お嬢様物語:大人な3人(5話) [戻る]
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 着太郎の横で、ソファーに座り、スラリと足を伸ばすマオ。見事なその足は、サポート力の強い柄パンストと、細身のブーツに包み込まれ、元々綺麗な足を更に美しく見せていた。

 着太郎は、そのパンストに包まれた足を見て興奮していた。
 自分がこの足の中にいたら、どれだけ気持ちいいことだろうと思ったのである。

 恐らくはこんな事で興奮を覚えるのは男だけであろう。
 通常、女性にとって、パンストやタイツはごく日常着用する衣類であり、サポート力の強いパンストの締め付けに興奮など覚えているとは思えない。
 そう言う意味では、着太郎は、マオの中にいる女性が自らの足にまとわりつくパンストに興奮を覚えているとは思えなかった。
 あくまでも着太郎を誘惑するため、着太郎の嗜好に合わせてこういう衣装を選んでいるだけであり、裏側にいる女性はパンストの感触自体を楽しむわけではないと考えていたのだ。
 無論、ゴム製の皮膚に対するフィット感や衣装が快感を生むと言うことはある程度想像していたが、パンストまで中の人間を興奮させるとは思っていなかった。

 着太郎は、もし自分がマオの中にいたとしたら、さぞかし気持ちのいい世界を楽しめるだろうと思っていた。
 ゴムの上からサポート力の強いストッキングと細身のブーツで締め上げるのだ。それを想像するだけでもオカズになるぐらいであった。
 もし目の前のマオの中にいる人物が、そう言う楽しみを堪能しているのだとすれば、それは着太郎にとってもの凄く嫉妬する事である。何しろ自分にとっては憧れているような行為を目の前で見せつけられているのだから。
 しかし、もし、マオの中にいる女性がパンストに対してそこまでの拘りを持っていないのだとすれば、それは少しだけ着太郎の気持ちを安心させることになる。羨ましいことに代わりはないが、中でその感覚を楽しんでいる分けではないとすれば、少しは嫉妬心も薄らぐからだ。

 もちろんパンストのおかげで呼吸が苦しくなり、また、もともと体中を締め付けられている事から考えて、パンストが追い打ちをかけて、中で気持ちよくなっている可能性はある。
 それでも着太郎はなんとか楽観的に考えていた。と言うより、楽観的に考えたかったのかもしれない。

 だが、着太郎の考えとは裏腹に、浅川はパンストの感触を堪能している。しかも、着太郎が想像している以上に大変な感触を味わっている。
 なにしろ、足は感度が低いとは言っても、一応ふくらはぎや太股はセンサーがある。パンストに包まれると、息子も包まれているのと同等なのだ。更に言えばブーツが締め付け度を増し、足首を動かすだけでも切なくなる。
 そんな忌々しいほど快感を生み出す足は、その付け根である股間も含めて、着太郎が知ったら凄まじい嫉妬を買いそうな程気持ちがいいのである。

 マオになっていると、自分の容姿は鏡に映さねばよく分からないが、下半身と手だけはよく見える。
 胸が大きいのでお腹の辺りは見えにくいが、それでも下腹部から下は割と良く見える。
 自らの変身した足を見ているだけで、そのセクシーなスタイルに嫌らしいことを想像してしまう程であるのに、さらにその足から伝わる締め付けが、浅川自身を責めているのだ。
 これで冷静な演技をしろと言われると、かなり辛いことは事実である。

 浅川は心の中で、マオに、その拷問のような快感と、むせ返るような蒸れた空気の息苦しさから、助けて欲しいと思っていた。
 可愛らしくも美しい絶世の美女型の着ぐるみの裏側では、着太郎には決して知らせることの出来ない、甘く切なく終わりの見えない快感が、逃げ場のない浅川を襲い続けていた。

