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研修開始早々から、既に先が思いやられている聡美ではあるが、もちろんその事に岡島は気づいていない。
ちらりと横目で(と言っても顔は正面のまま、視界の範囲で自分の目だけ横を見て)美由紀を見ると、楽しげに笑っている。
もちろん場の雰囲気的に、難しい顔や心配な顔をする状況ではないのだが、美由紀はミクの中の事情を分かっているのに、全く気にする様子はない。
その表情を見た聡美は、美由紀に対して、なぜか恨めしいとは思わず、むしろ見透かされているような恥ずかしさが込み上げていた。
「じゃあ今度は前屈やってみましょう。」
岡島の言葉にハッと我に返る聡美。前屈と言うことは足を伸ばしたまま、身体を前に倒し手で地面を触るわけだ。
普段の聡美ならこのぐらい問題なくできることだが、今はミクという呪縛の中で、それをする。
「はーい。こうやってゆっくり身体を前に倒してみましょう。」
岡島は気軽にそう言いながら自分でも何度かやって見せて、ミクの動作を見守る。
ゆっくりとミクが身体を前に倒すと、太もも中りがピクピクと反応している。
「あ、ちょっとこの身体だと突っ張っちゃって前に倒すのは辛いかな?」
岡島は少しミクの状態に同情的な意見を言うが、すかさず美由紀が口を挟む。
「いえいえ。大丈夫です。この身体、意外と伸縮するので、最初は慣れないけど、何度かやると伸びますから、遠慮しなくていいですよ。」
この美由紀の一言で、ミクは結局、きちんと足を伸ばして出来るまで、10回以上前屈運動を行った。
一回一回、その行為毎に挿入されたパッドが無理矢理聡美の内壁を刺激し、立っているのも辛い程の快感を与える。実情が分かっている美由紀だけであれば、多少恥ずかしくてもうずくまって感じる事も出来るが、なにしろ今は事情を何も知らない岡島がいるので、あまり変な動きをして色々想像されても困るので、聡美も必死だった。
「ハイ、良くできました~。では続いて脇腹のストレッチです。片手を腰に、もう片方の手を上に伸ばして、身体を腰に当てている手の方向に倒していきます。まず私がやってみますね。」
何とか屈伸をこなしたと思ったら、次は身体を横に倒す運動だ。これなら股間や胸はあまり刺激されないかもしれないと、一瞬気を抜くが、聡美の考えは甘かった。
岡島の手本通り片手を真上に上げると、手を上げた側の皮膚が胸も含め全体的に上に引っ張られ、股間が多少斜め方向に食い込みながら引っ張られる。つまり、挿入されたパッドは若干斜め方向に聡美の内壁を刺激することになる。
ただ片手を思い切り上げただけで、今まで続く責めも加わり、頭がボーッとしてくるが、そのあと、身体をゆっくり横に倒していくと、それ以上の地獄が待っていた。
脇腹もセンサーによる快感が伝わる事は分かっていたが、曲げられた身体の内側の脇腹に密着したレオタードがかなり細かいシワを作りそのシワが余すところ無く聡美の脇にも伝わってくる。それだけでもかなりこそばゆいが、それ以上に辛いのは、股間に当てられたパッドも同様に細かいシワを聡美の内壁に伝える事だ。
衣装が作り出すシワが身体の内側を擦るように刺激するのだ。今までの練習でも、確かにそう言う刺激はあったが、レオタードという密着性の高い衣装と、かなりしっかりしたストレッチ運動、そして岡島という全く事情を知らない相手を目の前にしている興奮から、聡美自身の感度も数段高くなっていた。
「1・2・3・4・1・2・3・4」
岡島の合図に合わせ、右4、左4を交互に繰り返す。
かなりゆっくりのペースなので、聡美にとって、その1回1回は拷問である。
「あ、ちょっとそのままねー。今フォーム直すから」
次の瞬間、ミクが完全に身体を横に倒し、聡美にとって一番辛いポーズの所で岡島に動作を止められる。
聡美は、ミクの中で耐え難い程の快感を止められ、あえぎ声になりそこねたような切ない吐息を漏らす。
