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「くそっ。帰っちまった。京子のサユリも結構良かったのになぁ。まぁもうそろそろ寝る時間だし、明日は返さないといけないから、そろそろ返す準備はしておかなきゃな。」
隆二は、隣の部屋から京子の脱いだレオタードと下着類を持ってくる。
次に、サヤカに着せてあった衣装を全て脱がせ、京子の穿いていたショーツを穿かせる。
「うわ。ちょっと湿ってるじゃん。4時間も着ぐるみに入ってたから相当汗かいたんだろうな。」
もちろん、ストッキングもレオタードも汗で湿っていた。湿っている衣類を着せるのは一苦労だが、時間をかけてゆっくり着せる。
「じゃあ、サユリを被せてやるかな。」
サユリを手にする。
「そう言えば、サユリの中ってどうなってんだ?京子はどこから見てたんだろ?」
マスクの構造に興味があるらしく、サユリの中を覗く。チャックの開口部が狭いので自分で被るのは断念して覗いてみるが、目の部分にカムフラージュがあり小さな穴から覗いているというのは分かった。
「うわっ、こんな小さい穴から見てたんだ・・あいつ、普通に振る舞ってたけど、これ結構見にくそうだなぁ。」
納得したように頷くと、サヤカの足にサユリを被せ始める。脱がせたときには感じなかったが、確かに結構締め付けがあり、穿かせるのに苦労する。そのまま両手も着せて、いよいよマスクである。
隆二より2周りぐらい小さそうな小顔の人形でも、この空間に押し込めるのは大変だ。首を前に持ってきて、無理矢理タイツを引っ張って被せる。何とか被せる事に成功するが今度は、顔とマスクがずれているようだ。マスクの中に手を突っ込んだり、マスクの外から引っ張ったりして何とか正面に向けると、ようやくファスナーを閉めるだけとなる。
背中を向けて、ファスナーを下ろして、再び正面を向けると、やっとサユリを元の状態に戻した事になった。
一方、そのサヤカの中にいる弘幸は大変な事になっていた。
完全に濡れているわけではないが、湿っている事で若干通気性も落ちた布を着せられ、さらに、これも汗まみれで、締め付けの強い全身タイツを着せられているのだ。呼吸もその布越しである。もちろん、その着せられている物は、直前まで京子が着ていた物である。これで興奮するなと言うのは無理な相談だろう。
でも、相変わらずサユリは動かずじっとしている。隆二も、この部屋に自分以外の誰かがいるとは考えてもいないだろう。
さすがに全身タイツのままと言うわけにも行かないので、隆二は、元々着ていたメイドドレスを着せ始める。
何度も人形相手に衣装チェンジをしていたため、手慣れた物でテキパキと、しっかりと着せていく。タイツも含めて全てを着せた後、隆二はまじまじとサユリを見つめる。
「いいよなぁ。さっきまでこれに京子が入ってたんだよなぁ・・」
なんか妙な雰囲気である。
「人形だと思うとイマイチだけど、中が人間だと思うと、中の事を想像して、けっこう興奮できるよな。京子のおかげで、俺、もしかすると着ぐるみに目覚めちゃったかもしれねーなぁ・・」
柔らかい頬に触れる。
「この中にあいつの顔が入ってたんだよな。中は暑かったんだろうなぁ。」
次第にその手は胸へ。
「あいつの胸がこの中に入ってたんだよな。あいつが着てたときは触れなかったけど、今なら感触だけでも味わえるよ・・」
どうやら、隆二は、先ほどまで中にいた京子の事を思い出しながら、サユリに触れている。
その触れ方は、かなり執拗で、仮に本物の女性なら、堪らず身体を強ばらせる程であった。動かない人形であるのをいい事に、欲望のままに触っていったのだ。
やがて、隆二は、その興奮から自らの前を膨らませ始める。人形相手に興奮している自分に、恥ずかしさと共に、さらなる興奮も覚えていた。穴があれば間違いなく入れていると言う勢いだが、さすがにレンタルの人形を汚すのはマズイと考えたのか、サユリの指先をズボンの上から撫でてみる程度にした。
