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真一は、片方の手をのぞみの胸に当て、もう一方の手をスカートの中にそっと入れる。
制服の上からと言っても、胸の弾力は適度な反発と柔らかさでリアリティーを持ち、これが実物なのか作り物なのかを判別する事はとても難しく思えた。
もちろん直に触ったとしても、その判別が可能な程安っぽい作りではない事を真一自身良く理解している。
何しろ形も、弾力も、着ぐるみの個体毎に違うのである。着ぐるみならみな同じ感触と言う、安易で工業製品的な判別は現実的ではない。
制服の生地の上から胸を軽く潰すように揉むと、衣類が彼女の胸をギュッと締め付けている事が良く分かる。
ブラがしっかりと胸を締め付けている上に、その上から着ているブラウスも、ブラ毎胸を締め付けている。ジャケットに隠れて見えないが、ブラウスのシワが胸のトップに向かってピーンと張っているはずである。
真一は経験上、こう言った胸の周りの布に出来たシワが、かなり気持ちいい事を知っていた。手で胸を押しつぶせばこのシワが変形し、その感触は胸を這いずる筆先のように微妙な刺激へと変化する。むろんそれは大事な所に装備されたパッドへもリアルタイムで伝わる。
少しブラウスにゆとりが有れば、このシワを身体から離すように衣装の微調整も可能なのだが、このブラウスにそんなゆとりがあるとは思えない。その上ジャケットを着ている為、上から胸を覆った衣類のシワを直すような行為は簡単には出来ない。
自らの手をジャケットから突っ込んで大胆に直せば修正は可能だが、美少女着ぐるみ達の行為としてはふさわしいとは言えない。
このような状況で胸を弄られるのだから、演者にとっては非常にツライ行為である。
一方で、スカートの中にそっと滑り込ませた手は、プリーツのヒダヒダが腕を擦りこそばゆい。
そしてスカートの中は先程にも増して湿気を帯びて蒸している空間となっている事が良く分かる。
先程真一が弄った事で、彼女の中がヒートアップしてしまったのか、あるいは真一が正体を当てられずに困惑している様子を見て興奮しているのかは分からない。だが、のぞみの中は確実に先程より大変な状態になっているようだ。
胸を触りながら、スカートの中に入れた手の指先で、のぞみの呼吸口辺りの空気を感じる。
狭い空間である事を利用し、手を上手に広げてのぞみの両太股を軽く触れておく。すると胸への刺激に対して、太股が時折ピクリと反応するのが良く分かる。手の指先にかかる苦しそうな吐息と相まって、笑顔でじっとしているのぞみにとても強い嫉妬心を覚えてしまう真一。
なんとしても正体を正解し、このゲームを一刻も早く終わらせようと思えば思う程、わざと彼女を刺激して反応を見る必要がある為、真一にとってはとても悔しいゲームになっていた。
だが、のぞみを刺激すればする程、ごく当然の反応に終始しているその態度に、真一は徐々に焦りを感じる。
ここは少し冷静になり、のぞみを比較の対象として、残り2人の反応を見て決める事にする。
「一旦OKね。」
真一が言うと、のぞみはコクリと頷く。
手をそっとのぞみの身体から離しスカートの中から抜き取る時も、じっと真一を見つめているのぞみ。
もちろん着ぐるみの表情に変化は無いのだが、この顔の中に存在する演者は、どんな気持ちで自らの身体から離れていく真一の手を見送っているのだろうか。
真一には全く気づかなかったが、もしかしたら今の行為で演者は果てているかもしれない。あるいはもう少しと言う所だったのかもしれない。どちらにしても目の前にいて、しかも間接的にとは言えその演者を弄っていたにもかかわらず、真一には全く裏側の真実は分からなかった。
のぞみを気にしながらも、ひかりのチェックに入る真一。
のぞみ同様、両手を使ってひかりの反応を見るのだが、やはりひかりも男女差を区別出来るような反応は全く示してくれない。
ただ、ひたすらにスカートの中の空気が湿度と温度を高めていくのが良く分かる。この空気を呼吸しているのだ。
真一だって、もしかしたらこの場でこの空気を吸えている側の人物だったかもしれない。
自分の成績の良さはとても良く理解しているだけに、中身が男であるなら真一が選ばれていた可能性が大きいと思うと、同じ新人でありながら先に着ぐるみの操演という実戦の場に進んでいる2人に対して、とても悔しい気持ちであった。
恐らく新人組の初採用が彼女達2人だったのは、女性だからという理由が大きいのだろう。性別の差がこれほど大きく思えたのは、訓練を受け始めて以来初めてだった。
