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マユがリモコンのスイッチをONにした瞬間に、着太郎は思わず声を上げる。
「んぁっ!」
着太郎は、まるで柔らかい布が息子にまとわりつくような感触に、腰が引けてしまう。
『ふふふ。凄いでしょ?』
「す・・すごいけど・・これ・・何??」
『これは、実はマナちゃんのセンサーを拾って伝えてるの。今、マナちゃんの中で起きている刺激の一部を着太郎さんも感じ取れているの。』
「一部??」
『ええ。一部よ。本当は大事なところだけじゃなくて全身に伝わるし、フィット感も強いから、刺激ももっと強く感じるばすよ。』
「うっ・・そ・・そんな・・」
マユの話を聞きながらも意地悪な刺激が息子を襲い、なかなか冷静に話が出来ない着太郎。
それでもなんとか理性を保って話を続ける。
「でも・・こんなに刺激されてじっとしてられるなんて、信じられないよ・・・くっ・・」
『最初は誰でもそうよ。私たちはもう訓練されているから頑張れるの。でも本当にそう言う刺激を受け続けているの。』
「ぜ・・絶対こんなに凄くはないと思うよ・・っ・・きっとみんなは男の感度を知らないから言えるんだよ。。」
『男性の感度?』
「そうさ。女性と違って男性はほとんどココだけで感じるんだから、ココを刺激され続けたら女性より弱いんだよ。。」
着太郎は切ない刺激に耐えながら、男女の感覚の差を説明する。
『そうなのかなー。着太郎さんとそんなに変わらないと思うわよ?ツラかったら脱ぐ?』
「っく・・いいよ・・もう・・我慢するから・・」
『ふふ。ホントは気持ちよくて仕方ないんでしょ?』
「うるさいなぁ・・」
その想像以上の刺激は着太郎を虜にしていた。
機械仕掛けの単調な振動とは違う、まるで生きているような自然で予測が難しい動きと、強すぎず弱すぎない絶妙な力加減に、我慢する事も大変な状況である。
本当にこんな刺激をマナの中で受け続けている人物がいるのか不思議になる。
着太郎はチラリとマナの様子を見ると、まだ先程のまま身体中がロープに絡まった状態でレオタードを着て大人しくしている。
そして、マナが動くとその動きに合わせるかのように着太郎の機具も動いている事が分かる。
まるでマナにまとわりついたレオタードとロープが、マナの動きに抵抗するかのような感触に、涙目になっていく着太郎。
「ま・・マナちゃん、、お願いだからあんまり動かないで・・」
着太郎が嘆願するが、マナは嫌々と首を振って、その場でストレッチを始める。
足を大きく開いたマナの食い込みはしっかり着太郎にも伝わってくる。そして、胸を圧迫しながら身体をひねるとまるで息子を圧迫するかのような感触がしっかりと伝わってくる。
これではまるで全身性感帯である。
着太郎は、絶対にマナの中がここまで大変な事になっているとは思えなかった。
『あー、着太郎さんも気持ちよくなっちやってるんでしょー。』
マナは着太郎の様子を楽しそうに見ながらストレッチを続ける。
完全に腰が抜けて立っていられなくなる着太郎。そのままへなへなと座り込み、マナに許しを請う。
『だーめ。私だって頑張ってるんだから、着太郎さんもがんばろ!ね!』
「ぜ・・ぜったい僕の感度が強くなってるよ・・・」
着太郎はあくまでもマナの中はこれほど凄いとは思っていない。だからこそ余裕で挑発的な行動が出来ると思っていた。
だがもちろん現実は違う。
全身を直接マナに覆われ、レオタードとロープを纏った状態でのストレッチは、田端の股間パッドへの刺激だけではなく、全身にしっかりと刺激が伝わっている。
ピチピチにフィットしたマナの身体の中では、感覚も敏感になってしまうので、単に刺激を受けるよりも数段高い刺激となる。
しかも感じて興奮しても、呼吸が制限され、さらに苦しいのに、平然とストレッチを続けなければいけない。
感じるままに行動できる着太郎に比べ、マナの中にいる田端への刺激は、遙かに強いと言って間違いない。
それでも田端はストレッチをしながら着太郎を挑発した。
