友達?彼女?それとも・・・(2章) [戻る]
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 翌日から、和志と真一は、なんとなくぎくしゃくして口数も少なくなくなっていた。
 それから数日、真一が和志を呼び出した。
 実は、あの1件からずっと思っていた事を、和志に聞いてみようと思っていたのだ。

「は、話ってなに?」

 和志は聞いてきた。

「あぁ。実はさぁ。この前のことなんだけど」
「それについてはホントに悪かったよ。気にしてるなら謝るから。」
「いや、そうじゃないんだ。」
「へ?」

 真一の言葉に驚く和志。

「そうじゃないって??」
「実は、あの日から毎日考えちゃうんだよ。」
「何を?」
「カレンの事・・・」

 少し恥ずかしそうにカレンの名前を出す真一。

「カレンの事って?」

 聞き返す和志。

「つまり、その・・・あの日以来、カレンの姿が頭から離れないんだよ。言いにくいんだけど、その・・・」
「それってカレンを気に入ってくれたって事?」
「ま、まぁそう言う風に聞こえたら、そうかもしれないな。」

 その言葉に表情が明るくなる和志。

「良かった。凄く悪い事したと思って悩んでたんだよ。」
「なんて言うか、ああいうことだから、いくらなんでも言い出しにくくてさ。」
「そうなの?そう言うことなら全然気にしなくていいのに。元々僕が調子に乗っちゃったのが悪かったんだし。」
「確かにちょっと悪のりだった気はするけど、俺も拒否しなかったわけだし。」
「じ、じゃあ許して貰えるの?」
「お、おう。許すよ。だからさ。」

 少しバツが悪そうな真一。

「だから?」
「お前も察し悪いな。」
「え??」
「また見せてくれない?カレン」
「え??本気で言ってるの?」

 突然の話しにびっくりする和志。だが、真一の顔がマジな事に、冗談ではないと悟る。

「当たり前だろ。こんな事冗談で言えるかよ。」
「僕は構わないけど。」
「それなら、また見せてくれよ。な。」
「分かったよ。じゃあ今日これから来る?」
「今日もカレンあるのか?」
「うん。今週はずっとあるよ。」
「じゃあ、早速見せてよ。」
「もう。怒っているのかと思ってたら、急に態度変えちゃうんだから。」
「まあまぁ、気にするなって。」

 こうして、真一達は、再び和志の家に向かった。

 ガチャッ

 家にたどり着くと、真一は今に案内される。

「じゃあ、向こうで着替えてくるよ。」
「ああ。」

 和志はそう言い残して奥の部屋へと消えた。
 真一はテレビを見ながらも、内心ドキドキしながら待っていた。

 ガチャッ

 およそ10分後、奥の部屋が開く音がした。

 真一が今の扉を見ると、扉の向こうに人の気配がする。いよいよカレンが現れると思ったそのとき、ゆっくりと今のドアが開き、隙間から手が出てきた。その手は明らかに真一の手ではなく、華奢で、作り物のような肌色をしている。
 カレンだ。
 なにやら手招きをしている。
 こちらへ来いと言っているようだった。

「え?そっちに行くの?」

 真一はそう言うと、手招きする方に向かう。
 手は、真一の視界からいったん消え、真一が廊下に出ると奥の部屋の扉の隙間から再び手招きが見えた。
 どうやらカレンは奥の部屋に来いと言っているようだ。
 真一はそのまま奥の部屋に入る。

 するとそこにはカレンがいた。

 だが、カレンは一糸まとわぬオールヌード。恥ずかしそうに手で股間と胸を隠そうとしているが、手の面積では隠しきれず、モジモジしている。

「な、なんだ??」

 真一は面食らったように言う。
 カレンは恥ずかしそうに床にあるメモを指さした。
 真一が拾い上げると、メモにはこう書かれていた。

『あなたが衣装を選んで着せてね』

「え?俺が?」

 恥ずかしそうに頷くカレン。そのまま部屋の奥を指さすカレン。部屋の奥にはいろいろな衣装が掛けられていた。

「この中から選ぶのか?」

 再び頷くカレン。

 このまま全裸のカレンと過ごすのも気まずい。
 真一はカレンに着せる衣装を選び始める。

 この前はセクシーなチャイナドレスだった。身体のラインが浮き立ち、光沢のある生地がそれをさらに強調していた。あの衣装が脳裏に焼き付いていた真一は、再びチャイナドレスに目をやる。
 だが、結局は同じ衣装では面白くないと考えて、別の衣装を探す。

