お嬢様物語:仕掛け(3話) [戻る]
[前へ] [次へ]


『わぁ。すっかり元気になってるわねぇ。』

 3人は着太郎を取り囲み、床に座り込んでいる着太郎を弄り始める。
 マオの手が着太郎の大きくなった息子をズボンの上から触り、マナは着太郎の後ろから羽交い締めにして胸を押しつける。マユは着太郎の手を取り、自らの胸を触らせ、代わりに着太郎の身体を撫で回す。

 ゴムの人形とは思えない爽やかな女性の香りが着太郎を取り囲み、3人のテクニックに翻弄される着太郎。
 着太郎の背中に押しつけられたマナの胸は、本当に裏側に存在する息子を締め付けているのだろうか。
 着太郎が触れているマユの胸は、着太郎の手の感触を楽しんでいるのだろうか。
 そして、着太郎の息子を弄っているマオは、どんな思いで、着太郎の息子を弄んでいるのだろうか。

 着太郎は、男性その物には全く興味がない。少なくとも、男として、男性を弄ぶなどとても出来る行為ではない。
 だが、着太郎も着ぐるみを着ると、外にいる男性の反応を楽しみながらその男性を弄ぶ事は、この上ない快感だった。本来女性だけに許された、男性を性的に弄ぶ行為を楽しめる上、男性だからこそ、そして着ぐるみが好きだからこそ分かるツボを理解し、それを利用する事で、相手の男性から理性を奪う事など簡単な事なのである。

 そして恐らく目の前にいる着ぐるみ達も、自分を弄んで楽しんでいる誰かが中にいるのである。

 自分が興奮している様子を見せれば見せる程、彼女達の思うツボであり、着太郎は必死で冷静を装うのだが、目の前の妖艶な着ぐるみ達を見せつけられては、我慢にも限界がある。
 しかも彼女たちのテクニックは相当ハイレベルで、着太郎の反応を見ながら絶妙に意地悪に、息子と身体を弄り回している。
 その気持ちよさは、着太郎が沙織の中で体験した事のある快感のレベルを上回っていると思わせる程であり、着太郎の我慢も時間と共に限界に近づいていく。

 彼女たちは、女性として妖艶な姿を見せつけながら着太郎を弄んでいる。
 しかし、その裏側には、彼女たちとその衣装が生み出す快感と苦しさに耐え続けている誰かがいる。

 もしかすると弄られている着太郎より、自らのセンサーからの刺激の方が気持ちよく、着太郎以上に快感に苦しんでいるのかも知れない。
 もしかすると今すぐにでも自らを撫で回したい程ツライのかも知れない。

 だが、彼女たちはそんな様子を全く見せることなく、淡々と、妖艶に、着太郎を弄び続けている。

 彼女たちの行為に翻弄されている着太郎は、抵抗もむなしく情けない声を発しながら快感に晒される。
 自分の恥ずかしい姿を3人の男性に見られている。しかもその男性の行為によって益々恥ずかしい姿を晒す事になっている。
 こんなに恥ずかしいのに、これだけ見事な着ぐるみを纏われて、いろいろな裏事情を知らされると、彼女達の行為に抵抗する事はかなり難しいのだ。

 きっと、彼女たちの裏側から息を潜めて着太郎を観察している人間は、着太郎の様子を楽しんでいるに違いない。だが、着太郎には、彼女たちの裏側は全く見えない。全てが、特殊な着ぐるみに覆われて隠されているのだから。

 着太郎は、この一方的な状況に、もの凄い嫉妬を覚えていた。
 今までも常に嫉妬心はあったが、中が男性と知り、しかもその男性が纏った着ぐるみに翻弄されているのである。
 中にいる人物が羨ましくないわけがなかった。
 同性でありながら、素晴らしく見事な着ぐるみに身を潜め、その姿を武器にして自分の反応を楽しんでいる。
 そんな人物達が羨ましくて仕方がなかったのである。

「あ・・あぁぁぁっ・・もうだめだ・・・もうだめだよ・・・・」

 着太郎が限界近くになる。

『え?ダメって何がダメなのぉ?』

 マオはわざとらしく質問しつつピタリと行為を止める。
 あまりのもどかしさに足をモジモジさせて快感を得ようとする着太郎。

「も・・うもすこしだったのにぃ・・・」
『ふふふ。ダメよ。着太郎さん。』
「頼むよぉ・・」

 嘆願する着太郎。

『ダメよ。だって着太郎さん、私達に弄られながら私達のことが羨ましいって思ってるでしょ?』
「そ・・そりゃそうだよ・・・」
『だったら、少しは私達の気持ちを分かって貰わないと。』
「・・気持ちって?」
『私達はずーーっと我慢してるんだもん。着太郎さんも少しは我慢しないとね!』
「く・・くそぉ・・・」

