DollClub~Episode 2~(3章) [戻る]
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「苦情?」
「ああ、まぁ苦情という表現はあまり良くないが、要望に近い苦情かな。」

 マネージャーがジュリを見つめると、ジュリはうんうんと頷いている。

「何でしょう?」

 聡美はマネージャーに聞き返した。

「つまり、その、ジュリ役の役者が、君の声に合わせての演技が辛いと言っていてね。」
「え・・そ・・そうんなですか?」
「ああ。聞けば、結構君はジュリに辛いことをさせておきながら、ジュリは全く感じてないような台詞を良く言っているらしいじゃないか。」
「どう言う事です?」
「お客を楽しませるための演技が必要なのに、どちらかというとジュリの中の人間を苦しめている演技に近いって事だ。」
「そ、それは・・」
「それは?」
「それはその、つまり、お客さんも、そう言うジュリを見て興奮しているのが分かるから、そう言う演技をした方がいいのかと思って・・・」
「ホントにそうなのかね?」
「もちろんです!!」

 マネージャーの言葉に、つい語気を強める聡美。

「う~む、実を言うとね。そう言う苦情が出てから、君の行動をいろいろな角度で分析していたんだ。そうしたら、ある結論が出てきた。」
「結論?」
「ああ。もし間違っていたら謝るが、おそらく君は声優ではなく、キャラクターに入ってみたいと思っていないか?」
「え・・な、何でそんなことを。」
「簡単な分析だ。君の言動や、失礼ながらチェックしていたコントロールブースでの君の様子をみると、君はジュリが興奮を押し殺しているような時に限って、自分の興奮も高まっている様子が見て取れた。サーモグラフィーや、マイクから拾った息づかいを分析すれば、そのぐらいのデータは取れるんだ。」
「そんなの誤解よ。」
「ホントにそう言ってしまっていいのかね。誤解であれば、話はこれで終わりだ。もう戻ってもらって、明日以降もいつものように勤務してくれればいい。今日のことは忘れてくれ。だがもしこちらの分析が正しいのであれば、君の給料を大きくアップするチャンスを上げようと言う事なんだ。」
「給料ですか。」
「ああ。具体的にはまだ言えない。だが、君がもらっている給料よりずっと多い金額を出せるはずだ。」
「その、つまり、私もキャラクターに入って演技すると言うことなの?」
「そうだな。基本的には。それ以上は今は言えない。なにしろキャラクターの演者はトップシークレットだから、君が演者になってくれる前提でなければ話は出来ない。」
「今、結論を出さなければダメですか?」
「いや、結論は明日でいい。ただ、あまり待てない。君がダメなら、別の人で特性がある人物に当たるつもりだ。」
「分かりました。では明日まで考えさせて下さい。」

 結局この日は結論を出さずに、家でゆっくり考える事になった。
 帰り際、ジュリが可愛らしく抱きついてきた。一緒にやりましょうと言うつもりだったのかもしれないが、その身体の柔らかさと、人形顔が間近に迫り、こんな中に自分がいたらどれだけ楽しいだろうかと想像してしまった。

 DollClubを後にした聡美は、帰り道、そして家で、ずっと今日のことを考えていた。

 実を言えば、内心はもう結論が出ていた。ただ、どうしても自分なりの正当な理由が欲しかった。ただ、欲望のままに演じてみたいという理由では、女性として恥ずかしすぎると考えてしまっていたのだ。

 一晩考え、結局出した結論は「お金のため」。
 不純な理由かもしれないが、キャラクターに入ってみたいと言う本当の理由よりは、恥ずかしくなかった。

 翌日、DollClubの勤務日ではなかったが、予定通りマネージャーと会いに、昨日通された部屋に行く。
 すると昨日と同じようにジュリがマネージャーがやってきた。今日のジュリはキャリアウーマン風のパンツスーツである。太ももから上は、パンツがかなりぴったり張り付いてセクシーだった。むろんジャケットもサイズがぴったりという感じで、ジュリの身体の凹凸を惜しげもなく見せつけていた。

