DollClub~ここだけの話し~(1章) [戻る]
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 はじめまして。DollClubというちょっと不思議な風俗店でお仕事をしている伊東信吾といいます。


 最近いろんなサイトにDollClubの噂話が書かれているようですね。

 この前なんて某掲示板に、DollClubで働いているという怪しい女性(ネカマ?)が書き込みをしているのを見てびっくり。
 確かにここ最近、女性スタッフも雇うようになったようですが、あの書き込みはあり得ないですね。何しろ書いている事がデタラメで、まったく着ぐるみスタッフの実情も、事務系スタッフの実情も表していない。
 そもそもお店がどこにあるのかも知らない人が多く、中には「単なる都市伝説」という人まで出てくる始末。実際に行ったという人も、場所については嘘を書いているようで(なにしろここの店はお客さんが増えると自分たちのプレイの順番が回ってこないことを知っている人ばかりなので、たとえ知っていても本当のことは書かないはず)なかなかDollClub自体の存在を信じてもらえないみたいです。
 そんな怪しい状態の情報しかないから、女性スタッフと言って書き込めばみんな興味があっていろいろ質問してくるみたいなんですよ。

 でも実際にスタッフじゃなければここの着ぐるみ達の仕組みは良くわからないことの方が多いんですね。ですから、その書き込みも、適当っていうのが良くわかるんです。
 とはいえ、皆さんやっぱりDollClubの着ぐるみ達の実情に興味はあるようですね。
 そんな皆さんのために、今日は特別に、僕の仕事について書いてみます。
 といっても全て書くとキリがないので、先日あった、初めて体験した仕事について書きます。

 初めてと言っても、ここでの着ぐるみ自体はもう半年以上やっています。
 皆さん知っているかもしれませんが、DollClubの着ぐるみは、構造が複雑で、しかも役者の生命維持のために、どうしても強制的に興奮状態を作り出す仕掛けが必要なんです。
 呼吸も股間にあいたスリットを利用するため、かなり苦しいし、その上窮屈なスーツのおかげで、長時間中に入っているのは、かなりの肉体労働になるんです。

 でもさすがに半年もすると、そんな苛酷な環境でもお人形を演じることに慣れてくるんですね。
 そうなってくると、上級スタッフと言う扱いになり、いろんな仕事を要求されるようになります。
 たとえば、ショップに新たに導入された「いいなり」と言うオプションコースがあります。
 このオプションは、つまり読んだそのまま、お客さんのいいなりになって、なるべくお人形として振舞う、と言うものです。
 一般的なプレイコースでは、あくまでもキャラクターと言う存在で、生きている前提ですから役者自身が自由に動くことを許されますが、このオプションでは、自分の動きは可能な限りお客さんにゆだねることになります。

 ただでさえ快感と苦しさで辛い状況の中、自由に動けないと言うのは、実はかなり大変なことなんですが、お客さんたちもそれを分かっていて、中の人を想像しながら人形遊びを楽しむと言う非常に想像力をかきたててくれるプレイになっているんです。

 研修で何度か擬似的に社員相手にこのプレイを練習したのですが、その時の事を思い返すだけで、ホントに興奮してしまいます。触られると敏感に感じる体で、お客さん役の人がゆっくりと体を触ってくると、猛烈な快感から逃れたくて思わず身をよじっちゃうんです。
 もちろんその時点でやり直し。

 社員の場合、理解していていろんな事をするので、そう言う意味では刺激は強いですが精神的興奮度は落ちます。でも本当の客が相手だと、僕の事情はあまり考慮してくれないでしょうからその分、精神的に興奮するって言うのはあるんですよね。

 と、こんな辛い研修を超えて、やっとこのオプションを担当することになり、この日は初のお客さんがついたんです。

 実を言うと、この時はすでに1回プレイが終わったあとでした。
 直前のお客さんとは、普通に僕の演じるキャラクター「ユウカ」として楽しみました。
 お客さんは常連さんで、何度もプレイして観察した結果、なんとなく中の女の子(僕は男ですけど、世間的には女の子が入っていることになってますからね)が実はすごく苦しかったり、感じちゃっていたりすることを分かっているようす。
 実際、常連さんの多くは、体中が感じやすい構造だと言うことは分かっているようで、その構造を利用して、キャラクターと遊びながら、結果的に中こ子を苛める行為につながるようなプレイが好きなんですよね。