まさか、身体を横に倒した目の前のミクの中が快感地獄だとは、全く知らない岡島は、遠慮無くミクの身体に触って、手を引っ張ったり、腰を触ったりしている。
当然そのたびに、ミクの中では大変なことになるが、ミクの笑顔にかき消され、岡島は気づかない。
そんな岡島の横では、美由紀が楽しそうにミクを眺めている。
(ん~っ・・先生・・もう許して・・・)
聡美がそう嘆願しても、当然岡島には伝わらない。
そして、岡島が遠慮無くミクの身体を2~3度クイクイっと引っ張って横に倒した時、ついに聡美に限界が来た。
岡島に身体を弄られながらも、なんとか悟られずにイクったが、その直後に襲う全身の気怠さと戦いながらなんとかミクの姿勢を維持する。
レオタードや下着に覆われた呼吸口から必死に空気を吸い込むが、息が荒くなっているため猛烈に苦しい。
だが、岡島に悟られる事は許されないので、苦しいのを我慢してゆっくり確実に、あたかも何事もなかったかのような呼吸を繰り返す。
イッた直後だというのに、必死になって自分を押し殺し、岡島に事情を悟られないように演じている自分に、聡美は再び興奮し始めていた。
「そうそう。このぐらい伸ばしてあげれば完璧よ?」
何も知らない岡島は、自らの修正で満足したようで、次のストレッチに移った。
「今度は腰に手を当てて胸を出して背中を反らせます。いいですね?」
イッた直後とはいえ多少落ち着いた聡美は、再び可愛らしく頷く。が、当然聡美はミクの中で再びやってくる地獄に覚悟を決めていた。
岡島の手本を見ると、かなりしっかり反らせている。
ミクはそれを真似してストレッチするが、どうもしっかりと背中を反らせる前にやめてしまうようだった。
それを見ていた岡島は、自らミクの背中と胸を押さえて、この辺りまで反らしましょうと言う指示をする。
ミクはけなげにも、岡島の指示に従ってストレッチを繰り返すのだが、もちろんその裏側では、胸を張って背中を反らせるたびに、胸や股間を押そう締め付けや、着ているレオタードのシワに涙を浮かべながら耐える聡美がいる。
別に、両手両足を縛られて身動きが取れないわけではない。
自分の意思で、身体は自由に動かせるし、好きなポーズだって作れる。
にも関わらず、今の聡美には、全く自由があるとは思えなかった。
全てはミクの為。聡美という存在を消し、ミクという架空の人形に命を与える為に、聡美の身体を使わせてあげる事しか許されていないのだ。
背中を反らせる運動により、再び、すっかり気持ちよくなってしまった聡美は、それでも頑張ってミクを演じ続ける。
訓練の一環である、と言う大義名分はあるのだが、実は本音を言えば、そんな地獄のような時間が堪らなく好きになっていたのだ。
目の前にいる先生には全く悟られず、凄く恥ずかしい状態に耐え続けている自分。
目の前にいる先生には全く悟られず、凄く苦しい呼吸を続ける自分。
ミクという名の可愛らしい人形が、自分の全てを奪っている。その無力感が堪らなく好きだったのだ。
この後もおよそ1時間、次々と新しいストレッチは繰り返され、そのたびにミクは一生懸命に身体を動かし聡美はそのたびに襲う快感に耐え続け、時にはイッてしまっていた。
そしていよいよストレッチ運動も終盤にさしかかる。
「うんうん。ミクちゃんは結構頑張ってるみたいだし、女優さんも身体は結構柔らかいみたいね。」
岡島は、ミクの中の地獄を知らぬ為、気軽なことを言っているが、その要求を達成するために聡美は、想像を絶する苦労を重ねていた。
(先生の要求は地獄過ぎるわよ。ちょっとは私のことも考えてよね・・ってそんなこと知られたら先生気が変になっちゃうかな・・・・あぁ・・身体が火照ってジッとしてるのが辛いよぉ・・・)
聡美は心の中でつぶやきながら岡島の指示を待つ。
「身体柔らかいなら、これ出来るかな?」
岡島はそう言うと、その場で座って足を伸ばし、その伸びた足を左右に180度開く。
