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あれからどのくらい時間が経ったのでしょうか。わたしは相変わらずケースにきちんと収まったまま、鏡をぼーっと眺めていました。そこにあるのは動かないお人形。けれども中には生身の人間が身悶えしたくなるような興奮と共に封じ込められているのです。精神と身体の両方を切なく締めつけられながら、非日常的な姿に変身した自分を見つめ続けていると、本来の自分がぼんやり遠くに感じられてリリリンとしての心が頭を満たしていくのでした。
そうしていると、鍵を開ける音がして先輩が帰ってきました。
「ただいま、お利口にしてたかい? おっと、まだそこに入ってるってことはずっとそうしてたのかな。気に入ってもらえたなら嬉しいよ。もっともその手では外に出たとしても、ロクに何も出来ないだろうけど」
わたしの手には温めたときだけ柔らかくなる不思議な手袋を付けられています。カチカチに固められているのでものを掴むことが出来ません。わたしはまだ、ケースの中でじっとしたまま次の展開に心踊らせていました。ところが先輩は
「せっかく一緒に遊ぼうと思ったけど、リリリンは動けないからやっぱり無理だなあ。残念だなあ」
なんて言うのです。わたしはたまらずケースから飛び出て、『やだー!』と抱きつきました。
「あはは、甘えん坊さん。等身大フィギュアになりたいのなら今度もっといい仕掛けを用意してあげるからね。じゃあ今日は外で遊んで汚れてるだろうからお着替えしようね」
ちょっぴり悲しい気持ちになってうつむいていたら、先輩が頭を撫でてくれました。直接触れている訳ではないけれど、手のぬくもりを感じた気がします。それからメイドエプロンをほどいて、ワンピースのファスナーを降ろしてくれました。少し体を揺すると肩からするりと抜けて床へ落ち、わたしはブラジャーとかぼちゃパンツに手袋、ニーソックスという格好になりました。手で体を隠そうとしましたがブラのホックも外されてしまいました。パンツくらいは自分で脱ごうとしたけれど、固められた手ではうまくいきません。先輩がかがんでするすると降ろすと、おヘソの下辺り、肌タイツの内側でガードルに抑えられて苦しそうにしている膨らみが現れました。女の子なのに男の子のものが付いているのを見られて、わたしは恥ずかしさと興奮とでへたり込みそうになりました。先輩はかがんだ姿勢のまま腰を引き寄せ、膨らみにそっと口づけをしました。嬉しくて気持ちよくて、わたしは立っていられなくなってヘナヘナ尻もちをつきました。先輩は優しく微笑んでいました。わたしもすこし首をかしげて『えへへ』と微笑みました。
先輩はポフポフ、とわたしの頭をたたいて立ち上がると「実は着て欲しいものがあるんだけど」と言ってクローゼットから何か出してきました。それは、女の子がスーパーヒロインに変身して悪いヤツをやっつけるアニメ番組のコスチュームでした。ナース服をベースにしたワンピースと帽子、あと下着のレオタードのセットで、広げたのをよく見るとみんなエナメルの布でできていました。レオタードはサイズがとてもきゅうくつで、おっぱいとアソコがぎゅーっとなります。ナース服は腰のところはタイトですがミニスカートはハリガネでまるく広がるようになっていて、未来な雰囲気がします。それから最後に帽子をピンでとめてもらって完成!くるりとまわってキメポーズをすると、先輩は「最高!」って言ってくれました。普段はクールな先輩が楽しそうにしているのを見るととっても嬉しくなります。
わたしはもっとサービスしたくなったので、壁にとり付けてあるリモコンで暖房をつけました。いちばんつよい設定にしたので勢いよく風が出てきます。それから音楽プレイヤーでこのアニメのエンディングテーマを流して、主人公の子が踊るのと同じダンス踊りました。体を動かすと、ぎちきちぎゅうぎゅう、と布がこすれる音がして、レオタードがいろんなところに食い込んで締めつけます。腰をふりふりする振り付けのパートでは、おちんちんが擦れてトロけそうになってしまいました。なんとかイクのをがまんして踊りおわり、わたしはひとり用ソファーにすわる先輩のとなりにグイグイ割りこんで休憩することにしました。