「じゃあ、さっそくだけど、結論を聞かせてくれるかい?」
「分かりました。昨日考えた結果、もし本当に今よりもお給料が上がるのであれば、やってみたいと思っています。」
「そうか。じゃあ、やるという方向でいいんだな。」
「ええ。」
「給料は上がる。今の3倍は出るだろう。」
「さ、、3倍ですか・・」
「不満かね。」
「い、いえ。全く逆です。20%ぐらい上がると思っていたから・・・」
「3倍ぐらいは上がるよ。それぐらい大変な仕事なんだ。」
「・・・」

 聡美は大変と言う言葉に、黙ってしまった。

「まず最初に確認してサインしてもらいたい物がある。」
「サインですか?」
「ああ。秘密を守るという誓約書だ。これから話す話を聞いて、仮に君がやっぱりキャラクターの演者にはなれないと言うことになっても、秘密だけは守ってもらう必要があるからね。もちろん演者になったとしても秘密は守ってもらう。そのための3倍の給料でもあるんだ。」
「なるほど。分かりました。サインさせて下さい。」

 聡美の言葉に安心したのか、マネージャーはホッとした表情で、1枚の紙とペンを取り出す。

 そこには誓約書として、キャラクターに関するあらゆる秘密を他言した場合、法的措置により損害賠償を請求するという内容への同意が求められていた。
 聡美は書類を確認した後、名前をサインし、誓約書をマネージャーに手渡す。

「OK。これでいい。じゃあ、さっそくだが、まずキャラクターの詳細について説明しよう。」
「はい。」
「多少の知識は最初のオリエンテーションで説明されて知っていると思うが、まず基礎的なことを復習する。」

 こうして、まずキャラクターの基礎的な作りを説明された。

1.全身は特殊なゴムで作られ、皮膚呼吸も可能。
2.出入り口は股間にある。
3.メインの呼吸口は股間にある。
4.一部のキャラクターは、声優が声を発し、表情もコントロール出来る。

 これらのことは既に確認済みで、聡美も納得しながら聞いていた。

「で、次だが、ここからは新たな情報という事になる。そして、ここからがトップシークレットでもある。」
「ええ。」

 そう言うと、マネージャーは説明を続けた。

5.キャラクターの皮膚を通して酸素を取り入れるためには、中にいる人間が興奮状態を保つ必要がある。この酸素は皮膚呼吸以外にも、股間からの空気が足りない場合にそれを補う為に利用する。
6.興奮状態を保つため、パッドを装着し、刺激を与えている。
7.パッドへの刺激は、キャラクターの皮膚に埋め込まれたセンサーから伝わる。センサーは、胸、股間、ウエストを中心に付けられ、触られた感触が増幅されて伝わる。
8.センサーの感度がいいため、着ている衣装のシワや、衣装と皮膚、衣装同士のこすれる感覚も伝わる。
9.コンピュータ制御されたパッドは、軽い刺激、つまり衣装等から生まれる茂樹を受けている時は、演者がイキそうになると刺激を弱めてくれる事で、長時間興奮を保てる。だが、その代わり演者は我慢を強いられる事になる。