 マオに言われてぐうの音も出ない着太郎。自らの手で続きをやりたくとも、マナとマユがしっかり押さえている手は動かす事が出来ない。
 足をバタつかせた所で、たいした刺激は得られない。

 これが目の前にいる着ぐるみ達なら、足を動かしただけでも相当に気持ちがいいはずなのだが、生身の身体では為す術はないのである。

 着太郎が落ち着いてきた頃合いを見計らうように、今度は着太郎の服を徐々に脱がせながらの責めが始まる。。

「ぬおおぉぉ」

 着太郎の抵抗もむなしく、服を他がされ、徹底的に弄ばれてしまうのである。
 彼女たちを払い除けようにも、彼女たちの力は相当に強く、びくともしない。だが、彼女達が男性だとすれば納得出来る話だ。さすがの着太郎も、男性3人に押さえ込まれていては、動けないのも当然である。
 悔しいが、彼女たちは男なのだ。

 着太郎の限界付近で再び手を休めるマオ。

『ふふふ。気持ちいいでしょ?このぐらいの快感を我慢出来ないようでは、これから先は大変ですわよ?』
「これから先って言われても・・・」
『まだまだ今日は長いのよ?もっといっぱい気持ちよくなって貰うんですから。』
「もう・・許してよ・・ホントにもう・・・」

 こんなやりとりを何度か繰り返し、完全にグロッキーな着太郎。

『そろそろもうダメかしら?』

 マオの言葉に虚ろに頷く着太郎。

『じゃあ、そろそろ許してあげる。』

 そう言うと最後との仕上げとばかりに3人は、今まで以上に着太郎を責め上げる。もはや完全にグロッキーだった着太郎が崩壊するのは、この僅か数十秒後であった。
 崩壊直前の着太郎の息子を上手にコントロールし、着太郎の飛ばした物が身体に付かないようにしたマオは、手際よくティッシュで後処理をする。

『どうでした?気持ちよかったかしら?』
「す・・凄すぎるよ・・・」
『喜んで貰えたようで嬉しいわ。さあ、じゃあ服を着せてあげますわね。』

 マオの言葉に合わせるように、3人で一斉に脱がせた服を着たろうに着せていく。

『これでよしっと。』
「全然良くないよ・・・」

 着太郎は憮然とした表情でマオに言い返す。

『気持ちよかったんじゃないのかしら?私達のサービスはお気に召しませんでした?』
「気持ちは良かったけど・・そうやって見せつけられてたら、凄くツライし・・」
『あ、もしかして、私たちの中が気になって仕方がないのですか?』

 マオはわざとらしく着太郎に言う。

「当たり前だよ・・さんざん説明されてるんだから・・想像するなって言う方が無理だよ。」
『なるほど。分かりましたわ。』
「分かったって??」
『着太郎さんが、私たちの中を知りたがっている事が分かったって言う事です。せっかくだから中を見せて差し上げますわ。』
「え!?それって着ぐるみを脱ぐって事?!」

 マオの意外な提案に驚く着太郎。
 マオはコクリと頷くと、マナやマユにも着ぐるみを脱ぐように言う。

『やったー。やっとこの苦しい着ぐるみから出て解放されるのねー』
『私もさすがに今日は辛くて大変だったので、お嬢様のお許しを貰って安心しました。』

 マナもマユも嬉しそうに言うと、その場で立ち上がり着ているスーツを脱ぎ始める。
 ジャケットのボタンを外すと、潰された胸が解放されるように一回り大きくなる。それでもまだブラウスははち切れそうに突っ張って、彼女たちの胸を締め付けているのが分かる。
 ジャケットを丁寧に畳んで床に置く様子は、早く解放されたいと言っていた彼女たちの言葉とは逆にとても時間をかけて脱いでいるように見える。
 スカートのホックを外し、そっとファスナーを下ろすと、まるで着太郎に見せつけるようにゆっくりと脱ぐ。
 パンスト姿になった彼女たちだが、肝心な場所はブラウスの裾に隠されて直接は見えないまま、手に持ったスカートも丁寧に畳んで行く。
 スカートを床に置くとブラウスのボタンをゆっくりと外し始める。
 おへそから徐々に肌が露わになると、ゆっくりと服を脱ぐ彼女たちの様子とは違い、お腹の動きから呼吸がかなり苦しそうな事がよく分かる。
 胸のボタンを外すと、さらに解放された胸がボリュームを増す。
 首のボタンを外し、そっとブラウスを畳み、床に置くと、パンストをセクシーに脱ぎ、下着姿になる。

