僕の秘密のアルバイト【第一話】 [戻る]
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はじめまして。僕は木繰 奏太郎(きくり そうたろう)、大学生です。大半の例にもれずアルバイトをしていますが、これがどんな友達にも内緒の、えー、実は着ぐるみに入るバイトなんです。それも可愛い女の子の!

彼女は某アニメショップのイメージキャラクター「リリリン」です。動く等身大リリリン---つまり着ぐるみを着た僕ですね---は可愛いってマニアの間ではちょっとした人気なんです。

このショップを経営する会社は規模が小さく、だからこそ様々な企画を展開して集客しています。今回は抽選で選ばれた会員様とのお出かけイベントが企画されました。リリリンと一緒にちょっとした観光をしようという寸法です。

ではこれからそのときの体験を交えつつ、僕がどんな風にこのお仕事しているかも一緒にご紹介しようと思います。早速リリリンに変身する準備を始めましょうか。

まずはオムツ…までは大きくない吸水パッドを取り出します。途中で脱いでオシッコに行けませんから、そのまましても良いようにするためのものです。パッドを股間に当てがいながら、甘い香りのするローションをちょっぴり流し入れます。この「隠し味」効能については後々書くことにしましょう。

次はサポーターを履きます。伸びの少ない布でできているのでパッドもろとも股間を強力に押さえつけ、膨らみを目立たなくします。それから体型補正のガードル。お尻の後ろと側面をぷっくりさせるパッドと、腰を細くするウエストニッパーが一体になったもので、女性らしいくびれのラインをつくります。

では上半身に移りましょう。スポーツブラを着け、シリコン製のおっぱいを入れます。このとき片面がイボイボした、コイン大のプラスチックを偽おっぱいの裏側と自分の胸との間に挟み込みます。位置はイボイボが生身の乳首に当たるようにします。

体型補整が出来たらタイツに取りかかります。いわゆる肌タイの内側に厚手の全身タイツを着ます。体全体を覆う布を二重にすることで、まんべんなく引き締めつつ骨っぽさを薄めます。肌タイツは目が小さく開いていて、遠目にはのっぺらぼうのようです。これでボディーが出来ました。あくせく動きながら着込む上に、二枚重ねの全身タイツが熱を逃がさないため室内でもかなり暑いです。

けれど裸ではいられません。ブラジャーを付け、下はモコモコのかぼちゃパンツを履きましょう。抑えてるとはいえ、ぴったりした普通のショーツだとあそこが目立ってしまいますからね。

お店のポスターのイラストに描かれているピンクのメイド服がリリリンの基本の衣装です。あちこちにリボンがあしらってあって、段々フリルのスカートが歩くたびに揺れるのがとっても可愛いんです。今日はこれにしましょう。

それではいよいよ面をかぶり鏡を見ます。この瞬間はいつでも興奮します。なんたって鮮やか赤いツーテールの、愛らしい着ぐるみ少女が動き出すんですから。そうして最後はニーソックス。一生懸命に靴下を履くリリリン姿の自分を見たいがために面より後回しです。

着替え終わったら、お店の事務所の端、マットを敷いた小さな着替えスペースを出てパンプスを履きます。声を出して話すことが出来ない僕に代わってお客様をご案内する、菜凪(ななぎ)先輩がいます。

「準備出来たかい?今日は長丁場だけど頑張ってね」

僕が見上げてコクコク頷き『頑張るぞ!』とポーズをすると先輩が優しく頭を撫でてくれました。

ふたりでお店の裏側から外に出ると、すでにお客様を乗せたマイクロバスが停まっていました。乗り込むと「おーっ」と歓声があがりました。集まったお客様は5名。リリリンひとりで皆さんとまんべんなく交流するにはこの位がちょうど良いですからね。僕がめいめいと握手してご挨拶が済んだのを見届けてから先輩が口を開きました。

「本日はご参加下さいましてありがとうございます。今回ご同行させて頂く菜凪と申します。リリリンとのひと時、楽しんで下さい。じゃあリリリン、皆さんをしっかりおもてなししてね!」

『はーい!』と元気いっぱい手を挙げる僕。バスが動き出しました。座席に余裕があるので信号で停車する度にそれぞれのお客様の隣の席へ移動して、身振りと筆談でおしゃべりを楽しみました。

そうして1時間半ほど郊外へ走ると目的地の○×フラワー園に到着しました。予算の都合で大きな施設は押さえられませんから、事前にイベントの趣旨を説明さえすれば無料で貸切させてもらえるこの公園はうってつけなんです。入ってすぐに大きな花壇があって、お花でいっぱいです。まずはそこでツーショットやポートレートを撮る、ちょっとした撮影会をしました。

花々の鮮やかな色が目に焼き付きそうな初夏の晴天、少し動くだけで汗ばみ身体をまんべんなく覆う布がどうにも肌に張り付きます。それがいっそう、可愛い女の子に変身している事実を僕に意識させてお腹のしたの方がきゅんと疼くのでした。