無機質な人形の指は、思ったより柔らかく、自らの手でサユリの手首を握って触れさせると、それだけでゾクゾクした。
何度かなで上げるように触れさせると、微妙な弾力が、彼の興奮した物を焦らし、なかなかイク程の刺激にはならない。力加減が微妙なのか、気持ちいいと思うと力が弱まり、力を強めると、気持ち良くなくなり、と、調節は難しかった。ただ、何故か、興奮が止まりそうになると丁度いい刺激になった。
それでも回数を重ねる毎に、隆二の息子は大きくなる。
何度も何度もサユリの指先で刺激した隆二は、ついに限界近くになる。最後は慌てて風呂場に駆け込んで、処理したようだった。(部屋が散らかっていたため、部屋で処理して汚してはマズイと判断したようだ)
実は、この指先、彼が気持ち良くなるように絶妙の力を加えていたのは、サユリの奥底にいた弘幸だった。
完全に力を抜いたら全然擦れない。力を入れすぎても気持ち良くない。あくまで微妙に、ゴムのような手首の柔らかさを演出し、指先の力を調節していたのだ。
弘幸は、自らの指先が隆二の興奮を煽っているのが面白くて仕方なかった。わざと焦らしたり、力を入れたりと、隆二に気付かれない程度に力を調整し、隆二がなかなかイケないようにしていたのだ。
散々人の身体を弄び、弘幸を快感地獄に追いやっていた隆二に対する、弘幸のささやかな意地悪だった。最初は自分が犯されるのではないかという恐怖もあったが、隆二が指先で刺激を始めた辺りから、自分自身は大丈夫というある種の確信が芽生え、そこからは余裕と共に、サユリという立場を利用して、隆二を焦らして楽しんでいたのだ。
最後は、自分の手が疲れたからイカせて「あげた」のだ。もし弘幸がまだイカせる気が無かったら、未だに隆二はサユリの手で擦っていただろう。
隆二の興奮を見ていて、自分自身も興奮してしまったが、残念ながら弘幸はイク事は出来なかった。これだけがもどかしいのだが、これだけはどうする事も出来ない。
結局、隆二は、自らの処理の後、風呂にも入り、部屋を片付けはじめる。洋服類を一通りたたんで、ケースに詰めていった。
どうやらようやく1日が終わったようだ。
今回の弘幸の目的である証拠写真も、実はちゃんと撮っていた。散々苦しみながら、最後の理性で証拠を撮っていたのだ。これであとは朝が開けて帰るだけ。ただ、このまま寝るわけにはいかない。寝てしまえば、バレる可能性も高くなるからだ。
隆二は片づけが済むと、サユリを椅子に座らせたまま、電気を消してベッドに入った。
しばらくして、隆二の寝息が聞こえ始めた。
寝る事は出来ない弘幸は、もちろん起きていた。いや、そもそもサユリの中にいては、締め付けと興奮と息苦しさで、眠気など襲ってこない。だだひたすらに、悶々とした気持ちを抑え、椅子に座るだけだった。
暗がりの中、椅子に座っているサユリ。可愛らしいメイドドレスに身を包み、清楚なお嬢様顔を持ち、スタイルも抜群のサユリ。無機質な物を言わぬ人形のサユリ。
だが、夜中、隆二の寝静まった頃、よく見ると、このサユリは動いていた。太股がキュッと擦り合わさったり、椅子に座っている腰がピクピクと動いたり、やがて、肘掛けの手が動き、徐々に自らの胸の上に乗ったりする。
音はほとんど立てる事は出来ず、動きも制約はある。だが、弘幸にとって初めて自由に人形を堪能できる時間だった。夜中も4時を回る。もう12時間近くこの地獄にいるのだから、少し位、楽しませて欲しかった。自分のペースでサヤカと、その上を覆ったサユリの身体を堪能したかった。この頃になると、サヤカの着ているレオタードやサユリの全身タイツも乾き、汗の臭いが充満するようになっていた。
京子の臭いが充満したマスクの中で、気が遠くなる程の快感を、わざとゆっくり、焦らすように味わっていく。イビキをかきながらぐっすりと寝る隆二の部屋で。
いつの間にか朝を迎えた。
隆二が起き出す。
