お嬢様物語:仕掛け(2話) [戻る]
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 パツパツのスーツを特性の仕掛けの上から纏い、快感に耐えながらマッサージ指導を続けるマオ。
 それでもマオはマオとして、不自然にならないように演技を続けている。

 足、腕、肩、と順を追ってマッサージすると、次は腰に手をかける。

 マナの身体の上でピーンと張り詰めているタイトスカートの上から、腰の両サイドをスタートして徐々に内側。
つまりおへその方向に向かって指を押し当てるようにマッサージするように指導する。
 着太郎は言われるがままに手をいっぱいに使って指の腹や手のひらで身体を押していく。
 タイトスカートの厚手の生地が弛み無くマナの身体に巻き付いている事が手触りからもよく分かり、着太郎も興奮する。
 この布の裏にはストッキングも下着も穿いて、さらにマナの身体があって、ようやく中の人物がいる。
 おそらく手のひらから僅か数ミリから数センチ裏側なのだが、そこは着太郎には果てしなく遠い場所に見えていた。

 一方のマナも、着太郎とマオのマッサージ攻撃に必死に耐えていた。歯を食いしばり、目を瞑って、一生懸命に難しい数学の問題や、記憶した歴史の年号を思い出し、下半身から入力される切ない快感に耐えていた。

 事情を知らない人がマナを見て、その裏の様子に気づく事は無いほど見事に耐えていた。

『じゃあ着太郎さん。次はこうやっておへその下辺りから徐々に足の付け根当たりまでを、手のひらで擦るようにゆっくりとマッサージします。』

 マオの指導により着太郎の手が、マナの下腹部をマッサージし始めた。

「ん?なんだこれ?」

 下腹部のマッサージを初めて1分ぐらい経過した頃、着太郎はマナの下腹部に不思議な場所を見つけた。
 ちょうどおへその下数センチ辺りから股間の付け根付近に向かって、何か太いパイプ上の物があるようなのだ。
 ピンと張ったタイトスカートでも、そのシルエットは全く浮かび上がっていないし、そもそも軽く触れただけでは分からないが、しっかりと触ると、そこには確実に何かが埋まっていた。

『どうしました?』

 マオは着たろうに聞く。

「いや、なんかこの辺に堅い物が埋まってるんですよ。これって呼吸用チューブ?だとしたら押したらマズイよね?」
『それはチューブでありませんし呼吸にも使いませんので、気にしないで大丈夫ですわ。』

 マオに言われるが、やはり何かコリコリと軟骨のような感触の物が確実に埋まっていて、着太郎はそれが凄く気になっていた。

「ホントに気にしなくていいの?もう君らが股間から呼吸しているって事は分かってるんだし、隠さなくてもいいと思うんだけど。」
『本当に違うんですわ。でももし気になるというなら、よく触ってみるといいと思いますわ。』
「え?良く触っていいの?」

 マオは頷く
 着太郎はマオの了解を得て、その軟骨状の物を丁寧に触って調べる。

 もちろん、その間、その軟骨状の物の持ち主は、マナの中で涙を浮かべながら快感と戦っていた。
 着太郎の手のひらが息子を弄る度に、その刺激をダイレクトに感じて身体が反応しそうになるのを必死の思いで堪えていた。

 以前、浅川がマナに対してやった事を今度は着太郎がやっている。
 あの日のパンツルックも相当に呼吸は苦しかったはずだが、今回は特性の仕掛けとともに特殊なタイトスーツを着込んでいるので、実はもの凄く耐える事が大変なのだ。

 徐々にマナの両足が切なそうに動き、着太郎はそれを不思議に思う。

 そして、ついにマナの中が限界に近づき、息子がピクピクと反応してしまった。

「あ!なんか動いた!」

 着太郎はビックリしたように言う。

『何が動いたのです?』

 しらじらしく言うマオ。

「いや、だからこのコリコリした物が。」
『何で動いたのかしら?』
「そんな事分からないよ。それよりホントにこれはいったい何?」
『ふふふ。着太郎さんもよーく知っている物だと思いますわ。』
「え?僕の知っている物??」
『ええ。多分最低でも毎日1回は見ているはずの物ですわ。』

