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『ねえ。着太郎さん。』
「え・・・なに??」
着太郎は緊張しつつもマユの言葉に返事する。
『着太郎さんて、普段はどんな事している人なんですか?』
「ぼ・・僕?」
『そう。着太郎さん。』
「僕は普段は普通のサラリーマンだよ。」
『違う違う。そうじゃなくて趣味!』
「趣味?うーん趣味って言われてもなぁ・・・」
『なになに?言いにくいことなの?』
マユの楽しそうな質問攻めとは裏腹に、着太郎はたじろぐ。
マナはマユに同調し頷き、マオは着太郎の横でじっと着太郎を見つめている。
着太郎はマユの質問に視線が定まらない。そのまま何気なくマナを見て、ふとある事に気づく。
可愛らしくマユに同調するマナではあるが、その短いスカートから伸びた足が、時折切なそうに太股を擦り合わせるように動いているのだ。
実は、マナは着太郎からの検査の時、頑張って我慢しすぎたことで最後まで辿り着く前に検査を終えてしまっていた。
その為、実はマユに同調して可愛らしく頷く演技を続けながら、行き場を失ったもどかしい快感を堪えるように、必死だったのである。
演技をしなければいけないと分かっていても、身体が言うことを聞かず、ヒクヒクと息子が反応し、その反応に耐えるためにモジモジ足を動かしてしまうのだ。
田端は、マナの身体の中で、どうして我慢しすぎてしまったのかと悔やんでも悔やみきれない苦しみと戦っていた。
こういう状況では、どんなに練習を積んで慣れているとは言え、猛烈に苦しい。
マナという可愛らしい見た目が、自らの自由を奪い取り、意地悪な快感を与え続ける状況が、想像以上に切ないのである。
もちろん、着太郎はその足の動きを見て、中の女性が気持ち良がっていると言う想像は簡単に出来た。そして、着太郎がそう言う想像をしているであろう事は、マナからもよく見えていた。
田端は、自分がこんなに恥ずかしい状態に耐えながら、マナを演じていることに、さらなる興奮を覚えつつ、着太郎からいろいろな想像をされ、それらを隠して演技を続けていることが嬉しかった。
着太郎からすれば、中が女性であると思っているわけであり、先程の身体検査では、マナの中にいるはずの女性を弄り、その行為によって中の女性は悶々としながらマナを演じていると思っている。
まさか胸や股間が田端という男性の息子と直結し、着太郎の手がその息子を存分に楽しませていたとは夢にも思っていないのである。
マナは着太郎の視線に気づきながらも、知らぬふりをして焦れったそうに足を動かす。
もちろん田端は本気で辛いのだが、それでも着太郎の想像力を掻き立ててあげる事が楽しく、着太郎にも分かりやすい演技を心がけていた。
そのマナの演技のおかげもあり、着太郎の想像はかなり大きく膨らみ、可愛らしいマナの顔の裏側に隠された女性の苦悩する表情を妄想し、激しく興奮を始めていた。
と、同時に、もし自分が女性としてマナの中に入っていたら、と言う妄想も膨らみ、それもまた興奮を助けていた。
それでも着太郎は、寸前の所で息子の変化を我慢していた。
だが、その為少し挙動不審なところも出て、着太郎の異常にマユが気づく。
『着太郎さん。どうしたの?』
不意を突かれ焦る着太郎。
「い・・いや、何でもない・・」
『何でもないの?怪しいなぁ~っ。マナちゃんの事、すごーくエッチな目つきで見てなかった?』
「え・・・」
言葉に困る着太郎
『マナちゃんが足をモジモジさせていたの、気になる?』
「気になるって言われても・・」
『それじゃ~なんでマナちゃんの事見てたの?私の質問ほったらかして~』
突っ込むマユ。