6月だというのに、さらに暖房をつけたので、先輩のおでこには汗のしずくがありました。わたしもダンスをしたのでとても暑くなっていました。そのうえエナメルの衣装は空気がほとんど通らないので、じっとしている今も熱気がたまったままです。だれど、わたしが着ているのは変身ヒロインのコスチューム。正義のプリティーナースはこのくらい平気ですっ!…なんて格好つけてみてもやっぱり汗は出てくるのでした。肌タイツがはり付く感じで、いろんなところが濡れているのが分かります。やっぱりまだお人形の修行が足らないのかなあ。わたしのそんな考えごとを見透かしているのか、いないのか分かりませんが、先輩は目をキラキラさせながら、くちびるが触れあうくらいに顔を近づけてきて、
「リリリンすごいねー。首のところシミになって色が変わってるよ」
とそのまま鼻をくっつけてニオイを嗅いでくるのでした。『ダメだよお』と押し返しますが、男の人の力には歯が立ちません。先輩はしっかり抱きついたまま、うっとりした顔をしています。こういうのに興奮するなんて本当にヘンタイさんですね。首のあとは、ワキの下に顔をうずめて、そのまま腕を伝っておヘソの辺りを通ったり、どんどん下へおりて、お股にたどり着きました。このスカートはいつもまるい形に広がるようになっているので、すわるとお尻に押されてピョコンと前に飛び出します。だから今は下着が丸見え状態なのでした。先輩の顔はスカートにかくれていますが、すー、はー、と深呼吸をするような音が聞こえました。
「リリリンのここ、汗と精液が混ざって、とてもくさくていい匂いがするよ」
先輩はそう言いながら、はち切れそうになっている膨らみをこすります。着ぐるみのお人形がおちんちんでイクときって、周りの誰にもバレないようにするのは大変なんです。自分の手で恥ずかしいところを触ったりできませんし、普段どおりの動きの途中で、腰が動かないようにして果てなければいけないからです。そのかわり、そんなふうに上手くできると、体のすごく深いところからエッチなお汁があふれてくる感じがして、とても気持ちいいんです。ヒミツのお遊びをしているときは内緒にしなくてもいいのですが、お互いに興奮していると相手に気づかれないままイッてしまって、区切りがわるくなってしまうこともあります。
だからいまは、体ぜんたいを使って気持ちよさを表します。ふとももをキュッと閉じたり、スリスリしてもらうリズムにあわせて腰を浮かせたり。これはお芝居でウソ、なんかじゃありません。女の子としての動きをちゃんとすれば、おちんちんだけでなくて、お腹の下の奥のほうが熱くなって、女の子として感じることができるのです。お腹から背中をかけ上がってくる何かに耐えるために、わたしは何度もなんども、体をねじり、首を左右にふりました。呼吸が荒くなって、息を吸ったりはいたりする度に、首のところのスキマを空気が通っている音がします。最後には腰がガクガクはねてイッてしまいました。わたしはゆっくり肩を上下させていました。先輩はスカートの向こうから顔を出して、満足そうな表情でこちらを見つめています。もちろん、シテもらってはい終わり、なんてことはないですからね!このあとちゃーんと先輩にご奉仕して、夜はふけていくのです。
…というのが、僕の秘密のアルバイトの1日の出来事でした。まあ、仕事しているよりその後の方が多いよね、というのはこの際大目に見て下さいませ。余談ですけど、あの日リリリンから戻るとき大変でした。肌タイツは汗で張り付いてなかなか脱げないし、アソコなんか、吸水パッドの限界を超えてグチャグチャのドロドロになってました。でもこんな気持ちいい体験はそうそう出来ませんから、まだまだ続けますよ。では今回のお話はこの辺で。
(おしまい)
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