友達?彼女?それとも・・・(21章) [戻る]
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 のぞみに包まれ、小暮の香りに包まれ、それでも興奮した息子を自由に反応させることが許されない状態に気が遠くなる真一。

「さて。じゃあ衣装も着ましょう。こまちちゃんは、ひかりちゃんを連れてきてくれる?」

 小暮がこまちに問いかけると、こまちは可愛く頷いて部屋から出て行く。

「その身体だと自分で着るのは辛いでしょ?だから私が着替えさせてあげるね。」

 小暮はそう言ってのぞみの衣装となる制服を持ってくる。

「はい。まずパンティー。」

 のぞみが穿きやすいように、のぞみの膝の正面に手先で器用に広げて差し出す小暮。
 恐る恐る足をパンティーの穴に足を通す真一扮するのぞみ。
 小暮は、のぞみ両足が左右の穴に入ったところで、スッとパンティーを引き上げ、遠慮無く下半身にフィットさせる。

(くっ・・)

 パンティーが股間にフィットした瞬間の刺激に、思わずのぞみの中で歯を食いしばる真一。
 そして快感のあまり吐息を漏らすのだが、パンティーが遮って吐息が籠もる。
 パンティーのゴムが上向きに固定された真一の息子の上にしっかりと乗り、息子の上でムズムズ締め付ける感触を与えている。このムズムズから逃れたい。脱ぎたい。と言う衝動を抑えるだけでも大変である。
 また、布がソフトにフィットしている股の間のむずがゆい刺激も堪らない。
 もちろんマミカで何度も経験している感触ではあるのだが、息子を自由に反応させられない事が、快感を何倍にも煽っていた。

「ほほー。よく我慢してるわねー。じゃあ次はブラ行ってみましょうかねー」

 着替えさせるのが楽しそうな小暮の一言。
 ブラを取り出すと遠慮無く背中に回り、まるで自分の胸であるかのように手際よくカップに胸を納める。
 だがその遠慮無い感触は、今の真一には辛すぎる状態だった。
 快感は我慢できても身体が反応してしまい、思わず膝がガクつく。

「もーう。こんな事で感じちゃうなんて優等生の操演候補が台無しじゃないの。先週も今日も、私はさんざん真一君に弄られまくったし、真一君は気づいてないかも知れないけど先週と今日で合計2度もイカされてたんだから、私も容赦しないもんねー。頑張ってのぞみを演じなきゃダメよ?」

 のぞみの中で愕然とする真一。
 真一がのぞみに服を着替えさせていた時、その裏ではこの美人が果てていたのだ。
 全く真一には分からなかったがさぞかしその時は苦しかったのだろう。今は立場が全く逆な分、小暮の苦悩がリアルに想像できてしまう。
 ブラが胸を覆い、後ろのホックが閉められると、胸がカップからこぼれそうな勢いなのが分かる。当然真一の息子も同様に窮屈な締め付けを感じる事になり、さらに苦しくなる。

「ほらほら。また瞬きが増えて来ちゃってるよ?」

 笑いながらのぞみの瞬きを指摘する小暮。
 真一は快感を忘れようと必死だから、どうしても息子が言うことを聞かず、瞬きの回数が増えてしまう。

「まぁ仕方ない。きっとしばらくすれば慣れるわね。じゃあ次はタイツね。」

 次はタイツである。小暮がくるくるとつま先を丸めるようにして、右足から穿かせてくれるのだが、足先からふくらはぎ、膝、太ももと徐々に締め付けられていく。だが、肝心の股間まで辿り着く前に、股下の所で動きが止まり、反対側の足も同様に穿かせる事になる。
 再び下から締め付けが強くなり、やっと股下まで辿り着く。

「じゃあいくよ?」

 小暮はのぞみに同意を求め、のぞみも意を決して頷く。
 のぞみの同意を確認して、残ったタイツを引き上げ、下半身にフィットさせる小暮。
 サポート性が強く下腹部の締め付けも強いため、裏では息子がもどかしい締め付け間と戦うことになる。もちろん一瞬の出来事で終わりではなく、タイツを脱ぐまでこの快感は続く。

「へへ。出入り口はふさがっちゃいましたー。これで当分逃げられないわね。どう?そろそろ私の香りが充満して凄い頃なんじゃない?その下着もタイツもさっきまでのぞみが着ていた物なのよ?」

