お姫様がやって来た(1話) [戻る]
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ある夏の日曜日。今日はあなたにとってドキドキの日。
何しろ、着ぐるみマニア達の間で話題の「ホビー21の着ぐるみ」が、あなたの家に遊びに来てくれる日なんですから。
門外不出と言われたホビー21の着ぐるみが、何故あなたの家に遊びに来る事になったのでしょう?
実は、厳密に言うと、今日やって来る着ぐるみは、ホビー21の着ぐるみそのものではありません。
ホビー21の着ぐるみと同じ構造をしていると思われる着ぐるみなのです。
ただ、この着ぐるみですら、世の中の着ぐるみマニアにとっても都市伝説扱いされる程、非常に目撃例の少ない着ぐるみだと言えました。
あなたと同じ着ぐるみマニアの友達が、丹念に情報を集めた結果、ホビー21の着ぐるみ開発に携わった技術者が、個人的にマニア仲間を募って、彼らの為に着ぐるみを作っていると言う話を聞いたのです。

もちろん着ぐるみは基本的にその技術者の手元からは持ち出しは厳禁。個人所有は出来ず、全てその技術者であり、グループのリーダーとなっている人物の物を借りて着せて貰っているのだそうです。
着ぐるみが量産体制に無い事もあり、まずその技術者の自分専用の物を含めて、3体しか着ぐるみは無い為、そもそも借りる事自体が大変なのだそうで、このグループに属するのも、部外者がいきなりと言うのはちょっと厳しいみたいですね。一見さんはお断りと言う事のようです。

ですが、たまたまあなたのお友達は、その技術者と知り合いだったようで、色々話しを聞いたところ、その友達以外にも、あなたの周りには、他に2名ほどそのグループと付き合いがある友達がいる事が分かりました。
さすがに、あなたも着ぐるみフェチを自認するだけあり、そのグループの技術者もあなたの名前と噂は聞いているらしく、紆余曲折の末、あなたの家に着ぐるみが遊びに来る事を許可したようです。
ここでのあなたの態度を見て、最終的にあなたをグループに入れるかどうかを考える、と言う話でしたが、その時課せられた制約は、着ぐるみを脱がせない、壊さない、中の人や着ぐるみが嫌がる行為はしない。と言う事でした。
要するに、普段仲間内で着ぐるみ遊びをする時のルールそのものだったので、あなたは割と拍子抜けすると共に了解することに。

この辺りのやりとりは、グループのサブリーダー的な人とのメールでのやりとり(これも友達にメールアドレスを教えて貰った)をして聞いた話しなのですが、もちろん異論はありません。
また、このメールのやりとりでは、着ぐるみの構造的な話しも色々聞いていました。
身体が縮むという不思議な装備も、難しい電気回路と化学式をPDFファイルで見せられた時は、意味が分からないけど、なんか出来そうな気がしましたし(笑)呼吸方式、出入口の仕組み、そして快感を伝達するシステム、実際に着ぐるみの中に入った事のある人達の感想文など、読んでいるだけで息子が大きくなってしまいそうな情報が満載でした。
何より凄いのは、このシステムを持った着ぐるみがホビー21で堂々とマスコットとして活動していると言う事。そのため、余りしらされていませんが、このショップの特殊なタイプの着ぐるみが活動する領域全てについて、風営法の性風俗特殊営業届けが出されているらしいのです。
もちろん、お客に害がない上に、しらされる事もなく、人知れず処理される事なので、言ってみれば「家の中でする」のと同じ扱いであり、実際には届け出までは必要ないのだそうですが、万が一の為の予防措置として届け出がされているそうです。
ただ、今までは単にゴム製の身体を持った着ぐるみと言う事で、息苦しそうだなぁとか、蒸し暑そうだなぁとか、中が窮屈そうだなぁと言った客観的な感想はあったのですが、こうして仕組みを知ってしまうと、そんな次元とは異なる興奮を持って着ぐるみを見てしまいます。
可愛らしい着ぐるみの中で、中の人は快感と股間からの空気の苦しさ、そして、蒸し暑さや締め付けと戦っているのです。単に苦しいだけではなく、快感を我慢させられていると言う点が、あなたのフェチ心にとっては非常にポイントの高いツボだったのです。
その後、何度かホビー21を訪れ、着ぐるみの観察をしましたが、事情を知っていると理解できる、今までは非常に不思議な着ぐるみの行動を見ては、あなたの息子をなだめるのに苦労する事もしばしばありました。
こうして着ぐるみの妄想が膨らんでいく中、いよいよ今日という日を迎えたのでした。

家の中でソワソワするあなた。13時を回った頃に、ほぼ事前に聞いていた通りの時間に玄関のベルが鳴ります。
落ち着いて一つ深呼吸すると、玄関の方に向かい、ゆっくりとドアを開けるあなた。