 いろいろ探した結果、いくつか目に付いた衣装があった。
 中でも目を引いたのは学生服だった。
 ブラウンのジャケットとグレーのチェックのミニスカート、ジャケットと同系色のベスト、そしてシャツ、ネクタイ、靴下がそろっていた。下着類も用意されていたが、直ぐ隣にあったスクール水着にも目がいってしまう。
 高校時代、クラスの女の子が水泳の為、水着を着てくる話を思い出して、是非カレンに水着と制服を着てもらいたいと思った。

「じゃあ、水着着て、その上からこの制服を着てくれる?」

 真一が聞くと、カレンはコクリと頷く。

 さっそくスクール水着をカレンに手渡すと、カレンは受け取りを拒否する。

「え?」

 真一か戸惑うと、カレンがボディーランゲージをする。

『それをあなたが着せて』

 と言いたいようだった。

「マジ?」

 当然と言わんばかりに頷くカレン。
 その答えにドキドキしながら、手にした水着を見つめた。

 水着は古いタイプのスクール水着で、股間の前の部分がスカート状になり、ボディーのサイドには白いラインが引かれていた。

「じ、じゃあ着せるよ。」

 真一はそう言って水着を少し広げるようにしてカレンの足下に差し出す。
 カレンはその水着に足を入れる。
 両足とも水着に通したところで、真一がゆっくりと水着を引き上げ始めた。
 水着の中もちらりと見ると、中には胸と股間にクリーム色の裏地が付いている。
 その裏地をしっかりと股間にフィットさせる。水着はカレンの身体のサイズよりも小さく作られているようで、フィットした水着が、カレンの下半身を浮かび上がらせる。
 水着がフィットした瞬間、軽く握られていたカレンの手が、少しだけギュッとなったのを真一は見逃さなかった。その動作はほんの一瞬だったが、真一はカレンの中を思わず想像してしまう。
 この瞬間から、カレンの中では、水着と裏地が和志を刺激し始め、一方で呼吸も奪ってしまったのだ。水着の生地は下着類と比べるとずいぶん厚く、しかも股間は裏地まで付いていた。その布を通しての呼吸なのだから、息苦しいに決まっている。
 だが、カレンは脱ごうともせず、じっと真一が水着を着せるのを待っている。もちろん表情一つ変わっていない。

 真一はさらに水着を引き上げる。下腹部からお腹へと張り付く水着。布が伸びてシワが出来る。そのままカレンの大きくて形の良いバストを覆っていくと、伸びた水着が元に戻ろうと縮み、カレンのバストをむっちりと締めつける。見るからに胸が苦しそうなカレンだが、その為胸が強調され、凄くセクシーである。

 最後に肩ひもを引き上げて、肩に引っかけると、水着全体が股間を支点にして上に引き上げられるようになる。
 こうしてカレンの身体にスクール水着がピッチリと張り付いた。
 少し野暮ったい古いスタイルのスクール水着が、カレンの身体を強調するように張り付き、そのギャップは、見ているだけで興奮してくる物だった。

 だが、当然この中には窮屈な水着に責められながら、カレンを演じる和志がいる。
 センサーを通して伝わる水着の感触とは、どれほど窮屈で気持ちいいものなのか、それは和志だけが知る物だった。

 カレンは、壁に掛けてある大きな鏡に、自らを写して満足そうにしている。
 その仕草は女性そのものであり、真実を知らない限り、この中に和志が入っているなどとは誰も思わないはずである。