 激しい快感に耐えていた真一の思考を停止させるような一言。
 今真一の出入り口と呼吸項を覆っている下着とタイツは、先ほどまで小暮が入っていたのぞみが着ていたものだというのだ。つまり、のぞみの股間の呼吸口についた臭いと同様、タイツや下着にも小暮の奮闘した香りが付着しているはずである。
 刺激に耐えることに必死で、そんなことを想像していなかった真一だが、小暮の一言で少し冷静さを取り戻すと、次の瞬間、自分が呼吸している空気の香りに例えようがない興奮を覚える事になった。
 目の前の、モデル顔負けの美人の奮闘した香りが染みついている衣装が、自分の呼吸口を覆っているのだ。
 実際、先ほどより臭いも強くなっている。この香りが彼女の吐息や汗の香りだと思うだけで、十分興奮が高まる。

「はいはい。じゃあ次はブラウスね。これもサイズちっちゃくて苦しいわよ~」

 つい先ほど実際にのぞみにこのシャツを着せた真一は、当然そんなことは言われなくたって理解している。
 だが、改めてその事実を告げられ、あの布に身体が覆われた後の事を考え、さらに下半身が疼く。

 小暮はのぞみの様子を楽しそうに眺めながら遠慮無くシャツを羽織らせる。
 半ば着せ替え人形状態ののぞみ。
 可愛らしく微笑むのぞみにシャツを羽織らせ、下から順番にボタンを留めていく小暮。その様子だけを見たら何ともほほえましい光景に見えるかも知れないが、その裏に存在する真一の真実を知ったら、誰もが驚くはずである。そのぐらいのぞみの見た目と裏側には、2つの全く異なる世界が存在していた。

「あっ。ごめ~ん。」

 小暮は急に謝る。だがその時真一は小暮の言葉が全く耳に入らない状態になっていた。
 胸の辺りのボタンを留めかかっていたが、それが外れて、その勢いで胸がプルンと弾けたのである。
 本来ならここで、ちょっと恥ずかしそうな仕草でもする所であるが、真一はそんな余裕が全く無くなっていた。
 直前までジワジワとシャツに締め付けられて、その感触が息子を締め付けていた為、のぞみの中で歯を食いしばって目を瞑って耐えていたのだが、急な解放と胸の揺れに、息子を反応させてしまったのである。
 普段なら気持ちよくなっても息子は自由に反応できる。そのため有る程度快感に襲われても頑張れるのだが、息子を自由に反応させてはいけないと言うのは、想像以上に苦しい状況であった。
 
 目の前にいる小暮のような美人に、固くなった自分の息子を弄られながら、ピクリとも反応するなと言われて耐えられる人がどれほどいるのか知りたかった。だが、真一は実際にその快感に耐えなければいけないのだ。
 良く言えば慎重に、だが、実際には焦らされているとしか思えない程ゆっくりとボタンをしめる小暮。
 なんとかシャツのボタンを締め切ってくれたが、その頃には既に真一の戦いはこれまで経験したことのない激しい焦らされ方になっていた。

「シャツはOK~っ。じゃ、次はスカートね。これもちょっとタイトなのよねぇ。」

 小暮はスカートを持ち出すとヒラヒラとのぞみに見せる。
 真一は思わず、のぞみにこのスカートがフィットする所を想像してしまう。
 今までは自分がのぞみに穿かせていたスカートだ。そのフィット感は見た目からも結構な物だった。これが自分の下半身にまとわりつくのかと想像すると、興奮しない訳がなかった。

 小暮がスカートをのぞみの前に差し出す。のぞみはスカートの中にそっと足を踏み入れる。そのまま小暮がスカートをすーっと持ち上げてウエストの辺りまで持ってくると、スカートを持ち上げたまま、シャツをスカートの中に入れるように片方の手で押し込む。
 ホックやファスナーが開いているとはいえ、ウエストの隙間からシャツを入れる度に、シャツが腰回りと擦れる。背中や左右も感じるのだが、何よりつらいのはやはり息子の閉まってある腹の下辺りである。シャツを擦りつけるように押し込むわけだから、当然息子の裏側にはその感触がそのまま伝わってくるのだ。