 マオに言われて色々考えるが全く思いつかない着太郎。

『もし分からないのであれば、もう一度よーく触って形を確認されたらどうです?』
「形??」

 そう言いながら再び触れて形を確認し始める着太郎。
 その物体の輪郭を確認した時、着太郎の動きが止まる。

「・・・・・」
『どうされまし?』
「・・あの・・これってさぁ・・」
『なんですか?』
「もしかして・・・男の人の・・・」
『お気づきになりました?』
「えーーーーっ!?何で男の人の物がここに入ってるの!?」
『何でだと思いますか?』
「うーーん・・普通に考えて、女の子がわざわざこんな物付けて着ぐるみに入るとは思えないし・・・そもそも作り物なら動くわけもないし・・」
『作り物じゃないとしたらどうです?』
「作り物じゃない・・としたら・・・って・・それってマナちゃんの中は男の人って事!?」
『ふふふ。そう思います!?』
「そう思うも何も、それしか考えられない気がするんだけど。で・・でも・・」
『でも、なんです?』
「こんな身体に男が入れると思えないし・・」
『着太郎さんは男の人が入れると思えないんじゃなくて、入ってると思いたくないんじゃありませんか?』
「ま・・まぁ・・確かにそうだけど・・でもホントにこのスタイルは男では作れないと思うんだけど・・」
『ではさっきのマナちゃんのこれは何です?』
「男の物だと思うけど・・・もしそうなら凄すぎるんだけど・・・」
『ね!だから私達の凄いヒミツを教えてあげるって言ったんです。』
「私達・・ってもしかして、みんな!?」
『確認してみますか?』

 マオは腰を突き出すように着太郎に迫る。

「い・・いや・・結構です・・」
『ふふ。だから前にも言ったでしょ?着太郎さんが知っている快感の感度と私達が体験している感度は似たような物だって。』

 着太郎はその言葉を聞き、前回の別荘での出来事を思い出していた。

 確かに、あの時着太郎の使用した装備は想像を絶する感度だった為、絶対中にいる女性とは感じ方が異なっていると思っていた。
 だがホントにこの3人の中が男性だとすると、あの時の着太郎と同じような感度を体験していた可能性が高くなる。いや、それどころか、これだけ密閉性の高い着ぐるみの中にいれば、感度も増す可能性が高いと思えた。
 そして、もちろん今この瞬間もあの時と同じか、それ以上の快感を堪能しているかもしれないのである。

 そう思うと着太郎は3人に対してもの凄い嫉妬を覚えた。
 何せ自分が望むような世界を目の前で体験している3人は、実は自分と同じ性別なのだ。そんな羨ましい事を目の前で見せつけられながら、着太郎自身は何も出来ないのである。

『着太郎さん、照れちゃって可愛いわー』

 マオは恥ずかしそうにしている着太郎を楽しむように言った。
 マオ達には全てを見透かされているようで、着太郎はとてもつらかった。

『着太郎さんは想像出来るかしら?私達の着ている衣装全てが、私達を責めているって事を。』
「・・すべて?」
『そう。全てよ。下着もストッキングもブラも、そしてブラウスもタイトスカートも、ジャケットすらも私達の身体と大事な大事な息子にまとわりついて責めるの。このナイロンが息子にまとわりつくのよ?想像出来る?』

 マオはそう言って、自らの足のパンストをつまみ、着太郎に見せる。
 生唾を飲み込む着太郎。

『胸はね。ブラが包んでくれるでしょ?キュッて締まってるの。もちろん息子もよ?締め付けられて気持ちよくてもね。ブラを取らない限りその感触も終わらないの。でも、ブラはジャケットとブラウスに遮られて取る事はもちろん出来ないから、我慢するしかないの。女性の胸は男性への武器になるでしょ?それは中にいる人にも武器なの。』

 マオの言葉に合わせるように、胸元に目線をやる着太郎。
 確かに大きくてはち切れそうな胸が、スーツに押し込められている様子がよく分かる。
 あの圧力で息子を締め付けられているとしたら、気が遠くなる程気持ちいいはずだ。別荘での体験があるだけにその想像はリアリティーを持ち、見ているだけで切なくなってくる。

『着太郎さんがさっき触ったマナちゃんの身体も、タイトスカートがまとわりついているからとっても素敵な刺激よ?スカートの裏地はすべすべの生地がついているから、それが擦れるの。』

 そう言いながらマオの手がマナのスカートの裾を軽くめくって、裏地のサテンを見せつける。
 こんなすべすべの生地が息子の上を擦るのだ。これで気持ちが良くないとは思えなかった。