 真一は、このエッチな水着姿を早く視界から消したくて、直ぐに制服のシャツを取り出した。
 いかにも学生服と言う感じの真っ白なワイシャツを背中からカレンに羽織らせる。袖は丁度いい長さで、一見するとサイズも丁度いいように思えた。
 だが、正面に回ってボタンを留め始めると、その予想はやはり裏切られた。
 水着で締めつけられ、少しサイズダウンしたバストであるにも関わらず、やはり胸が窮屈なのだ。しかも今度は水着のように伸縮する素材ではなく、ほとんどストレッチしないシャツだ。ボタンを留めるためには、カレンのバストを、シャツで少し引っ張って寄せるようにする必要があるのだ。
 もちろん真一は、カレンの胸が和志に繋がっている事を認識していた。
 ボタンを留めるために胸を引っ張ると、それは和志の息子を刺激するはずだと言うことも分かっていた。既にこんなに気持ちよさそうな状態にいる和志を、自らの手で刺激するのは、真一にとって少し悔しい思いだった。
 だがシャツを着せる為と、なるべくそっとカレンの胸を引っ張って寄せ、胸のボタンを留めていく。
 全てのボタンを留め終えると、続いてスカートを穿かせる。
 グレーのチェック柄のプリーツスカートは、いかにも今時風に短めだ。
 スカートに足を入れさせ、そのまま腰まで引き上げていく。シャツを慎重にスカートの中にしまいながらウエストまで引き上げると、ホックを留め、サイドのファスナーをあげて固定する。
 短いスカートのプリーツがヒラヒラと揺れ、そこからスラリと伸びた足がとても魅力的で、間近で見る真一はドキドキしていた。

 スカートまで穿かせたところでシャツにネクタイを巻く。
 リボンではなくネクタイなところが、この制服の特徴かもしれないが、ネクタイにする事でより制服としてのカッチリ感が増し、カレンの身体とのギャップが興奮を煽る。
 ネクタイを巻きながら、カレンの首から顔に目がいく。
 首筋からあごへのラインはとてもセクシーで、柔らかく笑うカレンの笑顔もまたそそる。
 もちろん、カレンはどんなことがあってもこの笑顔を崩す事はない。

 今度はシャツの上からベストを羽織らせる。
 ジャケットと同じブラウンのベストは、若干色が濃いめのブラウンになっている。
 シャツと同じように背中に回って羽織らせる。さらに前に回ってボタンを留める。
 想像通り、ベストも少しサイズが小さい。
 水着、シャツ、そしてベストと、徐々にサイズが小さくなって行く衣装は、着込むほどに胸が締めつけられるように突っ張るのがわかる。
 もちろんカレンはいっさい抵抗することもなく大人しくしているが、このカレンの中で何が行われているのか、本当のところは真一には分からない。

 ベストの上からはジャケットを着せる。
 ジャケットはベストよりも薄いブラウンで、襟元から少しベストが覗き、この色の対比が可愛らしさを演出する。
 ジャケットはベストまでと違い、それほどサイズは小さくなかった。どうやら意地悪はベストまでだったようだ。
 だが、ボタンを留めようとしてふと気づく。カレンがボタンを留めることを拒むのだ。
 最初は何故だか理解できなかったのだが、カレンが拒否するため手を動かしている時にピンと来た。
 ジャケットはほとんどストレッチしない生地で出来ていた。つまり腕を動かすと、一緒にジャケットが動くのだ。そして、ジャケットの生地が自由に動く状態で、カレンの窮屈そうなバストの上を、優しく撫でているのだ。
 真一の想像が正しければ、カレンの中には優しいジャケットの刺激が伝わっているはずだった。もちろかカレンはそんな刺激は伝わっていないように振る舞っていた。

