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-学校全景-
本日も始まりました『MHK発掘エンターテイメント』。
第6回の今回はここ雅塚演劇学校をご紹介いたします。
皆様もご存知の通り、この学校はかの有名な着ぐるみ歌劇団『雅塚歌劇団』の付属校で、ここの生徒達は皆明日のミヤビジェンヌを目指して日々勉学に作法にレッスンに励まれています。
ミヤビジェンヌとは着ぐるみを操演する操演者と外から声を当てる声優との二人一組の存在。
別々の二人によって演じられてるにも関わらず、まるで一人の人格として動いてるとしか思えない抜群のコンビネーション、それはどのようにして育まれていくのでしょう?
今週はそんな彼女達の秘密に迫っていきたいと思います。
-授業風景-
一般科目の授業にお邪魔しました。
おやおや・・・皆さんもうお気付きですよね?
生徒の皆さんは皆二人がけの席に着席していますが、黒板を奥に見て右側の生徒はなんともう皆さんもご存知のミヤビジェンヌと同じく、着ぐるみの姿で授業を受けております。
実は入学の時点で全ての生徒にパートナーが割り当てられており、向かって右が操演者を志す操演科の生徒さん、左側がその担当声優を目指す声楽科の生徒さん・・という訳です。
パートナーはそれぞれの科の個別授業を除きこうやって二人一組となって授業を受ける仕組みだそうです。
しかも雅塚演劇学校は全寮制で、寮の部屋はこのパートナー一組ごとに割り当てられています。
寮は学園の敷地から少し離れたところに建っており、その間は賑やかな繁華街となってます。
学校や寮の厳しい校則から開放される下校時間、その僅かな自由時間に幾組ものパートナーがそれぞれ寄り添い合って繁華街を散策する姿はもはや地元の名物となってるそうですよ。
つまり入学から修了までの2年間、その殆どの時間をパートナーで共に過ごされてるんですね。
それがミヤビジェンヌの声と動きのコンビネーションの秘密だったわけです。
ちなみにパートナーは学校側によって割り当てられるケースもありますが、多くの場合は声楽科の受験希望者が親友や姉妹などの身近な人間を誘って受験し、パートナーとなられるそうです。
声楽科に比べて操演科の入学年齢及び要綱に広く幅を持たせてあるのはこの為だそうです。
この場合、パートナー受験という制度により合否はパートナー単位で決定される為に片方だけあぶれるという事はありません。
また例えミヤビジェンヌになれずともここで修了は一般の高校卒業と同等に扱われ、そして多くの方が関連の大手玩具企業や大手デパートに就職される為に、声優を志す方にしてみれば相手を誘いやすいシステムになっています。
但しこの皆さんも既にミヤビジェンヌ同様、他人に操演者の素性がばれたら即退団、ここの皆さんの場合は退学ですね、そんな厳しい鉄の掟にも縛られています。
だから操演科の生徒さんは寮の自室以外では決して正体を明かさないんだそうです。
皆さんこんなに仲良く授業を受けてらっしゃるのに、パートナー以外の操演者さんの素顔も素性も知らないなんて、私達からしたらちょっと不思議な光景ですよね。
ちなみにパートナーを誘わずに声楽科を単独で受験することは可能ですが、操演科の方は単独での生徒募集はされてないそうです。
それにも関わらず、毎年ピッタリとパートナーが組まれるのは「声楽科受験した中から操演科に廻される生徒がいる」だの「秘密の裏入学ルートがある」だのとの様々な憶測を生んでいます。
取材班からも学校側に伺ってみましたが、この事についてはお答え頂けませんでした。
まさに雅塚七不思議ですね。
さてここで未来のミヤビジェンヌのお一組、いえお一人にインタビューしてみましょう・・
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ところで、こうやってアップになったら余計分かるように
彼女達の着ぐるみには継ぎ目どころか呼吸穴も一切見当たりません。
一体どういった仕組みになってるんでしょうね?
このインタビューでも番組から学校側への取材でもその一点に関しては決して答えて貰えませんでしたが、代わりにちょっとしたお話を伺えました。
詳しいことは教えてもらえませんでしたが、やはりこの全身ラバー製とも噂される着ぐるみを着続けるのは生徒さん達には相当に負担が大きいらしく、その為にこの学校では早退に対するペナルティは非常にゆるく設定されているそうなんです。
それ故に入学直後は殆どの生徒さんが早退を経験されるのだそうです。
ですがそれも日を追うごとに数が減っていき、6月に入ったころには他の高校や訓練校では類を見ないほどの完全出席率を誇るようになっているとのこと。
皆さんミヤビジェンヌとしての自覚に目覚められるということなんでしょうか。
先程の彼女もそんな過酷な状況を全く感じさせずにおしとやかかつ可憐に振舞われていましたね。
お若いですが流石は彼女もミヤビジェンヌの卵です。
ここ、雅塚演劇学校は制服は下着に至るまで学校支給のものを身に着けるように校則で徹底されているそうです。
その代わり、その制服自体にはいくらかのバリエーションが用意されています。
先程からブレザージャケットやベスト、ブラウスのみとタイプの違う制服が混在してるのはその為のようですね。
これも規律を守りつつも舞台に立つものとして個々のアイデンティティは忘れないで欲しいという学校側の方針の表れなのでしょう。
大きな声では申せませんが、なんと下着の厚みにまで数種類のバリエーションがあるそうですよ。
でもよく見ると上着のバリエーションに比べて下半身はロングで裾の細いタイトスカートと厚手のタイツの組み合わせが多いことにお気付きでしょうか?