むろんこの世界では大先輩に当たる和志に対しても、とても嫉妬している。いくら巧妙な仕掛けをしてあるとは言え、普段会えばそこら辺の男はみな振り返りそうな程の美人2人を相手に、全く遜色なく女性を演じているのだから。
ひかりも真一の行為に、特に性差を印象付けるような反応は示してくれない。
「くそっ・・これもダメか・・取り敢えずOK」
諦めた真一がOKを出すと、ひかりも1つ頷く。
スッとスカートの中から手を抜く真一だが、ささやかな抵抗として、丁度下腹部が引っ張られるように裾を持ってクイっと引く。
するとスカートが引っ張られ、タイトになった部分がより一層下腹部に貼り付くと同時に、一瞬だけ切なそうに太股を閉じようとするひかり。終わったと思って少し気が抜けたのか、その足の動きは、何も知らない人間には全然気にしない程度の、だが、事情を理解出来る人間にはもの凄く嫌らしい動きだった。
真一は、すぐに手をスカートの中に入れて呼吸を確認したいぐらいだったのだが、それも悔しいので気づかないフリをする事にした。
最後にこまちのチェックを開始する真一。
これで触った3人の中に確実に和志がいる事になる。今までの2人には全くその実感がないので、あるいはこまちを触れれば何か掴めるのではないかという期待もあった。
だが、現実はそう甘くない。
こまちも完璧にキャラクターの立場で感じているのだ。反応もこまちのキャラクターに合っているが性差を意識するような物ではない。
スカート内に入れた手に伝わる呼気が、他の2人より若干緩い気もしたが、それは今までのキャラクターから伝わる呼気を感じて真一の手が慣れたからという可能性もある。その他の部分では全くと言っていい程違いがなかった。
真一は正直に言って困っていた。
何処かの段階で確実に和志を刺激しているはずなのに、全くそれに気づいていないのだ。
今頃和志は、着ぐるみの中でさぞかしいい気分で真一の事を眺めているはずである。悔しいがこれが現実であり、着ぐるみを着ている者と、外にいる者との差なのである。
だが、分からないと言って諦めても先には進めないと考え、ひたすらヒントを探しこまちを弄る。
そんな中、ふとこまちの周りに視線を送ると、ほんの一瞬だけではあるが、のぞみが目に入った。
真一の視線に入ったほんの一瞬ではあるが、ちょっとだけ気が緩んでいたのか、のぞみの腰が切なそうにしているのが分かった。
大胆に腰を落としたり引いたり動かしたり、と言う物では無いが、その微妙に「何か」を我慢している感じが目に入る。
まるで感じる物を遠ざけたい衝動と、自分の立場との狭間で戦っているかのような動きである。
もしかするとのぞみにとっては、真一に弄られていた先程よりも、真一に弄られているこまちを眺めながらじっとしている今の方が大変なのかもしれない。
ガチャリ
丁度その時、ドアが開きマネージャーが部屋に入ってくる。
「さて、そろそろタイムアップだ」
マネージャーが声をかける。
「え?もう?」
真一はあっと言う間の時間に思わず時計を見ると、確かに10分経過している。
ふと我に返り慌ててこまちの身体から手を離す真一。
マネージャーはそんな真一の態度など、全く意に介さない様子で真一に尋ねる。
「どうだ?分かったか?」
正直に言えば、全く見当が付いていなかった。どのキャラクターが男性なのかを発見する手がかりが全く掴めていなかった。
だが、それではゲームは真一の負けとなる。
ここへ来て今更ゲームをやめたと言えるとも思えない。とすれば何とか今あるヒントから正解を見つけなければならない。
よーく今までの様子を思い返してみるが、真一のチェックに対する反応という意味では、全員がクロにもシロも見え、全く分からない。
一方で、真一がこまちを触っている場面で、ふと見た、のぞみの妙な動きが気なっていた。
のぞみは、こまちを触る真一を見ながら、一瞬腰を切なそうに動かす素振りを見せていた。実際に腰を引くような動きは見せなかったが、何となく腰の落ち着きがなかったと言う程度の動きである。
ただ、こまちの操演が、感じている女性であるならば、腰を引くという動作よりは太股を閉じるという動作になりそうな気がする。
なにしろ、器具は下腹部に装備されていたとしても実際に感じるのは股の間なのだから。
逆に男性であれば、自分の下腹部にそそり立った状態で固定されている息子が刺激されれば、そこから逃れたいと腰を引く動きは自然に感じる。
もちろん演者達はその辺の性差を理解した上で演技しているはずだが、あの瞬間はこまちを責めていたのであり、のぞみはその様子を見ていただけである。仮にのぞみが女性だとしたら、新人であるから、そのような場面手間で気を抜かずに演技を続けられるのだろうか?
