ネコしっぽカフェ(2話) [戻る]
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サテンのリボンを尻尾に巻き付けられながらも、常に笑顔を維持するメイドさんです。

3人のメイドのどこに北野が入っているのか全く分からない訳ですが、3人のうちどこかにには必ず入ってるはずです。
そして、そのメイドの中では、今もこうして尻尾と言う間接的な性器を弄り弄ばれながら耐え続けているはずなのです。
きっとそのメイドさんの発する体温は、元々の内部に篭る熱に加え、北野の興奮による体温上昇と発汗により、とても火照っているはずです。
しっかりしたメイド服がその熱を篭らせ、清楚であるはずのロングスカートのメイド服がウエストやバスとを締め付けながら、スカートの内部に蒸した熱気と吐息を充満させているはずなのです。
どんなに苦しくてもああしている限り、北野が呼吸できる空気は群れたスカートの中に篭る、濃密スープのような空気。
しかもパニエやスカートの香りを纏いながら、タイツやパンティーの香りまで加わった独特のにおいを含んだ空気しか吸うことが出来ない。
北野がどれほど望んでも、メイドさんはその願いを叶えてくれないんですよね。

周りにいるメイド達3人には女性が入っていて、彼女達も自分と同じようにメイドの中で快感と苦しさに打ち震えながら演技していて、そんな3人に混じって自分だけが男性なのに女性のメイドとして存在している気分を想像すると、本当に北野が羨ましいと感じると共に、ここから見ている事しか出来ない自分が情けなくなります。
努力しても超えられない壁がある、としたらまさにこれの事なのかもしれません。

綺麗に4人の尻尾が結ばれたら、お客さんに外して貰う事になります。
立候補のお客さんが尻尾解きに挑戦するのですが、なかなか難しい様子。
苦戦しているお客さんの手は、遠慮なくその尻尾を握り、弄り、引っ張り、擦り合わせ、何とか尻尾を解く努力をします。
ですが、このゲームを難しくしているのは、尻尾そのものの動き。
お客さんの手の動きに抵抗するように尻尾が絶えずヒクヒクと反応して動くので、解きにくいのです。

もちろん、この尻尾、わざと動かしているわけではないと思います。
恐らくお客さんの手から伝わる感覚に耐えられなくて反応している。
あるいは、誰かの尻尾が反応してしまったことで、繋がっている尻尾まで動いてしまい、その結果その繋がっている尻尾まで反応している、と言う感じでしょう。
4つの尻尾は巧みに連携していますので、絶えず尻尾達は反応を繰り返すことになるのです。

お客さんやスタッフは、わざと尻尾を動かして解け難くするアトラクションなのだと思っているようですが、その真実は、そんな気の利いたゲームを盛り上げる要素ではなく、まさにメイド達の中の苦悩そのものと言えるはずでした。

その尻尾の切なそうな動きを見ているだけで、僕はトイレで抜く自信があります。
逆に言えば、僕が出来るのはトイレで抜くことだけですが、あの中には、自分でするよりも何倍も、何十倍も気持ちよくなっているはずの人たちがいるのです。とてもそのようには見えないんですけどね。

こうして、いろんな人の尻尾知恵の輪プレイが続きます。
尻尾知恵の輪にトライする人達には、男性も女性もいます。
あの尻尾のひとつは北野と繋がっていて、そんな尻尾を、少し強引な男性の手の動きや、しなやかで可憐な女性の手の動きで、次々解かれては結びなおされ、また結ばれては解かれ、を繰り返していました。
30分以上もこの延々の繰り返しは続き、さすがの4人のメイド達も、切なそうな腰や手の動きが目立つようになって来ました。
もちろんその動きが、中の人の苦悩を表現していることなど来店しているお客さんには気付かれません。
と言うよりスタッフすら気付いていません。
僕だけが、あの動きが、何度も何度も何度も何度も繰り返し襲う、人の手とリボンと尻尾の伝える感覚によるものだと気付いていたのです。