しかもよく見るとその殆どは操演科の生徒さんばかりです。
聞くところによりますと、スカートやソックス・タイツにも上着と同様にそこそこの数のバリエーションは用意されているそうです。
それこそ年頃の女の子が好みそうなミニスカートまであるそうですが、何故毎年多くの生徒はこのような地味な組み合わせに落ち着くそうです。
これも妄りに素肌を人前に晒さないという古来よりの日本女性に通じる美学が生徒さん達の中で育まれてる証拠なのでしょう。
操演科の生徒さんは元々素肌を一片も晒してないにも関わらず、この徹底振りは凄いですね。
もっとも先程インタビューした生徒さんは「コーディネートは声優の卵さん側が決めて着せてあげている」と仰ってましたので、意外と声楽科の生徒さん側の理想像が表れてる結果なのかもしれません。
全身を覆うスーツのおかげで一人ではボタンの付け外しすら困難な操演科の生徒さんも多いようですし、もしかしたら声楽科の生徒さんにとってはパートナーであると同時に大きな着せ替え人形のような存在なのかもしれません。
そう考えるとなんだか微笑ましいですね。
-レッスン場-
一般科目の授業を終えると今度は科ごとに別れての授業となります。
雅塚演劇学校は一般の高校のような学科試験はありません。
その代わりに年5回開かれる招待性の舞台公演と、夏季・冬季休暇中に行われる雅塚歌劇団や関連デパートへの実地研修の結果で個々の実力が判断されます。
この時間、いつもはレオタード姿でのダンスや表現練習が行われるそうですが本日は公演も間近に迫っているので操演科の皆さんは衣装を付けてのゲネプロに臨まれるようですね。
声楽科の皆さんは別の場所にある部屋からマイクとカメラ越しに声をあてられてます。
今回の公演は『森は生きている』だそうです。
十二人の『季節の精』役の着ぐるみ達がそれぞれの役のメイクを受けていますね。
着ぐるみの上からメイクするという光景も「着ぐるみ=一人の役者」というスタンスの雅塚歌劇団ならではのものです。
『季節の精』は人間ではないことを表現するために、衣装が全身タイツの上から様々な装飾を施したり、中には全身特殊メイクと言っていいような大掛かりなものまであります。
驚くことにこれも殆どが生徒さん達自身で製作されてるそうです。
劇団で働かれてる舞台スタッフさんやメイクさんもお手伝いや技術指導に来て頂けてるものの、自分達で出来るところは極力自分達でやるのがルールなんですね。
それにしても別の着ぐるみによって全身メイクされる着ぐるみなんて恐らく見れるのはこの場所だけでしょう。
メイクの為とはいえ他人によって全身をあのように筆やヘラで撫でられたりするなんて私じゃちょっと耐え切れそうにありません(苦笑
でも彼女達は着ぐるみの上からですからきっと平気なのでしょうね。
こちらの『季節の精』さんは飛翔シーンの為に衣装の下にハーネスを着込んでるようですね。
ハーネスが股間に食い込んでいて結構苦しそうに見えます。
この後、吊られたときにはもっときつい力でハーネスが食い込むことになりますが果たして大丈夫でしょうか?
ちなみに毎回の演目や演出の殆ども生徒さん達自身によって決められるそうです。
この舞台は果たして操演科と声楽科どちらの生徒さんの意向が優先された結果なのかちょっとだけ気になります。
少し前にインターネット上で「ミヤビジェンヌの中の人は男性ではないか?」といった趣旨の話題が上がったそうです。
その根拠となったのが「声楽科の募集要項にははっきり『性別:女性』と書かれているのに、操演科の要綱には性別に対する記述が全く無い」といった事らしいです。
ですがこのように可愛らしく女性的に振舞うミヤビジェンヌの卵達を見ていると、そんな疑惑も何処かに吹っ飛んでいってしまいますね。
このようにして明日のミヤビジェンヌは育くまれていくのです。
次週は『女子プロ界への新風?美少女着ぐるみレスラー誕生の秘話』について特集します。
ではその時まで、さようなら。
<THE END?>
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