 お客さんの気持ちは良くわかりますが、実際に中にいる僕ら役者には、それはそれた辛い遊びなんですよ。
 みなさんだって分かるでしょ?もし自分が猛烈に感じちゃっているのに、いっしょにゲームしようとか、踊ろうとか言われたどうします?
 しかもこんな窮屈な場所に閉じ込められてるわけですから、実際やっている側は堪らないんですよ。
 え?堪らないなら仕事やめればいいじゃんて?
 ふふふ。誰がやめたいなんて言ったんですか?僕は確かに堪らないって言いましたけど、辛いからやめたいって言う意味じゃないですよ。この逃げ出せない空間の中で女の子を演じながら、お客さんに気づかれないように興奮しつづけるのって、堪らないぐらい気持ちいいって言いたいんです(笑)。
 でも気持ちいいけど、そのせいで演技するのは大変なんですけどね。

 それでも演技をしないとこの中で楽しめませんから、頑張ってるわけです。

 それにしても今日のお客さんはほんとに大変でした。
 最後のプレ中、僕が一生懸命奉仕している最中も執拗に体を触ってくるんです。
 お客さんが触りたそうにしてたら触らせてあげるのがお人形の仕事。でも、お客さんも楽しませてあげなきゃいけないから、責められながら責める必要があるんです。
 お客さん、僕の攻撃にヘロヘロになっていたけど、ここだけの話、多分僕がどんなに濃厚なサービスをしてあげても、ユウカが僕にしてくれている攻撃には敵わないと思うんです。
 その上お客さんまで僕を攻撃してくれちゃうわけですから、なんだかお金払ってプレイしてもらっているのが申し訳なく思っちゃいますよね。
 その分、僕が出来るサービスについては一生懸命やりますよ。
 多分人力で出来るサービスについては、そんじょそこいらの風俗店よりずっと濃厚なはずです。しかも、お客さんにお人形プレイ特有の「想像力」を働かせた楽しみまであるわけですから、僕の実態さえ知らなければ絶対満足できるはずです。

 でもそれだけ感じやすい着ぐるみですから、お客さんを満足させるためにはほんとに大変な状態に耐えつづけなきゃいけないんです。

 そうやって1プレイ終えたあとですから楽屋に戻ってしばらくは体の火照りを冷ましたかったんですよね。
 もちろんいつ付くか分からない次のお客さんの為にも、ユウカを脱ぐ事はしません。でもじっと動かずゆっくり呼吸することで、少しだけですが楽な状態を作れるんです。

 ところが、楽屋に戻って5分もしないうちに次のお客さんの氏名が入っちゃったんですよ。
 しかも、いよいよ今回僕ははじめて経験する「いいなり」オプションつきのプレイだとの事。なんかもう話を聞いただけでクラクラしてきますが、もちろん拒否権なんてないですからOKすることになります。

 係の人に一通りプレイコースと客の情報を聞いたあと、すぐに、客室に運ばれるための箱に入れられます。

 お客さんは僕にどんなことをしてくるのか、そんな興奮を覚えつつ僕は用意された箱に入り、梱包されてゆきます。

 スチロールの中の人型にくりぬかれた場所に、仰向けになって入り込むと、ピタリと収納されてしまいます。実はこうなると、自力では起きあがるのが困難な程に丁度良く収まっているのですが、腰の部分だけは、呼吸の事もあり少しだけ動く余裕があるんです。
 でもこれ、余裕と言いつつ、微妙に股間の部分にスチロールは食い込んでいるので、下手に動かすと感じちゃうんで、むしろ完全に固定して欲しいぐらいなんですけどね。
 空気は股間に食い込んだスチロールに上手く刻まれた何本かの深い溝のような部分から、ちゃんと供給されるので息は出来ますしね。
 それに、この溝があるおかげで、腰が動くとよりいっそう感じちゃうと言うのもあるので出来れば完全に固定してくれた方がいいのかもしれません。

 でも、文句を言うこともなく、箱に収まった僕に、係の人が、上箱を被せます。
 さらにあらかじめ箱の下に敷いてあった包装紙がバリバリと箱を包んでいく様子が聞き取れます。

「呼吸がOKなら、音で合図してください。」

 係の人の一言に、呼吸を確認すると、どうやらOKのようです。
 僕はかろうじて動かせる腰をクイッと動かして地面を叩くようにドンドンと音を出します。

「じゃあ、運びますね。」

 係の人はそう言うと、僕は箱と共に持ち上げられ、何かの上にのせられます。恐らく台車の上にのせられたんですね。
 それにしても、係の人に合図するだけで、身を捩るような切ない快感が僕を襲うのですが、もちろん僕は身を捩る事が出来ず、凄くツライ状況にいます。
 しかも呼吸が出来るとはいえ、箱の中の空気はとても満足な量ではなく、先程の刺激により荒くなった呼吸のせいで、あっと言う間に苦しくなってしまいます。
 もちろんそうなっても逃げ場はないので、必死に冷静になり、息を整えようとするのですが台車が動き出すと、多少のデコボコがダイレクトに箱に伝わり、スチロールの食い込んだ股間は容赦なく僕を苛めてくれるわけです。
 プレイ前からこんな責めを受けるなんて、地獄のようですが、ここの役者は誰一人文句を言わないんですよね。もちろん僕も文句を言う気はないんですけどね。