玄関のドアを開けると、そこには見知らぬ男と共に、キャスター付きの大型の箱が置かれていました。

「こんにちは。今日は、依頼された「ローラ姫」をお届けに上がりました。16時頃にまた撮りに着ますので、それまで姫様と遊んであげてくださいね。」

男はそう言って、横に置かれたキャスター付きの大型の箱を指さします。
箱はプラスチックかFRPのような樹脂で出来た物で、大きさは縦170cm、横100cm、奥行き40cmぐらい。
正面にはアクリルの小窓がついていて、その中には、笑顔のお人形さんがいるのが分かります。
そう。着ぐるみはこの箱に入れられてあなたの家にやってきたのです。

「多分気に入っていただけると思いまして、箱入り娘でお届けしました(笑)」

男はあなたの趣味を見透かしたかのようにクスッと笑って説明します。

「16時に受け取りに来るまでには、ローラ姫を箱に梱包しておいてくださいね。詳しくは箱の中に同梱した説明書に書いてありますので読んでみてください。」

あなたはその話しに納得して、ウンウンと頷きながら箱を受け取ります。

箱の何ヶ所かに、大きな取っ手がついていて、キャリーバッグのようにキャスターを軸にして箱を斜めに寝かせて部屋の奥まで運べるようになっています。キャリーバッグに比べるとかなり大きいので、だいぶ寝かせて移動させる必要はあるのと、中身が人間入りの人形だからなのか、とても重いので、玄関の段差はちょっと大変でした。が、それでも何とか部屋に持ってきて、箱を寝かせておき、再び玄関に戻ります。

「では、あとはごゆっくりお楽しみ下さいね。」

男はそう言って一旦別れを告げます。
ただ、あなたが玄関のドアを閉めようとした瞬間に一言。

「あ、そう言えば言い忘れていたのですが、今日のローラ姫様は、その中にあなたのお友達のうちの1人に入って貰っていますので、だいぶあなたの趣味も理解しているはずですから、楽しんで貰えると思いますよ?」

男はそう言い残して、ニヤリと笑ってその場を立ち去って行きました。

玄関のドアがばたりと閉まると、あなたの頭を男の言葉がリピートし始めるのが分かります。
ローラ姫の中に・・・・友達が入っている?
確かにこのグループに3人程あなたの友達がいるわけですが、彼らは今日まで自分が着ぐるみに入って訪ねて来るとは一言も言ってませんでした。つまりあなたに内緒にしていたのでしょう。
ですが、先程の男性の言う事が事実なのだとしたら、あの箱に入ったローラ姫の中には、あなたの友達のうち1人が入っていると言う事になるのです。

あなたは慌てて携帯電話を取り出し、3人に片っ端から電話をします。が、まるで口裏を合わせてあるかのように、全員携帯は留守電になっているようです。一応メールもしてみるのですが、全く反応はありません。いつもなら、送って2~3分で返事が来る友達ですら、全く無反応。明らかに計画的な状況のようです。

仕方なく諦めたあなたは、先程自分の部屋に放置して置いた着ぐるみ入りの箱の前まで行くと、小窓からよーく着ぐるみの顔を観察します。ホビー21で働いていた着ぐるみと比較してもかなり可愛らしく、ホントにこの着ぐるみの中に友達が入っていると言うのが信じられません。
しかも、小窓をよく見ると、窓越しであまりよく見えないのですが、可愛らしい着ぐるみの顔はビニールのような物で覆われている事も分かります。窓からでは余りよく分からなかったのですが、あなたは直感的に、この着ぐるみが箱の中で、顔だけではなく全身ビニール袋に覆われている気がしていました。
時折着ぐるみの顔が軽く左右に動いているのが分かるので、中の着ぐるみは生きているようですが、あくまでも極力動かないように頑張っている様子が見て取れます。
そうそう。中がよく見えない理由でもあるのですが、小窓が少し曇っているのもあなたを興奮させました。これはつまり、エアコンの効いたあなたの部屋の室温と、箱の中の温度や湿度が違いすぎる為に曇ってしまっていると言う事ですから。
箱の中で、あなたの友達にはいったい何が起きているんでしょうか?
そもそも、この部屋に運び込んでからでも、友達に電話やメールで確認したり、箱やその中を眺めたり、と20分以上の時間が経過しています。

あなたは箱を開けようと固定具を外します。ぱちんぱちんと固定具を外すと、トランクケースの要領でガチャリと蓋を開けます。すると中からはムワッと蒸し暑くていろんな臭いの入り交じった、むせ返るような空気が漏れ出します。