「と、まあ、これがキャラクターの持つ機能のほとんどだ。」
「・・・・・」

 言葉にならない聡美。
 想像していた以上だ。単に触れられた場所がゴム越しに気持ちいい程度の感じ方なのだと思っていた。だが、センサーとパッドによる強制的な刺激により、常に興奮を保っているのだと言う。
 つまり、今、この瞬間も、ジュリの中では気持ちいい刺激に耐えながらジュリを演じる人物がいると言うことだ。
 パンツスーツでは股間の呼吸口も外気から遮断されている。おそらく必死に息を吸っても足りないはずで、そうなると皮膚からの空気を必要とする。つまりそれは興奮を保っていると言う証拠のはずだ。
 足元を見ると、パンツスーツの下にはパンストも穿いている様に見える。おそらく下着も着けているだろう。それだけしっかり外気を遮断した上、股間に刺激センサーがあるのだとすれば、スーツや、隠れて見えないパンスト、下着からの刺激も受けているはずだ。
 さらに言えば、軽い刺激ではイケないのだと言う。
 こんなにセクシーな身体と、こんなに可愛い顔を持つキャラクターの中で、スーツによって見事に外気を遮断し、しかも身体を余すところ無く布で覆っているのだから、その辛さは想像しただけでクラクラしそうである。

 普通ならこの時点で、そんなに辛いキャラクターの中になんて入りたくない、と言いそうな気もするが、聡美は全くそう考えてはいなかった。
 むしろそんな辛そうな状況が、もの凄く楽しそうに思えていた。
 だか、そんな本音を言うと、変な女だと思われてしまう事を恐れ、少し怪訝そうな顔をしてみる。

「驚いたと思うが、事実なんだ。だからこそ秘密は守る必要がある。これだけ刺激にさらされている事が外部に漏れたら、お客はキャラクターをいろいろな意味で攻めることになる。それでは演者の身体が持たないんだ。」
「・・・」
「君がジュリに辛い行為を強要したら、中でどんな事態になるか、分かっただろ?必死に演じているからあまり気づかないが、中にいる演者は本当に大変なんだ。」
「そんな状態だなんて知らなかったから・・・」
「まぁ、もういい。あとはこの情報を聞いてもまだキャラクターを演じる気があるかどうか、確認したい。」
「・・・私に出来るでしょうか・・」
「それはもちろん分からない。いきなり店に出て演技しろとは言わない。それなりの練習をこなして、1ヶ月から2ヶ月後、その人の適応状態を見て決める。もちろんその時点でギブアップする選択もある。試してみるかどうかは君次第だ。」
「わかりました。出来るかどうか分からないけど、試してみることにします。」

 聡美は決断した。いや、決断と言うよりは、最初から決めていたことを変更無くそのまま言っただけだったが、とにかくこれで自分もキャラクターを演じる側になれると思うとワクワクしていた。

「一応君用のキャラクターはもう決まっている。テスト用には女性が入るキャラクターもあったのだが、本番用では女性は君がはじめてとなる。」
「女性用?はじめて??」

 マネージャーの言葉に、思わず聞き返す聡美。

「そうだ。当店のキャラクターは、内容が内容だけに、実は全員小柄な男性が演じている。」
「ほ・・本当ですか・・・?」
「ああ。」

 聡美はマネージャーに言われてまじまじとジュリを見る。
 ジュリは可愛らしく手を振る。

 スタイルは見事に女性である。確かに顔が隠れるし、手も足も見えないので、胸を作れば、女性でなくても分かりづらい。だが、パンツ越しに見える腰から下の柔らかな曲線と、すっきりした股間はとても男性の物とは思えなかった。
 もちろん今までもモニター越しとはいえ裸を見ている。その時だって、男の証拠は一度も見ていない。聡美は「男が興奮状態を保つ」と言うことの意味も分かっていた。だからこそ不思議だった。なにしろ男の証拠は全く分からないのだ。

「こんなに綺麗な下半身なのに、ですか?」
「そこが巧みなんだ。パッドが上向きに固定して、しっかりと押しつけている。窮屈だけどこうしてパッドの周りに肉付けすれば、ほとんど素人には分からなくなる。実は良く触るとおへその下から、股間まで、ちょっと硬い物があるのは分かるが、最初から女性だと思っている人には気づかれることは無い。」
「そうなんだ・・・」
「もっとも、君の場合女性だからその部分は苦労しないだろう。」