「あれぇ。足がピクピク言ってるよー」

 小暮は苦悩している真一の様子を見て楽しんでいるようにすら思える。ホントに体力的につらかったとはとても思えない。

「じゃ、ホック留めるねー」

 そう言ってホックを閉じる小暮。本来ホックとファスナーは背中側に来るのだが、小暮はわざわざホックを前に持ってきて留める。
 真一は、直感的に、ホックを留める時やファスナーを閉める時に真一の息子を刺激する可能性があると分かった。女性のウエスト位置は男のそれよりずっと上にあるため、ホックの位置は、息子が幽閉されている場所よりずっと上の位置になる。そう言う意味では直接ホックを留める時に与えられる感触が息子に伝わるわけでは無いのだが、不幸なことに、この着ぐるみのセンサーはウエスト部分にも容赦なく配置されている。
 本来はウエストにまとわりつくようにフィットした衣類のシワや締め付けられる感触を伝える為にあるセンサーなのだが、もちろんこういった衣類の着替え時に発生する感覚も遠慮無く伝えてくる。
 ホックを留める瞬間、小暮は指をスカートとシャツの間に入れ、わざとと思える程のぞみのお腹に擦れるように留める。
 頑張って耐える真一だが、視界がじんわりと悪くなるのが分かる。
 確かに相当頑張って我慢している為息子は反応していない。だから瞬きによって視界が悪くなったわけではない。
 あまりの快感と、それを我慢する苦しさで、じんわりと目に涙が滲んだのである。
 「くるしいよぉ・・」と心の中で呟いても、小暮が許してくれるはずもない。そもそも小暮には真一の苦悩は想像は出来ても、実際に見ることは出来ないのだ。今まで散々着ぐるみの外から、中の様子を知りたくても知れずに悔しい思いをしてきたのだが、実際に自分が入ってみると、外に自分の意思が伝わらないもどかしさも分かってしまった。
 もちろん、真一がボディーランゲージでツライ事を伝えれば済む話しであるのかもしれない。
 だが、当然真一はそんな意思を小暮に伝える気は無かった。
 確かにもどかしい。確かに苦しい。確かに切ない。
 だが、その全てが真一のあこがれ続けた世界であり、これを小暮に教えてしまうのはあまりにも勿体ない事に思えたからである。
 今の小暮は、先ほどまでの自分。
 中の様子を想像では分かっているし、実際僅かな反応からも理解できるだろう。
 だがそれは、ほぼ当たっていたとしても正解ではない。
 真一自身が本性を隠し通せば、全ては小暮の想像の世界。本当に感じているのか、苦しいのか、実は演技なのか、相手の反応を見て楽しんでいるだけなのか、それを知っているのは他ならぬ真一自身だけなのだ。

 その最高の楽しみを独り占めする為には、与えられた快感に耐え続ける必要がある。だからこそ真一は頑張るのだ。

 ホックを留めたあとはファスナーが上がってくる。
 もちろんわざととしか思えないぐらい、ファスナーの金具を軽くのぞみに押しつけるような上げ方である。
 上ってくるラインは、真下に真一の息子が存在している。金具の上昇と共に、真一の込み上げる物も上昇しようとする為、真一はその、身体の中を上ってくる物を必死の思いでなだめる。ファスナーが上り切った時、込み上げてくる物が、真一の身体から出ていない事を確信し、勝手に自分の中で小暮との戦いに勝ったという気がしていた。
 ところが小暮はそんな真一の必死な戦いなど知らないとでも言わんばかりに、今度はスカートを回すように身体を滑らせ、お腹と背中を入れ替える。
 そう。ファスナーを上げきって終わりではなかったのだ。
 スカートの前後が逆なので、この状態で前後を入れ替える。
 と言うことは、のぞみにまとわりつくスカートが、のぞみを締め付けたまま身体を擦りながらぐるっと半周すると言う事である。
 繰り返しになるがウエストにはセンサーが配置されている。息子の上にもスカートは見事にフィットしている。
 この状態で擦られるのだからその快感は思わず腰が引けてしまう程の物であった。

「あぁっ。もう、駄目駄目。こんな事で感じて茶駄目でしょ。」

 小暮は小さな子供に注意するように可愛らしく言う。
 瞬きもしたかも知れないが、あまりの快感に真一自身、その瞬間が記憶にない。
 ただ、どうにか出さずに済んだことは理解できた。つまりまだ快感は続くと言うことでもあるのだが。

 再び小暮はスカートを回す。
 その快感は単にスカートが擦れると言うレベルの物ではない気がしていた。最初は何でこんなに気持ちいいのか理解できずにいたのだが、小暮の不思議な動作でふと気づく。
 小暮はズズッとスカートを回すと、少し戻す、と言う動作を繰り返していたのだ。
 意地悪な刺激を加えるために戻したのかとも思ったが、小暮の一言で、それが必要なことであることに気づく。