『だんだん私たちの中が想像出来きてきたかしら?でも、どんなに気持ちが良くなっても、私達はなかなかイカせて貰えないのよ。イキそうになると刺激が弱まってしまうの。だからずーーーっと気持ちいい状態を我慢しなきゃならないの。』
「イカせて貰えないの??」
『そう。前にもお話ししたと思うけど、私達の身体の機能を維持するには、興奮状態を保つ必要があるの。だからイキそうでイカない状態を長時間保つ仕組みのなよ。とってもつらいけど仕方がないの。』
「そうなんだ・・」
『それに、とっても苦しいの。スカートの中の空気はとっても籠もってるし、呼吸口にはいっぱい布が覆ってるから全然新鮮な空気が吸えないの。』
「新鮮な空気・・・」

 着太郎は自然とマオのスカートに目をやる。
 地べたに女の子座りで座るマオのタイトスカートと揃った太股が、スカートの中の空間の体積を小さくしている事がよく分かる。
 大人っぽい服装が好きな着太郎には、普通の女性のタイトスカート姿すら嫌らしく見えるのに、彼女たちの中にいる人は、その嫌らしい空間に籠もった空気を吸っているのだと思うと凄く羨ましくもあった。
 あの空間がどんな空気を貯め込んでいるのか、それを知りたくても着太郎には分からない。
 相手が男性であっても、これだけ可愛い着ぐるみと魅力的なスーツを身に纏われると、着太郎も気安く彼女たちに触れる事すら躊躇してしまう。
 そんな状態では、まさかスカートの中の空気を体験したいとは言えない。

 だが、目の前の3人は、確実に、その空間を体験し、独り占めしている。それが羨ましくて仕方なかった。

『でも、安心してね。着太郎さんの前で恥ずかしい姿は見せないわ。私達は着ぐるみを着ている限り、そのキャラクターを演じるんですもの。』

 マオの言うとおり、彼女たちはその裏側を全く想像させない程、至って普通にしている。
 だが、マオの話を聞き、前回の別荘での体験を思い出すと、彼女たちの態度は全く偽りの態度であり、本当は、今、マオが教えてくれた状態に耐え続けていると考える方が自然だった。

 こんな可愛らしい着ぐるみに密閉され、こんな素敵な衣装に責められているのである。
 着太郎のような嗜好を持つ人間に取って、彼女たちを前に興奮するなと言うのは、非常に酷な話となる。
 しかし、マオの挑発は終わらない。

 座ったまま手を思い切り持ち上げて全身を伸ばすマオ。

『んーーっ。こうすると気持ちいいのよねー。』

 この姿とこのマオの言葉だけを見ると、全身を伸ばして身体をほぐす事で気持ちいいと言っている、極めて健全な「心地いい」状態に見える。
 恐らく普通の女性が相手であればこの行為と言葉には、全く嫌らしさを感じないだろう。

 だが、目の前の女性は、マオという着ぐるみである。

 手を上に持ち上げて身体を伸ばせば、全身が突っ張る事も想像出来る。ジャケットに押しつぶされるようにパツパツの胸が、手に引っ張られるように持ち上げられているのも分かる。そして、何より、直接は見えないのだが、タイトスカートの中にはスカートに縫いつけられるように固定されたサポートショーツがある。
 腰も伸ばすように引っ張り上げると、パツパツのスカートまで引っ張られるはずである。にもかかわらずショーツが邪魔をして、引っ張り上げる事が出来ないとすれば、相当に股間に対する食い込みも強くなるはずだ。

 つまり、マオの言う「気持ちいい」は「心地いい」と言う意味ではなく「感じてしまう」という意味としか思えないのである。

 目の前のマオが、窮屈そうな身体を伸ばす姿は、見ている着太郎を興奮させるのに十分な光景であった。

『あ、着太郎さん、興奮してしまったんですね?』

 マオの言葉に真っ赤になってしまう着太郎。

『大丈夫ですわ。私達は、自分たちばかり気持ちよくなるつもりで今日着太郎さんを呼んだわけではないんですよ?』
「え?・・・それってどういう意味?」
『心配しなくても、ちゃーんと私達が着太郎さんを気持ちよくしてあげますって言う意味ですわ。』
「そ・・そんなぁ・・」

 マオはそう言って着太郎ににじり寄る。着太郎はどうする事も出来ずにたじろいでいる。
 寝ころんでいたマナも、そして横で見ていたマユも、起きあがって着太郎に近づく。

『わぁ。すっかり元気になってるわねぇ。』


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