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『ふふふ。中を見てみたいって着太郎さんが言うから、中を見せてあげたんですよ。これで満足ですか?』
マユが着太郎に言う。
「だ・・だって中は男って言ったじゃないか・・・」
『一番裏側は男の人ですけど、一枚皮をめくっただけで出てくるとは限らないですわ?』
マユのこの一言に着太郎はさらに悶々とする。
もちろんマユ達は、これ以上着ぐるみを着込んでいるわけではない。だが、マユがこう言う事で、着太郎の頭には、まだ裏に別の着ぐるみが隠れているかも知れないという心理が働いてしまうのである。
着太郎の嗜好を理解しているからこそ意味のある、かなり意地の悪い一言なのだ。
『中身も見せてあげたことですし、また元の姿に戻りましょう。』
マユの言葉に悶々としている着太郎の反応を見ながら、今度はマオが2人に指示する。
『分かりましたわ。』
『はーい。あーあ。また苦しい場所に逆戻りかぁ。』
マユは聞き分けよく言うが、マナが嫌々言う。
『その苦しい場所が好きだからここにいるのよね?マナちゃんは。』
マユが諭すように言うと頷いて納得するマナ。
着太郎は、彼女らがその場で着替えるのかと思っていたのだが、そのまま彼女たちは部屋を移動して着替えてきてしまう。
脱ぐのは目の前だったのでこの行動に疑問を持っていたが、それもすぐ理由がはっきりする。
マオは戻ってくるとすぐパソコンを操作した。
マオの衣装はスーツではなく、ベージュとブラウンを配色したブレザー型の学生服だった。スカートも短い同系色のチェック柄で、ここまで来ると足は生足かと思いきや、しっかりスクールストッキングで下半身をガードしている。
『お待たせしましたわ。』
着太郎はこの瞬間、彼女たちの狙いを理解した。
中身が入れ替わっている可能性があると言うことである。
明らかにマオなのだが、マオではない可能性が高いのである。
『お待たせしました。』
『お待たせー。』
マユとマナも部屋に戻ってくる。もちろん2人共マオと同じ制服を身に纏っている。
実はよく観察していると3人の身長が違うので、そこから本来の中身を推測出来るのだが、目の前に展開するこの世の物とは思えないエロティックなショーに気を取られ、すっかり冷静な判断力が無くなっているのだ。
着太郎の判断力を奪うショーは、一見すると決して不純な場面はない。恐らく普通の大人が見ても嫌らしいことは全く思いつかない。所が、着太郎のような特殊な属性を持つ人間が、しかも中の事情をある程度のレベルで理解している状態で見るには、あまりにも過激で正視に耐えない程嫌らしいショーなのである。
着太郎のすぐ横に腰掛けるマナ。そして、正面に座るマユ。少し奥に座るマオ。
『あーーっ。着太郎さん照れてるでしょー』
マナが横から着太郎を突くように言う。
「う・・うるいさなぁ」
真っ赤に照れながらささやかな抵抗をしている着太郎。
『それにしても、スクールストッキングって蒸れますわね。お嬢様。』
『ええ。そうね。それにこのストッキング。少しサポート力も強いみたいね?』
『わかりますか?お嬢様の好みに合わせて特注したハードサポートタイプですわ。』
『そうなのね。だから凄い締め付けなのね。』
マオとマユが穿いているストッキングについての話をしている。もちろん着太郎に聞こえるようにである。
案の定、着太郎は益々照れまくっている。
『着太郎さん。どうなさいました?なんだかとっても顔が赤く火照っているようですけど、もしかしてお風邪でもひきましたか?』
わざとらしく着太郎に聞くマオ。
「ひいてません!」
『あら、では何で真っ赤ですの?』
「な・・なんでもないです!」
必死の着太郎。
『おかしいわね。てっきりこう言うのは着太郎さんの好みかと思っていたのに。苦しそうな姿の方が着太郎さんが喜んでいただけると思ってみんな頑張っているんですよ?』
「そりゃ好きですけど、こうして見せつけられたら辛いですし・・」
『でも、着太郎さんは私達のヒミツをお知りになりたいのですわよね?』
「まぁ。」
『でしたら、しっかり私達のことを想像して興奮して頂かなければいけないですわ。』
「な・・なんでですか・・ヒミツと僕の興奮は関係ないような気が・・」
『そんなことありませんわ?私達のことをもっと知って貰って、そのうえでこのぐらいの興奮に耐えて頂かないと、この後着太郎さん自身が困ってしまいますわよ?』