眠い目を擦って、朝から大きく膨らんだ前を気にする様子もなく、大きく背伸びをしてカーテンを開けた。
まぶしい太陽を浴びて、すがすがしい朝だ。
サユリに目をやると、相変わらず優しく微笑んで座っていた。
「この着ぐるみいいよなぁ。また京子が入ってくれれば最高なんだけどなぁ。あぁあ、今日、返さないといけないんだよな。まぁ仕方ないか。」
やがて回収業者の人が訪れた。
業者の人は、手際良くサユリを、元のケースに収納し、衣装ケースの中身も確認した上で車で持ち帰った。
ブロロロローン
バタン
ピンポーン
「はーい」
玄関の呼び鈴を聞いた美由紀は、応対に出る。
「ご注文の品を回収して参りました。確認の上お受け取り下さい。」
「わぁ、帰ってきたんだ。ご苦労様です。」
業者に挨拶をし、箱を部屋まで運んでもらった後、箱と衣装を確認した。
「全部揃ってるわ。ありがとうございます。」
業者が帰って行くと、早速箱を開けた。
「ご苦労様、辛かったでしょう。大丈夫だった?」
サユリは動かない。
「え・・あれ・・どうしちゃったの?ねえ・・・」
スチロール材を外し、自由に動ける状態になっているのに、サユリは動こうとしない。
「ねぇ。どうしちゃったの??ホントに大丈夫??」
身体を揺すったり、手を引っ張ってみても動かない。
「やだ、どうしよう・・まさか酸欠??」
美由紀は、不安になって胸に手を当てるが、タイツとゴムで覆われた中からは、鼓動は感じる事が出来ない。スカートをめくり、呼吸口のある辺りに手を当ててみる。何層にも布が覆っているため、直接的な呼吸を感じるのは難しい。
困った美由紀は、全て脱がせるしかないと考え、ケースから引きずり出そうとする。
悪戦苦闘するが、美由紀の体力では、なかなか出すのは難しく、散々苦労して、ようやく箱から出し事に成功する。
その時、たまたま目に入ったサユリの指が一瞬だけピクリと動く。
『あ・・指が・・』
美由紀は心の中でそう思った。その時ピーンと来た。
『ははーん。まだ人形のフリしてるな。私を騙して驚かそうって魂胆ね。ちょっと乗ってあげようかな。』
美由紀は心配するような声をかけながら、身体を調べるフリをして、サユリの敏感な部分をわざと刺激する。
「ねぇ。ねぇ。起きてよ!」
心配するように身体を揺するとき、わざと胸を掴んで揺する。
「呼吸してるの?ホントに死んじゃったの?」
そう言ってスカートの中に潜り込み、刺激する。パニエやスカートの感触を伝えるため、スカートの上から気づかないフリをして触れてみたりもする。
その刺激に、サユリは微動だにしないように見えて、指や足先がピクピクと反応するのがよく分かる。
『弘幸君・・ずっと我慢してたんだもんね・・・きっと苦しくて仕方なかったんだよね・・・こんなに可愛いのに。中は凄く苦しいんだよね。』
美由紀は、中にいるであろう弘幸を見て、少し羨ましく思っていた。
自分も企画した人形であるサヤカの中が、どれだけ苦しいかよく知っていた。呼吸を奪われ、焦らすような快感を与え続けられるのだ。可愛い外見からは想像も付かない程の過酷な人形に閉じ込められ、ただでさえ苦しい人形の上から、別の着ぐるみに覆われ、半日以上も苦しんでいたのだ。
その苦しさは弘幸にしか分からない。今、中がどれほど気持ちいいのか、どれほど苦しいのか。それは弘幸にしか分からないのだ。
その事が羨ましかった。いつも知っているはずの弘幸が目の前にいるのに、弘幸は、いないのでは無いかと錯覚してしまうほどの完全な変身である。
自分もこんな窮屈な空間で、別の物に化ける快感を味わってみたい・・心の中でそう思っていたのだった。
美由紀は、あらゆる快感を与えるべく、サユリを刺激した。
弘幸が、我慢の限界を超え、人形を演じられなくなるように刺激した。
遠い存在から、演技をやめて、近くに戻ってきて欲しかった。
なんとか弘幸を動かそうと次第に行動が大胆になる。