 ジャケットを気にしていても先に進めないので、最後にしゃがんで靴下を穿かせる。
 しゃがんで視線が下がると、ちらりとスカートの中が見えてしまう。
 スカートで囲まれた暗がりから、先ほど自分が着せた水着が覗いている。人形が着ている水着。自分が着せた水着。しかも中身は和志の人形が着ている水着なのに、その光景はもの凄くエッチで、真一は自分の気持ちを抑えるのがとても大変だった。
 なんとか悟られないように靴下を穿かせる。ゴムで出来た足の指先は可愛らしい爪も付いていて、この足が和志の物とは思えない。
 きっとこんなゴムで包まれた足はさぞかし蒸れていることだろうが、密閉されている内部から汗が漏れることはないようだった。
 靴下は紺色のハイソックスで、カレンの足をピタリと覆ってとても魅力的だった。

 これで衣装の着せ替えが終わった。
 髪の毛が服の中に入り込んでいる為、背中に回って手で髪を整えてあげると、ふわりと風にのってシャンプーの香りが漂う。

「これでいいか?」

 真一はカレンに言う。

 カレンは鏡に自分の姿を写すと、嬉しそうにポーズを決め、ちょっとセクシーさをアピールする。その動きは女の子そのもので、いつもの和志からは全く想像できない。
 満足そうなカレンは、真一の手をとり今に連れて行く。

「お、おいっ。」

 カレンのされるがままに引っ張られて居間にたどり着く真一。
 カレンはその場で、ちょこんと床にすわる。いわゆる女の子座りなところが可愛らしい。
 真一はどうしていい物かと、少し戸惑う。するとカレンが手招きで座れと合図する。

 真一はカレンの向かいに座り込む。
 真正面からみるカレンは本当に抱きしめたくなるほど可愛らしかった。しかもただの人形ではなく、彼女は意志を持って動いているのだ。
 カレンは真一の視線を感じたのか、その場で愛想を振りまく。
 真一の顔は見る間に真っ赤になり、目のやり場に困ってしまう。

 照れている真一の様子を見て満足そうに頷くカレン。そして、カレンはその場で何かを探し始めた。
 キョロキョロと辺りを見渡し、部屋の隅に何かを見つける。
 見つけた物に向かって四つんばいになりハイハイするように移動するカレン。
 その方向がたまたま真一の向いている方角に近かった為、短いスカートの中からカレンの水着が見えてしまう。ハイハイするたびに股の間にはエッチなシワが動き、真一の目を釘付けにする。
 純粋に女性の行為としてもかなりエッチなのだが、真一は当然その裏側も考えてしまう。
 自分の視線の先にある水着に覆われたカレンの股間。そこはカレンに入り、カレンを演じている和志にとっても一番興奮を与えている場所のはずだ。
 水着のフィットした股間の感触は、和志に伝わり、和志を興奮させているはずだ。カレンが可愛らしく動いていると言うことは、すなわち和志が興奮していることに他ならないのだ。
 興奮で呼吸が荒くなっても、呼吸はあの水着に遮られている。水着は裏地まで付いているのだから、さぞかし息苦しいだろうに、カレンはそんな様子をいっさい見せない。

 カレンはそのままズリズリと元の位置に戻って座り直す。
 手にはノートとペンが握られていた。これを取ってきたようだ。

 直ぐに手元のノートに何かを書いて真一に見せた。

『いい物見せてあげようか?』

 カレンは何かを見せたいようだ。

「俺に?」

 その言葉に頷くカレン。

「じゃあ、見せてよ。」

 真一の了解に、再び四つんばいになって部屋の片隅を目指すカレン。目のやり場に困るカレンの行動だが、真一は、見たくないと思う反面、どうしても気になって見てしまう事が悲しかった。
 今度はノートパソコンを抱えてくるカレン。
 元の位置に戻ると、パソコンを起動させる。
 しばらくして起動の音が鳴り、パソコンが起動したようだ。すると、パソコンを操作して何かの作業をするカレン。さらに少しして、カレンは嬉しそうに真一を手招きする。どうやら、画面を見てほしいらしい。
 真一はドキドキしながらカレンに近づき、画面をのぞき込む。

 画面にはインターネットナビゲータ8.1と言う最新式ブラウザが動作して、あるページを表示していた。

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