 マネージャーのフォローの言葉も、聡美は上の空で聞いている。

「どうした?」

 聡美の様子にマネージャーが声をかける。

「え?あ、あぁ。なんでも無いんです。」
「そうか。それならいいんだが。」
「ただ・・」
「ただ?」
「ただ、女性用は初めてだとすると、私が実験台って言うことですか?」
「いやいや、そうじゃない。もう実験は終わっている。実は今回、3人の女性演者を探していて、君はその2人目だ。1人目は、実験から関わっている女性で、ここの本当の親会社になる大手のホビーショップの社長令嬢なんだ。君ともう一人は声優から適正を見て探すつもりだったんだ。」
「そうですか。では、その実験に関わった女性は中に入って演技が可能だったと言うことなんですね?」
「もちろん。彼女はその親会社の社長にも内緒で、自宅で友達とも楽しんでいるらしい。そもそもは、自宅で楽しむために実験に参加したという話だったから、適正はあったんだろうがね。」
「そんなにすすんで中に入りたがる女性がいるんですね・・」
「もちろん大きな声では言えない。あくまで関係者の間での内緒の話だ。こういうシステムで仕事を続けられる人たちと言うことは、当然みんなこういう事が好きなんだ。おおっぴらには言えないがね。」
「みんな?と言うと、マネージャーさんも?」
「ははっ。鋭いね。もちろん私も好きだよ。あまり人には言えないがね。」
「その割にはジュリを目の前にして、淡々としてますね。」

 聡美がそう言うと、ジュリは横で話を聞きながら頷いていた。

「淡々としているように見えているだろうが、内心はかなりドキドキだよ。特に私達は、彼女の中の状況をよく知っているから、何気ない動作もどんなに感じるか、手に取るように分かる。」
「実際に演者でもないのに、そんなに分かるの?」
「はっはっは。誰も私が演者じゃないとは言ってないだろう。」
「え?つまりマネージャーさんも?」
「つまり、そう言うことだ。私はヒカリと言うキャラクターをやっている。ジュリよりも可愛いんだぞ。」

 マネージャーの言葉にちょっと怒った仕草を取るジュリ。
 当然この何気ない演技も、快感と戦いながらのはずだ。

「だが、こういう仕事も問題はある。普通のエッチじゃあまり興奮しなくなるんだ。うちのカミさんには仕事の内容までは言えないから、いつも苦労しているよ。」
「そ・・そんな。」

 真っ赤になる聡美。

「君だってきっと彼氏じゃ満足出来なくなるぞ。そのぐらい凄い。」
「彼氏なんていません!!」

 少し強めに言いながら、さらに真っ赤になる聡美の横では、マネージャーの話に納得しているジュリがいた。

「まぁそう言うことだ。今日はとりあえず君の体のサイズを測る事から始める。君のためのキャラクタースーツは来週には用意できるから、準備ができ次第練習を始めて貰う。」
「・・・・」

 まだ恥ずかしそうにしている聡美も、マネージャーの話に頷いた。

 こうして、聡美は別室に案内され、担当となる女性が聡美の体型を測定していった。

「いいわね。あなたの体型なら抜群のスタイルを作り出せるわ。」
「私、そんなにスタイル良くないですよ。」
「そんなこと無いわ。今でも十分よ。でもキャラクタースーツは各部を締め上げてくれるから、きっと素敵なスタイルになれるわ。」
「締め上げる・・・んですか。」
「ええ。そうね。」
「私、本当に大丈夫かなぁ。演者として耐えられなかったらどうしよう・・・」