そんな時、僕は、不意に真壁さんから呼ばれます。

何事かと思ったら、どうも直前にプレイした男性がトライに失敗し、尻尾がリボンと絡まりすぎて解けなくなっていると言うのです。
男性の力で無理やり解こうとしたから逆に締め付けが増して結び目が硬くなってしまったようです。
これだけ硬く締め付けられたら痛みすら感じる、と言うことは無いらしく、例え尻尾が切断されても痛みは全く無く、仕組み上、与えられるのは快楽だけなのだそうです。
つまり、この尻尾に絡み付いて食い込んだリボンは、こんなに窮屈で痛そうなのに、実は中の人を相当気持ちよく締め付けているだけなはずでした。
実際、彼女達は痛そうな素振りは全く見せていないですし、私にだけは理解できる程度に、与えられ続ける快楽と戦い続けている様子がわかります。
もしかするとバイブレータを押し当てられているよりも感じるかもしれない、と想像できるほど、切なそうな反応です。

僕としては、これを解いてあげるのが仕事です。
それに、こうしている間、ずっと北野も感じ続けていると思うと、羨ましくて悔しくてツライので、早く解くほうがいいと思っています。

でも、解くと言うことは、僕がリボンと尻尾をしばらく弄り続けると言うことです。
つまりそれは、着ぐるみの中にいる4人を気持ちよくする手助けをしてしまうことに他ならないのです。

中身が女性の着ぐるみならまだいいです。性別が違う分、まだ自分としても許せるところはあるのです。
ですが、この中の、ミルクを除いたうちの1体だけは、北野が入ってる。
僕もどのキャラクターが北野なのか知らない訳ですが、でも必ずどこかで北野の気持ち良くなっているものに繋がる尻尾を刺激してしまう。
これは屈辱と言っていい状況でした。

せめてどのキャラクターが北野なのか分かっていれば、まだ気も楽ですが、何処に入っているのか分からないまま、密かに北野だけは僕の手の感覚を味わって感じるんです。
こんな羨ましいことを僕がしてあげなければいけない。

その代償として北野のは特に何も僕にしてくれるわけではありません。
立場が違うから、と言うだけでこんなにもツライ立場にいる状況が、悔しくて仕方ありませんでした。

僕は、覚悟を決めて尻尾を握り、結び目が硬くなっている部分を、つめの先をカリカリ引っ掛けるように使って、結び目を解いていきます。
その度に、手には尻尾のヒクヒクっ、ビクンビクンっ、と言うただただ羨ましいだけの反応が感じ取れてしまうんです。

自分がしていることが、確実にこのネコ耳尻尾付きの美少女型密閉容器とも言える着ぐるみの中に入っている役者達を、気持ちよく気持ちよくし続けている。
僕はその感覚を少しも味わったことが無いのに、中にいる人たちは、仕事として味わい続けている。
どれほどに感じ、どれほどに興奮しても、息苦しそうに篭ったロングスカートの中に充満する空気を吸う事しか出来ないのです。
普通なら、苦しさで耐えられずに逃げ出したいと思うかもしれません。
普通なら、こんな仕事嫌だと拒否するかもしれません。
ですが、ここにいる彼女たちの中に密閉されている役者は、全員、自ら選んでここにいる。
つまり、そんな苦しそうな空気を呼吸し、こんなにも切なく苦しそうな着ぐるみの中で、無常に与えられ続ける快楽の中で可愛らしい女の子を演じる行為を、楽しんでいる人達なのです。
それは常人には理解し難い価値観かもしれません。ですがごく一部の特別の価値観を持った人にとっては、中の人の立場と言うのは、味わえるならいつまででも味わいたいぐらいに、興奮できるし嫉妬心が沸き立つ行為なのです。
そんな場所に常に当たり前のようにいて、お給料まで貰える役者と、そんな役者を献身的にサポートする僕。
考えれば考えるほど、立場の差から絶望的な感覚を感じてしまうのでした。