 着太郎は下着姿の彼女たちを見て目のやり場に困るが、この裏側には自分と同じ男性が入っているのだと思うと何となく悔しい気持ちでいっぱいだった。

 下着姿の彼女たちは、少しだけその姿を楽しむようにお互いにポーズを取り合ったりした後、あっさりと下着を脱いでしまう。
 ブラを外し、ショーツを脱ぐ彼女たち。

 初めて見る彼女たちの全裸姿に呆然とする着太郎。
 肌の色艶は、人間の肌にくらべて人工的であるし、ゴムっぽさも残っているが、やはり一切つなぎ目は見あたらず、滑らかに彼女たちを覆い尽くしている。
 唯一、股間の部分にのみ、数ミリの幅でスリットが入り、そのスリットは身体と同色の布のような物で塞がれていることが分かった。
 ここが彼女たちの呼吸口なのだ。
 こんな場所からずっと息をし続けていたのだ。
 この事実だけで、着太郎はここを正視するのが辛かった。

 そして、忘れてはいけない、もう一つの事実。

 この、シルエットだけなら見事に女性の下半身を再現したスタイルの内側は、自分と同性の人間がいると言うことである。
 くびれたウエストから丸くボリュームある腰、そしてヒップ。そこからなだらかに続く太股へのライン。
 さらに、男性と明らかに違う股間の隙間と、全く膨らみのない前。

 しかもこのスタイルの良さは下半身だけではない。
 上半身も、男が補正して作った物とは明らかに違う。アバラの付き方や肩幅、胸の自然な肉付き等、何処をとっても女性のスタイルとして破綻がないのだ。

 こんなスタイルの中に本当に男の身体が入れる物なのかと言う疑問が未だに消えない程、見事なスタイルである。
 着太郎が先程触った物体が、唯一、中が男であることを想像させる証拠であり、状況証拠を考えると、あの物体こそ何かの間違いだったのか、ギミックだったのかとすら思える。
 着太郎自身、こんな素晴らしいスタイルの、しかも聞いている話が事実なら相当に羨ましい構造の着ぐるみに、男性が入っているなどと言う事は認めたくない。出来れば女性が自分のこと騙す為に付いた嘘だと思いたい程であった。

 にもかかわらず、着太郎の中で、何故か彼女たちの中には男性が入っているという確信めいた物があった。
 いや、もしかすると、女性であって欲しいと思う気持ちとは逆に、男性が入っていて欲しいという気持ちも有ったのかもしれない。男性が入れるのであれば、身長さえ気にしなければ、自分にもチャンスがあると言うことにもなるのだから。

 そんな着太郎の思いなど気にする様子もなく、彼女たちはいよいよ自らの皮を剥ぎ取る作業にとりかかる。

 自らの手でお尻の割れ目に食い込んだ出入り口をつまみ出し、思いっきり引っ張り出すと、その隙間に出来た空間からチラリと、その裏側に隠れた物が見える。
 目に飛び込んできたのは、真っ白なレオタードの様な生地に包まれた太股である。
 レオタードは薄い素材で作られている様子で、かなり密着感はある。
 引っ張った皮から自らの足を引きずり出し、完全に下半身を皮から出すことに成功する。

 下半身は極薄のレオタードで覆われているが、やはり見事に女性のスタイルである。全く男は感じられない。
 しかし、レオタードの股間部分に、水分によるシミが広がっているのが分かった。
 どうやら呼吸のために結露して付いた水分のようである。
 ここにこれだけ結露した水分が付くという事からも、この着ぐるみの中の苦しさが想像出来ると言う物である。
 彼女たちの裏側ではこれほどの苦しそうな場所からの呼吸を続けていたのだ。

 このレオタードのシミを見た着太郎は少しだけ疑問に思うこともあった。

 着ぐるみの裏側に着込んだレオタードが結露していると言うことは、つまり呼吸用のチューブはレオタードの裏側にあると言うことなのだろうか?
 それにしては露出している限り、レオタードのシルエットにチューブ状の物は見あたらない。
 いったい何処に呼吸用のチューブがあるというのだろうか。

 チューブを観察するつもりでくまなく彼女たちの下半身を見ていると、一つ気づいたことがあった。
 よく見るとレオタードの足先だけは、生地が途切れて中の生足が露出しているのである。
 これは、皮の指を中の指と密着させる為にレオタードが邪魔になる為、こういう形のレオタードを着ているのだろう。

 そして、この足先を見て着太郎は驚く。


[前へ] [戻る] [次へ]