聡美はその行為を見て、それだけで体中が恥ずかしい程興奮するのが分かった。一番刺激の強い股の間が、完璧に無防備である。
ふとももを摺り合わせたりキュッと閉じて守ることも出来ない。快感に耐える術が全くなさそうなポーズなのだ。
それだけでも辛そうに思えたのに、岡島は、さらに動作を追加する。
手を前に伸ばし、そのまま身体を前に倒し、ぺったりと地面に胸が貼り付く。
岡島はそのまま
「ここまで倒せる?」
と笑顔でミクに訪ねる。
もちろんミクは、聡美の本心など微塵も見せることなく、可愛くウンと頷くとその場に座り足を伸ばした。
その姿からは、普通の女の子が普通にストレッチを行うかのような、軽やかで楽しげな雰囲気すら漂っている。
座って足を伸ばしたミクは、1回ウンと頷くと、ゆっくりと足を広げ始める。その1回の頷きは聡美が覚悟決めた瞬間だと言うことに、岡島は全く気づいていない。
「そうそう。いいわよー。ゆっくり、膝を曲げずに開いていくの。」
岡島はミクに指示を出しながら観察している。
だが、ゆっくり開いた足は150度ぐらいまでで止まってしまう。
「あ・・やっぱりちょっと厳しいかな?・・そろそろ限界?」
岡島は気を使ってミクに訪ねると、ミクはプルプルと首を振る。
まだ頑張れると言う意思表示と共に、実はミクの中でどうにもならない快感で頭が真っ白になっていた聡美自身の意識を戻すための行為でもあった。
身体が硬くて足が開けないのではない。
気持ちよすぎて、これ以上開くとどうにかなってしまうのではないかと言う状況に直面しているのだ。
声も出せず、態度にも出せず、狭くて暗くて蒸し暑いミクの中で、たった一人で戦い続ける聡美。
気を取り直してゆっくりと開脚を続ける聡美。足が開くに従い、自らに挿入されているパッドはさらに奥に入り込もうとする。その刺激に股を閉じてしまいたい衝動に駆られるが、涙目になり、目を真っ赤にしながら我慢している。
こうしてようやく開脚が完了した。
岡島から見れば、可愛らしい着ぐるみが、ちょっと開きにくい足を頑張って開いた、と言う程度にしか感じない。だが、現実はそうではない。足を閉じたい衝動と、演技を続ける気力とのぶつかり合いのまっただ中で、ミクは頑張っているのだ。
「じゃあ、そのまま身体を前に倒しましょう。私が軽く押してみますね?」
岡島の言葉に、聡美は内心勘弁して欲しいと願った。が、もちろん今はミクになりきらねばならない。自分の本心を押し殺し、精一杯可愛らしく頷く。
岡島は大きく開脚したミクの身体をゆっくりと前に倒していく。
胸が地面に近づくにつれ、体中のあちこちが突っ張り、同時に股間パッドの刺激も強くなっていく。
身体が倒れ込んでいっても、顔は正面を向けているので、目の前の大きな鏡にはミクの可愛らしい笑顔が写っている。
(なんでそんなに微笑んでいるのよ。私、こんなに辛いのに・・・)
思わずミクに文句を言いたくなる程、可愛らしく微笑むミクがそこにはいた。
あまりの快感に頭が真っ白になりながら、あえぎ声を必死に押し殺し、快楽と息苦しさによる責め苦に耐えている自分が、ミクによって完全にかき消えているのだ。
完全に身体が前に倒れると、胸が床に押さえつけられそのおかげで快感も最高潮に達する。
胸への圧力は、そのまま中のパッドを押し広げ動かす力に変換されている。
気が付くと、聡美は胸に自らの体重をかけ、より強い力で胸を押さえつけていた。
そして、次の瞬間、聡美に限界が訪れる。
身体を倒れ込ませ、足を開いたまま、再びイッてしまったのである。
可愛らしいミクの中で呼吸を整えながらも、イッた直後の脱力感と戦い、僅かに残った気力と体力で演技を続ける聡美。
その努力のおかげもあり、岡島はそんな聡美には全く気づいていない様子である。
ただ、美由紀だけは違っていた。
この様子をずーっと眺め続けていた美由紀は、聡美の後ろからじっくり聡美を観察していた。
最後の瞬間、ほとんど分からないように、お尻の肉がキュッと締まっていたのを見逃すことはなかった。
