当世人形遊戯事情 [戻る]


紙面の都合で、掲載が後れている間に事件は解決してしまった。

結論を先に言うと、問題の彼は現在親元を離れて、当人の家に住み込みで働いている。

これがどういう事なのかということは、下記のことを踏まえて想像力を働かせれば、理解できるはずである。


この事件、(もとより、両者承知の上であったのだから、そもそも事件というのもおかしいのだが、)とにかく、デザイナーのK氏が突然、逮捕監禁の疑いで取り調べを受けたところから明るみに出る事となった。

発端は、某掲示板で「1ヶ月ぐらいなら、着ぐるみ着せられて縛られて、毎日珍子しごかれる生活をしてもいい。」との書き込みがあり、件のK氏がそれに反応したというもの。

業界では仕事の実力でも、また、その人形趣味においても有名で、彼の事務所に長年出入りしている者なら、多かれ少なかれ、その気を持っている事を否定する者はいないと聞く。

業界関係者曰く、「いい仕事をしているから、誰も咎めはしなかったが、いつかこんな事もあるだろうとは思っていた。手を出す相手を間違っていたね。」と。

大学を一月も休んで、こんな事をしていたのだと言うことを知って、何もしないでいる親がいれば、それはよっぽどの鈍感か、よっぽどの放任だろう。ともかく、理解されるはずもなく、警察に訴え出た次第である。

「流動食しか与えられなかったし、多くは拘束され、局部を刺激され続ければ、誰だって衰弱するし、続ければ体重の10キロや20キロは落ちるでしょう。
 今回は、成人だったし、本人のサイン入りの同意書もある。まぁ、やった内容からすれば犯罪として立件できそうなものだけど、訴えたのは親で、本人は取り下げてくれと言われれば、簡単に送検する訳にもいかない。」

民事不介入を原則としているから、警察も手を出しにくい。そうこうしているうちに、彼は大学をやめて、彼のところへ嫁ぐことになった。


楽な話である。

自分を捨てて、ただ、ダッチワイフとして過ごせば、何も考えずに生きていける。肉体的な艱難は易く、精神の前に荒漠と広がる不安は難いと言うことである。未来などというものはもはや存在しないのだ。


いろいろな記事により、これを先送りにしてしまい、正直ボツにしようかと考えたが、このような世界が、現に近くに存在していると言うことがわかって、心動かさぬで済まぬ人間が居るだろうかと思いここに掲載することとした。


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