ていただけですよね?」
「分りませんか?見ているだけって苦しいですよね。」
「見ているだけで?」
「もちろんただ見ているだけなら、そこまで辛くないですけど、ミカンの中にいる人は、リンゴ同様、締め付けの僅かな変化との戦いは続けているんです。その目の前で、リンゴだけが僕らの言葉に反応して演技を出来ると言う事は、相当に羨ましい訳です。自分もそういう風に振られたら、気持ち良くなれるのに、振って貰えないからじっとみんなの話を聞き続けている。かなり苦しそうだと思いませんか?」
「な・・・なるほど・・・」
「僕はそう思ったのでわざとミカンには話を振らなかったんですけど、ミカンは可愛いのに、中はきっと焦らされて相当に悶々としてるんじゃないかなー。実際かなり気持ちいいよね?」
そう言ってミカンに話を振る。
ミカンはちょっと考えて、その場で首を縦に振った。
「あー、今、だいぶ葛藤があったかも知れません。」
「葛藤?」
|
|