「こうやって戻さないと、スカートの中に入れたシャツが出てきちゃうのよね。」

 ズズッ、クイクイッ、ズズッ、クイクイッ、この動作を何度か繰り返す小暮。その度に意識が飛ぶかのような快感に耐える真一。
 だが、その回転は、スカートが身体を半分回ったところで無事に終了する。

「これでよしっ」

 小暮はスカートの位置が決まり、ご満悦のようだ。
 真一もこれで刺激が一旦終わってホッとしているのかと思いきや、実はそんな簡単な状況にはなかった。
 もう少し、あと少しでイケた。あとホンの数センチスカートをズラしてくれればイケたのだ。
 その直前で終わってしまったのだ。
 このもどかしさは、多分女性である小暮には理解できない事なのかも知れない。そして、仮に理解できたとしても、その真一の事情はのぞみの容姿にかき消され、小暮には全く伝わっていない様子である。
 我慢していたと言うことは、つまり外からは普通にしか見えないと言うことである。
 裏側を隠せるという事の喜びは、視点を変えると、裏側を隠し続けなければいけない苦悩へと繋がる。
 隠しきれなくなると、外にいる小暮に様子が知られてしまうのだから。もちろん操演が上手い和志のような経験者であれば、それが本音なのか演技なのか分からないように我慢できなくなった裏側を魅せる事も出来るだろう。
 だが、今の真一にはそこまでの余裕や技術は無いと言って良かった。
 そうなるとひたすら我慢を続けるか、バレるのを覚悟で我慢を放棄するかのどちからとなる。

 真一の中で「出して楽になってしまえ」と言う悪魔のささやきと「我慢し続けてこそのぞみの中にいる価値があるんだ」と言う天使のささやき(真一の意識の中では、むしろ出してもいいよと言っている悪魔が天使に、そして我慢を続けろと言ってる天使こそが悪魔のようにも思えたのだが)が戦っていた。
 その戦いは微妙な判断がらもなんとか天使が勝つことに成功し、かろうじて小暮には様子を隠し通すことに成功するのだが、その為、たった一人で狭い狭いのぞみの身体の中で繰り広げられている真一の孤独な戦いは、これまでに経験した事のないような最上級の我慢を強いられる物だった。

 そんな真一の戦いなど気にする様子もなく、穿いたばかりのタイトなスカートの上から遠慮なく巻きスカートを巻き付ける小暮。
 巻きスカートの長さは非常に短く、下に穿いているスカートのタイトな部分よりも少し短い。これによってタイトスカートから繋がっているプリーツ部分の揺れを阻害しないようになっているのだ。
 また、この巻きスカートは、外から見る限り特に嫌らしいギミックがあるわけではないのだが、裏側の事情は全く異なる。
 正しい位置に巻くと、巻き始めの布の位置が、ちょうど真一の大事な物を隠している位置に当たるように出来ている。
 つまり、真一の息子の上に、布のエッジが縦に一本当たるような状況になる。
 もちろん固定しているわけではなく、ただ巻いてあるだけの布である。動けばかなりフリーに動く上に、上から巻かれた布のおかげで身体にある程度の圧力でフィットもする。巻かれた段階で既にかなりムズムズしているのだが、この状態で動き回る事を想像すると、絶望的な気持ちになっていく。

「さーて、じゃあおリボンを付けましょうねー」

 まるで子供に言うように楽しそうな小暮。
 正面から両手を首に回してリボンのひもを通すのだが、その首筋のこそばゆさすらも感じてしまう。
 目を瞑って耐える真一だったが、思わず生唾を飲み込んでしまったことを小暮に悟られる。

「あははっ、頑張ってるけどやっぱり感じちゃってるのよねー。ふふふふっ。分かる分かる。」

 普通に生唾を飲む程度で周りに感じている事を悟られるはずはないのだが、さすがに首に手を回している小暮にはゴクリと言う感触が伝わったのだろう。
 本来なら中を見られることなく、中を悟られることなく、可愛らしいキャラクターを演じながら裏側で密かに楽しめるはずなのだが、小暮を目の前にすると、のぞみのスーツがシースルーで全て小暮に見られているという気にすらなる。