自分の快感を隠しながら着太郎を挑発している自分が楽しくて仕方なかったのだ。
着太郎はもう我慢の限界と言う感じで、今すぐにでも果てそうな様子である。
それを見たマナは、ストレッチをやめてしまう。
「え・・あ・・やめちゃうの・・・?」
『着太郎さん、やめて欲しいんでしょ?』
「でも・・」
『やめて欲しくないの?』
「やめて欲しいんだけど・・でも・・」
寸前で刺激を止められた着太郎は、切なそうに腰をくねらせる。
『もう。着太郎さん。どっちだかわかんないよー。そう言う分からない態度だと、こうしちゃうぞ!えい!』
マナはかけ声と共に、自らに絡みついたロープを引っ張ってほどき始める。
「んぁぁ・・・くっ・・・」
擦れたロープの感触が着太郎を襲い声にならない声を出してしまう。
自らの行為の性で田端自身もマナの中で拝観を押し殺すのに必死だが、その様子は着太郎には全く見えていない。
『うーん。着太郎さん、ロープほどくの無理みたいねぇ。』
マナはしらじらしく言う。
『そうね。これじゃあちょっと無理みたいね。』
マユも同調する。
『じゃあ仕方ないからフローラ姫に私たちのロープをほどいて貰いましょうか。』
『うん!そうしよう!』
マユの提案にマナが頷く。それを見ていたフローラもウンウンと頷いて、2人のロープを順番にほどき始める。
まずはマユの方を手際よくスルスルとほどいていくフローラ。
フローラは平然とやっているが、先程からのやりとりを眺めていた浅川は、頭の中が想像でいっぱいだった。
もちろん想像の相手は着太郎ではなくマナだ。着太郎以上に気持ちいい状態を全く見せずに、着太郎を身悶えさせている様子に、浅川も興奮しっぱなしだったのだ。
しかも、もともともフローラという快感の強い空間に入れられているのだから、その興奮状態はハンパな物ではない。
それでもフローラとして、淡々とロープをほどいていった。フローラの美しい姿を想像しながら。
マユが自分の指先が生み出す快感を必死に堪えている様子を感じつつ、絡まったロープをほどくフローラ。
一方着太郎は、とりあえずマナの挑発が止まった事で少し落ち着き、ロープをほどかれるマユの様子を眺めていた。
ほんのちょっと前までは、あの行為がどういう意味があるのか、全然想像していなかった着太郎だが、今は実際に息子への責め苦を体験しているだけに、マユの様子がもの凄く切なく映った。
未だに彼女らの受けている刺激が、着太郎の受けた刺激程強いとは考えていない着太郎だが、それでも、元々浅川や彼女たちが言っていたように身体が敏感なのだとすれば、ああやって絡まったロープがほどかれている時の刺激にじっと耐え続ける事は、相当に苦しい事のように思えた。
そして、彼女たちは着太郎と違い、呼吸も股間から行っていると言うのだから、その快感を押し殺すにはあまりにも苦しそうに思えた。
実際、マユの身体は反応しないが、お腹の様子を見ていると相当に呼吸が苦しそうに見える。
それでもマユの態度は至って普通と言えた。着太郎自身、こういう機具を装着して体感していなければ、あのマユの態度を見てこれほどの興奮は覚えないはずだった。
『ほどけたようね。』
しばらくしてフローラはマユのロープをほどき終わる。
もちろんマユは何事もなく淡々とほどけたロープを片づけているのだが、その様子が着太郎には信じられなかった。
「な・・なんで平気なんだよ。」
着太郎は単刀直入に質問する。
『え?私?私は平気ですよ?だって私はお人形なんですから。もっとも中にいる人は大変でしょうけどね。』
マユは他人事という雰囲気で着太郎に返事をする。
『それより、今度はマナちゃんのロープもほどかないとね。』
そう言ってフローラにマナのロープをほどかせるマユ。
フローラはマユの言うとおり、マナの身体に絡まったロープに手をかける。
『フローラ姫!上手にやって下さいね!でないと着太郎さんが大変みたいだから~』
マナもまた他人事と言った様子である。そして、フローラの手が動き始める。
「っ・・くっ・・そ・そこは・・・あぁぁっ」
着太郎はマナの身体を這いずるロープの感触に為す術無く翻弄される。