スカートをめくり、股を開かせると、敏感な部分を縦に撫で始める。隆二にもここは何度も刺激されたが、一回の刺激は短期間だった。まさか中で感じているとは思っていない隆二には、ここを執拗に攻める理由はあまり無かったのだ。
一方で美由紀はしつこかった。しつこく刺激すれば我慢も出来なくなってくる。指でトントンツンツンと刺激したり、ツツーッと撫でたりすると、どうしても足を閉じたくなる。太股にギュッと力を入れれば堪えられる刺激も、股を閉じられないと辛い。
徐々に腰が反応を始める。
「あれ~。なんで死んじゃった人の腰が動くんだろう・・変よねぇ」
わざとらしく言いながら、刺激を続ける。
すると、ついに我慢が限界に達したのか、サユリはガバっと起きあがり、美由紀の手を掴む。
「きゃぁっ」
美由紀はびっくりして叫ぶ。
サユリは、手を掴んだまま、首を振ってイヤイヤと言う態度を取る。もう許してくれと言わんばかりだ。
「もぅ。私を騙そうとするからよ。たっぷり楽しんだ?」
サユリは恥ずかしそうに頷く。
「じゃあ、もう出るわよ?」
サユリは渋々頷き、立ち上がる。
美由紀は、立ち上がったサユリのメイドドレスを脱がせる。白いタイツを脱がせるときはわざとちょっとだけ刺激してあげると、先ほどとはうって変わり、もどかしそうに腰を動かす。
「お人形なら我慢しなさい。」
美由紀の一言に大人しくなると、再び脱がせ始める。下着まで脱ぎ終わったサユリを、くるりと反転させ、背中のファスナーを開ける。
中にはレオタードを着たサヤカの身体が見える。脱皮させるようにサユリを脱がせると、サヤカは自らレオタードを脱ぎ始める。
ストッキング、ショーツと、手際良く脱ぐと、しっかりと固定された出入り口を剥がし、股を引っ張るようにしてサヤカのスーツを伸ばし、両足を外に出す。
後は、ズリズリとサヤカのスーツを引き上げ、胸、両手を脱ぎ、最後に首を慎重に外す。
「じゃあ、私、また隣の部屋にいるからね。タオル置いてあるから使ってね。」
さすがに弘幸の全裸を見るつもりはないらしく、美由紀は隣の部屋に出て行ってしまった。
フックを手にして背中のファスナーに引っかけ、スァスナーを下ろす。
背中の割れ目からは人間の皮膚が見える。半日以上、人形に隔離されていた皮膚だ。
完全にファスナーを開けると、マスクから弘幸が顔を出す。
「すうぅぅぅっ。はぁぁぁっ」
大きく深呼吸している。
髪は汗で濡れ、目は充血し、体中が火照っている様子が分かる。
両手を出し、上半身を露出すると、股間のパッドを外す。パッドの中は、吸収できる限界を超えているためか、なにやらテカって見える。
弘幸はそのパッドを見て、何を思っているのだろうか。
一呼吸置いて、スーツの両足を脱ぎ、ようやく全てを脱ぎきる。
手近にあったタオルを手にして、汗をぬぐう。
一通り汗をぬぐったら、昨日着ていて自分の服を、再び着始めた。
「終わった?」
美由紀が現れた。
「う・・うん。。」
「どうだった?」
「どうって言われても・・・」
「まさか、失敗したんじゃないでしょうね!?」
「いや・・バレてはいないと思うんだけど・・」
「じゃあいいじゃない。」
「うん・・」
「なぁに?なんか言いたい事あるわけ?」
「だって・・・帰って来るなりあんなことするんだもん・・」
「あ~ら、失礼しちゃうわ。私はあなたが死んじゃったかと思って心配したんじゃない」
「その割にはピンポイントだったよ・・」
「そりゃそうよ。あなただけ楽しんでるんだもの。少しは苦しい思いもしてもらわなくちゃ。」
「昨日の夜じゅうぶん苦しんだよ・・・」
「じゃあ、さっさと起きあがれば良かったじゃない。」
「・・・・ほんのちょっとしたイタズラのつもりだったんだよ・・」
「それがいけないのよ。サヤカの生みの親をイタズラなんてするから、お仕置きしたまでよ。だいたい楽しんでたんだからいいじゃない」
「・・・そりゃ、確かに気持ち良かったけど・・」
「ほら見なさい。弘幸君ばっかり気持ち良くなってるだもん。私だって少しは楽しみたいんだよ!」
「え!?・・」