和志が演じているとしたらその動きは大きなミスだと思えるが、いくら和志と言えども、もう何時間も着ぐるみを着続け、あの特殊な衣装に身を包み、最後にはここで真一に弄られていたのだから、そろそろ演技が苦しくなってきてもおかしくはないとも思えた。
色々思案した末、真一は結論を出す。
「和志はのぞみです。」
「ほう。のぞみか。」
「ええ。」
真一の言葉を聞きウンウンと頷くのぞみ。
「ではのぞみに聞いてみよう。」
そう言ってマネージャーはのぞみに尋ねる。
「君は和志君か?」
数秒間時間をおき、のぞみは、無情にも横に首を振る。
「残念だったね。答えはのぞみじゃない。」
「そ・・・そんな・・」
間違った答えを出して呆然とする真一。元々核心があったわけではないのだが、これだけ色々調べたにもかかわらず和志を見抜く事が出来なかったと言う事実がショックだったのである。
「まぁ仕方がない。罰ゲームだ。真一君の事を好きにしたまえ。」
マネージャーがそう言うと、のぞみ、ひかり、こまちの3人は一斉に真一に近寄って取り囲み、真一を押し倒す。
その様子を長めながらマネージャーはドアの外へと出て行ってしまう。
普段であれば真一が抵抗すれば、この着ぐるみを着た女性2人+和志ぐらいの体力なら跳ね返す力はあるのだが、今の真一は答えを当てられなかったショックと、今までずっと疼いていた股間のせいで、全く力が入らなかった。
ほぼキャラクター達のなすがままに仰向けに寝かされ、のぞみが真一の右腕の上に、こまちが左腕の上にのり真一の両腕の自由を奪い、ひかりは真一の両太股上に馬乗りになって両足を固定する。そのまま3人は、真一の表情を楽しむように眺めながら真一を触りはじめる。
こまちは横から手を伸ばして真一のシャツのボタンを外し、のぞみがシャツの下のアンダーシャツをめくり上げて肌を露出させると胸やワキを責めはじめる。。
ひかりはズボンのボタンとファスナー、ベルトを外してズリ下ろし、下着の上から股間パッドを弄りはじめる。
「くっ・・や・・やめてくれ・・」
真一の抵抗もむなしく、3人の行為は止まる事はない。
また、真一の事を弄りながら、3人とも自らの股間を時折切なそうに真一に擦り着けるのが分かる。
真一を責める立場にいるとは言え、やはり自らも相当に苦しいのだろう。キャラクターとしての立場を全うする為の行為とは言え、散々真一に弄ばれた挙げ句、真一を気持ちよくしてあげるのである。
責め手側に立っているはずの着ぐるみだが、裏で疼いているのか果てた後なのかも分からない上、自らの興奮を表現してはならないと言う立場が災いして、周りからは本当はどうして欲しいのかが全く分からないのである。
真一を責めている今も、本音は何処にあるのかは伝える事が許されず、ただひたすら真一を気持ちよくしている。
では実際に演じている側から考えて、この状況を不本意に思っているのかというとそうでもないはずだ。
真一にもあからさまに分かるぐらい苦しい状況にいる自分たちを隠して、真一にめいっぱいそんな自分たちを想像させ、興奮させている事を、とても楽しんでいるはずである。
腕や太股に擦りつけられるように彼女達の股間が触れると、そこには生暖かく湿った空気が吹きかけられる。
この空気もまた、彼女達の苦悩を真一に見せつけている事を良く理解しているはずなのである。
今の着ぐるみ達3人は、自分が苦しそうなことをすればする程、真一が辛い立場に追い込まれていくと言う事を分かった上で、全ての行為を行っているのである。