 どんなに気持ちよくて意識が飛びそうになろうとも、どんなに苦しくて頭がクラクラしようとも、マオは浅川にその美しい外見を保つ事だけを要求し、その代わりに浅川へのご褒美が与えられ続けているのだ。

 そんなマオの足に着太郎が見とれていると、マユのゲームが始まる。

 ジャケットを装着しゲームを始めるマユは、こんな衣装でもやはり上手い。
 散々我慢させられていた梶原にとって、動き回ることで生み出される刺激は相当激しく感じるはずである。
 そんな状況でありながら、マユの身体はダイナミックに動き回り、パツパツのスーツが派手に突っ張ってマユの身体を嫌らしく浮き立たせている。

 マナもマオもマユ応援し、その応援に答えるように次々とステージをクリアしていくマユ。
 だが、マナもマオも、颯爽とプレイするマユがどういう状態なのか、想像ぐらいは出来ているので、応援しながらも、自らの内側では演者である田端と浅川がいろいろな妄想によって興奮していた。

 もちろん着太郎にはその興奮は一切伝わらない。着太郎から見えるのは、ただ応援している美女2人とノリノリでゲームをする美女1人の着ぐるみ達である。
 マユが敵に絡まれると、そのたび毎に着太郎も一緒になってマユにアドバイスを送り、敵を排除する。
 敵に絡まれればジャケットから入力される振動や締め付けにより、マユの中は大変なことになる。マナもマオもつい先程体験しているだけに、その想像はリアルである。
 マユはあくまでもマユとして敵からのリアクションを取っているが、その裏を知れば、その攻撃がどれほど切ない状態なのかがよく分かり、マユのリアクションが凄く痛々しく見える。
 本当はほとんど全ての振動や締め付けが、梶原の息子を苛めているのである。マユの身体を纏っていなければ、とても応援する気にならない程、濃い状況である。
 それでも、マユが全ての存在を消し、梶原も自らを露出しないように演じているので、事実を知らない人間にはまったく不自然さが分からないのだ。

 マユは結局30分ぐらいゲームを楽しみ、満足そうにプレーを終える。
 この後、順番にゲームを進めて、全員が3回ほど遊んで、ゲームをやめた。

 ゲームを楽しんでいるうちに、時間は既に外は薄暗く、時計の針は夜8時近くにまでなっていた。

『あー、もうこんな時間ねー。』

 マユが何気なく言う。

『そうね。そう言えば着太郎さんはそろそろお中減ってませんか?食事にします?』

 マユの言葉にマオが反応して言った。

「あぁ。確かにちょっとお腹減ったかなぁ。。でも食べ物なんてあるの?」
『それなら大丈夫です。お客様が来た時のために食事は用意してありますから。』

 マオはそう言うと、マユとマナに指示をして、着太郎用の食事を用意させる。

 その間、マオは着太郎の横に寄り添って、ノートパソコンでインターネットを楽しみながら、着太郎を誘惑し続ける。
 着太郎のページを見ながら、沙織の中にいる時の感想などを根掘り葉掘り聞き出すのだ。
 顔を真っ赤にして照れながらも、なんとかマオの相手をする着太郎が凄く可愛らしく見え、改めて自分の身体が武器になっていることを実感する浅川。
 その武器を存分に使って、今日という日を着太郎の脳裏に焼き付けさせる為に、懸命にマオを演じ続けていた。