「これでよしっ・・と。リボンはOKね。じゃあ次行ってみましょう。」

 ベストを取り出すと、背中に回ってのぞみに羽織らせる小暮。
 サワサワとベストがシャツを撫でるように擦る。当然だが、同時に息子にもそのサワサワした感触が伝わり、思わず腰が落ちそうになるのをぐっと堪える真一。
 小暮はのぞみの前に回ると、ベストのボタンをゆっくり確実に留めていく。下の方から順にゆっくりと胸に向かって締め付けが強くなる。気持ちが良くても下手に反応させると、小暮にからかわれるだけでなく、ホントに果ててしまう危険もある為、精一杯頑張り続ける。
 息子の動きと瞬きが連動していることが、これほど悩ましい事だとは想像していなかった。
 だが、同時に、これが今まで和志達の体験していた世界なのかと知ると、妙な嫉妬心でいっぱいになっていた。
 そう。和志は自分の目の前で、真一には内緒で、絶えずこんな気持ちのいい状態の中にいたのだ。

「うんうん。可愛い可愛い。じゃあ最後にジャケットねー」

 マントのようにヒラリと取り出したジャケットを見せる小暮。
 ベストを着せる時と同様に、のぞみの背中回って袖を通させる。真一は小暮の誘導するままに腕を少し後ろに向けて、小暮が背中に差し出したジャケットを羽織ろうとする。
 腕を背中に向かって伸ばすと、腕の動きに引っ張られるようにして、着ているベストが少し背中側に引っ張られる。ベストには袖がない為、それほど大袈裟に引っ張られているわけではないが、背中に腕を伸ばすと言う事は少なからず胸を張る格好になる。
 もともと大きめの胸がベストの裏に隠れている為、伸縮しない生地であるベストによって胸が締め付けられる。かなり柔らかく切なくじわじわと締め付けられる為、真一の息子に与えられる快感もかなり焦れったい物となっている。
 早くジャケットを羽織らせて欲しいと願いながらも、決してそれをお願いすることも無く、ただただじっと小暮の行為に耐えていた。
 ジャケットは、肩の部分が無く、その下に着ているシャツの肩がそのまま露出するようになっている。
 その為、小暮は、ジャケットを羽織らせた後、何度か腕をクイクイ動かして肩と馴染ませて、シャツが綺麗な形で露出するように調整している。そして、この行為もまた真一の息子には悩ましい刺激になっていた。

「じゃあボタン留めるわよー。これ、かなり切ないから頑張ってね?」

 嬉しそうに言う小暮。
 だが、真一は、そんな小暮の言葉を聞く余裕もない程に、頭の中が真っ白になる程の快感と戦っていた。

 ジャケットのボタンも慎重に留める小暮。
 じわじわと、ボタンが留まる毎に、ジャケットがのぞみの身体にまとわりつくようにフィットしていく。そして、当然そのまとわりつくフィット感は真一大事な部分にも伝わっている。ジャケットを脱ぎ捨てたい衝動に駆られてもじっと我慢である。
 既に何枚もの生地が身体にまとわりつき、色々な刺激が真一を苛め続けている。この上ジャケットに締め上げられるのだ。
 ボタンが完全に留め終わると、小暮は大きなため息をつき、手をポンポンと叩くように払う。

「ふぅ。これで完了ね。あとは靴を履いたらOK。」

 小暮はローファーを差し出し、のぞみに履かせる。のぞみは、外から見る限り、全く可愛らしい笑みを浮かべたまま靴の中に足を滑り込ませる。だが、足を動かせば太ももが動き、その結果周りにまとわりつくスカートが太ももを撫でるように揺れる。
とても自然な動きで、本来なら気にも留めない些細な事である。
 その、気にも留めない些細な動きでも、中にいる真一にとっては目がじんわりと潤んでくる程に気持ちのいい行為へ変換される。
 恐らく、ここまで快感を与えられたら、普通の人間は立っていることもツライはずだが、まだ訓練中と言う人たちの中では、技術的飛び抜けている真一は、なんとかのぞみを、のぞみとして存在させ続けていた。

「うわーっ。これで完成ね!。はじめてちゃんと外から見たけど、やっぱりのぞみって可愛い!!。」

 確かに、今まで自分が入っていた着ぐるみであれば、それを外から見ることは初めての経験のはずだ。

「すっごーい。のぞみってスタイルも抜群よねー。こんなにウエストくびれてたんだー。絶対私よりスタイル良いわよねー。そっかー、確かにこれだけスタイルがいい中に詰め込まれちゃってたんだもん、苦しかったはずよねぇ。」

 のぞみに興味津々と言った様子の小暮は、軽くのぞみに触れながら身体を確かめるように眺めている。

 ムニュっムニュっ・・・

 思わず柔らかそうなのぞみの胸を揉んでしまう小暮。


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