そして、その瞬間からあとのミクの動きが少しだけ鈍っていたことも、聡美が限界に達したことを証明していた。
その聡美を眺めていた美由紀は、健気に演技を続けるミクの中にいる聡美の、逃げ出すことも抵抗することも出来ない快感地獄が少しだけ羨ましかったのも事実である。
「ふう。これでメニューは一通りこなしましたね。この子ならかなり身体が柔らかいみたいですから最初の目的は達成出来ていると思いますよ。もちろん着ぐるみの身体は耐えられても、中の人の身体がこの子みたいに柔らかくないと厳しいと思いますけどねー」
岡島は自分の換装を交え、結果を美由紀に伝えた。
「そうですね。思ったより着ぐるみの柔軟性はあるようなので安心しました。今日はお忙しいところを研修に付き合っていただいてありがとうございました。」
美由紀は岡島に礼を言うと、岡島も会釈をし、そのまま荷物を片づけて帰っていった。
その間、放心状態のまま、なんとか立ったミクも岡島に可愛く手を振って見送る。
そして、岡島がドアを閉めた次の瞬間、ミクはその場で座り込んでしまう。
「あら、ミクちゃん。今までの元気はどうしたの?」
美由紀が意地悪そうに言うと、ミクは美由紀に振り向き、拳を振りかざして抗議する。
まるで『分かってるくせに何言ってるのよ!』と言いたそうな勢いである。
実際、美由紀はよく分かっていて言ってることなのだが、聡美にとってはそんなことを考える思考力もなくなっているのだ。
「じゃあ分かったから、もう脱ぎましょ?今日の研修はもう終わりよ?」
美由紀が諭すように告げると、ウンウンと頷いたミクは、その場で立ち上がって、衣装を脱ぎ捨て着ぐるみから聡美を解放し始める。
体力の限界に近づきながらも、やっと出て来られると言う嬉しさもあり、どうにか着ぐるみを脱ぎ終わる。
全裸の聡美は汗だくで、身体からは湯気が上がっている。それは今までのミクの中での格闘を物語るなまめかしい光景であった。
聡美がミクを脱いでいる間に、美由紀はタオルと着替えを用意していた。それを聡美に手渡すと、タオルで全身の汗をぬぐい、とりあえず室内着に着替えてシャワールームに駆け込む。
10数分後、シャワーから戻った聡美は、ようやく少し落ち着きながら美由紀の元に戻ってきた。
「ご苦労様。研修は楽しめた?」
美由紀が楽しそうに話す。
「そんなわけないでしょ!美由紀さん、人ごとだと思って!私が何度イッたと思ってるのよ!だいたいあの岡島って人も、人の気も知らないでいろいろ運動させて!!」
美由紀の言葉に、堪っていた怒りをはき出す聡美。だが、その表情は本当に怒っていると言うよりは、恥ずかしさを隠すために怒っていると言う感じである。
「ふふ。まぁそう言わないで。お仕事なんだしね。」
「まぁ確かにそうですけど・・・」
「それに、結構楽しんでたんでしょ?イヤなら中断だって出来たんだし。ミクちゃんとっても可愛かったわよ?」
「もう・・バカ言わないでよ・・」
聡美は美由紀の言葉にぐうの音も出ない。実際そのとおりだったのだ。
そして、聡美は、ミクを脱いだばかりだというのに、美由紀によってミクの中での出来事を思い返し再び身体が熱くなるのを感じていた。
だがもちろんそんなことを美由紀に言うわけにはいかないので、ぐっと我慢した。
結局そのあと、軽い打ち合わせを行って 長い長い研修の1日がやっと終わった。
必死に頑張ったが、それでも4回もイッてしまい、精神的にも肉体的にもヘトヘトではあった。
美由紀との挨拶もそこそこに、ふらふらになりながら家路につく聡美は、それでも今日のことを思い返すと、それだけでまた身体の中が熱くなるのを感じていた。
この日、聡美が帰宅後に何をしていたのか知るものはいないが、疲れている割に、すぐに寝たわけででは無いようだった・・・・・
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