 やがてマユ達が食事の準備を整えて戻ってきた。

『さあ出来ましたよ~。今日はシチューを温めておきました。とっても美味しいと思いますよ~』

 マユはそう言ってテーブルにシチューを置く。つづけてマオも、ご飯とサラダを用意し、飲み物としてワインまで用意していた。

「ご・・豪華だなぁ・・」

 着太郎も驚く程立派な食卓だが、お腹の減っている着太郎は遠慮無く食べ始めた。

「うん。美味しい。」

 満足しながらシューを飲み、食事を進める着太郎。

『ワインもどうぞ』

 マオに勧められ、ワインも飲む着太郎。実はあまり酒は強くないのだが、マオに勧められて飲んだワインは、格別に美味しく感じた。

「うーん、美味しい。」

 すっかり食事に満足した着太郎。

「でも、君たちは食べないの??」

 何処かで聞いたような台詞に、浅川は少し面白く思ったが、そこはぐっと堪える。

『私たちお人形は食事は取らないんですよ。お客様が満足して頂けたらそれで満足なんです。』
「で・・・でも、みんなずーっと着ぐるみ着てて大変なんじゃないの?そろそろ脱いで食事しても・・」
『心配して頂けているようですが、着ぐるみじゃないから脱ぐことも出来ないんです。』

 着太郎は困惑しながらも納得するしかないようである。
 浅川は、自らがこの台詞を言えた事が嬉しくてマオの中でほくそ笑んでいた。

『さあ、食事も終わったことですし、また何かして遊びましょうよ!』

 マナが話題を変える。

『そうねー。でもゲームもあきちゃったし・・・どうしましょっかねー。』
『私は何でもいいわ。着太郎さんがやりたい遊びってあるかしら?』

 マナの話にマユが答え、マオも考えてみるが浮かばず、着太郎に振ってみる。

「え。。。うーん、特に・・」
『着太郎さんにもアイデア無いんですかぁ・・』

 マユが困ったような言う。

『あ、そうだ!私この前凄い発見しちゃったんです!』

 と、突然マナが手を上げて話す。

『え?なになに?』

 マユは興味ありそうにマナの話に乗る。

『えへへー。実は、私、催眠術が出来るようになったんです!』
『催眠術?』
『うそーーーっ!?』
「催眠術って、あの催眠術??」

 マオもマユも着太郎も、疑いのまなざしを向けて聞き返す。

『ホントよー。実演してみましょうか?』
『じ・・じゃあ、私に何かかけてみてよ。』

 マナの実験台を買って出るマオ。

『お、お嬢様が!?』
『いいのよ。どうせ私はかからないわ。そんな手品みたいな事信じてませんし。』
『ふっふっふー。そんなこと言って、後でお嬢様も後悔しますよー。』

 結局マオが実験台になってマナから催眠術をかけて貰うことになる。
 マオはリラックスして椅子に座ったまま、マナの手を見つめる。
 無論リラックスなど本当はしていないが、少なくとも着太郎にはリラックスしているように見えている。

『じゃあこの手に合わせてそーっと身体を揺らして下さいねー』

 マナは手を左右に揺らし始める。その手を見ながらゆっくりと手の動きに合わせて身体が揺れ始めるマオ。
 静かな部屋に、マオの身体が揺れる事で衣装が擦れる音が響く。
 マオを見つめるマユは、その裏側を想像し熱くなるが、マオは全く静かに身体を揺らしている。

『はーい。あなたはだんだん眠りたくなってきます。しずかーに横に倒れてそのまま意識を失います。』

 マナの言葉に合わせてふらりと身体を倒し、静かに椅子に横たわるマオ。顔はうつぶせなので見えないがさすがに目は閉じていないはずだ。
 椅子に座ったまま横に倒れているので、腰がひねられて、着太郎にはかなりセクシーに見える。またジャケットとスカートの間からブラウスがピチピチに伸びきっているのが見える。股間から引っ張られているのでブラウスがスカートの外に飛び出ることはないはずだが、相当食い込んでいることは着太郎にも想像できた。

『あ!マナちゃんすごーい。ホントにかかっちゃったの!?』

 マユは驚くように言う。

『へへへ。凄いでしょ?でもまだまだこれからなんだから!』

 マナは得意げに言うと再びマオに向かって言う。

『私が手を叩いたら目が覚めます。そこから先は私の命令には全部従ってしまいます。』

 パン!

 マナが一回拍手をすると、マオはムクリと起きあがる。


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