『ふふふ。着太郎さん。苦しければその機具、脱ぎますか?』
着太郎の様子を見ていたマユは楽しそうに言う。
「い・・いや・・いいよ・・頑張る・・」
『無理しないで下さいね。慣れていない人には大変な刺激なはずですから。』
マユはそう言って着太郎の頑張りを少しフォローする。
実際、梶原は感心していた。
マナの中にいる田端と比べると確実に感度は落ちているとは言え、着太郎は、全くはじめて装着したパッドの刺激に、今まで何とか耐えているのだ。
耐性の低い人間であれば、恐らく最初にマナがストレッチをしていた段階で果てていたはずである。
それが、悶えながらとは言え、こうしてフローラのほどくロープの刺激やレオタードの感触を感じながら耐えているのだから。
さすがに元々こういう事が好きで、自分でもオフの時などにローターなどで遊んでいると言うだけある。
もしかすると、着太郎の、この着ぐるみに対する適正は浅川以上ではないのかとすら思えた。
だが、さすがの着太郎もそろそろ限界が近くなっていた。
フローラはロープをほどきながら、巧みに指の腹を使ってマナの身体を撫で回している。
そして、いよいよ最後に、背中からお尻の割れ目に沿って股間を経由し、お腹まで伸びたロープを引き抜く時、指の腹で女性が一番敏感な股間の部分から、ツーッと割れ目に沿って、ちょうど田端の息子が格納されている上を撫で上げるように刺激してあげる。
この最後の指の動きにはさすがのマナも耐えかねたようで、フローラにはっきり分かるほど腰がヒクヒク反応してしまう。
指先から逃れたいと言う気持ちと、お人形としてその刺激を受け入れなければいけないという義務感が激しい戦いを繰り広げている証だった。
そして、この刺激は全て着太郎にも伝わっていた。
「あ・あぁぁ・・・ダメだっ・・」
限界を超えた着太郎は、急に力が抜けてしまう。
装着した機具の中には限界を超えた着太郎の息子からの熱いものが放出されていた。
『あーあ。着太郎さん。イッちゃったのねー。』
マナは着太郎の姿を満足そうに見ながら言った。
「う・・うるさいなぁ・・なんでみんな平気なんだよ・・そ、そうか。絶対この仕組みは男の方が感じやすいんだよ・・きっと女の方が耐えやすいんだ。だからみんなも我慢していられるんだよ。」
『そんな事無いのよ。ちゃんと同じような感度に調節してあるんですから。』
着太郎の言葉にマユが反論する。
「でも、感度が同じだったとしても、男女じゃ感じ方が違うだろ?きっと、こういう事は女のほうが頑張れるんだよ。」
『男女の差なんて気にしちゃダメよ。着ぐるみの中に入れば性別なんて関係ないんだから。ね。』
「そ・・そりゃそうだけど、でも実際、こんなに凄いのをずっと我慢しているとは思えないよ。」
『ちょっと見ただけじゃ感じてるように思えないからいいんじゃないですか?着太郎さんだって、そう言うの好きなんですよね?』
「ま・・まぁ確かに好きだけど・・・」
『もしも、着太郎さんの目の前に、私たちのような着ぐるみがあったとして、中は凄い快感と息苦しさになるって分かっていても、その着ぐるみに入りたいって思うんじゃないですか?そして、中で起きている事に耐えながら、そのキャラクターになりきりたいって思うんじゃないですか?』
マユの突っ込んだ質問に言葉を無くす着太郎。
『私たちも同じですわ。だから、私たちはお人形になって頑張るんです。』
「ホントに・・そんなに凄いの??」
『着太郎さんの感じる姿を見て、私は自分の事のように映ってましたよ。』
「そっか・・ホントにそんなに凄いんだ・・」
マユの言葉に納得する着太郎。
それにしても、この着ぐるみの中の刺激があれほど強烈な物なのだとしたら、中にいる人間は本当にツライに違いない。
一切そう言う様子を見せず、淡々と状態を説明しているようだが、実際には息も絶え絶え快感と戦っていると言う事になるのだから。
そう思うと、着太郎は再び熱くなり始めた。
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