|
『ゲームはね。捜し物当て。』
「捜し物当て?」
『うん。』
そう言いながらマユは自らのエプロンのポケットに忍ばせた500円玉を取り出す。
「これ?」
『うん。これを隠すから見つけるの。』
「なるほど。家の中を宝探しする分けか。こんなに小さいと難しそうだなぁ。」
『違うわ!』
「え?違う?」
着太郎はてっきりこの500円を隠して探すのかと思っていたが、マユは違うという。
『うん。探す範囲は家中じゃないの。』
どうやら500円を探すこと自体は間違いなさそうだ。
「じゃあこの部屋の中?」
マユは首を横に振る。
「じ・じゃあ何処なんだ?」
『これを私たち3人のうち誰かが身につけるから身体検査して探して!』
「え・・・君らの身体をか!?」
今度はマユは縦に頷く。
『うん。これを探して身体も調べられるの。丁度いいでしょ?』
着太郎は驚いた。てっきりゲームの勝利条件で身体検査をさせてくれるのだと思っていたら、どうやらそうではなく、あくまでもゲームが身体検査を兼ねているのだという。服の上から500円を見つけるのであれば、確かにくまなく調べれば見つかるはずだ。
着太郎としてみれば、服の上からとは言え、合法的?に3人を身体検査出来るのだから、それは驚くような展開である。
だが、驚いたのは着太郎だけでは無い。マナもマオも、全く予想もしない展開に、楽しそうに振る舞いながらも内心はドキドキであった。
特にマオの中にいる浅川にとっては、その興奮は相当なもので、まだゲームが始まったわけでもないのにマオの中では相当ヒートアップした息子をなだめるのに苦労していた。
こんな凄い状況でありながら、マユやマナは本当に楽しそうにしているのが、浅川には不思議で仕方ない。だが、自分も彼女らに同調していないと不自然だと思い必死で楽しげな演技を続けた。
もちろん、本当のことを言えばマナもマオやマユの楽しげな姿に、何で楽しそうな様子でいられるのか不思議に思いながら、自分だけ音を上げるわけにはいかないと、かろうじて楽しげな演技を続けている。
そして、提案をしたマユ自身、本当はこんな提案すれば自分たちが苦しくなるのが分かっていながら、着太郎を誘惑するために思い切って提案したこのゲームに、マナやマオが楽しそうにしているのが信じられなかった。
要するに3人とも相手の実情を知らないため、互いに負けないように頑張っているだけなのだ。
本音での会話も出来ず、お互い楽しげな外見しか見えないため、着ぐるみの中にいる物同士ですらこの状態である。
着太郎からは彼女たちの中身の本当の姿など、想像すら付かない状態と言うことになる。
『まず私たちが隣の部屋に行って、コインを誰かの身体に隠します。で、戻ってきたら探してね!』
「なるほど。とりあえずここで待っていればいいのか。」
着太郎の言葉にウンウンと頷くマユ。
3人の着ぐるみは、着太郎の待つ部屋を出て、隣でコインを隠し始める。
マユの提案で始まったため、マユが主導権を握ってコインの隠し場所を決める。
メイド服にはエプロンにポケット等もあり隠しやすいのだが、マユはお嬢様であるマオに注目する。
なんとマオの胸の谷間に隠そうというのである。
理由は簡単だった。マオの胸が一番大きく、またマオのブラが一番キツイ為、しっかり挟めて落下しないと言う理由である。
ドレスもハイネックで、手を入れてまさぐられることもないので、一番見つかりにくい場所だと言うのだ。
確かにこれなら、服を脱がされないとすれば見つけにくいだろう。
反論の余地もなく、マオは了解する。
いったんドレスの背中のファスナーを開けて貰うと、マユが背中からドレスと身体の隙間に手を潜り込ませて胸の谷間にコインを隠す。だが、ファスナーは開けても、首のホックは留めたままなので、背中から手が入れられるようになっただけで、布のフィット感はあまり変わっていない状態である。
そのまま手を突っ込まれているのでマユの手の動きは、マオの胸を通して浅川の息子に逐一伝わっている。
だがマオは全く平気な顔でじっと胸にコインを隠すのを待っている。
それを見ているマナもまた、平然としているが、マオの着ているドレスの裏側から動く手の動きを見ながら密かに興奮していたことは誰にも気づかれていない。
