楽屋のお話(3話) [戻る]
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金谷君の手はついにミサの胸に触れます。

最初はピアノの鍵盤をタッチするかのように開いた指先で遠慮がちにプニプニと。
相当柔らかいのか、その指は胸に埋もれるように入り込みます。

プニプニプニ。

数回、柔らかい胸を感じるかのように金谷君の手先が動きます。

「うわー、やわらけー」
「まじまじ?いいなぁ、俺も誕生日にやって貰いたいなぁ」
「まじまじ。なんかマシュマロ?そんな感じ」

金谷君はそうやって何度が弾力を指先で楽しんでいるのですが、その指が、まさか北野の息子を虐めている事など想像すらしていないでしょうね。

「おー、ドキドキしてるねー」

金谷君は指先から彼女のドキドキを感じたみたいですね。
確かに触れれば中の人の鼓動なども感じ取る事は出来るのです。
金谷君は、中の女性が胸に触れられてドキドキしている様子を想像しているのでしょうか。
しかし、その指は間違いなく、北野の息子を快楽の最中に引きずり込んでいるはずです。
金谷君のその手は次第に手の平を使ってマッサージするように胸を揉む行為へと変わっていきます。

「ミサちゃん平気?」

横から訪ねる赤城君に、ミサは可愛らしく、ウンウンと頷いて、指先でVサインを作ります。

「まー、こんな触り方じゃそんなエッチな気分にもならないだろー」

なんていいながら調子に乗る金谷君。
ミサも特にいやらしい態度を取る事も無く触られているので、金谷君も段々遠慮無く触り始めます。
その触り方は、いやらしさは殆ど無く、むしろその柔らかさを楽しんでいるかのよう。
確かに金谷君からすれば、ミサの中は女性とは言え、ただ胸を触るだけでそこまで感じると言う事も無いだろうし、そもそも作り物の胸で覆われているし、お店でも良くお客さんにイタズラされているので、そんなに気にしていないのかもしれない、と言う意識が働いている気がします。
が、現実は違います。おっぱいが揉まれながら、ミサは可愛らしく首を傾げたり、ウンウン頷いたりと、いやらしさを感じさせない態度を続けていますし、多分、胸に集中している金谷君からはせいぜい上半身しか見えていませんので気にならないのでしょう。
ですが、僕はしっかり見ています。
時々、腰がピクリと動いたり、見えない位置で、手の平がぎゅっと握られたり。そして、今までも余り見た事が無いのですが、彼女の靴のかかとが、切なそうに床から浮いたりもしていました。
可愛らしい上半身の縁起に隠されていますが、彼女の中の下半身は、襲ってくる快楽との戦いの真っ直中にいるのです。

「すげーなー。いいなー」

赤城君がいいます。

「一応俺のプレゼントだからなぁ。変わってあげてもいいけど、それはダメだよね?」

金谷君がミサに聞くと、指でOKマークを作ります。

「いいの!!?」

そのサインを見て赤城君も喜んだように聞くと、今度は赤城君を見てウンウンと頷きます。

「そっかー。じゃーお前に変わるよ。俺も何分か触ってるし」

そう。金谷君は既に2分以上触り続けていました。そして、ようやくその手がミサの胸から離れました。
僕はその時のミサの肩の動きを今でも鮮明に覚えています。
衣装のエプロンの肩紐の着崩れを直すふりをして、ハッキリと何度か肩が上下するような呼吸をしたのです。
その時思ったんです。
今のミサの中はきっと快楽の地獄の真っ直中なのだと。
深呼吸するわけにも行かずずっと我慢して小さく呼吸を続けていたのです。気持ち良くなれば当然呼吸は荒くなるのに、呼吸を押さえ続けていたのです。
つまり、あの手もみ行為は、ミサの中にいる北野にとっては、相当に苦しい行為なんですね。
そんなに感じない行為であれば、そんなに急激に呼吸が荒くなるはずがありません。
ですが、ああやって揉まれる事で、相当な快楽が北野を襲うのでしょう。そのせいで気持ち良くなり、結果的に相当量の激しい呼吸へと変化してしまう。
だからこそ、今まであんまり見た事の無い変化だった、靴のかかとが浮くような耐え方をしていたのです。
あんなに可愛い女の子の中には、そんな世界が存在しているんです。