 さて、時間にして数十秒から数分、はっきりしたことは分からないですが、エレベータと廊下を使って台車が移動して、目的の部屋まで辿り着きます。
 ほんのちょっとした時間ですが、僕には永遠のような長い時間に感じます。
 でも、移動が終わって刺激が無くなると、とっても切なくなるんですよね。

「お届け物でーす」

 係の人はそう言って部屋の中に入ると、僕の入った箱を地面にそっと下ろして去っていきました(足音とドアの音でだいたい分かりますから)。

 さて、これでやっと箱から出られる。そう思ったのですが、なかなか箱を開ける音が聞こえません。
 不安と、快感を止められた切なさで、もの凄くツライ状態の中、じっと時が来るのを待つ事になるのですが、どうしても我慢出来ずに、気づかれない程度に腰を動かしてしまったのは内緒です。
 まさかお客さんも、箱の中でこんな状態の僕がスチロールに刺激されちゃってるなんて夢にも思ってないでしょうからね。

 でもお客さんも、箱の中にはユウカがいて、その中に誰かが入ってて、じっと息を潜めて待っていると言うことは想像しているはずです。
 このお店の醍醐味は、そう言う想像力を楽しむ所にあると思っているので、役者はみなお客さんの想像力を働かせて、楽しませてあげるように心がけているんです。
 それにしても、ホントにこの箱の中はツライ。倒れる程じゃないけどずーーっと息苦しいし、なにより身動き出来ないのに感じちゃうから、ホントに切ないんです。心の中で早く箱から出してとお願いしても、なかなかお客さんは出してくれない様子。

 そうやって数分がたち(僕にはもの凄く長い時間に感じたけど)やっと箱の外からビリビリと紙を破る音が聞こえて来ました。
 さらに少し待つと、真っ暗な箱の中に光が差し込みます。蓋が開いたようです。
 ここで思い切り深呼吸出来れば楽なのですが、僕はお人形役ですから、可能な限り細心の注意を払ってゆっくりと、ばれないように息を整えます。
 本来なら何度過呼吸すれば息は整うはずですが、そっと呼吸しているといつまでも息は整いません。でも多分お客さんからすれば、そんなお人形の中の事情なんてよく分からないんでしょうね。

 顔が動かせないから余りよく見えませんが、お客さんが僕、つまりユウカの身体をなめるように眺めているのが分かります。興味津々なんでしょうね。
 でも、こうやってじっと見られているのも辛いんですよ。何となく全身がこそばゆくなってしまうんです。でも動けないからじっと我慢です。

 そうしていると、お客さんがユウカの肩に手を回し、起こそうとします。
 こう言う時、僕らはお客さんに逆らうことなく動いてあげるのが鉄則なので、ゆっくり身体を起こします。

「うわぁ、柔らかい・・・」

 お客さんはユウカの身体の感触に驚いたようです。でもそりゃそうですよね。この特殊なゴムは表面のさわり心地や弾力はシリコンに匹敵する程の柔らかさで、しかもシリコンよりはるかに耐久性に優れているんですから。
 さらに凄いのは、内部からの圧力には強力に反発するため、僕らの身体はガチガチに締め付けられているのに外から触ると柔らかいと言う不思議な状態になるんです。

 身体を起こしてお客さんの顔を見ると、思ったよりも可愛い、ちょっとジ○ニーズにも通じそうな色男です。服装はちょっとオタクっぽいけどね(笑)。

 そのまんまお客さんのサポートで、箱から身体を出し、正座します。
 正座した状態でじっとするのですが、正座って意外と辛いんです。
 なんでかって?
 そりゃ正座すると股間の締め付けは増すし、何より呼吸がし辛い。実は体育座りとかも辛いんですけどね。
 そんなわけで正座しながら、じつは頭は真っ白になってます。箱の中でさんざん焦らされているだけに、この刺激は非常に辛い。でも、やっぱりイク程じゃないんですよね。
 ユウカって、ホントに僕には凄く意地悪です。

「じ・・じゃあ、服を着てみようか・・」


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