お嬢様物語:お嬢様!?(2話) [戻る]
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『うん。本当のこと。』

 マユはそう言って話を始めた。

『今、こんなに明るく楽しそうに動いてるけどホントは浅川さんの想像通り、とっても苦しいのよ。セーターがとっても切なくフィットしてるから、動くと全身がムズムズするの・・・』

 じっとながらマユは言葉を続ける。

『それに・・ジーンズ。とっても苦しい・・・スカートと違ってほとんど空間がないし、これだけピチピチだと大事なところも刺激して、足を動かすのも辛いの・・』

 その言葉につられて浅川の目線がジーンズの股間に行く。確かに見た目にも相当フィットしている。
 もしそこが敏感なセンサーを持っているのなら、かなり気持ちよさそうだ。だが、あのフィット感を見ると、とても呼吸出来る空気があるとは思えない。
 そして、それはマナについてもほとんど同様だ。
 何食わぬ顔をして、くつろいでいる様子だが、マナだって実情はたいして変わらないはずだ。
 そう考えると、いくらなんでも本当にそんな刺激的な状態を続けているとは考えにくい。

「そ・・それにしちゃ、息は出来てるんだろ?それだけフィットしてたら空気なんて無いだろ。ジーンズに通気性なんてほとんど無いだろうし、普通に考えたら息出来ないぞ?」
『それは大丈夫。これ、ローライズだからお尻は少しはみ出てるの。割れ目の隙間が少し空いてるし、それ以外もほんのちょっとだけど隙間はあるから、そこから空気は取り込めるのよ。』

 確かに腰で穿くローライズジーンズやパンツなら、お尻がはみ出るぐらいのスタイルになることもある。
そして、それなら確かにお尻の割れ目の隙間も若干露出する。原理的には呼吸出来なくもないだろう。
 ただ、マユが着ているセーターは腰まで覆っているものだ。ローライズジーンズに出来た僅かな隙間もニットのセーターに覆われてしまっているのだ。

『ここに手を当ててみてね?』

 マユはそう言って少し身体を動かし、浅川の手をマユの背中の腰辺りに導く。
 浅川は誘導に従って腰の辺り。セーターの裏側のジーンズと皮膚の隙間に手を宛う。
 浅川は感じる。確かに一定のリズムで空気が出入りしているのだ。

「・・・・」

 言葉にならない浅川。

『ね。マナちゃんも同じだよ?』

 その言葉にマナを見ると、マナは恥ずかしそうに手で顔を覆ってモジモジと照れる。
 そんな演技をしている場合ではないとすら思える状況でも。あくまでマナを演じているのだ。
 その切なそうに照れた演技は、浅川の心を刺激し、想像力をかき立て、ついには浅川の下半身を熱くさせてしまう。

『うふふ。正直な浅川さん!』

 それを見つけたマユはすかさず浅川ににじり寄る。

「し・・しかたねぇだろ。そんなの見せつけられたら・・・」
『あー。苦しんでる私たち見て興奮するなんて、浅川さん、とってもエッチねー』
「くそっ・・でも君らはそのエッチな俺が興奮するようなことしてるんじゃねーか。俺よりもっとエッチだろ!」
『私もマナもエッチじゃないもん!。中身はすごーーくエッチかも知れないけどね。』
「どっちだって似たようなもんだよ。」
『いいもん。どうせエッチって言われるなら、もっといいこと教えちゃうもん!』
「え・・まだなんかあるの?」

 ただでさえもの凄そうな2人の状態であるが、まだ何かあるのだろうか?浅川は興味とともに不安を感じる。
 これ以上衝撃があると、自分としてもどうしていいか分からなくなる事が不安だったのだ。

『こういうローライズのパンツはねー。この辺がとっても気持ちよくなっちゃうの。』

 この辺、と言いながらジーンズの前のボタンの辺り。ちょうど下腹部辺りを指さすマユ。

「へその下?何でまたそこが??」

 浅川には意味がさっぱり分からなかった。
 するとマユはマナを手招きして呼び寄せる。マナがすりすりと近寄ると、マユの指示で仰向けに寝る。

「な・・何が始まるの?」

 浅川はドキドキしながらマユとマナの様子を見守る。

『ここ、触れてみて?』

 マユはそう言って、マナのシャツをめくり、下腹部、パンツのボタンのある辺りを指さす。

「い・・いいの?」

 浅川が言うとマユは頷く。浅川はマナの方をチラッと見ると、寝っ転がったままマナも頷く。
 訳が分からぬまま、そっと指を指された辺りを触る。

『違う違う。その裏側!』

 マユはそう言ってパンツのウエストの隙間から裏側に手を入れる動作をする。

「え?ここ?」

 よく分からないままパンツと身体の隙間に手を滑り込ませるが、なめらかなマナの感触と共にしっかりフィットしたパンツの圧迫を感じる。指先は奥の方にある下着に触れているのが分かった。
 これだけしっかりフィットしているとウエスト部分も窮屈な気すらするが、だからといってここが気持ちいいと言う理由にはならない。

「なに?結構フィットしてるのは分かるけど?」
『よーく身体を触ってみてね。』

 マユに言われて下腹部辺りを探るように触ると、マナは足をモジモジさせているのが分かる。手を入れたことでフィット感が高まって辛いのだろうか・・・
 そう思いながらも、まさぐっていると、不思議なことに気づく。
 ちょうどおへその下辺りから、股の間に向かって一直線に、なにか堅い物が存在しているのだ。
もちろん軽く触れただけでは全く分からない物なのだが、注意深く触れると、何かコリッとした物が縦に1つ存在しているのだ。