やがて、赤城君が椅子に座り、金谷君の代わりに胸を触り始めます。

彼も最初は恐る恐る触れるんですよね。つまり北野にとって最初のドキドキがまたやってくるんです。
そしてやがて赤城君の指は、ミサの胸に触れ、徐々に手の動くスピードが速まっていきます。

「おー、確かに柔らかいなー」
「だよなー。すげー柔らかかった」

なんて楽しそうに会話しながら胸を弄る赤城君。その手先の動きは、金谷君よりも手の平が良く動いていて、役者にとっては相当に感じてしまいそうな手つきです。
いやらしさはギリギリ無いのですが、明らかに無意識のうちに、中の人の感じやすい部分を刺激しているような動きです。

「すげーな、着替えしてる時に触れるより暖かいんだなーミサちゃん」

暢気に言う赤城君。
もちろん暖かくもなります。と言うよりミサの中は蒸し風呂のはずです。ミニスカートとは言え上半身はかなりしっかり布に覆われているメイド服ですから、当然その保温性もかなり高いはずです。
それが服を越えて漏れているのですから、一番中心は既に灼熱地獄のはずなのです。しかも多分その熱の何割かは、今この瞬間に高まった物のはずです。
つまり、それだけ中の北野は興奮しているのです。
こんな刺激がまた続き、その間やはりミサの手や足や腰の動きがとても切なそうでした。
この動きの不自然さに気付いているのは、多分僕と、ユカとマリコの中の人達。でも彼女達は自分も近い体験を出来る立場です。
僕だけが外から眺める事しか出来ないのです。

「さーて、そろそろ満足したよ。触り心地最高だね。」

赤城君はそう言うと手を止めて座席を経ちます。
するとやはりミサは服の着崩れを直すような仕草の中で、数回深い呼吸をしているようでした。
あれだけ深い呼吸を要求する状態ですから、つまりまだ中は興奮状態。あれだけ弄られているのにイッて無い可能性が高いのでしょうか。

「え?まだ1分ぐらい残ってるぜ?」
「じゃあまたプレゼント貰った人が残りをやればいいんじゃない?」
「いやー、俺はもういいよ」
「俺ももう満足だよ、じゃあ残り時間勿体ないなぁ」

なんか残り時間が1分あり、その時間をどちらが使うかの話が纏まらないようです。こうしている間もミサの中の悶々とした時間は続いているはずです。
それを見ているのもまたツライ僕は、助け船として会話に加わります。

「もん満足しているなら、これで終わりでいいんじゃ無いの?」

って。
すると、金谷君がいいます。

「まー、確かにもういいかなー」

なんとなく僕の意見に納得しているようでした。と言う事でこれにて解散の指示を出そうとしたその時です。
急にマリコが割り込んで、いつの間にか書いてあったメモを見せます。

『時間いっぱいまで使わないと勿体ない!』

それメモをウンウンと頷くように見るミサ。
ミサはこれで楽になれるのに、何故わざわざ自分が苦しむ選択をするのでしょう。
いや、僕はなんとなく分かっています。ああやって弄られて苦しむのであれば、着ぐるみの役者さん達にとっては、喜ばしい状態な気がするんです。
決して本音は言わないでしょうが、あんな素敵なメイドさんの中で、みんなに弄られながら、みんなに気付かれないように、想像する事も出来ないような快楽を楽しめるんです。
そりゃ、止めるなんて言いませんよね。