マユはゴソゴソとマオの胸をまさぐってコインを隠すのだが、わざと刺激するような動かし方をしているとしか思えない程、浅川にとっては辛い一時だった。
まだ作戦は始まったばかりなのに、マユの手によりいきなり息子は全開モードになっているのだ。
数分の準備の後、ドレスのファスナーを閉められたマオは、再びマユ達と共に着太郎がいる部屋に戻る。
「準備は出来ました?」
着太郎が聞くと3人が揃って頷く。
『じゃあ着太郎さん、コインを探してみてね!』
「ほ・・ホントにいいの??」
『もう準備しちゃったもん。見つけてくれないと私たちの誰かは、ずっとコインを身につけていなくちゃいけなくなっちゃうでしょ?』
「まぁ」
『ね。だから探して!』
マユの言葉に、ドキドキしながらも、いよいよ彼女たちを調べられると興奮する着太郎。
「じゃあ、、まずお嬢様のマオちゃんから探そうかな。」
着太郎はいきなりマオを指名する。
その言葉を聞き、マオの中で興奮し、より一層堅くなる浅川。
ただでさえ、ピタリとサテンの生地がフィットして気持ちよくて仕方ない状態の上、先程マユに弄られ、かなり苦しい状況に追い込まれているのだ。これから着太郎の検査を受けると思うと、想像しただけで頭がクラクラしてくる。
だが、そんな浅川の状況など知らない着太郎は、興味津々でマオに触れ始める。
「何処だろう・・・まずは袖から・・・」
着太郎はそう言ってマオの腕を手に取り、そっと撫でるようにコインを調べる。
着太郎の手が袖から肩に向かってサワサワと撫でるように動くと、サテンの素材が押し当てられるように感じ、その変化する締め付けと素材のすべすべ感に、身体をこわばらせないようにするだけでも辛い程だった。
もちろん、苦しく切ない胸も、スカートの中の籠もった空気も、浅川を一瞬たりとも楽にしてくれない。
そんな中で身体を触られるのだから、それは想像以上に苦しいことである。
腕を調べ終わり、徐々に身体を調べ始める。ウエストを撫でるように調べると、時折下腹部辺りもその手が通過する。
押し当てられた手が息子の上を通過する度に、思わず吐息が漏れてしまうが、可能な限り身体を反応させ無いように我慢する。
恐らく、以前の伊豆や富士五湖での浅川の攻撃にも、梶原や田端はこうしてじっとマユやマナの中で耐え続けていたのだ。
今ようやくそう言う状況を体験して、浅川がさんざん疑問に思っていた「何故自ら苦しそうな着ぐるみの中に入ってそのキャラクターになり続けているのか」が良く理解できた。
猛烈に苦しく、猛烈に切ない今の状況ではあるが、ずっとこのまま我慢していたいと思える程、その状況が堪らなく興奮できたのだ。
と同時に、あの時やはりこんな素敵な空間の中に身を置き、浅川の責めを楽しんでいたのかと思うと、2人に対しても今更ながら嫉妬した。
こそばゆくまさぐる着太郎の手は、やがて胸に達して、柔らかく感触を楽しむように胸に隠れたコインを探っている。
マオは、恥ずかしそうに顔を手で覆って照れている。もちろんこれは浅川の精一杯の演技であり、マオの中はそんなに生やさしい状態ではないのだが、実情を理解していない着太郎にとっては、この恥ずかしそうなポーズも想像力を掻き立てる。
こうしてマオを調査している着太郎も、もちろんマオの反応を見ているのだ。
弄って感じているなら、マオは何らかの反応を示すはずだと思っていたからである。
だがマオは恥ずかしそうにするだけで、全く感じている様子はない。いや、正確に言えば、着太郎にもマオの中にいる人物の興奮は伝わっていた。
なにしろピタリとフィットしたドレスのお腹が、かなり一生懸命着太郎の手に合わせて動いている。
これは中の人間の呼吸そのものであり、表情こそ笑顔で、恥ずかしそうにしているだけのマオだが、その裏側では確実に着太郎の手を感じていることを理解していた。
着太郎の身長から言っても小柄な3人である。
中は着太郎の予想通り、恐らくスタイルのいい女性なのだろう。
そう思うと、やはり自分でこの中に入ると言う体験は不可能に思えた。
こんなに可愛らしい顔を持ち、小柄で抜群のスタイルの中に密閉されている女性が羨ましくて仕方なかった。
マオを弄れば弄る程、着太郎のマオに対する構造上の理解は深まっていった。だがそれに比例して、中にいるであろう人物に対する嫉妬も激しくなっていったのも事実である。