今の今まで、ローラ姫はこんな空気の真っ直中にいたのです。

こんな事なら、もっと早く蓋を開けておくんだったと少し思いました。ローラ姫を早くこの苦しそうな空間から出してあげたいからではありません。むしろ、ローラ姫がこの空間にいた事実が非常に悔しかったからなのです。

蓋を開けると予想通り、ローラ姫は綺麗な光沢を持った薄いブルーのドレスを着せられた状態で、ビニール袋に包まれて寝かされていました。
またローラ姫は人型にくり抜かれた発泡スチロール材にスッポリ収まっているようです。
そして、ローラ姫のお腹辺りにはA4で10ページぐらいの取扱説明書と書かれた冊子が載せられていました。
箱の中でいろんな場所に移動しなかったのは、人型にくり抜かれたスチロールが左右の壁になり、前後方向は後ろの方がスカートのボリュームが壁になり、前の方は胸の膨らみが壁になっていたのでしょうね。

説明書を取り出して読むと、梱包、開梱の方法も出ているようでした。そのほか、着ぐるみに対してやっていい事悪い事などのルールが書かれているようでした。
あなたは開梱の方法に従って、開梱を開始します。
ケース内の構造としては、蓋と本体の一部に隙間があって、箱の内側と外側の空気の入れ換えが出来るようです。が、正直に言えば、想像するだけで苦しそうな事は間違いありませんでした。
人型にくり抜かれたスチロール材は、上下に分割されているようです。下段になるスチロール材の上に、ビニール袋に入ったローラ姫が寝かされ、その上からスチロール材の上段が覆い被さる様になっています。この為、ビニール袋の余った部分がスチロール材の上下の分割された隙間に挟まれて固定されるようで、ビニールが結構ピッタリとローラ姫を覆っている事が見てて理解できます。

ドレスのボリュームの分もある程度は計算してスチロール材の隙間が作られているみたいですが、それでもスカートのボリューム感は凄いようで、スチロール材からはみ出すぐらいの状態です。
それをビニールとスチロール材で挟んで引っ張って、なんとか押さえ込んでいるように見えます。
それにしても胸の辺りのビニールのピッタリ感は、生唾を飲む程素敵です。元々かなり大きそうな彼女の胸を、ピッタリとビニールが押しつぶしている様子が、堪らなくセクシーだったのです。もちろんあなたは中の構造も理解しています。この圧力がどのように中の人に伝わっているかを想像してしまったのも事実でした。

ビニールの中では呼吸は出来なくなると思うでしょうが、その心配は無さそうでした。股間に向かって足下の方から掃除機のホースのような物が入れられ、それがスカートの中に導かれているのです。ホースはビニールの足の方に付けられた穴から外に導かれ、スチロール材に設けられている穴を伝って箱の中に導かれる仕組みになっているようです。
箱の中と外を結ぶ隙間は、このホースの穴から近いとは思えない位置にあるので、箱の中の空気が入れ替わるのは非常に時間がかかるような気がしました。

早速、その足下にあるホースの穴を確認すように手をかざしてみると、凄く湿気を帯びた熱気が出入りしているのが分かります。
これはローラ姫の呼気そのものであり、恐らくはあなたの友達の呼気そのものなのでしょう。そう思うと、この呼吸用の穴に何故か強い嫉妬心が芽生えてしまいました。

説明書を読んでいる時間も数分間とは言え、その間も彼女はじっと動きません。いや、スチロール材に挟まれたビニールがピーンと突っ張って身動きが取れないというのが正しいのかも知れません。
こんなに羨ましい状態の彼女を見ていると悔しいと思ったあなたは、早く彼女を開梱してあげる事にします。
比較的隙間無くケースに詰められているスチロール材だったので、取り外すのが大変でしたが、なんとか人型の枠の上段を外す事が出来ます。
すると彼女を包んでいるビニールが、スチロール材が外れてハッキリと緩んでいる様子が分かり、何故か少しホッと安心するあなた。一呼吸置いてビニールの口に当たる彼女の頭側についているジッパーを開きます。そう、このビニールは食品保存用のジッパー付きビニールと似たような構造をしているのです。

ジッパーを開くと、そこから漏れ出してくる僅かな空気には、箱を開けた時以上の湿度と熱気を感じます。
もちろん、ビニールの中には殆ど空気がないわけですから、漏れ出すと言う程の量ではないのですが、それでもビニールの中が湿気と熱気で満たされている事が良く分かりました。

これは恐らく彼女の身体が湿気と熱を体外に放出して、中の人の汗や熱をある程度発散させる機能を持っているせいだと思いますが、そう考えると、この空気は彼女の中から漏れ出している熱気と湿気と言う事になりますよね。