「んー、確かに勿体ないなぁ」

赤城君が口を挟みます。

「じゃあ、いっそ、まだ触ってない成田さん、どうです?」
「へ??」

その言葉を聞き、俺が呆気にとられる様子を見ながら、ミサはウンウン、と頷くのでした。

「じじじ・・冗談だろ?俺は別にいいって!」
「何でですか、勿体ないし、ミサちゃんもいいって言ってるし」

ミサはその言葉に同調するかのようにウンウンと頷いて胸を手で持ち上げてぷるぷると揺すって見せます。
僕が触ると言う事は、僕の手出来たのを気持ち良くすると言う事。それもみんなの見ている前で、みんなに分からないように。
それがどれだけ羨ましくて悔しい事だか想像出来るでしょうか?
でも、こうして俺が拒否していると、ミサはずっとああやって自分の胸を見せつけて僕にアピールを続けるつもりです。
周りの2人も僕にやれやれ、と、けしかけてきます。
このまま逃げ切れるとも思えない今、残り1分だけのこの時間を受け入れるしかない、と感じ、しぶしぶOKする事になります。

「じ・・じゃあ、やるよ・・」
「やったー。じゃ、成田さん、柔らかいの楽しんで下さいねー」

金谷君の言葉に、可愛らしく拍手をして胸を突き出すミサ。
僕は諦めて覚悟を決めると、ゆっくりでは無く、一気に躊躇無く触れます。

ムニュっ・・・

柔らかい。想像以上です。衣装の着付けの時に触れる事もありますが、ここまで柔らかいとは思いませんでした。
これで歩き回っていたのです。それは相当に胸が揺れて苦しいに違いありません。
僕は知識を総動員して、どうすれば余り感じさせずに揉めるかを想像しながら揉みます。
でも、ミサの胸から伝わってくるのは、激しい呼吸とドキドキです。
時々呼吸が止まるぐらい激しい呼吸がその中にある事が分かってしまいました。

多分、2人が揉んでいるときは我慢していたのです。
ですが、今は裏事情を知っている僕です。だから思う存分呼吸しているのでしょう。

「どうっすか?」

何も言わずに胸を揉む僕に、不思議そうに訪ねてくる金谷君。

「あ、、ああ。柔らかい。凄いねー、これ」
「でしょー?ですよねー?」

僕は話しを合わせるように適当な事を言っているのですが、実は心の殆どは胸の奥に繋がる物を想像する事に使っていました。
この手は、この可愛らしい容姿に隠された北野の物を楽しませています。
これだけ苦しそうに息をしている事を考えても、時折感じる身体の反応を考えても、彼は未だ興奮状態にあり、僕の手先を楽しんでいるのです。
しかも、僕は女の子の胸もを揉んでいる事で、そのことにも自分がドキドキしてしまっています。
こんな容姿を手に入れている事で、北野は僕を男としてドキドキさせると同時に、裏事情を想像させて、でもそれを体験出来ない立場の僕の現実を突きつけて、羨ましがらせています。更に、彼はそんな中で僕で楽しんでいるのです。

こんなに苦しそうに呼吸して、そのスカートに遮られた空間の空気は、どんな香りでどんな熱気なのか。
そのメイド服の中で火照る身体の中は、どれ程の灼熱地獄なのか。
そして、僕の手が与えている快楽は、どれ程気持ち良い物なのか。

その全てを想像しか出来ない僕と、その全てを今現実に体験している北野との差を見せつけられ、もの凄く惨めな気持ちになってしまうのです。
約1分。たった1分の時間がもの凄く長く感じました。
ですがキッチリ1分経過させないと、多分また色々理由をつけて同じ事をさせられると思った僕は、しっかり1分、彼女の胸を、見た目、不自然じゃ無いように、でも余り刺激しないように弄りました。
彼女のリアクションはそれまでの2人と変わる事無く、やがてその1分が経過します。