胸を調べてもコインは見つからず、そこにはパツパツに締め付けられながら柔らかくてボリュームのある胸が下着に覆われ、さらにドレスに隠されている事だけが分かった。ドレスの裏側がどうなっているのか、興味はあるがドレスを脱がすことはルール違反なので着太郎には想像しかできない。
まさかこの裏側には、装着しているブラがマオの胸を通して、浅川の息子を締め付けているとは、全く想像出来ないことであった。もちろんそのブラの装着感だけでも、ため息が出る程気持ちがいいと言う事も全く分からないはずである。
「うーん、上半身にはなさそうだなぁ、じゃあスカートの中かなぁ・・・」
着太郎は自らの興奮を隠すように、下半身に目を付ける。
マオのスカートをめくり上げると、真っ白いパニエとペチコートに覆われた下半身が現れる。そしてそのパニエやペチコートという茂みをかき分けるようにして、マオのタイツに覆われた下半身に辿り着く。
実は、先程胸をまさぐられている時に、浅川は早くも限界を迎えていた。
当然だがそんなことには全く気づいていない着太郎は、まさかこのタイツの裏側に浅川の放出した物が吸収されているとは思っていないだろう。
だが、そんな着太郎にも、パニエをめくり上げた下半身の蒸れは感じた。
これも浅川の情報で、ここから呼吸をしていると言う話を聞いていたので、自分の責めに対して必死に呼吸している中の人物の蒸れた空気だと思うと、着太郎も興奮してくる。
自分も着ぐるみを着ている着太郎は、密閉された空間の蒸れた空気がどういう物か、有る程度想像できた。
しかも自分が着ている沙織と比べても、目の前のマオの密閉度は比較にならない程高い事が分かる。
常識的に考えて、このゴージャスで清楚な大人のドレスを着込み、ゴムの身体に密閉された人物は、相当に蒸されているはずである。その蒸した空気の一部が漏れて、下半身に堪っているのであるとすれば、笑顔のマオの中は相当に苦しい空間としか思えなかった。
着太郎はそんな秘密のベールの核心となる、呼吸口の付近に指を当てる。もちろんコインを見つけるという大義名分があるのだが、ここにコインが有れば、見ただけで形が浮き出て分かるはずだ。だが気づいて無い事にして、触れているのである。
ピトッ・・・ツーーーッ
触れた指を縦に這わせる。
浅川の息子は上向きに固定されているうえ、袋は上手く土手と太股の付け根を利用して隠してあるので、本来ここにはあまり敏感な物はないが、それでも涙が出る程気持ちいい(もちろんスーツ自体の補正と細胞補正が組み合わさっている為、外から軽く触っただけでは内側の真実に気づく事はない)。
しかも、センサーが拾った刺激は、上に向けて固定された息子にも丁寧に伝わり、すぐに息子を蘇らせてくれる。
呼吸口があるのであまり激しく呼吸できず、息をする回数も少なめにして、しかもゆっくりにする。
途端に苦しさが増し、その増した苦しさが自らの興奮を高めている。
呼吸を減らしても、全くしないわけにはいかない。
そして、その少ない呼吸はしっかりと着太郎にも理解できていた。
女性が一番敏感であろう部分を何度も指で往復させ、その度に吐息のように切なそうな空気が漏れるのを、その指で感じていた。こんな場所から呼吸をしているうえ、自らの指に感じているだけでも、激しい嫉妬を覚えた着太郎だが、なにより羨ましかったのは、そう言う快感を表現せず、押し殺し続けている事だった。
着太郎も、もし自分がこんな着ぐるみの中にいて、自分がしているような悪戯をされながら我慢しているとしたらさぞかし気持ちがいいだろうと考えていた。だが、自分ではこの華奢で抜群なスタイルを持つ着ぐるみを着ることなど到底不可能に思え、その絶対に自分は行けない場所にいる人たちが羨ましくて仕方なかったのである。
こうして服の上からとは言え、隅々まで観察することで、以前浅川が言っていたように、この着ぐるみの密閉度は相当高いことが分かる。
浅川と話をしていた時、浅川の言っていた「何故これほどまでに自らを密閉しているのか、本当の理由は分からないが、そんな中にいる人物がもの凄く羨ましかった。」と言う言葉は、この時の着太郎の気持ちそのものであった。
|
|