 聡美は少し不安そうに聞く。

「大丈夫よ。言いづらいと思うけど、もし今日、ジュリを見て興奮しちゃったとしたら、きっとあなたにとってとてもキャラクターの中は素敵な空間になると思うわ。」
「そんな・・人ごとだからって・・」
「あら、人ごとなんて言わないでよ。私、こう見えてもスーツの実験もしたキャラクター担当の1人なのよ?」
「あ、もしかして、3人いるって言われた演者候補の1人ですか?社長令嬢の?」
「そう。パパが勝手にやっていることだから、令嬢ってのは大げさだけどね。美由紀って言うの。よろしくね。」
「美由紀さん?」
「そう。私も、友達の男の子が中身をやっているのを見てて凄く羨ましく思って、意を決して実験に参加したの。でも参加して良かったと思っているわ。ホントにこう言うのが好きな人には堪らない仕事よ。」
「友達の男の子がここで働いていたって言うこと?」
「う~ん、正確に言うと違うかな。元々は学校でちょっとしたトラブルがあって、その友達を助けるために、パパのやっているホビーショップの着ぐるみを使ったの。そしたら本人、辛いっていいながら結構気に入っちゃって、結局そのままホビーショップの方で働き始めたの。」
「じゃあ、その男の子は今もホビーショップに?」
「掛け持ちよ。今は。大学に入って結構自由な時間が増えたから、両方の店舗で別々のキャラクターをやっているわ。本人が言うには、こっちの店舗で相手をしたお客さんが、何食わぬ顔でホビーショップに現れるのが楽しいみたいよ。」
「なんか凄い友達ですね。」
「そうね。結構内気な性格の男の子なんだけど、キャラクターに入ると性格変わっちゃうみたい。」
「そうなんですか。でもその友達が気に入ってるのは何となく想像出来るけど、何で美由紀さんは実験に?」

 美由紀は頬を赤らめる。

「ちょっと恥ずかしいんだけど、私もお人形にされて苛められたいのかも。友達の練習につきあって、結構その男の子を苛めてたの。でも苛めながら、自分がこうされたらどうしよう・・・って思い始めちゃって。」
「それで自分もって思ったんですか。」
「ええ。ちょうど女性用のスーツを作ると言う話が持ち上がっていて、私もキャラクターデザインチームに関わっていたから、ちょうどいいチャンスだと思って立候補したのよ。」
「大胆ですね。」
「それはお互い様よ。あなたも好きだからOKしたんでしょ?」
「ま、、まぁ。。」

 今度は聡美が真っ赤になった。

「まぁいいじゃない。誰にだって秘密にしたい恥ずかしい事ぐらいあるわ。この件はトップシークレットで、ごく一部の関係者以外、誰も知らないから安心して楽しめるはずよ。」
「ホントに周りにバレなきゃいいんですけど。」
「その点は大丈夫。ジュリを見たでしょ?あの中に男性が入っているなんて誰が想像する?私たちは女なんだから、もっと素敵に変身出来るのよ。知らない人が見たら、絶対誰だか分からないわ。」
「確かにそうですね。ジュリは女性なんだと信じてましたから。」
「でしょ?」

 そう言いながら美由紀はニヤッと笑った。

「じゃあ今日はこれでOKよ。あとはスーツが来週には出来上がるから、そうしたらいよいよ試着よ。」
「試着、ですね。」
「ええ。来週までのお楽しみよ。」
「分かりました。では今日はこれで。」
「じゃあ、気を付けて帰ってね。」
「はい。」

 聡美は挨拶をすませると、部屋を後にした。
 もう一度マネジャーにも声をかけ挨拶をする。体型の計測には、結局30分以上かかったが(もっとも大半は美由紀とのおしゃべりで過ぎた時間だが)マネージャーと一緒にジュリも待っていてくれた。
 もちろんピッタリしたパンツスーツを着込んだままだが、あくまでも普通の態度で聡美を見送ってくれた。

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 帰宅した聡美は、我慢出来ず、自室で一人で楽しんでしまう。だがいつもと違う。今日はなるべく声も出さず、態度も変えないようにしながら楽しんだ。
 歯を食いしばって息を殺して快感に耐えながらイクと、それはいつもの数倍は感度を増したように感じた。多分キャラクタースーツの中はこんな物では済まないはずだ。だが、それは決して辛いこととは思わない。むしろ早くその感覚を体験してみたいとすら思っていた。


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