「はい。丁度1分。これで全部終わりね」

僕はその時ピタリと行為を止めてしまうのですが、その瞬間、ミサの腰が切なそうに動いたのを見逃しませんでした。
どうやら彼女の中でイク事は無く、最後に刺激が止められて、もっと刺激が欲しい北野の本音と、ミサとしての演技をする必要性との狭間で、必至に戦った結果だったのでしょう。
快感が寸止めされるときの切なさは相当な物なのですが、多分胸が弄られ続けていると言う事は、本来持っている快感制御の機能をキャンセルして快感が続いていた可能性が高いのです。
つまり、コンピュータはエッチな行為が続いていると判断して、中の人への刺激を続けていた。
だから我慢していたのは出せなくて、ではなく、出すのを、であり、きっといつ出してしまってもおかしくないぐらいに気持ち良くなっていたのでしょう。
それが寸止めされれば、さすがに相当に苦しいはずなのです。
ですが、その不自然な腰の動きはホンの一瞬で、その先はごくごく普通のミサでした。

「はー、終わった終わったー」

金谷君が言います。

「だねー。じゃ、そろそろ上がりますか」

赤城君も言います。

「よーし。じゃ、終わろう。これで解散だ。今日はお疲れ様ー」
「お疲れ様ですー」
「おつかれさまー」

こうして僕らは最後の挨拶をして、キャラクター達も可愛らしくバイバイと手を振って着ぐるみ達の個室に繋がる通路の出入り口に向かって行きました。
いつものようにリーダーの僕が戸締まりをすべく、赤城君と金谷君を見送って、電気を消そうかとふと振り返ると、なんとまだ、通路の出入り口に、ミサが立ってました。

「な・・なんだよ、早く帰れってば」

僕が追い返すように言うと。彼女はツカツカツカツカと近寄って、テーブルにあったメモ紙とペンで走り書きするように文字を書いて僕に手渡しました。
あのメモは、さっきマリコが使ったメモの裏のようです。

『意地悪!もっと責めないと余計に疼くでしょ!おかげでイケなかったじゃないの!』

そう書かれたメモを渡し、僕の手を掴んで、彼女のスカートの中に導きます。

「・・・・・・」

そこは猛烈な蒸し風呂と言えました。漏れ出る呼吸の激しさも相当な物で、かなりミサの中が盛り上がってしまっているのが想像出来ました。
僕が余り感じないように触った為、イク所まで感じる事が出来ず、でもそれまでの刺激のせいで萎える事も出来ず、今や最高に盛り上がった状態、と言う事なのでしょう。
見た目は相変わらずミサのままですが、この中は、このメモの通りであるとすれば、そして僕の手が感じた空気が真実だとすれば、羨ましいぐらいに感じている北野が入っているのです。

ミサはそのままくるりと振り向いてツカツカツカと通路の出入り口の方に歩いて行き、再びこちらを振り向くと、可愛らしくバイバイ!として颯爽と去って行きました。
ミサの中は確かに今でも悶々としていました。
でも、去って行くミサの姿に、裏側のいやらしい世界は全く感じられません。
中の人間がイク寸前まで追い込まれた直後であっても、ミサはミサのままなのです。
これは別に今に始まった事では無く、今までも、そしてこれからも、彼女が存在する限り続く事。そしてその中を楽しめるのは中にいる北野だけ。
僕はいつまで経ってもそこを知る事は出来ないままなのです。

颯爽と消えていたミサが、今、個室の楽屋に戻って1人の時間を過ごしている時、一体どんな事をしているのかを知っているのは僕では無く北野。
あのマシュマロのような胸をどうイタズラしているのかも、あむ蒸し風呂のようだったスカートの中をどう弄っているのかも、知っているのは北野だけなのです。

はぁ。。今頃、北野はミサの中で・・・・自分はこれからパッドを外して疼く息子もそのままに家に帰って自慰するんだと思います。
そう思うと悔しくて羨ましくて・・・・でも今の自分にはこれが精一杯なんです。仕方ないですよね。

僕はこれからも、そんな一方的な秘密を見せつけられながら、彼らをサポートし続ける事になるのです。
悔しいので役者になる練習も頑張ろうとは思うんですけど、中々、中で持続しないので半ば諦めながらも、こうして見せつけられては再び頑張る、の繰り返しなんですけどね。

と言うわけで、僕らの楽屋での出来事でした。
また何かあればお知らせしたいと思いますね。もちろん僕が中の人になれるような事があったら、真っ先に報告します!

-おしまい-


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