そうそう。この湿気のせいで彼女のドレスも若干しっとりと湿り気を帯びている様子。光沢のあるサテンのドレスは、首まで覆われるハイネック。本当ならサラサラツヤツヤのドレスなのでしょうが、湿り気を帯びるとこう言う生地って滑りが急に悪くなって、あちこちが突っ張るんですよね。

あなたも自分で着ぐるみの上から、何度かこういった素材の衣装を着た事があったので、その辺りの事情は理解していました。そのために、彼女の着ている衣装が、とても身体に密着して動きづらい状態にある事はよういに想像が出来ました。
ビニールのジッパーを開いて、空気がビニールの中に入り込んでいくと、ローラ姫がモゾモゾと動き始めます。
その場で自ら起き上がって、あなたの方に振り向くと、何事もなかったかのように、可愛らしく手を振ります。

突然の行動に驚いたあなたですが、その可愛らしいローラ姫の容姿に、改めて大事な所が熱くなってくるのを覚えました。
ローラ姫はその場で立ち上がると、自分を覆っているビニール袋を脱ぎながら、ビニールの外に出てきます。ビニールには股間に挿入するホースを挿入する穴もついていて、そこには、つい先程まで彼女の中の人が呼吸するために股間まで導かれていたはずのホースが見えました。

彼女は、そっと箱の外に足を踏み出して、箱の外でパッパと身なりを整えています。もちろんあなたの部屋にある大きな鏡の前で。

ローラ姫の視界がどれほど広いのかは分かりませんが、常識的に考えると、余裕を持った広さとは思えません。そんな視界で、いきなりやって来た部屋の中にある鏡に迷うことなく向かうのですから、ローラ姫の中身が、この部屋に何度も来た事のある人物、つまり、あなたの友達である可能性は益々高いと思えました。

少し着崩れたドレスをもう一度身体にフィットするように、肩や腰の布を引っ張ったりずらしたりして身なりを整え、最後に長いグローブを引き上げて、手にシッカリとフィットさせ直しています。その後は、スカートをつまんで鏡の前でヒラヒラさせて身体を右に左にひねって着崩れが直っている事を確認をしているようです。綺麗なスカートがヒラヒラと揺らめいて凄く綺麗ですね。
もちろん彼女の行為が中の人に与える感覚についても、あなたは事前に伺っていますので、その行為がかなり興奮できる物に見えたのは事実です。
ついつい、鏡の前で自らそう言う行為を何食わぬ顔でしているローラ姫の中の人の気持ちを考えてしまいました。

しばらく着崩れを直したローラ姫は、納得したように頷いて、改めてあなたの方を向き、両手でスカートをつまみ上げて上品にお辞儀をします。

「あ・・ど・・・・どうも・・」

あなたも思わずオドオドした挨拶をしてしまいます。
それにしても立ったローラ姫はまた可愛い。可憐と言う言葉がピッタリのお姫様です。
身長も155センチぐらいで華奢なその体つきは、正に女の子そのもの。ウエストとバストのボリュームの違いから、小柄なのにスタイルは素晴らしいと言う事も分かります。またツヤツヤした光沢のあるドレスにピッタリと上半身をくるまれている為、身体のラインが浮き出ていると同時に生地の光沢やシワが彼女のスタイルの良さを、艶めかしく表現しているのも事実です。
そして、この生地のフィット感やシワも中の人には伝わっているはずだと言う事もあなたは理解していました。
ただ、あなたの想像では、そんなに言う程大変な状態ではないのだとも考えていました。
もし本当に事前に聞いている程に感じているのだとしたら、こんなに普通の状態で挨拶なんて出来ないと思えたからです。

「ね・・・ねぇ。質問していいかな?」

あなたの問いかけに可愛らしく

「なぁに?」

と言うように小首を傾げるローラ姫。
小首を傾げた時にドレスのハイネックの首周りや胸元辺りにシワが寄るのが分かる。

「君ってさ、ホントに股間から呼吸しているの?」

ローラ姫はストレートなあなたの質問に、誤魔化す事もなく頷きます。

「で・・でもさ・・そんなにスカート長いし・・空気が籠もって苦しいんじゃない?」

再びあなたの質問に頷くローラ姫。

「じ・・じゃあさ・・ホントに全身のセンサーで感じちゃったりしてるの?」

今度は恥ずかしそうに頷くローラ姫。

「うーん、、、そうは見えないんだけどなぁ。ホントに?」

するとローラ姫は指を一本立てて口の前に持って行き、可愛らしくポーズを作ります。

「ナイショ!」

と言いたいんでしょうね。

「じゃあさぁ。スカートの中がどうなっているかぐらい見せて貰ってもいいんじゃない?もちろんスカートめくるだけでいいから」

あなたは一番興味のある部分を見せて欲しいとお願いしてみます。

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