そしてそんな状態で歩いたなら、ローションでぬるぬるになったあそこが擦れてすごく切なくなります。さらに動くたび柔らかく揺れるバストが裏に仕込んだプラスチックを伝って僕の乳首を刺激します。小走りに駆けたときなんかには、腰がトロけてしゃがみ込みそうになってしまいました。

撮影がひと段落したら、少し歩いたところにある芝生の広場でお昼ごはんです。悪くならないようクーラーボックスに入れておいたサンドウィッチを配ります。これちゃんとリリリンが用意したものなんです。菜凪先輩のマンションのキッチンをお借りして、刃物を使う工程はお任せしつつ、その他は着た状態の僕が飲食店の調理場などに使われるビニールの手袋をはめて作業しました。そのときの写真もちゃんと撮ってあって、先輩は「なんと手作りですよー!」と力説しています。

もちろん僕は食べられませんから、お客様に飲み物をつぐため立ったり座ったりするのですが、これがまた僕の大事なところを責めたてます。何人目かの方の隣へストンと腰を降ろしたときです、押さえつけるサポーターの布が僕のモノをぬぬっとしごいて、いきおい果ててしまいました。何気なくお茶を勧めますが、その裏で気持ち良さに仰け反りそうになるのを必死で堪えていました。

食事が終わって、先輩がクーラーボックスをバスへ戻しに行くからリリリンもついて来るようにと言いました。それを聞いた皆さんが手伝いましょうかと申し出て下さいましたが、

「お客様にお手伝い頂く訳には参りませんし、リリリンの休憩もありますので…」

と先輩。僕は『休憩なんかいらないよ!』とブンブン腕を回してアピールするものの、結局皆さんに促されてバスへ戻ったのでした。
先輩はクーラーボックスを運転席近くの使わない座席に置いて、

「水分補給しないといけないよ」

と紙パックのお茶にストローを刺しながら渡してくれました。僕はそそくさと最後部まで移動し面を上げました。全身タイツには口許の所にほんの小さな切り込みがあって、そこからストローを入れます。大して喉が渇いていないと思っていましたが、いざ口を付けるとあっと言う間に飲み干してしまいました。

面を下げて戻ると先輩は僕の腰に手を廻しぐっと引き寄せ、とっても可愛いよと囁きました。心臓が跳ねそうにドキドキして、あそこがピクりと反応します。けれど甘い甘い抱擁はすぐに終わりを告げ、バスを出なければなりません。僕はなんだか物足りない気持ち半分に後へ続きました。

合流したら、皆で少し歩いて遊具の置いてある場所へ移動しました。といって遊具は簡素なものが幾つかあるばかりでしたし、皆さん大人ですから率先して遊ぶのもなんだか気恥ずかしい様子。そこで僕がそれぞれの背中を押して遊具のそばへ連れて行き、遊ぼうとせがむのです。最初は渋々、でもリリリンとふたりくっついて滑り台を滑り降りたり、ブランコを漕ぐのを応援されたりする内に、ささやかなデートをしている風にも思えてきて、段々楽しくなって来るのでした。中には、はしゃぐことはしないで写真や動画を撮るのに夢中な方もいました。

そうこうしていると先程のお茶のせいでしょうか、おしっこを催してきてしまいました。あまりモジモジしていても心配をかけますので、悟られないようそっと力を抜いていると不意にひとりのお客様がハグしてきました。振りほどく訳にもいかず、といってもはや止めることもできず、抱きつかれた格好のまま、ただただ吸水パッドが温かく湿っていくのを感じているしかありませんでした。

人前で、しかも周りに気付かれず粗相をした興奮ですっかり元気を取り戻した僕のナニは、ブランコを漕ぐ、滑り台の梯子を登る、誰かに呼ばれてクルリと振り向く、しゃがむ…あらゆる動作をするたび柔らかな快楽の波を作りだします。

そして今こんなにも感じているのは確かに僕なのに、マスクと布で隔てられた外側にはリリリンという可愛い女の子がいるだけです。喘ぎ声が漏れないように食いしばる歯も、汗とおしっこと精液とローションでぐちょぐちょになった秘部も、すべて隠されているのです。

快楽の波の間隔が短くなってきた頃、帰りの時間になったことが告げられました。僕が『まだ遊びたいよ~』というジェスチャーでダダをこねていると、先輩が歩み寄り僕をお姫様抱っこに持ち上げて小さな子供をあやすように連れて歩きだしました。その振動は殊更切なく、僕は果たして二回目の絶頂を迎えたのです。抱かれたままイク恥ずかしさが快感を増幅したのか身悶えが抑えられず、誤魔化しに先輩の首へぎゅうとしがみつきました。お客様はそんな様子を見て「リリリンは甘えん坊だね」と和やかに笑うのでした。

それからバスに乗りお店に戻って解散と相成ったのですが、そこについては省略することにします。実は二度も果てた後、夢見心地であまり記憶がないのです。お見送りを終えて事務所に入り、やっとリラックス。けれども僕はまだ脱がすにいました。なぜなら…


(続く)

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