のぞみなどは、わざと真一の腕にしっかりと乗っかり、自らの吐息が真一の腕の隙間から漏れるようにして呼吸したりもしている。
感じて興奮状態の人間というのは自然と呼吸が荒くなってくる。いくら訓練を積んでも、普段の呼吸のままで感じ続ける事は不可能なのである。そのような状況下にありながら、真一の腕で自らの呼吸経路を塞ぐようにして呼吸すると言う行為は、演者にとっても非常に苦しいはずである。
にもかかわらず、明らかにわざと腰を真一の腕に押しつけている。
勿論腕を押さえる為というのもあるだろうが、それなら少しだけでも呼吸口からずれた位置で押さえ込めばいい話である。
つまりのぞみは全て計算しているのだ。こうすれば真一が興奮する事も見越した上で、自らの身体の構造を目一杯利用して真一を弄んでいるのである。
こまちも真一の胸やワキを弄りながら、身動き出来ない真一の顔をのぞき込むように眺めている。
それでも腰は絶対に腕に乗せたままなので、ホビー21製の着ぐるみを着てこの体位を維持すればかなり身体が突っ張りお尻が食い込むはずなのだが、真一を眺めるこまちの顔は楽しそうである。
アニメ顔とリアル顔の中間的なイメージをもつ3人だけに、のぞき込むこまちの顔が間近に迫ると、つい表情に見入ってしまう。
こまちの演者も他の2人同様、こんな笑顔の中で、もう何時間も過ごしている事になる。
キラキラとツヤのある瞳の中から、興奮する真一を眺めながら、こまちの身体を堪能しているのだ。
自分は、こまちの中で人知れず楽しみながら、真一の興奮も自由にコントロールして遊んでいるのである。
真一の両太股に馬乗りになっているひかりに至っては、最も自由に真一を弄んでいると言えた。
ひかりも腰だけはしっかり落としつつも、少し背伸びをするようにして真一の表情を眺めながら、真一が一番弄って貰いたい場所を独占しているのだから。
真一が装着しているパッドは外から変化が分からないようにかなりしっかりした素材である。
そう言う意味では着ぐるみに入る時に装備するパッドに近い構造なのだが、着ぐるみ用と違いパッド自体が動くような構造ではない。その為、しっかりした素材のおかげで、むしろ外部からの刺激は伝わりにくくなっている。
この状況では、パッドを弄られても、刺激がかなりソフトになってしまい、見た目程快感を得られない為、真一にとって、ひかりの責めは非常に焦れったい物になっていた。
当然その状況はひかりが良く認識しているはずである。
焦れったそうに表情を変えながら悶々としている真一の様子を、ひかりは微笑みながら覗いている。
ひかりは常に笑っているのだが、真一にはこの笑顔が、ひかりの操演者の楽しそうな表情に思えてならなかった。
自分の上に乗り、自分の身体を利用して好きなように感じた上で真一自身を弄んでいる3人に対して、悔しさ以外の事は思い付かないまま、3人に遊ばれ続ける真一。
やがて真一の息子の上を巧みに這い回るひかりの指先が、今まで以上に圧力をかけて息子に刺激を加えはじめる。
「うっ・・も・・・もう・・限界」
散々焦らされていた真一にとっては、この攻撃はかなり厳しく、そのままあっけなく崩壊してしまう。
ひかりは、放心状態の真一の様子を見ながら、息子の上を触り堅さが無くなっている事を確認すると、手でOKサインを出す。
その様子を見て、満足そうに頷きながら、3人は一斉に真一から離れる。
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