リボンの結び目は意外と硬く、結構苦戦していると、ふと「ハサミでリボンをカットする」と言う案を思いつきました。
これなら最小限の刺激で解くことが出来るでしょうし、すぐに実行可能と思って提案してみるのですが、真壁さんはその提案を却下します。
リボンはこれしかなく、しかも結構気に入ってるものらしく、カットは遠慮したい、と。

ですので僕は仕方なく、この羨ましい場所に繋がる尻尾と、その尻尾を硬く結びつけるサテンのツヤツヤのリボンを解く作業を再開します。

硬いからと、つめでカリカリ結び目を引っかくようにする度に、ピクンビクンと切なそうに反応する尻尾に、物凄く悔しさを覚えながら、なんとか徐々に結び目を解き終えると絡まりあった尻尾も綺麗に解きます。

解けた尻尾がしばらくピクピクと切なそうに反応している様子もまた、僕にはツライ光景と言えました。

今の作業で、僕は確実に、北野と、栗林さんと、名前も知らない二人の女性の性感マッサージをした事になり、しかも僕の知らないうちにそのうち何人かはイッている可能性もあるのです。
そう思うだけで屈辱的な感情を持ってしまいました。

そうそう。
お客さんの一人がペットの犬を持ち込んでいたのです。
ペットの同伴が可能な店内なのですが、その犬がまた凄い光景を見せます。
メイドのミキの尻尾に興味を示し、じゃれ付き始めたのです。
ミキはその犬の遊びに付き合うためか、後ろ向きにしゃがんで犬に向かって尻尾をふりふりしてみせます。
すると犬は喜んでその尻尾に飛びつくと、尻尾をペロペロと舐め始めたのです。

可愛らしいワンちゃんの動きと、尻尾を動かして遊ばせるメイドの動きが可愛らしくて、みんなその場で笑っています。
が、僕にとってはその光景はあまりにも嫌らしいものでした。
なにしろ、これってバター犬と呼ばれるプレイと何にらも変わらないどころか、下手をすると直接舐められるよりもセンサー経由で与えられる快感は強い可能性があるのです。
あんなに可愛らしくじゃれ付かせていますが、ミキの中の人は今頃大変な快楽の中にいることが容易に想像できてしまいました。

ただその光景だけでも中を想像したら物凄く嫉妬するのですが、更に驚いたのは、その光景を見た他の3人のメイドも、尻尾を犬に向けてふり始めたのです。
ミキを見ていたら、その苦しそうな状況を理解できるはずなのに、わざわざ犬にアピールして自分のしっぽにじゃれ付かせようとするメイド達。
そんなことをしなくても、ミキが今その苦しみを一身に引き受けてくれているのに、なぜわざわざ自ら苦しくなにることが分かっていて、犬に尻尾をふるのでしょうね。

いや、まぁその理由は想像できるんですけどね。
僕だって彼女達の立場なら、犬が自分の尻尾にじゃれ付くように尻尾をふりたいですから。
ワンちゃんに問答無用にペロペロして貰えるこの変態的状況を、何も知らない人達の前で堂々と楽しめるのですから、それは絶対自分が体感したいと思うはずですから。

時間にしたら10分程度でしたけど、ミキの尻尾と戯れ、その後にちょっとだけミルクにも絡んだ犬も、お客さんが帰るということで尻尾遊びは終了となりました。

ですが、この10分は4体の着ぐるみの中に入っている役者にとっては、それぞれに色々な感情があった気がします。
もちろんミキの中の人は最も苦しい時間を過ごせた役者さん。
多分他の3体の中に入る役者からは相当にねたましい感情を持たれた気がします。
そんな中、栗林さんの入るミルクだけは、ほんのちょっととは言え犬に苦しくされたはずでした。
残る2人は経験すら出来なかった。
みんな仲良しに見えますが、あのメイド達の中では、僕らには想像も出来ないような様々な感情が渦巻いてるはずです。