「なんか堅い物があるな。これはもしかして、君らの呼吸用のチューブか何か?」

 マユに質問するとマユは首を横に振る。

「んーなんだろう。」

 そう言いながらさらにまさぐって物体の輪郭を確認する。そしてある時、この物体がピクピクッと反応したことに気づく。

「え・・今動かなかった?これ・・」
『へっへー。なんだと思う?』

 マユは楽しそうだ。対照的にマナは恥ずかしそうに手で顔を覆ったまま、足をモジモジさせている。
 その時、浅川はあるもの凄い物を想像してしまう。まさか、そんなはずは。と思いたいが、手で触れた物体の輪郭と、その反応、そして位置を考えるとあり得ない話ではなかった。

「こ・・これ・・男の??」

 マユはゆっくり頷く。
 ビックリしたようにパンツから手を引き抜く浅川。

「げっ・・まじ?って事はマナちゃんて、もしかして・・・・・男?」

 再びゆっくり頷くマユ。
 浅川はショックだった。いままで確実に女性が中に入っていると信じていたマナの中に、実は自分と変わらない性別。つまり男性がいるのだ。
 こんなに可愛らしくもセクシーな容姿を持ち、羨ましいぐらいに密閉されたその内側には、息子を堅くして快感にうちふるえながら、じっとマナを演じる男性がいる。その男性は、伊豆でも、富士五湖でも、そして今この瞬間も、浅川にとっては羨望の空間に密閉され、マナのすべてを体感していると言うのだ。

 女性が入っていると信じていた浅川は、彼女らの中にいる人物に猛烈な嫉妬を覚えつつも、性別という超えられない壁があるという半ばあきらめのような物を感じていた。
 だが、現実には違った。
 男という性別であろうとも、こんなにも嫌らしい場所に身を置く事を許された人物がいると言うことなのだ。
 マナのスタイルを見る限り、骨格からして女性としか思えないのだが、もしかすると凄く小柄な男性なら、マナのようになれるのかも知れない。だが、浅川のような体格ではどう逆立ちしてもこの身体にはなれない事は明白だ。

 そう思うと浅川は、その姿の見えぬ体格の恵まれた男性に対し、今まで以上の猛烈な嫉妬を覚えてしまった。

『ふふふっ。驚いた?これが私たちの正体なの。だから絶対秘密だし、教えてあげる人はご主人様にはなれないの。』
「私たちの?って、も、もしかして、君も?」
『うん!』

 マユは嬉しそうに頷く。
 マナだけでも羨ましかったのだが、マユもまた、その下腹部に息子をしまい込み、激しい快感と苦痛を体験している男性だというのか。
 だが、マナの見事な変身を見ると、それはあり得ない話とは思えなかった。

『ね。ね。凄い秘密でしょ?』
「す・・凄すぎるよ・・」
『私はマナのことは想像しか出来ないけど、今弄られてたマナちゃん。きっと気持ちよくてイッちゃったと思うわ。』
「さっきのって俺の手?」
『うん。あそこは大事な物がしまってある場所だから、とっても感じちゃうの。こういうパンツのウエストがぴったりフィットしてるだけでも凄く辛いんだもん。』
「そんなに辛いのか?」
『だって、隠れてるけど、ホントはパンツのウエストから少し顔出してるもん。ウエストの所が擦れてもの凄く焦れったいの。そんな状態で我慢してるから、ちょっと弄ればすぐイッちゃうと思うなー。』

 マユは淡々と話すが、聞いているだけでかなり興奮する話である。

「マナちゃんもだけど、マユちゃんも似たようなじゃないのか??」
『私も同じねー』
「おんなじって・・・つまり我慢してるって事か?」

 マユはコクリと頷く。
 浅川は目のやり場に困った。彼女たちは完全に露出を隠し、嫌らしいところは全く見えないはずなのだが、知れば知る程、目に見える全ては、彼女たちの中にいるという男性への責め具になっているとしか思えないのだ。

『あー。また大きくなっちゃった?』

 先ほどから主張を続ける浅川の息子は、もう許してくれと言わんばかりにズボンを膨らませている。

「う・・ぅるさいなぁ・・」
『ふふふ。正直な浅川さんね。だからやっぱりご主人様よりお友達になって貰いたかったの!』

 つまり、マユ達はご奉仕する事よりも、中の状態を教えた上で自らの身体を見せつけ、それによって浅川が興奮している様子を楽しみたい、と言うことなのだろうか?
 マユ達の与えてくれる世界を堪能している2人が目の前にいて、浅川にはそれを眺める事しか出来ない悔しさはあるのだが、悲しいことに浅川の身体は、彼女らの姿に反応し、彼女らの中にいる2人を楽しませてしまっているのだった。

「人の身体の反応を弄びやがって・・・そんな格好じゃなかったら男になんて絶対反応しないのに・・」
『まぁまぁ。そう言わないで。ね。浅川さんもちゃんと気持ちよくしてあげるんだから!』
「いいよ俺は。君らにして貰わなくても自分で処理出来る!」
『なーんだ、つまんないのー。』

 完全に浅川の反応を楽しんでいるマユ。

『あ、そうだ。いいこと思いついた!』

 突然ポンと手を叩くマユ。

「な・・なんだよ・・・」

 どうせろくな事を思いついてないだろうと、力無く返事する浅川。

『浅川さんが嫌だって言うなら、浅川さんを責めないで、マナちゃんを責めて遊びましょうか!』
「ま・・マナちゃんを責める!?」

 突然の提案に、股間を大きく腫れ上がらせながら、浅川は聞き返す。


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