「あっ!・・・いや・・そう言う意味じゃないんだけど・・・」
「今、楽しみたいって言わなかった??」
「し・・失礼しちゃうわね・・そう言う意味じゃないって言ってるでしょ!」
「そう言う意味って?」
「うっ・・そう言う意味って言えば、そう言う意味よ。」
「・・・はは~ん。さては美由紀さん・・人形に入ってみたいんじゃないの?」
「バ・・バカな事言わないでよ。なんで私が・・」
「この人形の中、凄く辛いんだよ?」
「そんな事分かってるわよ。」
「でも、美由紀さんは実際に体験してないんだよね?」
「体験しなくったって、だいたい分かるわよ。」
「だいたいじゃ分かんないと思うよ?あの特殊ゴムに2重に覆われた時の締め付け感とか、呼吸の苦しさとか、それに股間パッドの攻めとか・・」
「・・・攻め?」
「あ、やっぱり興味あるんだ。」
「そんなのあるわけ無いでしょ?話したそうだから聞いてるだけよ。」
「そんな事言うなら話さないよ。僕だけの秘密でいいし。」
「いいわよ。聞いてあげるから話しなさいよ。」
「ふふっ、素直じゃないんだから。とにかくあの攻めの意地悪さったら、耐え難いよ。ただ普通に女の子を演じるだけで地獄のような快感が込み上げるんだ。スカートの中で下着がシワを作ってるなんて、普通感じないでしょ?あの中だと、全て感じるんだよ?」
「下着が・・擦れるの?」
「そうだよ。下着だけじゃないよ。ブラもシャツもスカートも、今、美由紀さんが着ている服だって、あの人形の上から着れば、その全てが、息子にまとわりついて、刺激されるんだ。こうして話をしていても、その格好だったら気持ちいいのを我慢しながら聞かなきゃなら無くなるんだ。」
「わ・・私の格好?」
「うん。布が擦れる感触って結構地獄なんだよ。」
「も・・もう、ヘンな事言わないでよ!意識しちゃうじゃない・・」
「どうせ美由紀さんも開発してる人形なんだから、美由紀さん用を作ったらいいのに・・」
「私は外見のデザインチームなの!」
「でも・・女の人が入る必要があれば、女の人用のスーツも作られるんだよね?」
「そりゃそうだけど・・」
「じゃあ、なんか理由考えて作っちゃえばいいんだよ。美由紀さんは頭いいから、そんなの簡単じゃない。」
「ったく・・簡単に言わないでよ・・でも・・考えてみよっかな・・」
「ほら、やっぱり入ってみたいんじゃん。」
「そう言う事じゃなくて・・女の子が入った方がいいケースもあるかも知れないって思っただけよ。」
「もう、ホントに素直じゃ無いんだから。」
「とにかく、ちょっと考えてみる事にするわ。そんな事より、早く写真を取り込みましょう。証拠をそろえて隆二に突き付けるんでしょ?」
「あ?!そうだった。すっかり忘れてた・・」
「もう!しっかりしてよね!」
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こうして、2人はサヤカの内蔵カメラから撮った写真を整理し、隆二に逆襲する為の証拠を揃えた。顔の自由に動かせない状態で撮った写真は、決定的な写真はなかなか見つけられなかったが、それでも何枚か見つける事が出来た。
音声は美由紀がその日の夜のうちに編集してくれた。
弘幸は疲れ切って家に帰ると、昨日飲んだ薬が切れた為か、もの凄くお腹が減り、帰りに激安バーガーを10個買って一気に平らげてしまう。
そのまま翌日を迎え、学校で、美由紀が隆二を呼び出し、弘幸と共に証拠を突き付けた。
弘幸は、さすがに、ぐうの音も出なかったようで、その日以来パッタリと苛めは無くなり、むしろ隆二は弘幸に親切になった程だった。多分趣味がバレたことで親近感が芽生えたのと、他のクラスメイトには口止めしたいための行動だろう。
弘幸は今日もマンガを持って学校に行く。いつものように休み時間は読書だ。
こうして、ようやく弘幸に平和な日々が訪れた。
[おしまい]
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