中の人体験してみませんか?「第一話」 [戻る]
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着ぐるみ裏コミュニティの皆さんこんにちは、ハンドルネーム「スピードウォーター」です。

皆さんはホビー21の着ぐるみキャラクターの構造について興味ありますか?
ごめんなさい、聞くまでもなかったですね。
なんせあんなにフェチい着ぐるみは他にないですし、登場してから随分経つ今日でもコミュ内では毎日のようにについて議論や考察が繰り返されてるくらいです。
ですが、それにも関わらずあの着ぐるみ達について、例えば呼吸穴が無いのにどうやって呼吸してるのか?とか
継ぎ目やファスナーが一切見当たらないのにどうやって入るのかっていう疑問にも未だ正解が見つかってないのが現状です。

あの常人離れしたプロポーションの内臓の人たちはモデル業界から極秘にスカウトされてるに違いないと主張する人。
継ぎ目の一切見当たらないラバーボディは簡単に脱いだり出来る構造じゃなくて、中の人は何日もずっと着ぐるんたまま生活してるなんて言う人。
視界や呼吸穴の見当たらない頭部の構造から「あれは実は人が入ってるのでは無いんじゃないか?」って考えてる人も割と多いみたいです。
重度の着ぐるみフェチが集まるこのコミュでも一切情報が掴めないなんて、よっぽど厳重に情報管理されてるんでしょう。

ですが・・

実はオレ、その答えに辿り着いちゃったんですw
更に言うと「中の人」まで体験しちゃいました!

ここから先のレポは本当は「一切他人に話してはいけない」って誓約させられてる内容なんですが、コミュの皆さんにだけコッソリお教えしちゃいますね。
会員制の裏コミュニティの中だから書くんですよ、よそには絶対に転載しないで下さいね!



オレにはリアルで繋がりのある着ぐるみ友達が二人居ます。
一人は高校からの友人で、オレがこの世界に引きずりこんだ「あっつん」。
彼については何度かオフにも連れて行ってるんでコミュのメンバーにも面識ある人は多いんじゃないでしょうか?
今は撮影・サポート専門ですがいずれバイトして自分の着ぐるみをゲットするそうなんで、そうなったら彼もコミュにも招待しようと思ってます。

そしてもう一人、こいつは今のところネット活動はしていません。
ハンドルネームも持ってないのでここは「O川」と呼ばせてもらいますね。
実はこいつは俺を着ぐるみ趣味に引きずり込んだ張本人なんです。

中学生時代、オレは水泳部のレギュラー選手だったオレは夏休み中も毎日のように学校のプールに通ってました。
その日も練習を終えてロッカールームのシャワーで汗を流し、帰ろうとしたときの出来事です。
体育館前を通りかかったとき、中で見慣れない集団が何かやってるのを発見したんです。
それはとあるローカルヒーローチームの一団で、ちょうどロケ撮影してる現場だったんですよ。
よく見るとチームの大人たちに混ざって演劇部の女子達も役者として参加してるみたいでした。
そして撮影隊の中にただ一人だけ、メタルヒロイン系の着ぐるみキャラが居たんです。
後から知ったんですが、それはサポートロイド・レジーナってキャラクターでした。

このキャラクターは当時このコミュ内でも話題になっていたそうなんで、きっとご存知の方も多いと思います。
変身ヒーローの主人公とは違いこのキャラクターはアンドロイドなので変身はせずずっとそのままの姿です。
体育館ではドラマパートを撮影してたようですが、そこでもやっぱりレジーナだけはずっと着ぐるみ姿のままなんですよね。

それは今の感性で言うなら非常に「フェチい」着ぐるみでした。
まだフェチを自覚してない頃だったのにその姿にオレは一目で心を掴まれちゃった訳です、一目惚れだったと言っていいと思います。
全身をウェットスーツ地のタイツに包み、更にその上から身体にフィットしたFRPのプロテクターで隙間なく覆われたデザイン、当然頭部も隙間なく全頭面に覆われてます。
そして見たところ中に入ってる女性は周囲の大人たちに比べてかなり小柄でスレンダーな体格をしている様でした。
演劇部の女子達と並んでも身長は下から数えた方が早いくらいです。
一体どんな女性が入ってるのか・・・?
オレはつい気になって後をこっそりつけまわしちゃったんですね。