出来る事なら、北野がミキ以外の着ぐるみに入っていてほしいのですが、それは僕からは確認する方法はありません。

こんな風にして、約4時間の彼女達の仕事が終わります。
僕もサポート係は終わりなので、着ぐるみ達と共に楽屋に引き上げていきます。
共通の楽屋までは僕らサポートスタッフも出入りできますし、サポートスタッフも専用の控え室に移動するには共通の楽屋を経由するのが普通ですからね。

楽屋に辿り着くと、お疲れ様の挨拶をしてスタッフの控えに戻り、一日の仕事の〆処理をしようかと思ったのですが、お疲れ様を言う間もなく、楽屋で彼女達が戯れ始めました。

多分きっかけはミルクだったと思います。
ミルクがエミの尻尾を掴んでニギニギし始めたのです。
一瞬だけピクッと反応したエミですが、すぐにまるで何事も無かったかのように振り向くと、ミルクの頭をいい子いい子と撫でました。
その時、耳を触っているのがミソです。
業務中はお客さんが触る尻尾にばかり気をとられていたのですが、耳にも性感センサーは存在しているはずでした。
実際、ミルクは、エミの手が耳に触れた瞬間ピクッと切なそうに反応したのです。

この二人の行為を見ていた残りの二人も、このじゃれ合いに参戦。
クーはミルクの尻尾を。ミキはクーの尻尾を掴んで弄り始めます。
いまやミルクはクーとエミにより責められる立場。
中で栗林さんがどんな思いを抱いているのかは全く分からないですが、少なくとも素人が触る行為よりも、内部の事情を理解している人達が触る行為の方が、何倍もポイントを抑えているはずです。
つまり、栗林さんにとっては相当に切ない攻めになっているはずなのです。
とても美人だった栗林さんが、今まさにミルクと言う着ぐるみの中に入って、僕らからは一切その真実を隠したまま、その中で押し寄せる快楽と戦っているのです。
もちろん楽屋ですから多少は素が出ても文句は言われないはずですが、彼女達は常に可愛らしいメイドさんであり続けています。

やがてミルクは逆襲とばかりに、クーやミキにも襲い掛かるのですが、次第にミルクと、その他の3人との戦いと言う様相を呈して来ます。

こうして一時は劣勢に立たされるミルクですが、恐ろしいテクニックで逆襲に出るのです。
他の3人がただ尻尾を握って攻撃しているのですが、ミルクは手を伸ばして掴んだ一本の尻尾を、スカート毎股で挟んでしまったのです。
通常、このぐらいスタイルのいい女性なら足の間に隙間が生まれるはずですが、ボリュームあるスカートで挟んでしまったので、内股を少し締め付ければしっかり挟めるんですね。
しかも股の締め付け力を変化させると、少し尻尾が動く。
尻尾が男性器であるなら、まさにスカート後と挟み込んだ素股です。スカートの生地が擦れる様子はみていてとても切なかった。
実はああやって股を締め付けているミルクも、股をギュッと絞めるのですから当然股に力がかかって気持ちよくなるはずですが、それ以上に股に尻尾を挟まれた側は、猛烈に気持ちいいはずでした。

挟むまでの動作が一瞬だったので、最初は挟まれたのが誰だか分からなかったんですけど、それがクーだと分かった時には、もちろんクーの中に北野が入っていない事を心底願いました。
あんな気持ちよさそうな素股を体験しているのに、見た目は可愛らしいメイドさんでいられるなんて、見ているだけで羨ましいし悔しいし、、ホントに見ているのがツラい光景でした。

更にミルクは攻撃をします。二つの足でしっかり挟んだクーの事は一旦そのままにして、次はエミの尻尾をつかみます。
股は既にクーの尻尾に占有されていますので、エミの尻尾はメイド服の長袖の中にぐいぐいと押し込んでしまいます。
袖はカフスの部分こそ間口が広いのですが、腕を覆う筒の部分はかなり細くタイトなので、押し込むと尻尾の分、袖が盛り上がるんですよね。
こうして押し込んで片手で尻尾の根元を握ってしまえば、もう逃げられないと言うことです。