「僕が?もうじゅうぶん困っている気がするんですけど・・」
『私達の裏側にいる人たちは、多分着太郎さんが思っている以上に大変な場所にいて、今も頑張り続けているんですわ。もちろんそのおかげで私達がこうして着太郎さんと楽しめているのですが、もし着太郎さんが今以上に私達のヒミツを知りたいのだとすれば、私達と同じぐらい興奮して、それに耐えて頂かないと私達の相手として無理が生じてしまうんです。』
「君たちのヒミツを知ると、今以上にもっと興奮するって言うことか・・そんなに君らが隠しているヒミツって凄いのか・・・」
『それはまだ内緒ですわ。でも着太郎さんが頑張れるなら、いずれ分かって頂けると思いますよ?』
マオはそう言いながら着太郎ににじり寄る。
『着太郎さんが興味津々なのはよく分かっていますわ。だから今日もいらして頂いたのですし。無駄な抵抗はやめて、素直に、私達で楽しんで下さいね。』
「そ・・そんなぁ・・」
マオが完全に着太郎にくっつくようにマナと反対側のサイドに座ってしまう。
すると今度はマユが着太郎に話を始める。
『着太郎さん。私達の制服、可愛いですか?』
「え・・う・うん」
『喜んで貰えて嬉しいですわ。とっても苦しくて切ない着心地ですけど、着太郎さんに喜んで貰えるなら頑張りますね。』
「そんなに頑張らなくてもいいですし・・」
『あら、遠慮なさらないでね。それに着太郎さんに喜んで貰えるように、中には体操着とスクール水着も着込んでるの。きっと着太郎さんも興奮していただけると思って、とっても素敵な着心地なんですけど頑張ってるんですから。』
「た・・体操着と水着・・」
『これですわ。これ。』
マユがそう言って、自らの手を後ろに回し、後ろに隠し持っていた布らしい物を着太郎に見せた。
マユが見せた物は、真っ白い体操着と紺色のブルマ、そして濃紺のスクール水着だ。ブルマにも水着にも白いラインがサイドに入り、体操着は、袖、首に紺のラインが入っている。スクール水着は昔からあるスカート付きデザインで、小学生以来見たことがないような野暮ったいデザイン。極めてシンプルで、ある意味ダサい。だが、このダサい体操着と水着も、彼女達が着込んでいるとすれば、それはかなり興奮する事である。
そもそも、この着太郎にとっては快適な室温のこの部屋で、何重かは分からないがゴム製の着ぐるみを着て、その上からこれらの服を着て、さらに制服を着ているとすれば、彼女たちの裏側が蒸し風呂であることは簡単に想像が付く。
さっき着ぐるみを脱いだ時、下に着ていたレオタードの股間が湿っていたのは、中の奮闘を想像させるのに十分な物であった。
あれを見た後、これだけ色々なものを着込んだ彼女達を冷静に見ることは着太郎にとって極めて難しいとである。
マユは体操着と水着を床に置き、着太郎に触らせてあげる。
恐る恐る触る着太郎は、体操服の生地がかなり厚手の綿だと分かる。これでは着ていたら暑い事は想像付く。
さらに、ブルマに手を触れると、着太郎はある事に気づく。見た目はジャージ生地なのだが、とてもサポート力が強く、伸縮しづらいのである。これがフィットしているとすれば、下半身はかなり凄いことになりそうである。しかも生地の密度が高いので通気性も悪そうである。
最後に水着。ブルマを触った段階で想像していたが、これもやはり相当ストレッチし辛い。しかも股間と胸には透けないようにサポーター生地がついていて、そのサポーターの構造をよく見た瞬間、着太郎はもの凄い衝撃を受ける。
サポーターの表面に、細かい毛が付いているのだ。もちろんこのまま着たらサポート力の強い生地のせいで、フィットしたサポーターの表面の毛が押しつぶされてしまうのだが、この細かい毛を潰さないように、サポーター生地の要所に土手のように生地を重ねて厚みを付け、水着がフィットしても毛が潰れないような加工がされていたのである。
また、それだけではなく、このサポーターには一部に切れ込みがあり、ポケット状になっている部分があるのも分かった。
「こ・・・こけれは・・・」
着太郎はそっと水着の裏を見せてマユに質問する。
『その穴にはこれが入るの。』
マユはそう言って着太郎にピンク色の機械を見せる。
ピンク色の機械は、長さ6センチ、幅2センチ、厚さ1センチぐらいの薄くて細長い大きさで、全体が丸みを帯びていた。
着太郎がそれを手に取ると、その機械が振動を始めた。