でも結構暑い日だったのにそのキャラはいつまで経っても面を外す様子を一切見せなかったんですよ。
それどころかスタッフの人たちに飲み物を配ったりと献身的に働き続けるんです、本人は水を飲むどころか疲れた様子すら一切見せずに。
それはまるでカメラの回ってない時でも常にサポートロイドの役そのものに徹してるようでした。

日が陰る時刻になりその日の撮影はようやく終了。
ですが演劇部の女子達もレジーナのことが珍しいかったんでしょう、触れ合いはまだ続いてます。
一緒になって写真撮影をしたり、興味深そうにそのスーツを観察したりしてるようでした。
暫くしてようやくそれも終わり、レジーナは先に帰る女子達を見送ると自身は逆の方向に歩き出します。
この先にあるのはロッカールームだけです、つまり着替えに向かうんでしょう。
結局最後まで中の人を拝める機会はありませんでした。
流石にロッカールームまでついていくわけにはいかないと俺は諦めて校門に向ったんですが、その途中の廊下で誰かに背中を叩いて呼び止められます。
振り返った先にはさっきまで俺がこっそりつけまわしてたアンドロイドが立ってました。

その手には俺の水泳道具の入ったバッグが握られてました、どうやらオレがさっきロッカールームに忘れてきてたようです。
つけまわしてたオレの存在レジーナはいつの間にか気づいていて、忘れ物に気付いて追いかけてきてくれたみたいでした。
オレはドギマギしながらお礼を言ってそれを受け取ります。

だけどここで妙なことに気付きます。
なんでレジーナは男子ロッカールーム内のオレのバッグを発見できたんでしょう?
そしてその持ち主がさっきまでつけまわしていたオレだって分かったんでしょう?

オレはそのことについてレジーナを問い詰めました。
するとレジーナはちょっと困ったそぶりを見せたあと、「ちょっと静かにしてね」といった感じでオレの唇に人差し指を押し当てます。
そしてオレの手を取ると周囲を警戒しながら廊下を元来た方向に進んでいきました。
辿り着いたの先はもう部活時間も過ぎて人気の無くなった男子ロッカールームだったのです。

オレを連れて入室したレジーナはドアに鍵をかけます、当然部屋にはオレとレジーナの二人きりしかいません。
向かい合う二人、しばしの沈黙が訪れます。
それは実際には数十秒ほどだったのかもしれませんが、オレにはすごく長い時間に感じられました。
「あっヤバい、迷惑だったかな?怒られちゃうのかな?」、先ほどまでつけまわしてた負い目を今になって感じます。
なので怒られる前にさっきまでつけまわしてたこと、レジーナに見惚れてしまってたことを正直に認めて謝りました。
するとレジーナは一瞬戸惑ったようなそぶりを見せます。
そして次の瞬間にはオレを優しくハグして頭を撫でてくれてました、まるで「大丈夫、怒ってないよ」とでも言うように。
ですがレジーナと密着したことでオレは気づくのです、レジーナの身体はウェットスーツ地やFRPの上からでも感じられるほど熱く火照っていたことに。
そして耳がレジーナの顔に密着したことで、その内側で「シューッ」「コーッ」という激しい呼吸音が絶えず響いてるも知りました。