『もしかして、マナちゃんが足を動かしてたから、何かエッチなこと考えてるって思ってる?』
「・・・」
マユの質問に顔を真っ赤にする着太郎。
『あーー。図星ねー。』
「ち・・違うよ。」
着太郎は否定するが言葉に力がない。
『足を動かしてただけでエッチなこと考えてたなんて、不思議よね?お人形さんだって足ぐらい動かすわよね。』
その言葉を聞きながら同調してウンウンと頷くマナ。
『それとも着太郎さんはもしかして、最初に着太郎さんが言ったように、私たちは着ぐるみで、中に人が入っていると思ってたの?そして、着太郎さんがマナちゃんの身体を弄って調べたからマナちゃんの中で疼いちゃってるって思ったの?』
着太郎はゆっくり頷く。
『へーーっ。そうなんだー。着太郎さんはマナちゃんの中の人が気持ちいいのを我慢している所を想像してエッチな目になってたんだ?』
マユの言葉に再び顔を真っ赤にする着太郎。
『でも、私たちは見ての通りのお人形さんだから、そんなことを想像しても無駄なの。ごめんなさいね。』
「だけどなぁ・・・どう考えても君たちの中には人が入っているとしか思えないし・・」
『私たちの身体はゴム製で、つなぎ目なんて無いの。着ぐるみだったらファスナーとかあるはずでしょ?さっき服の上から調べた時も、ファスナーなんて無かったわよね?』
「まぁそうだけど。」
『ほら。ファスナーがなかったら中に入れないでしょ?』
「そ・・それについては、どうもお尻から出入りするらしいって浅川さんから聞いてるし・・」
『え~~!?私たちがお尻から出入り?』
着太郎は頷く
『でも、もしホントにお尻から出入りしたとしても、私たちの身体に隙間がないと、中にいる人が息できなくなっちゃうわ!』
「それも、さっき調べて分かったけど、股間に空気の穴が開いてて、そこから息をしてるでしょ。。」
『私たちが!?こーんなスカートとかタイツとかで覆われた場所から息をしてるの!?そんな苦しそうな空気を吸ってるなんて信じられない!』
「確かに信じられないけど、実際君たちはそこから空気を吸っていると思うんだよね。」
そう言って食い下がる着太郎。
『んーもぅ。着太郎さんてそう言うのが趣味なんですか?そんなこと想像してるなんて、変よ!変!』
「変って言われても・・」
『さっきも趣味を聞いたら少し困ってたみたいだし。もしかして着太郎さん、そういうのに興味あるの?』
「そう言うのって?」
『つまり・・私たちみたいな可愛らしいお人形に、誰かが入ってて、蒸し風呂みたいなゴムの身体の中で、スカートの中の小さな空気穴から息を吸って、着太郎さんに弄られちゃって疼いているのを押し殺しているような人に興味あるの?』
マユはストレートに聞いてみた。
「そ・・そう言うわけじゃなくて・・僕は素直に疑問に思っただけで・・」
『ホントかなー。じゃあ、これは何?』
着太郎がまごついていると、マユはどこからか携帯電話を取り出し、着太郎に見せる。
着太郎は不思議な顔をしてその携帯電話の画面をのぞき込むと、待ち受け画面にはなんと着太郎の娘。沙織が写っていた。
「これは・・・」
『着太郎さんのサイトに出てた写真よ?着太郎さん、これって着ぐるみでしょ?』
「・・・・」
マユに証拠を突きつけられ、黙り込む着太郎。
『この娘、可愛いわね~。凄く大人っぽくて、マオお嬢様のように清楚で。』
マユに言われて思わずマオを見てしまう着太郎。
確かに改めて言われると、大人っぽさ、清楚さ、可憐さ、全て着太郎好みの娘であり、どことなく沙織にも似ている雰囲気がある。
マオは着太郎に見つめられ、少し恥じらいながらも、さらに着太郎に寄り添うように近づいていく。
確かにマオは沙織に似た雰囲気であるが、沙織とは比較にならないぐらい内側が密閉されている。