しかもミルクが腕を動かせば、連動してエミの尻尾が動く。腕を複雑に動かしたり、ちょっと力を入れたりするだけで袖の中にパンパンに押し込まれた尻尾は、ミルクの腕とメイド服の袖に圧迫されて相当に締め付けられたり緩んだりこすれたりを繰り返すはずでした。
ですけど、当然腕にもセンサーはあります。
ロンググローブなどのシワや締め付けを感じるためのセンサーです。
ですが、ミルクの腕にこれだけ尻尾が密着していると言う事は、きっとミルクの中にもそれなりにエミの尻尾の感触が伝わっている気がします。

ミルクも相当に苦しいはずですが、エミもかなり感じていると言う可能性は高い。
ただ、僕はこの光景を見て、エミの中にも北野がいない事を心底願いました。
もし北野が入ってるのであれば、あの美人な栗林さんの腕とメイド服に、固いものが締め付けられていることになるのですから。

ちなみにこの時点でエミとクーはすっかり大人しくなってしまっています。
抵抗をやめた、と言う感じですね。

残ったミキは、ミルクに頭を撫でて貰いながら、自分で自分の尻尾を掴んで頬ずりし始めました。
この倒錯的なシーンに、僕は更に嫉妬を感じます。
尻尾は、確実に中の人の局部に直結しています。それを自分で掴んで頬ずりしてるんです。生身の身体では絶対に不可能な行為ですが、尻尾が長い彼女達ならそれが可能であり、つまり楽屋の個室でああいう自慰行為が可能だと言う事なのです。

確かにミルクに直接尻尾を弄って貰えている二人に比べると、他人の力による快楽は弱い気がします。
が、それでも頭を撫でている時にミルクは絶妙に耳を触り、耳の内側を指でなぞったりしています。
これがどういう風に中に伝わるのかは知らないのですが、何となく、敏感な物体の表面と連動している気がしているのです。
その上で自ら尻尾を弄る。
つまり、同時に2ヶ所からの責めを受けている事になるわけで、それは中の人にとっては相当に切ない行為と言える気がするんですよね。

それと、敢えて言っていませんが、もちろんメイド服とスタイルの良さから伝わる快感というのはあると思います。ぎっしりふわふわが詰まったスカートの中のパニエも、絞られたウエストも、大きく膨らみを強調したバストも、全てはホビー21製着ぐるみに共通の快感発生源と言えるのです。
彼女達は、普通にそれだけ快感を中に伝える要素を持ちながら、さらに尻尾と耳と言う、剥き出しの状態の快感発生源を持っている訳です。

こんな装備で4時間以上お客さん達の前で過ごした後、まだ楽屋でこうして、僕に自慢でもするかのように遊んでいるのです。

結局、この楽屋でのお戯れは20分ぐらい続き、ミルクが尻尾を放してあげた所でプレイ終了となりました。
本来であれば散々極部を弄り倒された3人は快感に耐えながらの演技にヘトヘトなはずなのに、全くその気配は無く可愛いまま。
その可愛らしく振る舞うメイド達の裏が、いったいどれ程羨ましい事になっているのか。
もしもまだ我慢して、イッて無いのだとしたら、今頃彼女達の中は、快感が止まった後の疼いた状況にあるはず。
スーツは放熱効果を持っているとは言え、殆ど露出もなく、しっかりした生地で作られたメイド服によってほぼ全身を覆われているのですから、その内部の熱の篭もり方は刺すなスーツと言っても良いはず。
しかも、与えられた快感をひた隠しにしながら演じているのですから、興奮から体温も高くなる。それらが全て可愛らしい美少女とメイド服によって閉じ込められた中の人を蒸すのです。 興奮すれば呼吸だって荒くなる。新鮮な酸素をめいっぱい深呼吸したくなる。
それでも彼女達の中に入っている人達は全員、長く不和府のパニエが一杯詰まったスカートの一番奥底。彼女の股の間に備わっている呼吸口からの呼吸しか許されないのです。
股間の呼吸口は、ショーツに覆われ、さらにその上に厚手のタイツで覆われ、その周りをふわふわのパニエがぎっしりと覆い、最後にメイド服のしっかりした生地で出来たスカートがカバーしています。
そんな奥底に篭もった空気を吸い、そこに呼気を吐いているのです。
相当に苦しい事は簡単に想像出来るのに、彼女達はスカートをたくし上げて深呼吸することなんて絶対にしないでしょう。
興奮で気持ちよくなって呼吸が荒くても「死なない程度」の空気しか吸う事は出来ないのです。