もしかしたらレジーナはそのスーツから解放されるためにこの更衣室に入ってきたのかもしれません。
ことに気付いたオレは面を外すように促します。
レジーナは首をかしげるように曲げるとその全頭面の淵、左耳の下あたりに指を突っ込んでまさぐりだしました。
ですがスーツと一体になった手袋越しでは目的のものがつまめなかったのでしょう、一分ほどそれを繰り返した後にオレを手招きしまします。
レジーナが再び首を傾げてさっきまさぐっていた部分を俺に向けます、手伝ってほしいと言ってるようでした。
ですがその全頭面の淵は非常に狭いうえに首のスーツ部分とフィットしており、目では中が全く覗けません。
オレはどぎまぎしながらその僅かな隙間に指を差し込みます、すると外からでは分からない中の様子が指先から伝わってきました。
面の下に被った内面はびったびたに汗で湿っており、まるでスチームサウナの中の様だったのです。
そして首の隙間からは熱く湿った空気が苦しそうな呼吸音と共に出入りしています。
後で知ったんですが、レジーナの面の視界はサングラスのようなシールドと中を見えないようにするためのミラーシートの2重構造。
そして口や耳の部分にも一切呼吸用のスリットが開いていません、つまりこの狭い首の隙間からしか呼吸不可能な構造だったわけです。
その凄まじさにオレはついドキッとして手を引っ込めます。
ですがそんな地獄の中に閉じ込められてる中の人を早く解放してあげねばと思い直し再度指を差し入れます。
そしてオレはその中の人が探していたであろうモノを見つけて引き抜きます、それはヘアピンのような形に曲げられた細い金属棒でした。
続けて右耳の下にも同様のものを発見し引き抜きました。
この二つのパーツが面の前部と後部を固定するキーになっていたようです、その全頭面が前後にぱかっと割れてようやく中の人物の顔が晒されます。
中から現れたその人物は驚くべきことにオレの幼馴染にして演劇部の男子部員だったO川でした。

こいつは実はかなり幼いころから着ぐるみフェチに目覚めていて、自分からコンタクトを取ってローカルヒーローチームに参加していました。
更にその体格と演技力を買われ、中学生ながらも今作品のヒロインアンドロイドの専属内臓に抜擢されます。
ただ流石に学校の友人達にそのこと知られるのは恥かしかったらしく、活動のことは誰にも知られないようにしていたのでした。
作品のスタッフロールにレジーナのスーツアクター情報が載ってないのもそういう訳だったんですよ。
さっき女子部員達の前でずっと着ぐるんだままだったのも同じ理由だそうです。
ただ、本人は演劇部の公演で女装して舞台に立ったりしてるんですよね。
オレにしたらどっちも恥ずかしいように思うんですが、そこらへんに対するこいつの中の基準はちょっとよく理解できてません。
ただ、オレの追及に対しては隠し切れないと観念した挙句、こうやって姿を現す覚悟を決めたそうです。

その一件を境にオレはO川の部屋で二人きりになって遊ぶことが多くなりました。
秘密を洩らさないという約束の代わりにO川がこっそりレジーナになってオレと一緒に部屋デートするんです。
O川の所属するローカルヒーローチームは自分の担当するキャラの衣装は自分で管理するという決まりになっていました。
もちろんレジーナのブツ一式も例外ではありません、O川が自宅で管理していたのです。
ただその格好でずっとゲームしてるような日もあれば、ベッドの中でひたすら抱き合って過ごした日もありました。
そこからオレはずぶずぶとこの世界にハマっていくことになった訳です。
レジーナも試しに着させてくれたんですが、O川より身長の高い俺ではウェットスーツ地のタイツが入りませんでした。
チーム内にはプロ級の造形師も在籍しているらしく、レジーナはO川を全身型取りしてぴったりに製作されたものだったんです。
あれは悔しかったなぁ・・・。

ちょっと話が逸れちゃいましたね、すみません。

そんなO川との付き合いも高校に入ってからはめっきり減ってしまいました。
O川はオレの進学先とは別の全寮制の高校に進学した上に、アルバイトも始めたせいで会える機会が殆ど無くなっちゃったんで。
かくいうオレも自分の着ぐるみをゲットして、ネットで知り合った着ぐるみフェチ仲間や高校で出会ったあっつんと遊ぶようになっちゃいましたしね。
ですが先日、久しぶりにO川から連絡が来たんですよ。
その要件は「ヤングニア東京で体験モニターのバイトをやってみないか?」というものでした。