もともとこういう雰囲気の着ぐるみが好きで沙織を仕立てただけに、その雰囲気のままここまで見事に全身を密閉する着ぐるみを見せつけられ、冷静でいるのはかなり辛い事であった。
「ま・・まぁ、確かにこういう着ぐるみが好きなことは好きだよ。」
『へーーっ。やっぱりこういう着ぐるみが好きなんだ~。あ、そうだ!!』
マユは突然そう言うと席を立ち、部屋を出て行く。
そしてしばらくして、どこからともなく荷物を抱えて戻ってくると再び席に着き、その荷物を広げる。
「なに?これは」
不思議そうに見つめる着太郎。
荷物はノート型パソコンで、マナにお願いして電源を繋いで貰い、パソコンの画面を開く。
既に電源は入っているようで、既に何かのソフトが動いていた。
『ここはワイヤレスのネットワークが使えるの。』
そう言いながらマユがブラウザを立ち上げ、着太郎のページを開いた。
「こ・・ここは僕の・・」
『そう。ここからさっきの写真を取って来たのよ!』
どうやらマユは着太郎にこのページを見せつけたかったようである。
自分のページを改めて見せつけられ、しかも可愛らしい着ぐるみ3人に囲まれた着太郎は、それだけでドキドキしていた。
『へ~~。この着ぐるみは沙織ちゃんて言うんだね。素敵な名前ね。』
「あ・・ありがとう・・」
『ふ~~ん。大人っぽいスーツとかの衣装が多いのね。こういうのが好きなの?』
「う・・うん・・・」
完全にマユのペースで会話が進む。
『ねぇ。もしかして、この沙織ちゃんの中って着太郎さんが入っているの?』
マユはしらじらしく聞いてみる。
着太郎は困惑しながらも頷く。
『すご~~い!こんな可愛い着ぐるみに着太郎さんが入ってるなんて、意外ね!これ見て中が男の人なんて気づく人、少なそう。スタイルいいのね!』
「それほどでもないよ・・僕よりスタイルいい人もいるし、それは補正もしてるし。」
『補正?』
「サポートストッキングとかガードルとかウエストニッパーとかで絞るところを絞って、パッドで膨らませている部分も作ってるから。」
『へ~~っ。そんなふうになってるのね~。でもでも。いろんな所を締め付けて女の子の体型を作ってるって事でしょ?』
「・・うん・・」
『そんな補正をして着ぐるみの中に入ったら、それだけでも凄く苦しそうよね?』
「・・・うん・・・」
『それに。着ぐるみって、もともと凄く蒸し暑くて息苦しいんでしょ?目もこんなに大きなお目々なのに、ちょっとだけ空いている隙間から外を覗くんでしょ?』
「・・・・うん・・・・」
『それなのにこんなにスタイル良く補正すると、中は凄く大変なんじゃない?』
「・・・・・・・・・・・」
マユの追求にだんだん言葉が出なくなる着太郎。
『そっかー。着太郎さんて、すごーく苦しい中で可愛い女の子になるのが好きなのね。だから私たちの事を着ぐるみだって言うのよね。』
マユの追求に静かに頷く着太郎。
『ふふふっ。着太郎さんは素直ね!浅川さんは全然素直じゃないから大変だったんだもん。ね~っ。マオお嬢様~っ!』
マユは突然マオに話を振る。
『え・・ええ。そうね。浅川さんはなかなか本当の気持ちは言ってくれなかったわね。』
何とか切り返すマオ。
『でも、この沙織ちゃんて、なんとなくマオお嬢様に似てますよね~。スタイルもいいし、服装のセンスもいいし。』
『そ・・そう?』
『そうよ。ね!着太郎さんもそう思うでしょ?』
「う・・うん・・」
マユに振られた着太郎は、改めてマオを見つめてドキドキしながら返事した。
『着太郎さんて、こういう着ぐるみに入るのが好きなのね~。でも着ぐるみってさぁ』
「な・なに??」
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