ウイィィィィィン。
低い振動音と共に小刻みに震える機械。
「これってローター・・」
着太郎はローターだと気づく。
『あたりですわ。』
マユは嬉しそうに自らが手に持っていたローターのリモコンを着太郎に見せる。
『そのローターはこれでコントロールすると振動するんです。でも私達の着けているローターは、こっちで操作するんですわ。』
そう言いながら、もうちょっと大きいリモコンを取り出すマユ。
『このリモコンは私達のうち1人に対して、3段階の強度で振動をさせる事が出来るんです。ただし、私達はスイッチのオン・オフしか出来ないんです。』
「じ・・じゃあ、どうやって人を選んだり強度を切り替えたりするの?」
『それは機械が勝手に選ぶんですわ。1分ごとに自動的に切り替わる仕組みなので私達にも誰が振動しているのか、分からないんです。これを着けて水着を着て、振動が始まると、振動と毛の刺激でとっても素敵な世界が楽しめるようになっているんです。』
「・・・・・・」
マユの説明に驚き戸惑い言葉を無くす着太郎。
何が驚いたのかと言うと、マユが見せてくれたこのリモコン。既にスイッチが入っているのである。
もし実際にローターが付いているとすれば、この3人のうち誰か1人が今この瞬間にも責められていることになる。
彼女たちは全く態度に出さないが、以前着太郎が体験した機具で味わった感度を想像すると、じっとしていることすら辛い程
感じているはずなのである。
ローターの音だと思って聞くと、確かに先程から小さく低周波音が聞こえてくることがあった。
だが、何せ存在を知らなかったと言う事と、ローターを身体に密着させているはずなので、柔らかい身体と何重にも重ねた布達が音をかき消して、殆ど聞こえ無くなっているようで、着太郎自身気づかなかったのである。
『私、実はほんのちょっと前まで振動が来てたんです。とろけちゃうような刺激が襲ってきて、着太郎さんに分からないように
してるのとっても辛かったんです。でも今は他の2人ね。1分後には分かりませんけどね。』
マユに言われて、着太郎はマナとマオを見つめるが、全く普通にしている。低周波音も確かに聞こえるが、小さすぎてどこから聞こえるか分からない。
さらに言えば、2人が本当に感じている保証すらない。もしかするとマユが嘘を付いていて、マユ自身が今も刺激されているのかも知れない。
誰だか分からないが、この3人の中に、そんな状況を堪能している人がいる。
しかも残った3人も、次にいつ自分に刺激が来るか分からないまま、ドキドキしながら待っている事になる。
突然切り替わって自分に刺激が来ても、目立った反応は出来ない。恐らくは着ぐるみの中で、必死に快感を殺すことと演技を続ける事を両立させているはずだ。
その苦悩は着太郎にも良く分かっていた。
着太郎自身、浅川達を呼んでオフを行った時、何度か、ローターを装備してリモコンを預け、弄って貰いながら気づかれないように演技を続けると言った遊びを楽しんでいたのである。
もちろん彼女たちが今体験しているであろう刺激は、単に息子にローターを当てた程度の刺激とは意味が違う事は着太郎にも理解出来ていた。感度が増し、しかも拘束力も強まっているであろうこの着ぐるみの中であれば、着太郎が経験したことのある刺激の数段上の快感と戦う必要があるはずなのだ。
時折足を動かしたり、姿勢を変えたり、と身体を動かす彼女たちだが、その理由が実は感じすぎてじっとしていられないのかもしれないと思うと、着太郎は彼女たちを見ていることが辛かった。
『私達の中で誰が感じちゃってるか、気になってるでしょー』
マナが口を挟む。
顔を真っ赤にしながら頷く着太郎。
『でも安心してね。私じゃないからー。』
マナの言葉を聞き、すかさずマオを見る着太郎。
マユでもマナでもないとすれば、マオと言うことになる。
『え?私?私は違うわよ?なんなら触って見て下さい。』
マオはそう言いながら着太郎の手を取りスカートの上から自らの場所を触れさせる。
「うわっ・・」
思わず手を引っ込める着太郎だがマオの力が強く、結局無理矢理触れさせられる。
軽く触れただけであるが全く振動はなく、また、本当にこの中に男性が締まってあるのか不思議になる程なんの違和感もない。
だが次の瞬間、着太郎はさらにビックリする。
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