ヤングニア東京については当然皆さんご存知ですよね?
1年ほど前にオープンした中高生を対象とした職業体験型テーマパークです。
その中には様々な企業がブースを出展していて、なかなか体験できないあこがれの職業を疑似体験できるんです。
噂では企業側の人材発掘も兼ねていて、適性が高いと判断された参加者が正式にスカウトされたなんて噂も聞きますね。
そして皆さんが当然注目してるあの企業、ホビー21もブースを出展したりテーマパークのマスコットキャラをプロデュースしたりしています。

それ故、ヤングニア東京が開園する際はこの裏コミュ内でも随分話題になってましたよね。
「もしかしたらホビー21の着ぐるみ内臓を体験できるコースが出来るかも」なんて言って。
結局、そんなコースが設けられることは無かった訳ですが・・・

ですがO川が言うには、その「中の人体験コース」がついに作られるというのです。
但し、扱いとしてはヤングニアのリピーターに向けた裏メニューというものらしく他のコースのように一般公募でのモニター募集はできないとのこと。

入場年齢制限があったり入場料がかかったりするので着ぐるみフェチの中でもホビー21のように通い詰めてる人は少ないようですね。
まぁ当然だと思います、同じ様に通うならホビー21本店の方が着ぐるみのキャラ数が多いし、そっちだと入場料もかからないですからね。

ただオレは違いました、今でもほぼ週一で通ってます。
ヤングニアのマスコットキャラクターのアンドロイド・レイラ、あのキャラがホビー21式の着ぐるみの中でも特別に好きなんですよ。
なんだかどことなく着ぐるみフェチに目覚めるきっかけになったサポートロイド・レジーナに似てるからかもしれません。
レジーナはメタルヒロイン、レイラはアンドロイドといえど人工皮膚に金髪と系統は結構違うんですけど、なんだか似た雰囲気を持ってるんですよねぇ。
入場料に関しても一応オレは高校生にしては小遣い貰ってる方ですし全然問題ないんですw
そんな訳でオレに体験モニターの白羽の矢が立った訳です。
さらに今回中の人を体験できるキャラもなんとそのレイラだということでした。

あっ、なんでO川がこんな話を持ってこれるのかの説明まだでした。
オレもその時の電話で知ったんですが、こいつのバイト先がなんとホビー21系列の施設らしいんですよ。
もっとも、守秘義務があるって言って具体的な店舗や仕事内容は教えてもらえませんでしたが。
ただO川は結構な着ぐるみフェチでしたから着ぐるみのサポートでもやってるんじゃないでしょうか?
いくらO川と言えど、着ぐるみの内臓は流石にないでしょうね。
確かにO川は細身で小柄でしたが、ホビー21の着ぐるみはどれもFRPプロテクターを外したレジーナよりも細いですし。
それにあの頃よりかはO川も背が伸びたらしく、今ではレジーナのウェットスーツ地タイツも以前の様には入れなくなったって言ってました。
少なくともモニター体験前のオレはそのように考えてた訳です。

この体験メニューは同伴としてなら親しい友人も参加可能とのことでした。
なのでオレは着ぐるみフェチ仲間のあっつんも誘います。
ただ同伴者は「中の人」の体験は出来ないそうです、あくまでアテンドとしての同行ってことらしいです。
まぁ、実際にヤングニアに入場料払って通い詰めてたのはオレだけなんで仕方ないですよねw
あっつんも決して不満は無いわけじゃ無いみたいでした。
ですがそれでもホビー21の着ぐるみの秘密に触れるまたとない機会なので、度々「くそう、いいなぁ」と漏らしながらもついて来てくれてます。
O川も一緒にどうかと当然誘ったんですが、丁度その日にバイトが入ってるらしく来れないとのことでした。
「オレだけ悪いなぁw」なんて思いながら園内の指定された待ち合わせ場所で待ってると、よく見慣れた影がこちらに向かって軽快に駆け寄ってきました。


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