また、もしも彼女達の中で果てている人がいるのであったとしたら、その息苦しさは更に増します。
僕も訓練用のスーツでイク事はあるのですが、イッた直後の呼吸の苦しさは、本当に今すぐその場でマスクを引きはがして思い切り新鮮な空気を吸いたくなる衝動に駆られるんです。
この苦しさは体験した人にしか分からない物なのですが、もし本当に彼女達の中でイッているのであれば、訓練用スーツに衣装でイク事よりずっとずっと苦しいはずなのに、彼女達はその態度を隠して可愛いままなのです。
あんなに可愛らしいメイドさんの中で、ホントは新鮮な空気で深呼吸したくて仕方ないのに、まるで「お人形さんなんだから空気なんて必要ない」と言わんばかりに平気な態度で存在しているんです。

しかも、彼女達は尻尾の責め苦が終わったところで快感から解放されているわけではありません。
身体はホビー21製の着ぐるみで、その身体をムッチリと覆い尽くすメイド服を纏って活動しているのですから、そこから伝わる快感は、それだけでも過酷と言えるもののはずでした。
実際、彼女達のボリュームのある胸は、彼女達の演技の中で自然に揺れ、自然に締め付けが増すように突っ張り、自然に擦れ、自然に寄せ上げエプロンに持ち上げられ、を繰り返しています。
ウエストもピッタリ絞られているせいで、動けばたるみでは無く生地が突っ張る事で出来るシワも、締め付けの渡合も変化しているのが分かります。
スカートの揺れは中のパニエを揺らしているはずですし、そのせいで、弄られていなくても尻尾まで動いてしまっています。

直接尻尾や耳を弄られなくても、彼女達の中にはそれはそれは想像しただけで嫉妬と興奮を覚えるような快楽が伝わり続けているはずなのです。

それなのに、彼女達はまるで快感なんて感じてないかのように振る舞い続けています。
その態度を見せつけられているだけで、僕は自分の置かれた立場と、あの中の人達の差を実感し、絶望し、嫉妬してしまうのでした。

彼女達はそのまま自分達の楽屋に通じる通路に消えていくのですが、その時の尻尾の揺れが、まるで、僕に「こんなに気持ちいい尻尾、体験してみたいかな?でも君は外から見てるだけだからね?」って見せつけられているようでした。

結局、最後まで北野の入る着ぐるみがどの子だかも分からないまま、この仕事を終わりました。
後日、僕の彼女で役者の麻里から教えて貰ったのですが、北野は僕が相当に羨ましそうに見ていた事にかなり興奮したそうです。ですが、麻里にも自分がどの子に入っていたのかは教えなかったそうです。
その理由は分かりませんが、きっと、今後も僕がサポートする機会があるはずなので、その時に北野は僕が知らずにサポートしながら中の人を想像する事を期待してるんだと思います。
外からしか見る事の出来ない僕の立場を楽しんでるんでしょう。
悔しいけど、仕事だから仕方ないし、確かに報告義務は無いけど、なんだかちょっと馬鹿にされた気分ではありますよね。

まぁそう言うのが嫌なら、早く頑張って役者になれ、って事なんでしょうけどね。

あーあ、僕もあの尻尾を付けてメイドになってみんなから虐められながら可愛いポーズしてみたいなぁ。


-おしまい-


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